石棚山・檜洞丸

いしだなやま(1351m)・ひのきぼらまる(1601m)

奥多摩のシロヤシオは花付きがイマイチだったので、檜洞丸が気になり久し振りに行くことにしました。
トウゴクミツバツツジは蕾が多いもののシロヤシオは予想以上に花付き良く、紅白ツツジがきれいでした。


2022.5.19
(木)
箒沢
公園橋
板小屋沢
ノ頭
石棚山テシロ
ノ頭
ツツジ新道
分岐
檜洞丸ツツジ新道
ベンチ
展望
園地
ゴーラ
西丹沢
晴のち
薄曇り
 08:45着
 08:55発
10:30
10:40
11:40
11:50
12:4013:10
13:20
13:40
14:20
15:0015:3516:1016:50着
17:05発


新松田駅7:15始発バスは満員。更に谷峨駅からの乗客もなんとか押し込み超満員。この時期の西丹沢は平日でも晴れれば混むので増発を期待したいところですが今日はなし。いつものように混雑を避けるため石棚山稜から登ります。箒沢公園橋で下車したのは私と単独男性3人だけ。キャンプ場入口で簡単朝食と日焼け止めなど準備していたら誰もいなくなりました。


渡渉し堰堤を越えてトラバース道へ。爽やかな朝、沢音や野鳥のさえずりなど聞きながら進みます。
傾いて上がりにくかったハシゴが真っ直ぐに整備されていました。感謝です。
久し振りの石棚山稜。自信がなかったけれど板小屋沢ノ頭まで上がれれば最初の難関突破です。


【梯子が真っ直ぐになった!】
板小屋沢ノ頭
【板小屋沢ノ頭  振り返れば富士山(拡大)】

この先は岩の多いアップダウン。小ピークのシロヤシオ、こんなに花が残っているのは初めてです。


【岩混じり急登】

【地理院地図「ヤブ沢ノ頭」シロヤシオ(拡大)】

次の急登はツルキンバイ花盛り。ヤブ沢ノ頭、散り花あっても、まだ花が残ってきれいです。


【ツルキンバイ花盛り (拡大)】

【道標「ヤブ沢ノ頭」シロヤシオきれい(拡大)】

玄倉分岐まで来れれば第二難関突破。この先は大好きな石棚山稜で、ブナの森が続きます。

玄倉分岐
【玄倉分岐  石棚山稜へ】
石棚山稜
【石棚山稜の主  ブナ大木 (拡大)】

分岐の少し先に石棚山山頂。 静かな木洩れ日、優しい風。 ほんとになんて気持ちいいんでしょう~♪

石棚山
【石棚山  山頂道標右に三角点(拡大)】
石棚山稜
【石棚山稜  大好きな山の散歩道(拡大)】

何度も立ち止まり深呼吸。  階段の少し離れた両側にトウゴクミツバツツジが咲いていました。

石棚山稜
【神奈川ブナ美林への階段】

【トウゴクミツバツツジ (拡大)】

この美林の主の大木。苔むして、太古から住んでいるような厳かな雰囲気があります。


【ブナ美林の主 (拡大)】
石棚山稜
【ブナ林ベンチ】

テシロノ頭への稜線に上がるとシロヤシオが増えてきます。 奥はトウゴクミツバツツジがきれい。


【シロヤシオ  ブナ(拡大)】

【奥に紅白ツツジ (拡大)】

予想以上の花付きで、青空に輝く白い花は本当に美しい~♪


【シロヤシオ (拡大)】
シロヤシオ
【青空の下  清楚な白花(拡大)】

白い斑もようのブナ。 白い花のシロヤシオ。  瑞々しい黄緑に白、清楚で爽やかです。


【ブナ  シロヤシオ (拡大)】
シロヤシオ
【青色  黄緑色  白色 (拡大)】

この辺りはシロヤシオが密集しているので、次々花の下を通り、まさにシロヤシオトンネル。

石棚山稜
【シロヤシオ並木道 (拡大)】

【花盛り (拡大)】






テシロノ頭のシロヤシオ、写真ではわかりにくいけれど花付きはいい方です。


【テシロノ頭   後ろのシロヤシオ(拡大)】

【右に、きれいな三角形の同角ノ頭(拡大)】

12時過ぎると、ツツジ新道を登って来た人達とすれ違うようになりました。
花に夢中でエネルギー補給を忘れ、シャリバテ。ツツジ新道分岐まで頑張り、しばし休憩です。

石棚山稜
【石棚山稜らしいブナ林の道 (拡大)】

【同角山稜分岐へ】

ツツジ新道分岐の上の木道。ここのシロヤシオはまだこれからの木が多いようです。
定点観測のシロちゃんも花付きはまあまあで、これからの雰囲気でした。


【木道のシロヤシオはこれから】

【真っ白シロちゃんも、まだ蕾が多い(拡大)】

ようやく檜洞丸到着。賑わったであろう山頂も今は静か。ベンチでゆっくりお昼にします。
青ヶ岳山荘のトイレ(100円)をお借りして小屋をのぞいたけれど、今日はお留守のようでした。

檜洞丸山頂
【檜洞丸山頂】
青ヶ岳山荘
【青ヶ岳山荘】

犬越路側の鮮やかなトウゴクミツバツツジは毎回花付きが良く、今日も蕾がいっぱい。
犬越路方面の尾根も気になるけれど、現在は用木沢林道が登山者も通行止めのようです。


【犬越路分岐のトウゴクミツバツツジ】

【犬越路方面 シロヤシオ少なめ?】

引き返す時に再認識する大きな洞。中に白い小花が咲いていて、可愛いですね~♪
ツツジ新道へ入ると、こちらもシロヤシオは花付き良く蕾も多く、とてもきれいです。

ワチガイソウ
【洞の中に白い花  ワチガイソウ? (拡大)】

【ツツジ新道  分岐付近(拡大)】

すぐ下の人気の風流シロヤシオ。この木も花付き良く蕾もまだありそう。奥にピンク色がちらほら。

シロヤシオ
【人気シロヤシオ 奥にトウゴクミツバ(拡大)】
シロヤシオ
【赤い縁取り葉も可愛い♪(拡大)】

ここのトウゴクミツバツツジは満開。なぜか周囲のシロヤシオはまだ蕾で、紅白競演は少し先のよう。
でも木段通りは次々シロヤシオが続きカメラも大忙し。 なかなか下れません。


【ここではシロヤシオが蕾 (拡大)】
シロヤシオ
【シロヤシオ階段 (拡大)】

少し下がったこの辺りがちょうど満開でしょうか、まさに見頃の花が広がっています。

シロヤシオ
【シロヤシオ続く (拡大)】
シロヤシオ
【シロヤシオ見頃 (拡大)】






ツツジ新道の、このベンチ周辺は紅白ツツジの密度が素晴らしく、
午前中は登山者も多いので、思うように写真を撮るのは至難の業です。

ツツジ新道ベンチ
【ツツジ新道ベンチ (拡大)】

【谷側にもシロヤシオが続く (拡大)】

今は誰もいないので、ゆったり鑑賞。標高が下がるとピンクも咲き揃い、紅白競演が素晴らしい。

トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジも花盛り (拡大)】
紅白ツツジ競演
【紅白ツツジ競演 (拡大)】

急下りが続き、鉄梯子になるとそろそろシロヤシオも終わりのようで、この先は散っていました。
長い下りが続き、展望園地では雲に隠れていた富士山のシルエットがう~~~すっら。


【鉄ハシゴ付近のシロヤシオ(拡大)】

【展望園地】

ゴーラ沢は連日の雨で水量やや多め。先行者はストックでバランス取りながら慎重に渡っています。
私もストック出そうかなと思いつつ、面倒なのでそのまま渡ったら右足ポチャン。無精は禁物と反省。

ゴーラ沢
【ゴーラ沢 水量やや多い(拡大)】

【工事中あり】


ツルキンバイ

クワガタソウ

ワチガイソウ

ヤブデマリ


今年の檜洞丸、シロヤシオの方がやや早くトウゴクミツバツツジは蕾が多かったので紅白競演は一部区間だけでしたが、予想以上にきれいなシロヤシオに感動。思い切って出かけて、本当によかったです。

花付きの良し悪しについて数年周期説があるけれど、2009年檜洞丸レポでも記載したのですが、個人的には冬の積雪期間に左右されるのではと推測しています。奥多摩より花付きがよかったのは、丹沢の方が海に近く南岸低気圧の影響で降雪量が増え、根元の水分が長く保持され花芽育成にも影響するのではないかと思います。同じ丹沢でも、雪が長く残る場所のシロヤシオの方が花付きがいいように感じました。



 シロヤシオ花期の檜洞丸を並べてみました。   コース参照:2001年6月 ツツジ新道・犬越路 
    2003年5月 石棚山稜・犬越路  
    2005年5月 ツツジ新道ピストン 
    2005年6月 石棚山稜・ツツジ新道
    2008年6月 石棚山稜・犬越路  
    2011年6月 石棚山稜・犬越路  
    2012年6月 石棚山稜・ツツジ新道
    2014年6月 石棚山稜・犬越路  
    2016年5月 石棚山稜・犬越路  
    2017年6月 石棚山稜・ツツジ新道
    2018年5月 石棚山稜・ツツジ新道




前回:サルギ尾根・奥の院・大塚山     HOME     山域別     次回:三国山稜