石棚山・檜洞丸



檜洞丸へは先週行きましたが、山頂付近はまだ蕾がほとんどでした。
やっぱり直下のシロヤシオやミツバツツジが見たくて、また行く事にします。
体調も問題ないようなので、今回は石棚山稜から登ることにしました。


2005.6.5(日) 箒沢公園橋_板小屋沢ノ頭_石棚山_ユーシン分岐_檜洞丸_ゴーラ沢出合_西丹沢自然教室
曇りのち雨 08:35着
 08:35発
10:05
10:10
11:05
11:15
12:05
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13:35
15:20
15:30
16:10着
16:20発




家を出る時は青空も見えていましたが、谷峨駅ではすっかり曇っていました。今日の天気は昨日同様、夕方から雨の予報です。今日は増発便はないようで、谷峨駅へやや遅れて来たバスはほぼいっぱい。ここで乗り込んだ10数人で超満員となりました。今日も檜洞丸は混雑しそうです。
今日は石棚山稜から行くので、箒沢公園橋で下車します。橋を渡りキャンプ場を抜け、植林の先の沢を渡ってしばらくは緩やかな登りです。やがて沢から離れ左へ急登。ここからの一時間が一番キツイ登りです。


ヤマツツジ
【ヤマツツジ咲く急登】

所々に咲くヤマツツジを見上げながら、休みつつ登りました。途中、倒木を二ヶ所越えて、笹の迫る狭い急坂を上がれば板小屋沢ノ頭もまもなくです。

狭い板小屋沢ノ頭には二人連れ二組が休んでいました。風はないけれど、昨日の雨でひんやりしています。

この先は多少アップダウンはあるものの、変化のある楽しい尾根歩きで、幾つかの小ピークを越えると、露岩のある急斜面になります。短いながらもちょっときついジグザグ登り。

上がった所からもう一つ先の小ピークに「ヤブ沢ノ頭」の道標が立っていて、シロヤシオの花が散っていました。

露岩
【露岩の急登】
玄倉分岐
【玄倉分岐】

少し先が県民の森への分岐で、新しい階段が出来ていて、ちょっとびっくり。

この少し先右側に石棚山の三角点があり、その先に石棚山の道標があります。

ここからはしっとりとしたブナ林が続き、丹沢で一番好きな森です。昨日の雨で新緑も苔も一段と瑞々しく、ここからはゆっくり歩きたい。

石棚山
【石棚山】
ミツバツツジ散る
【ミツバツツジ散る道】

今年はこの辺りのミツバツツジも沢山咲いていたようで、所々にピンクの花びらがいっぱい散っていました。

更に進み1400mあたりになると周囲にはミツバツツジがまだきれいに咲いていました。

ところが! 目の前には長い階段。
2月に来た時は気付かなかったので春以降に造られたのでしょうか。このルートも人が増え、山を守るために設置せざるを得なくなったのでしょうが、すっかり公園風になってしまって、なんだか悲しくなりました。

階段
【階段が出来ている!】
ブナ美林
【ブナ美林】


この先は広い窪地になっていて、日が差せば新緑が輝く素晴らしいブナ林でここも好きな場所です。今日は霧がかかってちょっと薄暗い。

ロープ沿いの道を行き、土止め段を上がると、あとは平坦なブナの散歩道です。

が、とうとう雨が降ってきました。昨日東京は夕方から雷雨。今日も覚悟はしていましたが、ちょっと早過ぎ。本降りになる前に仕方なく雨具を身に付けました。

この先のブナベンチ(勝手に命名)のあたりからは、ミツバツツジもあちこち見られるようになりました。

霧の中から次々現れるミツバツツジのピンクは、近づくにつれどんどん鮮やかになります。


ミツバツツジ咲くブナ林
【ミツバツツジ咲くブナ林】
シロヤシオは散り花
【シロヤシオは散り花】

このあたりから下ってくる人達が多くなってきました。テシロノ頭近くなるとシロヤシオも多くなりますが、大分散っています。この辺は先週が一番の見頃だったようです。

雨が上がって空が明るくなって来ました。よかった。よかった。ベンチのあるユーシン分岐で鬱陶しい雨具を脱ぎます。

ツツジ新道に合流しました。ミツバツツジがあちこち満開で、時々日も差して一段と鮮やか。

ツツジ新道に合流
【ツツジ新道に合流】
ミツバツツジとシロヤシオ
【ミツバツツジとシロヤシオの競演】

この先、木道手前の右斜面はシロヤシオとミツバツツジがいっぱいあって気になる所です。

先週はまだ蕾も固そうでしたが、今はほんのりピンク色。あと2日もすると、ここはピンクと白がいっぱい。晴れていればびっくりするほど華やかできれいになる所ですが、見に来れないのが残念です。

ツツジ新道に合流すると人もたくさんですが、先週より静かです。周辺はどこも咲いて、今年は本当にきれいです。

もうすぐ木道
【もうすぐ木道】
檜洞丸山頂手前の木道のシロヤシオ
【檜洞丸山頂手前 木道のシロヤシオ】

木道入口のシロヤシオも咲き揃い、先週はちょっと寂しい感じの木道両側奥の木もシロヤシオやミツバツツジがきれいに咲いていました。

さて、あの「真っ白シロヤシオ」はどうしてるかな~と行けば・・・咲いていました! 
あいにく曇っているので ”白く輝く” という訳にはいきませんでしたが、いっぱいに花を咲かせています。今年は元気な姿でうれしい。

真っ白シロヤシオ
【今年はきれいな真っ白シロヤシオ】

檜洞丸
【檜洞丸】

檜洞丸 山頂に着きました。
薄日が差してミツバツツジも咲いて、先週より山も華やいだ感じです。

今日も富士山方面のベンチが空いていたので、ここで昼食。 少しして隣へ来た女性二人連れは、やはり'01年6月初めに檜洞丸に来られたそうで、感激してあれ以来毎年来ているとの事。しばし、あの日の素晴らしさに話が盛り上がりました。

先週、まだまだ蕾だったこの先の「とんでもなく色の濃いミツバツツジ」も今日は満開。この花はいつもいっぱい咲いて、目立つ存在です。


ミツバツツジ
【鮮やかなミツバツツジ】
犬越路方面
【犬越路方面もきれい】

少し下って犬越路方面の斜面も気になる場所です。ここの斜面も、ミツバツツジが咲いて白とピンクが点在していました。

以前歩いた時、犬越路への道も1164地点辺りまではミツバツツジがあるのできれいでしたが、こちらはもう少し早い週に見頃になります。

帰りは先週と同じツツジ新道。先週よりピンク色がかなり多くなっています。

ツツジ新道へ
【帰りはツツジ新道へ】
シロヤシオとミツバツツジが続く
【シロヤシオとミツバツツジが続く道】

石棚山分岐を過ぎて、木段辺りも今日はミツバツツジが満開。何度も何度も振り返りつつ下山しました。

先週はシロヤシオのトンネルだったこの道も、左へ折れる地点のツツジベンチ(勝手に命名)近くなると、もう花は散っているものが多くなります。

シロヤシオの散り花が雪のように白くなっている木もあり、それはそれでとても風情があって素敵でした。

シロヤシオの散り花
【雪のようなシロヤシオ】

この時間になるとツツジ新道を下りる人も多くなり、所々渋滞しながら展望園地まで来ましたが、今日はそのまま通過します。ゴーラ沢に出て休憩、さてそろそろ出発と、沢を渡ってしばらくすると雨がポツリ!・・・  いよいよ来ました。でも、この後は平坦な道が続くので、傘で大丈夫。スパッツも面倒なので、ザックカバーだけにしました。

やがて本降りになってきました。森の中で聞く雨音は久し振り。幾重にも重なった枝葉に落ちるザ、ザ、ザ、ザーという音は不思議に心が癒されます。前後に人もいないので、時々立ち止まり、じーっと雨音に耳を傾けます。下界では味わえない森の中の雨の音と匂い。これで雷が鳴ってくれれば言う事なし、と思っていたらピカリと光りました。私は雷が大好き! もちろん高山の稜線では、とんでもなく恐ろしいものでしょうけど私はまだ経験した事はありません。安全と思われる麓の森、念のため高そうな木から2m以上離れて聞く雷鳴はスカッと気持ちいい。でも、たった3回で終わってしまいました。・・・残念。

やがて最後の下り坂。ここは滑らないように慎重に歩いて、車道に下り立ちました。ここからはイヤな雨。雨粒がアスファルトに跳ね、バス停までの間にズボンの裾はすっかり濡れてしまいました。やっぱりスパッツくらいは着けるべきだったか・・・


今日の檜洞丸は、曇り空ながら満開のミツバツツジとあの「真っ白シロヤシオ」の咲いた姿、ピンクと白のあの斜面を見る事が出来て、やっぱり来てよかったなと思いました。体調も問題なく、ようやく以前の状態に戻れたような感じがします。ただ、好きな石棚山稜に階段が出来ていたのは、やっぱりショックでした。



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