檜洞丸

ひのきぼらまる(1610m)


今年も西丹沢のシロヤシオの季節になり、不作覚悟で檜洞丸へ行って来ました。
確かに少ないものの中にはきれいな木もあって、石棚のしっとりブナ林もとても静かでした。


2012.6.2
(土)
 箒沢公園橋板小屋沢ノ頭ヤブ沢ノ頭石棚山ユーシン
分岐
檜洞丸ツツジ
ベンチ
展望台ゴーラ沢西丹沢BS
曇り  08:05着
 08:15発
10:00
10:05
10:5511:05
11:15
12:1012:50
13:55
14:3515:15
15:25
15:55
16:05
16:50着
17:05発



丹沢のシロヤシオが心配だったので、先々週は畦ヶ丸の様子を見に行く予定でしたが、浮気して日光へ行ってしまいました。でも行かれた方から、やはり今年はかなり少なかったと聞いて、檜洞丸をどうしようかなと思っている時にcyu2さんからメールを頂き、ご一緒することになりました。cyu2さんもシロヤシオが大好きだし、昨年の黒川鶏冠山ではシラビソやブナなどのしっとり樹林帯が好きそうだったので、私の好きな石棚山稜の良さも知っていただけるいいチャンス。楽しみなスタートになりました。

今日も臨時バスが出て箒沢公園橋で下車。
キャンプ場ベンチで身支度しているうち、一緒に下りた数人は先へ行ったので誰もいなくなりました。


箒沢公園橋
【箒沢公園橋】
急登始まり
【沢を離れ 急登始まり】

植林、徒渉、梯子、水平道など、しばらくは緩やかな道ですが、いよいよここから急登の始まりです。

ザレて滑りやすい急登や、岩ゴロゴロの急登など、約1時間は見晴らしもないひたすら我慢の苦行が続きます。

お互い汗びっしょりだけれど、言葉ほど苦しげな様子もないcyu2さんを見上げ、5秒休憩。
この頃は、年毎に登りが苦しくなる気がします。

急登
【ザレやガレの急登】
板小屋沢ノ頭
【「板小屋沢ノ頭」の道標が見えてきた】

休みつつ登って、ようやく板小屋沢の頭に近づき、枯れたスズタケの先に道標が見えて来ました。

透けて見えるほどに枯れてしまったスズタケ。
茂っていても鬱陶しいけど、こんなにすっかり枯れても何やら寂しい。

板小屋沢ノ頭を過ぎれば、今までのような長い急登はなくなるけれど、ここからも短い急登やアップダウンが続きます。

心の中では多分、『えーっ! また急登〜・・・?』って思っているかも知れないけれど、さすが根性のcyu2さん。体調が万全ではないらしいものの、私に遠慮してあまり辛い様子も見せず黙々と登って行きます。

ヤブ沢ノ頭へ
【ヤブ沢ノ頭へ 緑の急登】
サルノコシカケ古木
【サルノコシカケ古木】

足元に黄色の小花のツルキンバイが多くなり、ヤブ沢ノ頭に到着。この辺りにもシロヤシオはあるはずですが、花は見えず、落花すらほとんどありません。

サルノコシカケ古木を過ぎれば、大好きなブナ林もすぐです。もう少しの我慢だからね〜

ようやく玄倉分岐に来ました。
お疲れさま〜 
ここからは素晴らしいブナ林になります。

トウゴクミツバツツジはちょっと少なめですが、きれいに咲いている木のそばで休憩にしました。

玄倉分岐
【石棚山稜 ブナ林へ】

この先はしっとりブナ林が続き、この石棚山稜は曇っているほうが雰囲気がいい。
聞こえてくるのは鳥の声だけ。  静けさを味わいながら、ゆっくり進みましょう。


石棚山稜
【石棚山】

石棚山稜
【左の木段へ】

木段を越えると、地図に「美しいブナ林」と記されている窪地になります。
苔むす倒木や落ち葉の道を下って行くと、この森の主。
清浄な山の気を吸って、緑いっぱいに身も心も浸るひととき。


美しいブナ林へ
【苔むす倒木と落ち葉】

ブナ林の主
【美しいブナ林の主】

霧の漂うブナ林
【うっすら霧の漂うブナ林へ】

ブナ美林の窪地から登り返すとブナ林ベンチが見えてきて、うっすらガスがかかってきました。ここは霧も似合うので、ちょっと嬉しい。


ここまで高度を上げて、ようやくシロヤシオが見えてきました。
この辺りは既に散っている花も多く、足元は白花で飾られています。
見上げれば、思いのほかきれいに咲いている木もあって嬉しくなりました。


シロヤシオ落花
【地面を飾るシロヤシオ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

トウゴクミツバツツジはわりとよく咲いていて、所々で淡い紅白が見られます。
華やかなトウゴクミツバツツジのピンクですが、霧にけむる濃淡は風情があって素敵。


トウゴクミツバツツジ
【淡い紅白】

霧にけむる森
【霧にけむるトウゴクミツバツツジ】

テシロノ頭を過ぎて、ユーシン分岐に来ました。バイケイソウやマルバダケブキが茂り、緑に埋もれるようにベンチがあります。

先日歩いた同角山稜はここに通じていますが、またいつか逆コースで歩いてみたいと思っています。問題はあのトンネルで、やはり覚悟が必要・・・


ユーシン分岐
【ユーシン分岐】

檜洞丸への登りになり、階段が見えて来ました。左に見えるはずの大室山はガスの中。
迎えるように咲く鮮やかなトウゴクミツバツツジやシロヤシオを撮りつつ進んで行きました。


ツツジ新道分岐へ
【檜洞丸ツツジ新道分岐へ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

ツツジ新道と合流。ここからは大賑わいになるはずですが、今日は不思議なほど静かです。
そして来るたび気になる紅白斜面も、今年はやはり相当寂しい。2001年に初めて檜洞丸へ来た時、
この紅白競演に感動したものですが、今は山肌も少し崩れて、倒れている木もありました。


紅白斜面
【今年の紅白斜面】

2001年の紅白競演
【2001年の紅白競演】

緑の木道。今日はとても静かです。この時期のこんな静かな木道は珍しい。
入口を飾るシロヤシオは蕾もあって、黄緑色と清楚な白花は、何度見ても美しい。


シロヤシオ
【檜洞丸 木道】

檜洞丸 木道
【清楚な白花 シロヤシオ】

真っ白シロヤシオ
【 ”真っ白シロヤシオ” 】

そして山頂直下には、勝手に”真っ白シロヤシオ”と呼んで、来るたび写真を撮っているシロヤシオの木があります。

去年は2001年の次くらいにきれいに咲いていましたが、今年は極端に少なく、左側に僅かに花を付けるのみ。2003年より少ない気がしました。
ゆっくり休んでね。

檜洞丸山頂に到着です。
天気予報も花付情報も良くなかったせいでしょうか、6月第1週とは思えないほど静かです。

それでもベンチはどこもいっぱい。いつものベンチが半分空いていたので、そこでランチにしました。

檜洞丸 山頂
【檜洞丸 山頂】
オールフリーで かんぱ〜い♪
【かんぱ〜い♪】

今日はcyu2さんとの二人歩き。 それならビール!
じゃなくて、きっとオールフリーだろうと思って、私も持って来ました。

cyu2さんは体調イマイチだったのに、よく頑張って、
「お疲れさま〜! かんぱ〜い♪」

オールフリーは、ノンアルコールも嬉しいけど、糖質ゼロ!が嬉しい。

おしゃべりしつつの楽しいランチが終わったので、犬越路方面の様子をちょっと見に行きましょう。

山頂すぐ下に並ぶ鮮やかトウゴクミツバは今日はまだ蕾です。今年のトウゴクミツバツツジは、花付きは悪くないようですが、若干遅れているような気がしました。

向かいの山肌にも紅白ツツジがあるけれど、今年はやはり寂しい雰囲気です。

犬越路方面
【犬越路方面の紅白も寂しい】
青ヶ岳山荘
【通じて よかった〜】

トイレ拝借のため青ヶ岳山荘へ寄り、管理人さんにご挨拶。ここ数日は肌寒い日が続いていたので、山荘東側のトウゴクミツバは花開いたまま長持ちしていると嬉しそうに話されていました。

心優しいcyu2さんは、お母様を気遣ってメールしています。通じてよかったですね〜


山頂に戻り、ベンチ横の大木を見上げると、なんて瑞々しく素敵な葉なんでしょう。
まだ柔らかなカエデの若葉。 透ける葉脈の幾何学模様が、なんとも素晴らしく美しい。


カエデ 大木
【カエデ 大木】

透ける葉脈
【素晴らしい葉脈】

帰りはツツジ新道を下ります。花の時期は登山者が途切れることなく登って来るので、午前中のツツジ新道下山は考慮すべきですが、午後1時過ぎれば空いてきます。手前に倒木を配置した傾斜シロヤシオは、今年もまあまあの花付きできれいでした。


更に下ると、斜めになってしがみつくように根を張っている木があり、今日がちょうど見頃ではないかと思われるほど、初々しいきれいな花を咲かせていました。位置が高く、近くで見れないのが残念です。


ちょうど見頃
【ちょうど見頃のシロヤシオ】

シロヤシオ
【初々しいきれいな花】

この辺りはシロヤシオトンネルになって、人、人、人で賑わう所ですが、今日は殆ど緑一色。
信じられないほど静かで、ときどき人がすれ違うだけ。ツツジ新道二人占めみたいでした。


緑一色
【シロヤシオ トンネル】

ツツジ新道
【花も人も静か】

落花 わずか
【落花 わずか】

丹沢で一番好きな檜洞丸へは季節を変えて何度も来ますが、花の時期のツツジ新道は7年ぶり。

前回の2005年は当たり年だったので、ここは落花で雪景色のような風情でした。

今日は侘び寂びの世界です。

勝手に”ツツジベンチ”と呼んでいる左折地点。ここの落花はきれいでした。

この下からはシロヤシオも少なくなるので名残惜しく、しばし行ったり来たり。

ツツジベンチ
【ツツジベンチ】
シロヤシオ全くなし
【落花すら全くない・・・】

ツツジベンチから下る西の尾根にもトウゴクミツバツツジは少し咲いていましたが、シロヤシオは落花すら全く見えません。疎らながらもシロヤシオの木はあるはずですが、この辺りでは花を付けなかった様子。

畦ヶ丸やヤブ沢ノ頭あたりと同じ標高なので、今年は1200m前後のシロヤシオは全滅?1500m前後はマシ?な印象でした。

静かな緑の道を下って、展望台でしばし休憩。

感覚的に展望台まで下ればゴーラ沢は近い気がしていましたが、まだ先がありました。

展望台へ
【展望台へ】
ゴーラ沢
【ゴーラ沢 桟橋なし】

ようやくゴーラ沢に下りて来て、ここでコーヒータイム。雨にも降られず、ブナ林歩くにはちょうどいい天気でした。

ゴーラ沢には桟橋が掛けられていたはずですが、いつだったか流されて以来設置されていないのでしょうか。今日は水量も少なかったのでよかったけれど、増水したら困るなあ〜と思いました。

後は淡々と水平道を行くだけ。ここなら雨が降っても気持ちいいくらい、などと勝手なことを言いながら歩いて行きました。

今朝苦労した板小屋沢ノ頭を裏側から見たりして進んで行くと、分岐看板がありました。そういえばこのあたりに新道が出来たらしいので、いつか歩いてみようかなと思います。

新道・本道 分岐
【新道・本道 分岐】

林道に下り立ちバス停へ向かうと、なんと!誰もいない。臨時があったのかなかったのか、この時期こんなに空いている西丹沢は珍しい。ガラガラのバスは中川温泉でようやく混んできました。



今年はどうしようかなと思っていた檜洞丸。同角山稜ではわずか一輪しか見られなかったので、今年のシロヤシオはかなり悲惨だと覚悟していました。なので本当は例年にない不作の年だったのでしょうけれど、予想以上にきれいなシロヤシオに感じられ、しっとりブナ林も満喫して、素敵な一日になりました。
cyu2さん、こちらこそありがとうございました。

● cyu2さんの檜洞丸レポはこちら




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