お坊山東尾根

おぼうやま(1421m)

お坊山東尾根はずっと自然林が続く静かなルートで、新緑の頃も紅葉の頃も素敵な尾根です。
快晴の下、紅葉から徐々に冬枯れ陽だまりになる道を、山友さんたちと楽しく歩いてきました。


2020.11.9
(月)
 笹子駅東尾根
登り口
休憩入道山棚洞山東峰大鹿峠
分岐
お坊山大鹿峠景徳院
快晴 08:00着
 08:10発
08:40
08:55
09:35
09:45
10:35
10:40
11:30
11:45
12:50
13:20
13:25
13:30
13:35
13:45
14:20
14:25
15:55着
16:22発


明日は、紅葉もきれいなはずのお坊山東尾根に行きたいと思いつつも踏ん切りがつかず、朝になったら迷いそう。そこで急遽、山友さん達に声をかけたら、ゆきさんは都合つかず残念でしたが、palletさんとはなねこさんが参加して下さることになり行き先が確定しました。単独というのは自由過ぎて、時々行き先に悩むことがあります。

笹子駅から滝子山方面へ進み、稲村神社の横から左上へ進むと中央高速が見えてきます。右手にあるガードをくぐり、登山口はその先で左上へ折り返すのですが、なんとフェンスが出来ていてビックリ。フェンスには小さく「高電圧 きけん」と注意書きがありますが、周囲を探しても入る所がない。仕方なく指先でそっと開閉レバーに触れてみたけれど何事もなく大丈夫そうです。破線とはいえ現在は登山地図にも記載されている登山道への入口なので、安心して開閉できるようにして欲しいですね。


フェンス扉の少し先で左へ折り返し、突き当りを右へ上がって行けば、東尾根の登り口です。
尾根末端から崩れやすい急斜面をよじ登る感じなので、登りやすそうな所から登るしかありません。


【フェンス! どうしよう・・・】
東尾根入口
【東尾根入口  右に踏み跡あり】

この登り始めがルート一番の難所で、グズグズの急斜面をかすかな踏み跡を頼りによじ登って行きます。
転げ落ちないよう右に左に折り返しながら上を目指して登り、白看板の所まで来ると傾斜が緩みます。


【激登】

【白看板から見下ろす】

3人とも無事に白看板に到着しひと安心。少し上で紅葉見上げつつヤレヤレ大変だったね~と休憩です。
その少し上に鉄塔跡地があり、更に登れば891m地点で、木々の向こうに鶴ヶ鳥屋山が見えています。


【癒しの紅葉 (拡大)】
891m
【891m地点】

この先も登りが続くけれど、最初の苦労を思えばずっとラクな道で紅葉も増えてきました。


【紅葉 (拡大)】

【明るい黄葉 タカノツメ (拡大)】

入道山は10年くらい前に植栽されたアカマツが伸びて、山頂は随分狭くなっていました。
少し下って、次の棚洞山へ向かう尾根は明るい黄葉が続いています。

入道山 山頂
【入道山 山頂】

【棚洞山へ (拡大)】

赤より黄・茶が多いけれど、気持ちよく進んで行くと、次はまた急登です。

お坊山東尾根
【気持ちいいですね~ (拡大)】

【直登したり】

直登と巻き道を交互に進むと、左上に赤いモミジが見えてきました。何だか棚洞山の山頂っぽい。


【巻き道行ったり】

【上に紅葉 (拡大)】

つい安楽な巻き道へ進んでしまったようで、上がってみると確かに棚洞山の山頂でした。
紅葉がきれいな所でしたが、今年は遅れていた紅葉が急速に進んだようで、落葉多くちょっと残念。


【棚洞山  奥は滝子山 (拡大)】
棚洞山
【棚洞山標識】

次の東峰が大きく見えてきました。ここも落ち葉いっぱいを直登したり、折り返したり。

東峰へ
【東峰へ】

【直登】

ひたすらの登りですが、折り返し道は東側についているので、右には常に滝子山が見えています。


【折り返し道】

【落ち葉いっぱい 後ろは滝子山】

やがて緩やかな冬枯れの陽だまり尾根になりました。 お日様サンサン 落ち葉カサカサ。
ようやく東峰に到着。ベンチがありますが、このベンチも随分ご高齢になってしまいました。
風が冷たいので、日当たりのいい落ち葉にシートを敷いて、ランチタイムにしましょう。


【なんて気持ちいいんでしょう~♪ (拡大)】
東峰
【東峰】

東峰から少し下ると大鹿峠分岐で、この先のお坊山山頂に寄ったら、あとでここに戻ってきます。
わずかに登り返すと見晴しのいいベンチがあり、大菩薩峠~滝子山の稜線の眺めがステキです。


【お坊山⇔大鹿峠】
大菩薩峠~滝子山
【大菩薩峠~滝子山】

少し進めばお坊山の狭い山頂。周辺の木が少し伐採されたようで見晴しがよくなっていました。


【三ツ峠山  富士山は雲の中】
お坊山 山頂
【お坊山 山頂】

西側の眺望は素晴らしく、南アルプス~八ヶ岳~奥秩父がよく見えています。
八ヶ岳の左に先日登った茅ヶ岳。2010年1月に南尾根から登って来た時は白い峰々がきれいでした。

南アルプス   茅ヶ岳・八ヶ岳   奥秩父
【南アルプス   茅ヶ岳・八ヶ岳   奥秩父 (拡大)】

先ほどの分岐に戻り、ここからはお坊山北面の急下りです。始めは広い折り返しですが、
やがてヤセ尾根になり、最後は西側の崩落に注意しつつ大鹿峠に下り立ちました。


【大鹿峠へ急下り】
大鹿峠
【大鹿峠  西側は崩落】

景徳院への分岐は左上へ少し急登しなければならず、下山途中の登り返しはいつもながら疲れる。

景徳院⇔大鹿山
【景徳院⇔大鹿山】

【巡視階段を上がり 鉄塔手前に景徳院分岐】

頑張って分岐に上がれば、あとは本当に下りのみ。 安心して紅葉を楽しみましょう。


【紅葉】

【木々の向こうにお坊山】

この支尾根は意外にタカノツメが多く、明るいレモンイエローが輝いて嬉しくなります。


【タカノツメ】
タカノツメ
【タカノツメ (拡大)】

こちらも赤色は少ないけれど、今年は黄色がきれいな気がします。


【紅葉 (拡大)】

【南面の紅葉】

・・・・・・・・・・          ・・・・・・・・・・






標高が下がってくるとタカノツメも淡い黄緑になり、やがて植林へ。


【淡い黄葉 (拡大)】

【右の植林へ】

氷川神社を過ぎて、里に出ました。ルートが民家の敷地内を通っているので、そっと通過。
武田勝頼の菩提寺、景徳院で今日の無事を感謝してお参りし、東屋のあるバス停へ向かいました。


【里に出て、氷川神社の鳥居へ】
景徳院
【景徳院】


お坊山東尾根は破線ルートですが、つねづね山友さんにも歩いて欲しいと思っているお気に入りのルートで、何度か忘年山行の候補にも入れていました。しかしこのルートは登り始めが一番の難所。どこを歩いたらいいのかわからないようなグズグズ急斜面のトラバース激登があり、ちょっと心配でしたが、無事3人とも尾根に上がれホッとしました。久し振りの標高差に歩けるか心配と言っていたお二人でしたが、私より元気なくらい。今日は快晴なのに終日誰にも会わず、太陽サンサンの素晴らしい尾根は私たちだけで独占、楽しい一日でした。palletさん、はなねこさん、おつき合い下さりありがとうございました。


コース参照:2007年1月 冬のお坊山   2011年11月 秋のお坊山   2013年5月 春のお坊山


------お二人のレポはこちらから------

★ palletさん    :「そらいろのパレット」
★ はなねこさん  :「はなねこ山」




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