お坊山東峰には笹子駅からすぐ取り付ける南尾根があり、笹子雁ヶ腹摺山から
甲斐大和駅へは、小路沢左岸尾根などいくつかの尾根道が延びています。
自然林の続く気持ちのいい山域、どんな道か行ってみることにしました。
2010.1.24 (日) | 笹子駅 | → | 巡視路 階段 | → | 10号 鉄塔 | → | お坊山 東峰 | → | お坊山 | → | 米沢山 | → | 笹子 雁ヶ腹摺山 | → | 65号 鉄塔 | → | 74号 鉄塔 | → | 小路沢左岸 尾根下り口 | → | 甲斐大和駅 |
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快晴 | 07:37発 | 08:05 | 08:15 08:20 | 09:55 10:00 | 10:10 10:25 | 11:00 11:35 | 12:30 13:00 | 13:45 13:55 | 14:45 14:55 | 15:07 | 15:30着 15:30発 |
今日は素晴らしい快晴で、中央線の車窓には真っ青な空の下、端正な滝子山が迫って来ました。笹子駅で下車したのは他に3人くらい。気温もかなり低くマイナス6度くらいでしたが、風がないのでさほど寒さは感じない。今日は松浦本「静かなる尾根歩き」と「バリエーションルートを歩く」のコピー2枚持参しています。 |
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駅前から国道を西へ5分ほど行って日向橋を渡り、右へ進み高架下を潜ります。折り返すように西へ進み、小沢手前の「9号・10号」の白柱のところで左岸沿いの道へ入りました。 |
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次の「9号・10号」の白柱で左へ進むとすぐ小さな祠があるので、ここで右岸へ渡りました。すると踏み跡は二手に分かれたので、沢の傍を上流へ向けて進んでみましたが、途中で道は消えてしまいました。さっきの渡渉点に戻り、ちょっと奥まった方へ進むとカーブして上流へ向かいました。すぐ先にペンキの赤マークがあり、左手には小石や枝の散乱する崩れた急斜面。その急斜面にジグザグの踏み跡がついています。『えっ、こんなとこ・・・無理』 確かにここからでも南尾根に上がれそうですが、松浦本ではもっと先の堰堤手前に巡視路の階段があると書かれているので、もう少し先まで進みました。 |
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向こうに堰堤が見えてきて注意深く左側を見れば、小さな赤テープのところに落ち葉や土に埋もれて階段状ではなくなっている黒プラスチック段の縁が見えました。ここから植林の中をジグザグに登って行きます。 |
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10号鉄塔の下に出て、南尾根に乗りました。三角点があり、振り返れば正面に本社ヶ丸の山塊が見えています。 |
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ここからは急登で、落ち葉に埋もれて踏み跡はあるようなないような。急な上にズルズル滑り易く、足元に注意しながら木につかまりつつ登って行きます。 |
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すこし緩むと右手は檜林になりました。しばし植林と雑木林の境を登って行きます。ちょっと緩んだ先の高みが1030m地点でしょうか、南西からの尾根と合流。左手には笹子雁ヶ腹摺山のこんもりとした姿が木々の間から見えてきました。落ち葉いっぱいの急登は続きます。 |
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やがて露岩が現れ、振り返れば本社ヶ丸の横に真っ白な富士山の頭がチラッと見えて来ました。まだほんの僅かですが、今日はくっきり見えそうです。 |
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日差しいっぱいの明るい雑木林ですが、滑りやすい急登が続きます。左側には木々に透けて南アルプスの白い山並みも見えてきました。お坊山からの展望が楽しみです。 |
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ようやく急登が緩み、東峰の山頂に着きました。雪はほとんど融けて斑模様に残っているだけです。向かいの滝子山を眺めながらしばし休憩後、お坊山へ向かいました。 |
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空気はひんやりしていますが、風がないので寒さは感じません。日差しいっぱいの気持ちのいい冬枯れ道を進み、大鹿峠分岐から上のベンチへ。 |
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お坊山端のベンチからは、白谷丸から滝子山への稜線が目の前。 【白谷丸~大蔵高丸~大谷ヶ丸~滝子山】 |
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まだら雪の残る落ち葉道をサクサク進んで、お坊山に着きました。 |
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【聖岳・赤石岳・悪沢岳 塩見岳 農鳥岳・間ノ岳・北岳 甲斐駒ケ岳】 |
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【茅ヶ岳 八ヶ岳 奥秩父】 |
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本社ヶ丸・三ツ峠山~黒岳の奥に見える富士山は、やや逆光気味ですが、こちらもくっきりきれい。しかし八ヶ岳も富士山も、イマイチ雪が少ない雰囲気です。 |
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素晴らしい展望を楽しんで、トクモリへ向かいます。冬枯れ木立のこんもりとした林の奥に、向こうの山並みが透けて見えて何やら可愛らしい姿の山です。 |
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一旦下って、僅かに登り返すとトクモリの山頂。 |
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下って、登り返して米沢山に到着。ここからも南アルプスが見えます。 |
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【振り返るクサリ場】 |
米沢山からは急下り。長いクサリが続きますが、足場もしっかりあるので注意すれば問題ないクサリ場です。 |
燦々と降り注ぐ明るい日差しの中、落ち葉カサカサ踏んで気持ちよく歩いて行きます。 |
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笹子雁ヶ腹摺山の山頂に到着。 |
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秀麗富岳12景に選ばれていますが、今はやや逆光気味。でも今日は雲一つなく、富士山も南アルプスも本当にすっきりきれいです。 |
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帰りは笹子峠方面へ下ります。急下りのあと、大きな送電鉄塔の横を過ぎていくと、やがて小路沢ノ頭の巻き道分岐に来ました。松浦本に従って尾根道を進みます。 |
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小さなピークの小路沢ノ頭からは、八ヶ岳方面が見えました。 |
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細かな上下で、65号鉄塔に出ました。送電線の先に八ヶ岳が見えています。暖かな陽だまりで、八ヶ岳を見ながらティータイム。 |
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あとは送電鉄塔を追いながら下るだけです。 |
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次が74号。すぐ手前には左下へも道(A)がありますが、本に従って右の北東へ進みました。 |
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この先は明瞭な尾根道で、75号鉄塔の横から左下へ降りジグザグで里に下り立ちました。 |
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周囲の畑を見つつ真っ直ぐ下って行き、バス通りに出て右へ曲がると「日影」のバス停がありました。あとは地図を見ながら甲斐大和駅へ向かうだけ。ホームに下り立つと電車が時間待ちをしていて、乗り込むとすぐに発車しました。なんてラッキーなんでしょう。天気も良くて、よかった、よかった。 |
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お坊山東峰の南尾根は取り付きまでが一番の難所。松浦本の詳しい記述と拡大図のお陰で巡視路の階段に取り付くことが出来て感謝でした。お坊山から笹子雁ヶ腹摺山までは気持ちのいい落ち葉道。素晴らしい青空の下、鮮明な南アルプスや八ヶ岳を見ながら静かな山歩きを楽しめた一日でした。 |
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