お坊山〜笹子雁ヶ腹摺山

おぼうやま(1421m)〜ささごがんがはらすりやま(1357m)


お坊山東峰には笹子駅からすぐ取り付ける南尾根があり、笹子雁ヶ腹摺山から
甲斐大和駅へは、小路沢左岸尾根などいくつかの尾根道が延びています。
自然林の続く気持ちのいい山域、どんな道か行ってみることにしました。


2010.1.24
(日)
 笹子駅巡視路
階段
10号
鉄塔
お坊山
東峰
お坊山米沢山笹子
雁ヶ腹摺山
65号
鉄塔
74号
鉄塔
小路沢左岸
尾根下り口
甲斐大和駅
快晴 07:37発08:0508:15
08:20
09:55
10:00
10:10
10:25
11:00
11:35
12:30
13:00
13:45
13:55
14:45
14:55
15:0715:30着
15:30発



今日は素晴らしい快晴で、中央線の車窓には真っ青な空の下、端正な滝子山が迫って来ました。笹子駅で下車したのは他に3人くらい。気温もかなり低くマイナス6度くらいでしたが、風がないのでさほど寒さは感じない。今日は松浦本「静かなる尾根歩き」と「バリエーションルートを歩く」のコピー2枚持参しています。

駅前から国道を西へ5分ほど行って日向橋を渡り、右へ進み高架下を潜ります。折り返すように西へ進み、小沢手前の「9号・10号」の白柱のところで左岸沿いの道へ入りました。


9号・10号の白柱
【9号・10号の白柱】

次の「9号・10号」の白柱で左へ進むとすぐ小さな祠があるので、ここで右岸へ渡りました。すると踏み跡は二手に分かれたので、沢の傍を上流へ向けて進んでみましたが、途中で道は消えてしまいました。さっきの渡渉点に戻り、ちょっと奥まった方へ進むとカーブして上流へ向かいました。すぐ先にペンキの赤マークがあり、左手には小石や枝の散乱する崩れた急斜面。その急斜面にジグザグの踏み跡がついています。『えっ、こんなとこ・・・無理』 確かにここからでも南尾根に上がれそうですが、松浦本ではもっと先の堰堤手前に巡視路の階段があると書かれているので、もう少し先まで進みました。


巡視路階段
【埋もれた巡視路階段】

向こうに堰堤が見えてきて注意深く左側を見れば、小さな赤テープのところに落ち葉や土に埋もれて階段状ではなくなっている黒プラスチック段の縁が見えました。ここから植林の中をジグザグに登って行きます。

10号鉄塔の下に出て、南尾根に乗りました。三角点があり、振り返れば正面に本社ヶ丸の山塊が見えています。

あとは尾根伝いに登ればいいだけ。
ほっとして、一休みです。

10号鉄塔
【10号鉄塔と三角点】
急坂
【振り返る急坂】

ここからは急登で、落ち葉に埋もれて踏み跡はあるようなないような。急な上にズルズル滑り易く、足元に注意しながら木につかまりつつ登って行きます。


すこし緩むと右手は檜林になりました。しばし植林と雑木林の境を登って行きます。ちょっと緩んだ先の高みが1030m地点でしょうか、南西からの尾根と合流。左手には笹子雁ヶ腹摺山のこんもりとした姿が木々の間から見えてきました。落ち葉いっぱいの急登は続きます。

朝、こちらへ向かう人は誰もいなかったけど、振り返ると単独男性が一人上がって来ました。間もなく追い着かれ、ふと見れば松浦本のコピーを手にしています。「こんにちは〜同じですね。」と挨拶、先週はトクモリ南尾根を登ったそうです。あちらも急登で誰にも会わなかったのに、今日は下でも3人抜いて来て上には私もいたので、ちょっと驚いたと話していました。

やがて露岩が現れ、振り返れば本社ヶ丸の横に真っ白な富士山の頭がチラッと見えて来ました。まだほんの僅かですが、今日はくっきり見えそうです。


露岩混じり
【露岩混じりの急登】
南アルプス
【透けて見える南アルプス】

日差しいっぱいの明るい雑木林ですが、滑りやすい急登が続きます。左側には木々に透けて南アルプスの白い山並みも見えてきました。お坊山からの展望が楽しみです。

ようやく急登が緩み、東峰の山頂に着きました。雪はほとんど融けて斑模様に残っているだけです。向かいの滝子山を眺めながらしばし休憩後、お坊山へ向かいました。

お坊山東峰
【お坊山東峰】
大鹿峠分岐
【大鹿峠分岐】

空気はひんやりしていますが、風がないので寒さは感じません。日差しいっぱいの気持ちのいい冬枯れ道を進み、大鹿峠分岐から上のベンチへ。


お坊山端のベンチからは、白谷丸から滝子山への稜線が目の前。
落葉した山肌がいっぱいに広がって、とても気持良さそう〜〜
ここのベンチで、この山並みを眺めるのも楽しみの一つです。

中央写真
【白谷丸〜大蔵高丸〜大谷ヶ丸〜滝子山】

まだら雪の残る落ち葉道をサクサク進んで、お坊山に着きました。

狭い山頂は周りが木々に囲まれていますが展望は良く、今日の南アルプスは素晴らしくくっきり鮮明! 八ヶ岳から奥秩父の山々もきれいに見えています。


お坊山
【お坊山】

南アルプス
【聖岳・赤石岳・悪沢岳   塩見岳  農鳥岳・間ノ岳・北岳   甲斐駒ケ岳】

八ヶ岳
【茅ヶ岳   八ヶ岳    奥秩父】

お坊山から見る富士山
【お坊山から見る富士山】

本社ヶ丸・三ツ峠山〜黒岳の奥に見える富士山は、やや逆光気味ですが、こちらもくっきりきれい。しかし八ヶ岳も富士山も、イマイチ雪が少ない雰囲気です。

素晴らしい展望を楽しんで、トクモリへ向かいます。冬枯れ木立のこんもりとした林の奥に、向こうの山並みが透けて見えて何やら可愛らしい姿の山です。

トクモリへ
【トクモリへ】
トクモリ
【トクモリ】

一旦下って、僅かに登り返すとトクモリの山頂。
木漏れ日の気持ちのいい林で、振り返ればお坊山や東峰も透けて見えていました。

下って、登り返して米沢山に到着。ここからも南アルプスが見えます。

向こうの山陰から何やら煙のような物が高く立ち昇っています。麓にも霞のような煙のような物があちこちに広がっていますが、何でしょう・・・?

誰もいない静かな木立の山頂。富士山も見えるので、ここで半分のランチタイムにしました。

米沢山
【米沢山】
クサリ場
【振り返るクサリ場】

米沢山からは急下り。長いクサリが続きますが、足場もしっかりあるので注意すれば問題ないクサリ場です。



クサリ場が過ぎれば、あとは緩やか。カーブの左端に見晴しのいい高みがあるので、ちょっと寄って行きます。富士山や笹子雁ヶ腹摺山、振り返れば米沢山からトクモリ・東峰の稜線がよく見えますが、木々が伸びてきていました。

燦々と降り注ぐ明るい日差しの中、落ち葉カサカサ踏んで気持ちよく歩いて行きます。



直下は急登。7,8人の若いグループとすれ違って、頂稜に上がると北尾根の分岐がありました。この尾根もいつか歩いてみたい。

笹子雁ヶ腹摺山へ
【笹子雁ヶ腹摺山へ】
笹子雁ヶ腹摺山
【笹子雁ヶ腹摺山】

笹子雁ヶ腹摺山の山頂に到着。
今日は天気もいいので賑やかかなと思いましたが、男性二人が到着したばかりで静かです。

秀麗富岳12景に選ばれていますが、今はやや逆光気味。でも今日は雲一つなく、富士山も南アルプスも本当にすっきりきれいです。

山頂周囲の潅木も以前より随分高くなっている気がしますが、展望が遮られるのも時間の問題でしょうか。ここで残り半分のランチタイム。

富士山
【笹子雁ヶ腹摺山から見る富士山】
巻き道分岐
【小路沢ノ頭 巻き道分岐】

帰りは笹子峠方面へ下ります。急下りのあと、大きな送電鉄塔の横を過ぎていくと、やがて小路沢ノ頭の巻き道分岐に来ました。松浦本に従って尾根道を進みます。

小さなピークの小路沢ノ頭からは、八ヶ岳方面が見えました。

この先には北側がかなりの急斜面で落ち込み、崩れて木の根が露出している箇所が幾つかありました。右端に注意しながら歩いて行きます。

小路沢ノ頭
【小路沢ノ頭から八ヶ岳】
65号鉄塔
【65号鉄塔】

細かな上下で下り、65号鉄塔に出ました。送電線の先に八ヶ岳が見えています。暖かな陽だまりで、八ヶ岳を見ながらティータイムにしました。

あとは送電鉄塔を追いながら下って行くだけです。
66号を過ぎ、67号は右ではなく左に見送り、68号の横を通り、69号の下を通り、70号は右下に見送って尾根を進み、やがて右へカーブして71号へ進みます。真っ直ぐの72号を過ぎるとシラカバの木が多くなり、間もなく73号です。

小路沢左岸尾根へ
【小路沢左岸尾根へ】
74号鉄塔
【74号鉄塔を北東へ行くが・・】

次が74号。すぐ手前には左下へも道(A)がありましたが、本に従って右の北東へ進みました。

下で巻き道が合流してきましたが、右の植林の道に赤テープがあるので、本に書かれている「(何かの)北側を巻く」という箇所はこの先にあるのかなと、そのまま右へ行きました。

が、左を見れば下に鉄塔が見えています。
あれが75号じゃないのかしら・・・

「いったん北東に進み、北側を巻く」と言うのは、「北東へ進み、折り返して74号の北側を巻く」という意味のようです。引き返し74号の下を巻いて行くと、さっきの道(A)と合流。すぐ上には74号鉄塔が見えていました。

本に書かれた’06年頃は溝状だったらしい踏み跡。現在ははっきりした道になっていたので、74号の手前では左下へ進む方が早道です。

75号鉄塔?
【あれが75号鉄塔?・・・】
里に下り立つ
【里に下り立ち、振り返る】

この先は明瞭な尾根道で、75号鉄塔の横から左下へ降りジグザグで里に下り立ちました。

振り返っても道標らしい物は何もないので、逆ルートで登り口を見つけるのはちょっと難しそうです。


周囲の畑を見つつ真っ直ぐ下って行き、バス通りに出て右へ曲がると「日影」のバス停がありました。あとは地図を見ながら甲斐大和駅へ向かうだけ。ホームに下り立つと電車が時間待ちをしていて、乗り込むとすぐに発車しました。なんてラッキーなんでしょう。天気も良くて、よかった、よかった。



お坊山東峰の南尾根は取り付きまでが一番の難所。松浦本の詳しい記述と拡大図のお陰で巡視路の階段に取り付くことが出来て感謝でした。お坊山から笹子雁ヶ腹摺山までは気持ちのいい落ち葉道。素晴らしい青空の下、鮮明な南アルプスや八ヶ岳を見ながら静かな山歩きを楽しめた一日でした。



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