大山(梅ノ木尾根・ネクタイ尾根)

おおやま(1252m)

紅葉も900m付近まで下りてきたようなので、大山のマイナールートへ行ってみました。
梅ノ木尾根と、ネクタイ尾根と呼ばれる石尊沢左岸尾根で、中腹は紅葉も期待できそうです。


2020.11.13
(金)
 日向薬師
 BS
浄発願寺
奥の院分岐
778m894m唐沢峠石尊沢
左岸尾根
1000m
あたり
大山
北尾根
大山春岳山ヤビツ峠
晴れ  07:50着
 07:55発
09:30
09:40
10:35
10:45
11:1511:25
11:35
12:0012:40
12:50
13:1513:35
14:10
14:45
15:05
15:35着
15:51発


伊勢原駅7:20発の日向薬師行バス乗車。苔むす岩や大杉の参道から茅葺屋根の本堂へ。
無事をお祈りして裏の駐車場から梅ノ木尾根に上がると、可愛いキッコウハグマがぽつぽつ。

日向薬師
【日向薬師】

【常緑樹の尾根】

分岐まで2回くらいと思っていたアップダウン。来るたび増えて、今日数えたら5回も上下しました。
浄発願寺奥の院・大山分岐のベンチで休憩。梅ノ木尾根をそのまま直進します。


【小さなアップダウン】
浄発願寺奥の院分岐
【浄発願寺奥の院⇔大山 分岐】

上に行くほど紅葉もきれいになってきました。赤い紅葉はカエデではなくミズキ?でしょうか。

梅ノ木尾根
【梅ノ木尾根 (拡大)】

【紅葉 (拡大)】


キッコウハグマ

キッコウハグマ・穂

センブリ・終

リンドウ

二ノ沢の頭から大沢分岐へ向かう途中にはセンブリが少しいましたが、これからタネになるのかな?
大沢分岐から右へ進む場合は、更に鐘ヶ嶽と日向山へ向かう二手の尾根に分かれます。

二ノ沢の頭
【二ノ沢の頭】
大沢分岐
【大沢分岐 奥に大山三峰山(拡大)】

大沢分岐で左へ進み、右に大山三峰山を見ながら下って登り返せば778mピークで、しばし休憩。
778mから短い急下りの後、次の短い岩場を登っていると、上からグループさんの掛け声。
すると、全員ヘルメット姿でロープを下げた、何やら物々しい紺色軍団が下りてきました。

778mピーク
【778mピークから急下り】

【次の露岩急登で・・・ (拡大)】

私が「こんにちは~ 登山道を整備して下さっている方たちですか」と聞けば、全員立ち止まり「いえ、警察です」「えっ!」『ドキッ! どうしよう、単独は叱られる』小心者なので、とっさに出た言葉は「すみません」そのまま下を向いていると、リーダーっぽい人が職務質問(?)「どちらから登って来られたのですか?」「あっ、日向薬師からです」と答えると「このあとはどこへ下るんですか?」と更に質問。「えっ!」『ここでホントのことを言ったら、あそこは登山道じゃないからもう帰りなさいって言われるかも、でも万一遭難したらお世話になるかも知れないので、ウソはマズイ』と一瞬考え、「あの~ 唐沢峠がありますよね、」「ええ」「そこから沢に下りて、ネクタイ尾根で大山へ向かいます」と答えたら、しばし無言のあと「う~ん、 じゃあ、お気をつけて」と言われ、無罪放免。私は「すみません」と言って登りを続けると、全部で7,8人くらいの部隊だったのでしょうか、次々に「お気をつけて」と言われ、「すみません」を連発しながら登っていきました。


通り過ぎて、ホッ・・・ 『今日は絶対怪我しないようにしなきゃ』と改めて気を引き締めました。


【急登】

【紅葉 (拡大)】

でもこの後もきれいな紅葉を見上げながら進めば、もう気分ワクワク。急登で一般道に合流しました。
光の当たる林にはミズキの他にカエデもいて、紅葉越しに大山を見つつ唐沢峠へ下ります。

梅ノ木尾根入口
【894m付近で一般道】

【上にはカエデ (拡大)】

唐沢峠へ下り、おにぎり1個で半ランチ。紅葉見つつジグザグに下り、石尊沢へ出ました。

唐沢峠
【唐沢峠】

【石尊沢へ】

一番左端の堰堤の先から石尊沢を進み、鹿フェンスに沿って上がって行きます。

石尊沢左岸へ
【石尊沢左岸へ】

【鹿フェンス沿い】

回り込んで斜面を右へ折り返して行くと、北面のフェンス手前で石尊沢左岸尾根に乗りました。


【右上へ折り返す】
石尊沢左岸尾根
【石尊沢左岸尾根に乗る】

ここからは大山北尾根へ向かってひたすら直登。アセビやモミなど常緑樹の間を上がって行きます。


【南側 紅葉】

【始めは常緑樹】

間もなく落葉樹林になり、南側の紅葉がきれい。落ち葉いっぱい尾根をひたすら登ります。


【紅葉 (拡大)】
ネクタイ尾根(石尊沢左岸尾根)
【通称 ネクタイ尾根】

赤色も多いけれどカエデではない。ミズキ?でしょうか、今日見た赤はほとんどがこの木でした。
基本的に尾根の直登なので急登だけれど、転げ落ちそうな所はなく1000m辺りで紅葉見つつ休憩。

石尊沢左岸尾根
【石尊沢左岸尾根 (拡大)】

【ミズキ?(拡大)】

この尾根はネクタイ尾根とも呼ばれ、以前はネクタイもあったのですが、今日は見かけませんでした。
空が見えてきて、そろそろかなと思ってもまだ先があり、再びアセビなど常緑樹が多くなってきました。

ネクタイ尾根
【そろそろかな・・・】

【アセビと落ち葉】

落ち葉の急登でようやくモノレール横に出ました。ここからは北尾根を大山山頂へ向かいます。


【モノレール見えてきた】
大山北尾根
【大山北尾根を山頂へ】

脚立を越えてアンテナ塔の横から展望地へ。富士山はもう残念ですが、丹沢眺めつつ残りの半ランチ。
奥社側は相変わらずの人気ですが、今日の無事を感謝してお参りし、イタツミ尾根で下山です。


【脚立で越える】
大山山頂
【大山山頂 西側から望む丹沢 (拡大)】

ヤビツ峠へ向かう途中ちょっと春岳山に寄り、草地の山頂でバス時間調整の甘酒タイムにしましょう。
風もなく、穏やかな小春日和。草地に寝転んで昼寝でもしたいような、のどかな山頂です。

イタツミ尾根
【イタツミ尾根】
春岳山949m
【春岳山949m  山名札(拡大)】

この下からは紅葉黄葉も見えてきて、見上げれば黄色のカエデがキラキラと輝いていました。


【カエデ (拡大)】

【黄葉】

次の赤こそカエデかなと思いきや、やはりミズキ?微妙な色合いの丸い葉は、とても雅な色に思えます。


【紅葉】

【ミズキ? (拡大)】

ヤビツ山荘跡地は工事中。新しいレストハウスが出来るようで、う回路でバス停へ向かいました。


【色づき始め】
ヤビツ山荘 跡地
【ヤビツ山荘 跡地】


都心から近く人気の大山ですが、梅ノ木尾根でもネクタイ尾根でも、警察の方たち以外は誰にも会わない静かな登りでした。穏やかな登山日和で、どちらの尾根も中腹は紅葉がきれいだったし、県警のお世話になるようなことにもならず無事に感謝。丹沢にはミズキ科(多分)の木が多いということも発見でした。


コース参照:2005年11月 梅ノ木尾根     2015年12月 梅ノ木尾根・大山




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