菜畑山・今倉山・二十六夜山

なばたけうら(1283m)・いまくらやま(1470m)・にじゅうろくやさん(1297m)


3度目の正直を期待して、赤岩からの富士山を見に、道志の山へ行って来ました。
菜畑山・今倉山・二十六夜山という同じコースでしたが、素晴らしい冬枯れの道でした。


2011.12.17
(土)
 「久美愛前」菜畑山
登山口
菜畑山水喰ノ頭今倉山赤岩林道二十六夜山二十六夜山
登山口
芭蕉
月待ちの湯
快晴  08:15着
 08:15発
09:3010:00
10:15
10:5011:55
12:05
12:40
13:15
14:0014:15
14:35
15:3515:50着
17:05発




今回も橋本6:20、三ヶ木6:55、月夜野7:50のバスを乗り継いで行きます。2006年10月2009年8月と全く同じで、たまには逆コースで歩きたいものの、道志の山は帰りのバスがないので仕方ありません。しかも月夜野から先へ行くバスは日祝は運行していないので土曜日限定のコースです。


菜畑山 入り口
【左に菜畑山への道標】

「和出村」手前の「久美愛前」で下車。
今日は私一人ではなく、ちょっと年配の単独男性も降りました。同じく菜畑山のようです。

右上に進み、最初の分岐で左へ曲り、次の分岐で右上へ進むと、左に菜畑山への道標が見えてきます。昔はここが登山道だったのでしょうか、今は寂れた雰囲気です。


伐採された枝の散乱する植林を上がり、尾根に乗ると雑木林になって、やがて送電鉄塔の下に出ます。

振り返れば、すぐ後ろに加入道山。左奥にチラッと見えているのが大室山です。

鉄塔から左に伸びる道は西の林道へ行ってしまうので、鉄塔後ろのヤブへ進むのが正解。初めての時は間違えて左へ進み、遠回りをしてしまいました。

送電鉄塔と加入道山
【ススキヤブから振り返り見る送電鉄塔】

菜畑山登山口
【林道終点  左に菜畑山登山口】

林道に飛び出して、くねくね林道歩き。
終点は小さな駐車場になっていますが、今日は車がないので入山者はいないようです。右にテレビ中継塔があり、左に菜畑山登山口。


今日は快晴。短い植林を抜けると、爽やかな日差しいっぱいの自然林になりました。
ふと見ると古びた道標があります。葉の茂る頃には気づかなかったけど、朽ちた柱を見れば
昔は人気のあったコースなのかも知れません。その頃はバス便も多かったのでしょうね。


日差しいっぱいの自然林
【爽やかな日差しいっぱい】

古い道標
【古い道標】

明るい日差しをいっぱい浴びながら登ると、
菜畑山の東屋が見えてきました。

青空に大きく枝を広げた木々。
気持ち良さそう~!


菜畑山 山頂
【菜畑山 山頂】
菜畑山からの富士山
【菜畑山からの富士山】

菜畑山の山頂です。
今日は快晴。素晴らしい展望で、菜畑山から初めて富士山に会えました。朝日に白く輝くきれいな富士山です。


大室山の長い頂稜もよく見え、ずっと右に視線を移せば、なんと海が見えています。菜畑山から相模湾が見えるとは思っていなかったのでびっくり。写真では逆光で暗くなってしまいましたが、 箱根の大涌谷と思われる煙も見えていて感動。

バスで一緒だった年配男性も上がって来て今日の晴天を喜び合いました。気温は低いものの予報より風も穏やかで、しばし眺望タイム。

大室山と加入道山
【大室山と加入道山】

この先は気持ちのいい尾根歩き。冬枯れの木々を見上げながら歩いて行きます。
紅葉の頃も気持ちのいい道でしたが、冬もまた清々しく、ルンルン嬉しくなる道です。


冬枯れの尾根道
【冬枯れの尾根道】

青空に伸びる梢
【青空に伸びる梢】

葉を落としたカラマツの向こうに双児峰の今倉山が見えて来ました。右手には木々に透けてチラチラと南アルプスや雲取山方面の山並みも見えています。


今倉山へ
【木々に透ける今倉山へ】
陽だまりの縦走路
【陽だまりの縦走路】

前回はなかったファイル道標が掛けられていました。陽だまりの道は爽やかでいい気持ち。

水喰ノ頭には公設道標の他に「水喰いノ頭 ヒッチ」と書かれた小さな札も掛けられていました。2006年には公設道標もなかったので来る度に少しずつ変わっていくような感じです。

木々に囲まれた通過点のようなピークでしたが、葉を落とした冬は明るい雰囲気です。

水喰ノ頭
【水喰ノ頭】
甲相国境尾根
【道志みち 奥は菰釣山】

その先のちょっと開けた場所からは富士山が見え、道志みちの向こうには甲相国境尾根の菰釣山が見えていました。

今倉山までには幾つか高みを越えて行き、ようやく次が今倉山かなと思える山が近づいて来ました。

今倉山へ
【今倉山へ】
今倉山
【今倉山】

今倉山の山頂に到着。
木々に透けて、富士山が見えています。

12月~3月は都留市からのバスもなくなるので、今日は誰もいません。ちょうど正午ですが、今日は赤岩でお昼にします。

一旦下って登り返すと西峰ですが、道標がなければ気付かないような所です。少し先の開けた所からは富士山や南アルプスがすっきり見えていて嬉しくなりました。

次に下った鞍部が西ヶ原で、道坂随道入口バス停への道が分岐しています。

西峰(御座入山)
【西峰(御座入山)】
松山(赤岩)
【松山(赤岩)】

登り返して、赤岩に着きました。
赤岩から見る初めての富士山。

午後になってしまったのでやや逆光ですが、手前に大きな根張りの御正体山と鹿留山を従え、素晴らしく重厚な佇まいの富士山はとても素敵な姿です。


そして周囲の眺望。 狭いピークですが、快晴の今日はまさしく360度。
南アルプスや八ヶ岳など素晴らしい展望にぐるっと見入ってしまいました。

南アルプス
【聖岳~荒川三山  チラッと塩見岳  白根三山】

八ヶ岳・奥秩父
【雲のかかる八ヶ岳    奥秩父     白谷丸など小金沢連嶺】

飛竜山・雲取山~石尾根
【奥は飛竜山~雲取山~石尾根     すぐ下は九鬼山~高畑山】

二十六夜山へ
【富士山見つつ 二十六夜山へ】

素晴らしい景色を眺めながらのお昼の後は、
二十六夜山へ向かいます。

富士山見つつ、落ち葉いっぱいの冬枯れの尾根を進んで行きました。


この先はブナ大木が多くなるのでとても楽しみな道。株立ちのように幹いっぱい広げたブナも、
反対側から見ると隆々としてちょっと違う雰囲気。あのワイングラスのようなブナも健在です。


ブナ大木
【隆々ブナ】

ブナ大木
【ワイングラスブナ】

次々現れるブナ大木を見上げつつ、進んで行きます。葉の茂る季節は深山の雰囲気でしたが、冬枯れの今は違う山みたいに明るい。


ブナ大木
【ブナ大木が続く】
二十六夜山へ
【二十六夜山見つつ林道へ】

やがて向こうに二十六夜山が見えて来ました。
段々の下りになって、林道に下り立ちます。

林道を右へ100mくらい行くと、二十六夜山の登山口です。振り返れば、林道からも富士山がきれいに見えていました。

林道
【林道の先の二十六夜山へ】
二十六夜山 山頂
【二十六夜山 山頂】

ここも気持ちのいい落ち葉道を登って、二十六夜山の山頂に着きました。
小広い山頂ですが、南側には逆光ながら富士山がきれいに見え、倒木ベンチもあってとても落ち着いた雰囲気の山です。

誰もいませんでしたが、間もなく朝のバスで一緒だった男性が到着し、帰りは芭蕉月待ちの湯へ行かれるとのこと。私は今回も赤坂駅まで歩くつもりでしたが、念のためバス時刻を教えていただきました。

男性は先に出発されて行きましたが、風もさほどなく時間もあるので、私は楽しみにしていたインスタントお汁粉タイムです。

九鬼山
【北は雲取山、すぐ下は九鬼山】
落石注意
【ジグザグ下りは落石注意】

さて下山。帰りはどうしよう。
赤坂駅へは引野田へ下りるのが近道だけど、バス道路を延々歩くより、たまには私も温泉へ行ってみようかなと気が変わり、上戸沢へ下ることにしました。


引野田への道は分かり難いヤブもありましたが、上戸沢への道は明確。道標完備で、途中から右へ折れると落石注意のあるジグザグ下りになります。仙人水を過ぎると沢沿いの道が続き、やがて林道に出るので右へ。バス通りに出て、右へ行けば芭蕉月待ちの湯です。館内は暖かく、温泉もわりと空いていました。バスは17:05発で、ホカホカで乗ったものの赤坂駅での乗り継ぎが悪く、次の電車は17:54! 30分も待つうちにすっかり冷えてしまいました。富士急グループの中でも、山梨バスはすれ違いダイヤが多すぎ・・・



道志の山はいつ来ても静かで、冬の菜畑山・今倉山も二十六夜山も素敵な山でした。ようやく会えた赤岩からの富士山も素晴らしいでしたが、逆コースで歩けないのが残念。バス便がもっと増えてくれると便利なのですが、ここは季節を変えてまた訪れたいと思います。



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