菜畑山・今倉山・二十六夜山

なばたけうら(1283m)・いまくらやま(1470m)・にじゅうろくやさん(1297m)


今倉山周辺にもレンゲショウマが咲くそうなので、どんな様子か行ってみました。
2006年10月と殆ど同じ菜畑山・今倉山・二十六夜山で、帰りは引野田へ下りました。


2009.8.29
(土)
 「久美愛前」テレビ塔菜畑山水喰ノ頭今倉山赤岩二十六夜山ゴルフ場横引野田赤坂駅
晴れ 08:15着
 08:15発
09:25
09:35
10:00
10:15
10:4512:00
12:30
13:1014:05
14:25
15:3515:5516:30着
17:04発



道志の山へ行く時は毎回同じバスで、平日・土曜日のみの運行の月夜野からの富士急バスを利用します。橋本駅6:20発、三ヶ木6:55発、月夜野7:50発と乗り継ぎました。

運転手さんに、道志中学校へ曲がる手前で降りたい旨を話したら、どこの山へ行くのかと聞かれました。菜畑山と答えると、「久美愛前(くみあいまえ)で降りて、すぐ横の道を上がって行けばいいよ。」と教えてくれました。

今日は中学生は乗って来ず、二人いた登山者は途中で降りたので、最後は私一人になりました。親切な運転手さんにお礼を言って、久美愛前で下車。

すぐ右手の道を上がって行くと、カーブした先で道は二手に分かれたので、左へ進みました。


久美愛前
【久美愛前バス停   右斜めへ】
菜畑山 登山口
【菜畑山 登山口】

やがて見覚えのあるT字路に出て右へ上がって行けば、前回と同じく竹林の裏に隠れるように道標がありました。ここからは植林。今日はあまり蜘蛛の巣もなく、ヤマホトトギスやフシグロセンノウなど見ながら登って行きます。

やがて尾根に上がれば雑木林。時々風も通り抜けて、気持ちのいい木陰の道を登って行きます。

送電鉄塔に出ました。振り返れば加入道山が目の前です。前回はここから左へトラバースしてしまい、曙橋からの林道に出るという遠回りをしてしまったので要注意。

よく見れば鉄塔後ろのヤブの中に、埋もれるように踏み跡がありました。ススキやらアザミやらハギやらの茂る中を、藪漕ぎしながら登って行きます。すぐ抜けましたが、腕には小さな引っかき傷がいくつか出来てしまいました。

送電鉄塔
【送電鉄塔】
菜畑山登山口
【テレビ塔横の菜畑山登山口】

樹林帯を登って、林道に出ました。ここからはしばらく林道歩き。タマアジサイなど咲く道をカーブしながら登って行きます。



やがてテレビ塔の建つ菜畑山登山口に着きました。狭い駐車スペースがありますが、今日は車はありません。木陰で、しばし休憩。


登山口からしばらくは檜林の急登です。気温が上がり始めてきて、檜特有のいい匂いが漂って来ました。木肌から滲み出る香り成分はしっとり爽やか、時々立ち止まって、胸いっぱい深呼吸。
やがて明るい雑木林になりました。秋は黄葉が輝いていた場所です。

草斜面に出て、菜畑山の山頂に着きました。
日差しいっぱいの中、タムラソウやコオニユリ、キオンなどが咲いています。

明るく展望のいい山頂には東屋があり、目の前には西丹沢の山々が広がっています。富士山も見えるはずですが今日も残念ながら見えませんでした。前回はなかった新しい道標が立っています。


菜畑山
【菜畑山】


コオニユリ

ヨツバヒヨドリ

キオン

タムラソウ

水喰ノ頭へ向けて出発。紅葉の時期はきれいだったなあと思いつつ、木陰の尾根道を進んで行きます。
花は少なく、時々ソバナやキバナアキギリを見かけます。レンゲショウマは菜畑山から今倉山への稜線に咲いているらしいのですが、しばらく歩けどなかなか現れません。それでも、木陰の尾根道はいい気持ち。


レンゲショウマ
【最初のレンゲショウマ】

と、いました!いました!
一つだけ。

既に咲き終わった上の花は実になりつつの状態ですが、下の花はとてもきれい。

ひっそり咲く姿がいかにもレンゲショウマで、最初の一輪は何やらとても嬉しくて感激です。

すぐ先で水喰ノ頭に着きました。展望もなく、ただの通過点のような山頂ですが、ここにも新しい道標が立っていました。

水喰ノ頭
【水喰ノ頭】

次はどこに咲いているのかな〜と思っていると、
やがて道の傍らにポツポツ見かけるようになりました。

レンゲショウマ
レンゲショウマ

大きく群生している箇所はありませんが、林の中に俯いて咲く姿は可憐で、いかにも森の妖精。まんまる蕾も、開きかけの蕾も可愛い花です。

今日は朝から誰にも会わない山の中。ひっそり囁くように咲くレンゲショウマを一輪一輪見ながら歩いて行きました。


レンゲショウマ
【レンゲショウマ】

レンゲショウマ

レンゲショウマ

トリカブト
【トリカブト】

緩やかな上下を繰り返して今倉山に近づくと、トリカブトも増えてきました。殆どは蕾ですが、奥の方には咲いている花も多くきれいです。

今倉山の山頂に着きました。
ここは誰かいるかなと思いましたが、誰もいません。ちょうど12時になったし、今日の赤岩は暑そうなので、ここで昼食タイムにしました。

木陰でお昼にしていると、道坂峠からトレイルランの人が一人登って来ました。中央の石に腰掛けたのでお昼かなと思っていましたが、ふと気づくともういなくなっていました。いつスタートしたのでしょう。山岳マラソンの人は何でも速い。

今倉山
【今倉山】

西峰へ向かう途中にも、ポツポツとレンゲショウマは咲いています。西ヶ原を過ぎると見かけなかったので、これが最後のレンゲショウマでした。


レンゲショウマ

レンゲショウマ

西ヶ原
【西ヶ原】

赤い札に「御座入山」と書かれた西峰を通過して、道志随道への道が分岐する西ヶ原。この辺りはレイジンソウがよく咲いています。

ミズナラの大木を見て、気持ちのいい木陰道を進み赤岩に着きました。御正体山が目の前に大きく、右奥には鹿留山も見えていますが、その間に見えるはずの富士山は相変わらず雲の中。

天気予報では午後から崩れそうな雰囲気でしたが、御坂方面も雲が多いながら、よく見えています。今日はあちらでレンゲショウマを楽しんでいる方達も多いことでしょう。

木陰のない岩の上は暑く、展望を楽しむという気分ではないので先へ進みます。

赤岩
【 松山(赤岩) 】

この先からはブナが多くなり、個性的な大木があちらこちらに見えて来ました。
秋に見た、幹いっぱいブナやワイングラスのようなブナにも再会しました。
誰もいない静かな森。木々を見上げつつ、深呼吸。気持ちのいい広葉樹林が続きます。


ブナ
【ブナ】

ブナ
【ブナ】

二十六夜山 登山口
【二十六夜山 登山口】

大木を見ながら進み、やがて手すりのある段々道になって車道が見えて来ました。一旦林道に出て、右へ100mほど行くと二十六夜山の登山口です。

緩やかな雑木林を進めば、すぐに二十六夜山です。
ここは南北の眺めがよく、倒木ベンチもあって雰囲気のいい山頂です。

南側には御正体山と鹿留山が見え、北側には九鬼山が目の前。木陰に腰掛けて最後の休憩です。

二十六夜山
【二十六夜山】

さて下山。前回は上戸沢へ下りたので、今日は引野田へ下りようと思います。「迷いやすい」と記されているのでちょっと心配ですが、麓に近いので何とかなるでしょう。山頂西の石碑を過ぎると、引野田・上戸沢の分岐で手書きの道標があります。右は芭蕉月待ちの湯方面でもあるので道はしっかりしていましたが、左の道はイマイチ細そうです。


広葉樹林
【広葉樹林】

檜林のロープの急下りでしたが間もなく緩やかになって、赤松混じりの雑木林になり歩きやすい道になりました。

「北を巻く」と書かれている箇所も「巻く」というほど顕著な巻き道ではなく、すぐ上のピークを避ける程度の分りやすい道です。

やがてジグザグの下りになり、落ち葉がいっぱいのふかふか道。新緑や紅葉の頃も良さそうです。

『なんだ、意外にいい道だなあ〜 今度来る時もここを下ろう。』などと、呑気に下っていたのですが・・・

落ち葉
【落ち葉がいっぱい】
篠竹ヤブ
【篠竹ヤブ】

ジグザグ道の最後は荒れてきました。だんだん藪っぽくなって来て、篠笹の中の真っ直ぐな下りになりました。ロープで誘導してくれているので道と分かりますが、ロープがなければ、こんな笹薮の降下はちょっと実線ルートとは思えない箇所です。

ヤブコギが好きな人はこういう探検道が楽しいのでしょうね、きっと。でも、私はやっぱり何も考えなくていい山の散歩道がいいなあ。

やがて涸れ沢のような溝が現れ、道は・・・・

向かい側の木に色褪せた古いビニールテープが巻かれていますが、登り返しです。地図を見れば下りだけのはず。ちょっとヘンだなあと思いつつ登って行きました。細い踏み跡はありますが、笹がかぶさり殆ど獣道のよう。

笹をかき分け踏み跡を頼りに進んで行きましたが、とうとう消えて笹に埋もれてしまいました。
『なるほど迷マークだ・・・』と、さっきの溝に引き返しました。

向かいへ登り返す
【溝の向かいへ登り返す】

さっきの溝状の箇所に戻って、この溝沿いに下ればゴルフ場に出そうだなあと思いましたが、最初の段差が大きく人が歩いた形跡がない。やれやれ参った、どうしよう。辺りを見回しても、さっきの古テープが目に入るだけ。やっぱりあそこしかないと、再度さっきの笹薮に突入です。笹に埋もれていますが、何となく薄そうな部分を強行突破。すると下りになって、笹は薄らぎました。踏み跡もうっすらあるので進んで行くと、ようやく道らしい箇所に出られ赤テープがありました。やれやれ、よかった。


二十六夜山登山口
【振り返り見る二十六夜山登山口】

倒木を跨いだり潜ったりして、枝の散乱する登山道に出て振り返れば道標がありました。

「振り返ると道標がある」といった箇所が多かったので、どちらかというと道標は入山者に対して配慮されているような雰囲気でした。


ゴルフ場の横に出ると、右手にある道は二手に分かれています。右の車道は上戸沢方面へ抜ける山腹林道のようで、草藪からチラッと見えている道標は引野田・左方面を指していました。左へ進んで行くと民家が現れ、やがて車道に出ました。右へ進み、バス通りに出た所が引野田のバス停です。あとは左へ真っ直ぐひたすら歩いて、赤坂駅へ向かいました。



菜畑山から二十六夜山にかけては夏でもヤブはなく問題はありませんでしたが、引野田への道は最後の笹ヤブで???となり、地図に「?迷いやすい」と記されているのが納得でした。 今倉山への道では、次のレンゲショウマはどこかな?と楽しく歩き、今日出会ったのはトレイルランの一人だけ。誰にも会わない静かな山で、森に浸った一日でした。



 菜畑山・今倉山の花々



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