菊花山・馬立山

きっかさん(643m)・うまたてやま(797m)


大月駅から近い菊花山は、低山ながら富士山の展望がとてもいい山です。
クリスマス寒波で寒く、曇ってきたので早々に下山。田野倉尾根を下りました。


2011.12.25
(日)
 大月駅菊花山
登山口
菊花山沢井沢ノ頭馬立山九鬼山分岐植野山田野倉駅大月駅
天気  09:00着
 09:05発
09:15
09:55
10:05
10:55
11:00
11:1511:2311:50
12:10
12:4513:25着
14:05発



大月駅の改札を出れば、目の前が菊花山。真っ直ぐ進み、突き当たりのバイパスを右へ進むと、左に無辺寺の墓地が現われました。バイパスが通る前は山裾の静かな墓地だったのでしょうか、今はその道路際すぐに墓碑が並んでいるのでちょっとびっくりな墓地です。


無辺寺
【菊花山登山口のある無辺寺】

墓地の階段からも上がれるようでしたが、一応その先の無辺寺でお参りしてから左上へ進みました。

送電鉄塔を過ぎ、山裾を回り込むと富士山が見えてきます。既に雲がかかり始めていますが、菊花山は登り始めてすぐに素晴らしい富士山に出会えるので登山者には有り難い山です。

しかし大月の町を日陰にしてしまうので、地元では貧乏山と呼ばれているようです。

富士山
【間もなく見える富士山】
大月駅分岐
【大月駅分岐を振り返る】

尾根に上がると、間もなく大月駅分岐。こちらの方が近道だと思いますが、早めに富士山を見るには無辺寺経由がお勧めです。

岩がちな尾根伝いに登って行くと更に展望が開け、山々の奥に鎮座する富士山、山間を流れる桂川。  いかにも「日本の富士山」です。

富士山
【富士山】
菊花山へ
【菊花山へ】

左に岩殿山や大月の町並みを見ながら一部細い尾根を進んで行くと、山頂も間もなくです。

菊花山の山頂に到着。
5年前より木々が伸びたので、山頂の小岩に上がっても富士山が隠れそうになっていました。葉の茂る季節になればちょっと見え難くなりそうですが、展望は素晴らしです。

菊花山の山頂
【菊花山の山頂から】

三ツ峠山~雁ヶ腹摺山
【三ツ峠山・本社ヶ丸~滝子山~雁ヶ腹摺山】

岩殿山~扇山
【岩殿山~百蔵山~扇山   後方は楢ノ木尾根や、麻生山~権現山】

御前山~馬立山~九鬼山
【御前山~馬立山~九鬼山   奥は道志の山や御正体山、鹿留山】

菊花石?
【菊花石?の尾根】

菊花山の名前の由来の菊花石というのは、凝灰岩に放射状の結晶の模様があるらしい。ちょっと分からないけど、それらしい丸みを帯びた丸い岩が点在する短いヤセ尾根を通って馬立山へ向かいました。

落ち葉踏みつつ、木漏れ日の尾根を進んで行きます。明るい日差しがいい気持ち。

御前山
【御前山見つつ】
注意点 右へ
【注意点   右へ】

馬立山から菊花山へ向かう場合は大丈夫ですが、菊花山から馬立山へ進む場合はこの右折が大事。

以前は気付かず真っ直ぐ下ってしまう道の方が鮮明でしたが、今回は分かりやすくなっていました。小さな手作り道標があります。

笹などで、ちょっとヤブっぽい鞍部から登り返すと御前山からの道と合流し、まもなく沢井沢ノ頭です。狭くて見晴らしもない小さなピークですが、しばし休憩。

沢井沢ノ頭
【沢井沢ノ頭】
馬立山岩場
【馬立山岩場は左へ巻き道】

その先が馬立山で、直下は岩のヤセ急登。ちょっと面白いコースで、以前は巻き道の方が細く危なげな雰囲気でしたが、今は巻き道が一般ルートになっていました。

馬立山の山頂も狭くて見晴らしはありません。岩場ルートは木枝で塞がれ、ヤブっぽくなっていました。

馬立山 山頂
【馬立山 山頂を振り返る】

馬立山の少し先に九鬼山分岐がありますが・・・  実は今日はcyu2さんお勧めの吉田屋うどんも目的のひとつ。すっきり晴れなら九鬼山へ行き、『うどんはまた今度』にしていたと思いますが、曇って富士山も隠れてしまったので未練なく下山する事にしました。道標に表示はありませんが直進が田野倉駅への尾根。アカマツ混じりの緩やかな雑木尾根で、ちょっとヤブっぽいけど道ははっきりしています。


九鬼山分岐
【九鬼山分岐を直進】

田野倉尾根
【田野倉尾根】

富士山は雲の中
【富士山は雲の中】

以前歩いた時はこの松から富士山が見えていましたが、今日は雲に隠れて残念。植林が伸びれば富士山が見えづらくなりそうです。

左手には九鬼山が大きな山容を見せています。

地図の667m点が植野山で、木に取り付けられていた山名札は下に置かれていました。

やがて日差しが出てきて、麓からオルゴールが聞こえてきました。ちょうど正午。でも吉田うどんが待っているので、温かな生姜湯でティータイムにしました。

植野山 山頂
【植野山 山頂】
花咲山
【大岩から花咲山方面】

植野山の山頂から少しの急下りで巻き道と合流。巻き道には「九鬼山へ」の手作り道標がありました。

更に下って行くと見晴らしのいい大岩に出て、高川山や花咲山などがよく見えています。

あとは麓の町や高川山を正面に見ながら下って行きました。

高川山見つつ
【高川山見つつ】
馬立山 登山口
【馬立山 登山口】

笹薮に立つ古い登山届箱を過ぎれば馬立山登山口の道標。

水路を塞ぐコンクリート板の道を横断すると、また道標があります。左手に大木のあるお社があるので、ちょっとお参りして田野倉駅へ向かいました。

田野倉駅から馬立山へ向かう場合はちょっと分かり難そう。踏み切りの先、右手のガードレールの手前から左奥へ進めば道標が見えます。

踏み切り
【田野倉駅近くの踏み切りから振り返る】
むすび山の尾根
【むすび山の尾根見つつ】

麓に下りるとすっかり晴れ渡り、気持ちいい。電車は30分待ちなので、大月駅まで歩くことにします。

左手に伸びるむすび山の尾根を見つつ歩けば、正面には菊花山が見えていました。

桂川大橋を渡ると、さっき歩いた菊花山から馬立山への尾根が見渡せていました。

菊花山
【桂川大橋から見る菊花山】

大月駅手前で北側の「吉田屋うどん」へ。前方を歩くご夫婦も寄って行くのかなと思いましたが、そのまま直進。地図を見れば岩殿山の駐車場があったので、岩殿山へ行かれた方達のようです。人気メニューの肉きんぴらうどんは、腰の強いうどんは勿論、シャキシャキきんぴらもとてもおいしかったです。


吉田屋うどん
【吉田屋うどん】

肉きんぴらうどん
【肉きんぴらうどん  750円】


駅から近い菊花山は手軽に富士山が望めて、ここはトシとっても歩きたい山の一つです。
下山後の楽しみも増えたので、雪や紅葉の頃など季節を変えてまた歩きたいと思います。



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