菜畑山・今倉山・二十六夜山

なばたけうら(1283m)・いまくらやま(1470m)・にじゅうろくやさん(1297m)


菜畑山や今倉山、赤岩は道志山稜西側に位置する山々で、自然林が多く静かな山域のようです。
丹沢から見ながら、いつか行きたいと思っていたので紅葉の時期を狙って道志デビューしました。


2006.10.28
(土)
 和出村テレビ
中継塔
菜畑山水喰ノ頭今倉山赤岩二十六夜山西川赤坂駅
うす晴れ 08:15着
 08:15発
09:35
09:40
10:10
10:20
10:5511:50
12:00
12:35
13:20
14:15
14:30
15:4016:25着
16:35発





道志山稜は、地理的には近いのにバス便が悪いせいもあって、遠い山域でした。橋本駅6:20発のバスは三ヶ木6:55着。ところが三ヶ木発月夜野行きのバスは6:50発で5分早く出てしまう。何とかならないものかと、去年神奈中バスに電話をしたら、月夜野行きのバスは橋本からのバスの到着を待って発車することもあるとのこと。不確定では心配なので次回のダイヤ改正では6:55発にしていただけると安心して利用できるのですが・・・と言ってみたら、4月からは6:55発に変更になっていました。きっと他からも同じような要望があったのでしょう、うれしくなりました。神奈中さん、ありがとうございます。

平日のみ(土曜日含む)運行する月夜野7:50発長又行きのバス利用。橋本から三ヶ木、月夜野とバスを乗り継ぎ、2時間かけてようやく和出村に到着しました。月夜野にも和出村にもバス停にトイレがあります。


斜め右へ
【斜め右へ】

♪は〜るばる  来たぜ道志むら〜♪♪
という気分で、何やら本当に遠くへ来た感じです。

都留市方面へ少し進むと右へ上がる道がありました。道標はありませんが、ここから山へ向けてしばらくは車道歩きです。

民家に行き当たって右上に行ったり左上に行ったりしながら10分くらい車道を登って行くと、左手の竹薮の陰にようやく道標がありました。ここが菜畑山登山口。薄暗い植林の中に細い道が続いています。

菜畑山 登山口
【菜畑山 登山口】

湿っぽい杉林の中で、道ははっきりしていますが、あまり歩かれている様子はありません。蜘蛛の巣があるので、細長い小枝を拾い昆虫のアンテナのように上下に振り回しながら進んで行きます。途中2ヶ所に道標がありました。尾根に上がると、ここからは自然林と植林が交互に現れ、やがて送電鉄塔の下に出ました。加入道山や大室山が目の前ですが上空は何やら暗い雲。予報は晴れで青空はあるけれど雲が多く、特に丹沢は厚みのある雲で山頂部分は隠れていました。

鉄塔の左後ろから刈払いの道が続いていたので、野菊など見ながら真っ直ぐ行くとやがて道は山腹を巻き出しました。しばらくして、ちょっとヘンと思い地図を見ると・・・あ〜またやってしまった! この道はどうやら曙橋から上がってくる林道と繋がっている巻き道のようです。あの鉄塔あたりに正しい道があったことになるけれど気付きませんでした。でも今日は帰りのバスの時間を気にしなくていいので、遠回りになるけどまあいいか行けない訳じゃないからと、そのまま進み曙橋からの林道に合流しました。
車一台がやっと通れるくらいの細いコンクリート道を登って行くと、カーブの所に本来上がってくるべき道が合流してきました。


テレビ中継塔
【左にテレビ中継塔のある平坦地】

更に進んで、小さなテレビ中継塔のある平坦地に出ました。大宮ナンバーの車が一台駐車していて、左に菜畑山登山口の道標があります。しばし休憩。

登山口からは植林の急登でしたが、しばらくすると明るい黄葉の自然林になりました。直登ですが、日も差してきて気持ちのいい登りです。

黄葉
【黄葉がきれい】
菜畑山
【菜畑山 山頂】

明るい稜線に出て、菜畑山に着きました。
東屋があって南面が大きく開けています。一応晴れているけれど、やはり雲が多い。富士山の方向も雲の中で見えませんでした。丸イスに腰掛け、休憩。

次の今倉山へ向けて出発します。道標に従って西の木立の中へ入って行くと、ここからは黄葉紅葉の気持ちのいい自然林が続いていました。

彩り
【柔らかな彩り】
紅葉
【日差しがあるときれい】

日が差すと、全体が淡いオレンジや黄色に輝き出します。やはり紅葉には光が欲しい。派手さはないけれど、しっとりと優しい雰囲気の林です。

緩やかな上下の道で、時々西側の木々の間から今倉山の双耳峰が見えます。カラマツに笹の林になり、ひと登りすると、なだらかな山頂に出ました。

ここが水喰ノ頭で、ブナの木の下は落ち葉がいっぱい。朽ちかけた道標に「休猟区」の札が掛けられていました。

水喰ノ頭
【水喰ノ頭】

この先ですれ違ったご夫婦は下に車を停めてピストンとのこと。大宮ナンバーのあの車の方たちで、感じのいいご夫婦でした。このあとは誰にも会わなかったので、今日のルートで唯一出会った登山者です。


黄葉、紅葉
【黄葉、紅葉】

オレンジが多いなか、時々ハッとするほど鮮やかな紅葉も現れます。



たまに左側が開け見晴しもいいけれど、相変わらず雲が多い。やがてブナがちらほら現れ、緩やかな登りになりました。

今倉山に到着。
樹林に囲まれた平坦地で、道標がなければ気付かないような山頂です。南に道坂峠からの道が上がってきていました。

そろそろお昼ですが、ここは展望もないので赤岳で昼食の予定。腰掛けるのにちょうどいい高さの大木があったので、しばし休憩して先へ進みました。

今倉山
【今倉山】

緩く下って登り返したところは、赤い札に「御座入山」と書かれていました。ここが地図の西峰のようですが、伐採された枝が放置されちょっと荒れた感じです。


西ヶ原
【西ヶ原】

ロープもある急下りで西ヶ原に出ました。名前は”原”ですが、雰囲気は”窪地”。道標が立ち並び、道坂隧道入口からの道が上がってきています。

わずかな登りで赤岩に着きました。道標の文字はすっかり消えていましたが、方位山名盤があり360度の展望。日光白根山や槍ヶ岳も見えるようです。

大岩があり、正面は御正体山ですが、ここも暗い雲が山頂を覆っています。東は今来た今倉山西峰が見え、その左奥に並んでいるのが朝日山や赤鞍ヶ岳のようで、あの辺りもいつか行ってみたい山々です。西は比較的明るく、三ッ峠や本社ヶ丸あたりは雲も少ない様子。

でも、ここは静か。誰も来ないので気兼ねなく大岩の上に陣取り、ゆっくり昼食タイムにしました。

赤岩
【赤岩  今倉山方面】


さて次は二十六夜山へ向かいます。緩やかな上下の道で、ここはブナが多く雰囲気のいい道でした。個性的な大木が多く、ミズナラや紅葉黄葉もあるので、楽しい道です。


ブナ
【株立ちのように広がった幹

ブナ
【ワイングラスのようなブナ】

ブナ
【落ち着いた深山の雰囲気】

ブナ
【しっとり紅葉】

二十夜山
【二十夜山が見える】

やがて木段の急下りになり、下に立派な車道が見えて来ました。向こうに見えているのが二十六夜山のようです。車道に下り立ち、右へ1,2分ほど行くと登山口の道標がありました。

気持ちのいい自然林を登って行き、二十六夜山の山頂に着きました。倒木ベンチがあり、やや狭い山頂ですが南と北が開けています。

南は御正体山と鹿留山が正面で、その奥に富士山が見えるはずですが今日は残念です。北側は九鬼山が目の前で、下にこれから向かう戸沢の集落が見えています。途中の山肌の紅葉がきれい。

落ち着いた雰囲気の山頂なので、コーヒータイム。

二十夜山
【二十六夜山】

下り始めるとすぐに案内板がありました。山名の由来が記されています。江戸時代、旧暦正月と七月の二十六日、夜半の月光に現れる阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊の姿を拝むと願いがかなうと信じられ、この山頂で村人が月の出を待つ二十六夜待ちの行事に由来したそうです。道志の山は東西に長いので、東にも秋山二十六夜山があり、それぞれ近いほうの山へ集まったのでしょうか。提灯を手にした人たちの姿が目に浮かぶようです。

すぐ下が引野田と戸沢の分岐。赤坂駅まで歩くつもりなので引野田へ下りたほうが近いけれど、地図には迷いやすいと書かれているので、道志初心者は右の戸沢へ下りることにします。しばらくは真っ直ぐな下りでロープや滑りやすいところもあるけれど、ここも自然林で紅葉や落ち葉がいっぱい。


右へ
【右折点  ここから急下り】

やがて右折して、ジグザグの急下りになります。

「落石注意」の標識を過ぎると仙人水分岐。水場は少し離れた上のようです。

沢沿いに下り、車道に出ました。右へ折れ、畑や正面の九鬼山を見ながら下って行きます。

二十夜山 登山口
【車道  二十夜山登山口を振り返る】

「芭蕉月待ちの湯」から赤坂駅行きのバスは午後13:38と17:10のみ。お風呂上がりは何もせず横になりたいタチなので、汗ばむ時期の縦走時以外は基本的に自宅のお風呂が好き。バス待ちの時間が長い時は歩くほうがいいのでT字路で左折、ここからは真っ直ぐ駅に向かって進みました。静かな道路でしたが、引野田の先の国道を過ぎると車やダンプも多くなり、ちょっと急ぎ足。地図では駅近くで左へ反れる感じですが、真っ直ぐの道も出来て(?)いて信号を渡るとすぐ正面が赤坂駅でした。



道志の山は本当に静かで、黄葉紅葉の自然林の多い山稜でした。菜畑山と今倉山の間で一組のご夫婦に会っただけ。狭い赤岩も独占、二十六夜山ではゆっくりコーヒータイムも過ごせました。天気がイマイチで展望がなかったのが残念ですが、静かな山域なのですっきり晴天の日にまた行きたいと思います。



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