高取山・仏果山・経ヶ岳・華厳山・煤ヶ谷高取山

たかとりやま(705m)・ぶっかさん(747m)・きょうがたけ(633m)・けごんさん(602m)・すすがやたかとりやま(464m)

東丹沢の高取山から南東へ伸びる山々は、いつの頃からか相州アルプスと呼ばれているようです。
経ヶ岳から南は未踏なので華厳山・464m煤ヶ谷高取山を経由して御門橋まで歩いてきました。


2022.4.9
(土)
 仏果山
 登山口
宮ヶ瀬越高取山仏果山半原越経ヶ岳華厳山煤ヶ谷
高取山
煤ヶ谷
秋葉山
尾根
末端
御門橋
快晴  07:40着
 07:45発
09:00
09:05
09:15
09:35
10:10
10:25
11:45
12:00
12:25
13:00
13:40
13:50
14:35
14:40
14:5015:40
16:00
16:10着
16:20発


今回も丹沢に詳しいMASAさんとの山行で、本厚木駅6:55発宮ヶ瀬行に乗り、仏果山登山口BSから登ります。植林の急登が続き、途中で昔の鉱山跡洞窟への道を案内してくれましたが、かなり下るようです。現在は入口が封鎖されている可能性もあるのでパスして引き返し、宮ヶ瀬越へ向かいました。

宮ヶ瀬越へ
【鉱山跡洞窟への道】

【宮ヶ瀬越へ】

宮ヶ瀬越手前にナガバノスミレサイシンとエイザンスミレが少しだけ咲いていました。
今日の行程はちょっと長く、終盤のタイムが不明なので時間短縮を狙って、宮ヶ瀬ダムからではなく、
宮ヶ瀬越から高取山ピストン。山頂のヤマザクラが春の柔らかな青空に映えてとてもきれいです。


【宮ヶ瀬越】
高取山 山頂
【高取山 山頂 (拡大)】

早速、展望台へ。やや春霞みながらも今日は快晴。大山からぐる~っと丹沢が一望です。
更に遠く、うっすらでも白谷ヶ丸がわかるので大菩薩や雲取山方面も楽しく山座同定。

高取山展望台から丹沢一望
【高取山展望台から丹沢一望 (拡大)】


ナガバノスミレサイシン

エイザンスミレ

ヤマザクラ・白

ヤマザクラ・小粒

眺望を十分楽しんだので、そろそろ相州アルプス縦走へ。宮ヶ瀬越に戻り、仏果山へ登り返します。


【宮ヶ瀬越に戻る】

【左の仏果山へ】

相州アルプスの最高峰仏果山にも展望台があり、振り返ればなるほど高取山の方が低い。

仏果山 山頂
【仏果山 山頂】

【仏果山展望台から振り返る高取山】

仏果山からヤセ尾根になり昔の山岳修験道。案内板やテーブル・ベンチなど増えていました。


【ヤセ尾根】
熊古谷山
【熊古谷山 ベンチあり】

革籠石山から短い急下り。緩やかになった先のベンチからは更に急な階段下りになります。

革籠石山
【革籠石山】

【階段急下り】

土山峠分岐ベンチからリッチランド分岐までは芽吹きの雑木林で、気持ちいい尾根道。

土山峠分岐
【土山峠分岐 ベンチあり】

【芽吹き】

やがて急下りになり、半原越に下り立つと周辺はサクラが満開で、とてもきれいでした。

半原越
【半原越 (拡大)】
半原越
【桜が多い (拡大)】

半原越の階段を上るとやがて明るい雑木林になり、ここにも見晴しのいいベンチがあります。
右に見える山々が、これから縦走する華厳山や秋葉山でしょうか、植林と芽吹きが入り混じっています。

半原越から経ヶ岳へ
【半原越から経ヶ岳へ】
相州アルプス 尾根末端方面
【右は相州アルプス 尾根末端方面(拡大)】

芽吹き前の明るい尾根を進み、経石を過ぎ、間もなく経ヶ岳に到着しました。
グループさんと入れ違いの静かな山頂。 見晴しも良いベンチで、ゆっくり昼食タイムです。

経ヶ岳へ
【経ヶ岳へ】
経ヶ岳
【経ヶ岳 丹沢一望 (拡大)】

すぐ先の田代分岐からは私の未踏区間で、更に下った上荻野分岐から右へ下り、華厳山へ向かいました。

上荻野⇔華厳山
【上荻野⇔華厳山  右へ急下り】

【ロープ下りもあり】


木々の間から里山の景色が見え、ヤマザクラと芽吹きのモザイクがとてもきれい。
華厳山へ、植林混じりの登り返し。明るい西峰に出ると緩やかになり、山頂ベンチのある左へ。


【芽吹きの山にヤマザクラ (拡大)】
華厳山西峰
【華厳山西峰  山頂は左へ】

華厳山に着きました。山頂標識には東尾根と荻野高取山への矢印が記されています。
荻野高取山方面はファイル道標がありますが、水源柱から右の急下りへ。この先は道標なしです。

華厳山
【華厳山山頂】

【荻野高取山⇔煤ヶ谷高取山 右下へ】

一旦緩んだ先、詳細地図に「降り不可」と書かれている所に来ました。ここが一番の難所。
尾根の雰囲気で左へ引き込まれそうになりますが、目指すは右前方の464m煤ヶ谷高取山。
木につかまりながら少しだけ強引に下ってみましたが、下は崖らしいので、やはり危険そう。


【左ではなく  右下の激下りへ】
煤ヶ谷高取山
【目指すはあの煤ヶ谷高取山】


するとMASAさんが偵察してロープを見つけてくれました。最近付けられたのでしょうか。
この一帯は砂利採掘されるザレザレ地質。ロープや木につかまっても滑り易いので慎重に下りました。
詳細地図作りの偵察時はロープがなかったようなので、「降り不可」と表示されたのでしょうね。
ズルズルと滑り台のような急斜面。ロープがなければ確かに下りは厳しく危険と思いました。


【感謝のロープ】

【ザレザレ激下り】

MASAさんがロープを見つけてくれなければどうなっていたでしょう。
「無事に下れて良かった~!」と本当に感謝。この先は緩やかで散歩道のように感じました。


【煤ヶ谷高取山へ登り返し】
煤ヶ谷高取山
【煤ヶ谷高取山の山頂あたり?】

樹間からは荻野高取山の砂利採掘場が見えます。どんどん削られて、いつまで続くのでしょう・・・
やがて石祠のある所で尾根が分かれました。ここが煤ヶ谷秋葉山でしょうか、右へ下ります。

荻野高取山の砂利採掘場
【荻野高取山の砂利採掘場 (拡大)】
煤ヶ谷秋葉山
【煤ヶ谷秋葉山  右へ】

下り始めは急で、やがて明るい片側雑木尾根になりました。右に見えるのは鐘ヶ岳でしょうか。


【急下り】

【午後は気持ちのいい西側雑木林】

植林や雑木林やアンテナ草地など緩やかに続くアップダウン。木陰で時間調整デザートタイム。
末端は左へ回り込んでフェンス扉を開閉。小さな橋を渡り、車道を右へ進めば御門橋バス停でした。


【常緑樹】

【フェンス扉を振り返る】


「相州アルプス」と呼ばれることが納得のアップダウンの繰り返しで、低山縦走の醍醐味を味わいました。高取山から仏果山・経ヶ岳は人気のルートなのでとてもよく整備され、至る所に道標やベンチがあります。華厳山から先、存在を知らなかった御門橋へのルートはスリルあり散歩道ありの楽しいルートで、案内して下さったMASAさんと煤ヶ谷高取山への急勾配にロープを設置して下さった方に本当に感謝。所々のヤマザクラや芽吹きもきれいな、充実の春の一日でした。



コース参照:2007年12月 経ヶ岳・仏果山
2008年11月 仏果山・高取山




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