鷲羽岳

わしばだけ(2924m)

今日は鷲羽岳を経由して野口五郎小屋までなので時間はたっぷりあると思い、のんびり花撮影。
しかし水晶小屋から先は以前と印象が変わり、一時雨も降って予想以上に時間がかかってしまいました。


2019.8.2
(金)
 三俣
 山荘
鷲羽岳ワリモ岳ワリモ
北分岐
水晶
小屋
東沢
乗越
2833m
あたり
真砂
分岐
野口五郎岳
南側分岐
野口五郎
小屋
晴れのち曇り
一時雨
 06:05発07:45
08:45
09:45
09:55
10:3011:20
11:55
12:45
12:55
13:30
13:40
14:30
14:40
15:1515:40着


朝食後、三俣山荘を出れば相変わらずのガス。今日も展望は無理かとガッカリしつつスタート。
しかし登っていくにつれガスが薄れ、黒部源流には鷲羽岳の影が映っていました。


【ガスの鷲羽岳へ】
黒部源流に映る影鷲羽
【黒部源流に映る影鷲羽  奥は黒部五郎岳】

鷲羽池が見えてきました。晴れた空を映し、碧い瞳のような小さな池です。
鷲羽岳山頂に到着。槍ヶ岳は今日も雲の中ですが、三俣蓮華岳はすっきり見えていました。

鷲羽池
【鷲羽池  奥の槍ヶ岳は見えず(拡大)】
鷲羽岳山頂
【鷲羽岳山頂  奥は三俣蓮華岳】

今日は時間がたっぷりです。昨日の分も山の景色を楽しもうと、岩の上でゆっくり眺望タイム。
雲ノ平に泊まって夕陽に染まる水晶岳を眺めたいとも思ったけど、午後は期待できそうもありません。


【黒部五郎岳~太郎平 (拡大)】

【ワリモ岳へ  信州側は雲多い】

黒部五郎岳が見えそうで見えない。ワリモ岳の東側は急斜面で、けっこう崖際に道があったんですね~


【黒部源流の上 (拡大)】
ワリモ岳へ
【信州側は崖のワリモ岳へ (拡大)】

ワリモ岳へ向かうと花がいっぱい。あっちもこっちもきれいで、なかなか進めません。
ワリモ岳は山頂近くなると更に花が増えて、右へ行ったり左へ行ったり忙しい。


【奥は黒部五郎岳 手前は祖父岳 (拡大)】

【ワリモ岳へ (拡大)】






振り返る鷲羽岳にはアヤしい雲が浮かんできました。こっちに来ないで欲しいなあ・・・
三俣蓮華岳は周囲の峰々を眺めるには素晴らしい山。北アルプスっぽくない山容だけど好きな山です。

鷲羽岳
【振り返る鷲羽岳】
三俣蓮華岳・黒部五郎岳
【三俣蓮華岳・黒部五郎岳 (拡大)】


タカネツメクサ

ミヤマクワガタ

シコタンソウ

ミヤマキスミレ

ワリモ岳直下の短い急登で、頂上の道標がある所に来ました。狭いけれど、岩に腰掛けしばし休憩。


【ワリモ岳直下の急登】
ワリモ岳頂上
【ワリモ岳頂上】

真下に黒部源流が見えていて、雲が多いけれど右には薬師岳も見えてきました。

黒部源流
【黒部源流 (拡大)】

【祖父岳 奥に薬師岳 (拡大)】

ワリモ北分岐へ向かい、信州側を見ると野口五郎岳や竹村新道あたりは雲が多い・・・


【ワリモ北分岐へ】

【暗い雰囲気の竹村新道】

ワリモ北分岐にはザックがデポ。ここから鷲羽岳や水晶岳へ空身でピストンするのでしょうね。

ワリモ北分岐
【ワリモ北分岐】

【水晶小屋へ】

しかし分岐から水晶小屋もけっこう長く花も多いので、楽しいけどスクワット撮影がだんだんシンドイ。


【振り返る鷲羽岳・ワリモ岳 (拡大)】

【水晶小屋は遠いなあ~】






水晶小屋直下も花の急登。何度も立ち止まり息を止めてシャッター。誰にも頼まれていないのにネ。
賑やかな話声が聞こえてきて、やっと小屋に到着。日陰がないけど、簡単なお昼で休憩です。


【花畑の急登 (拡大)】

【水晶小屋へ】

そろそろ出発。小屋の北側も色とりどりの花畑が続いています。なんてきれいなんでしょう~♪
今日は遠望がないので近くの景色がよく見えます。 前方を見て『あんなギザギザ、あったっけ?』


【水晶小屋直下の花畑 (拡大)】

【塔のようなギザギザ岩峰】






記憶では、この先烏帽子小屋まではなだらかな稜線の印象だったけど『こんな岩場、あったっけ?』

東沢乗越へ
【東沢乗越への尾根 (拡大)】

【岩稜の急登】

急登の上で振り返れば、水晶小屋は凄い所に建っていたんですね~


【振り返る崩落山肌 上に小屋 (拡大)】
東沢乗越へ
【東沢乗越へ】

東沢乗越からは緩やかな登り(と思っていた)。右に見えるはずの赤い硫黄尾根も霞んでいます。

東沢乗越
【東沢乗越】

【赤い硫黄尾根と槍ヶ岳がうっすら】

東沢乗越から緩やかな砂礫を登って行くとだんだん岩っぽくなってきて『こんな所、あったっけ?』
岩場は好きだけれど、とうとう2833mあたりの岩稜帯で雨が降りだしてきました。参ったなあ~・・・
でもガスってはいないので薬師岳の時よりマシでしょうか、仕方ないので雨具を装着して進みます。


【2833mあたりの岩稜帯】

【雨降りの岩稜帯歩き】

雨は短時間で止んだのでホッとしたけれど、次は真砂分岐への登り返し?『あんな登り、あったっけ?』


【雨止んでくれて、良かった~】
真砂分岐
【真砂分岐】

野口五郎岳へのこの稜線。前回は初めてだったので嬉しく、天空の散歩道をルンルンで歩いた気がします。今回は『こんなにデコボコな稜線だったっけ・・・? ほんとにここを歩いたのだろうか・・・』と、とても長く感じました。 後日、2006年の自分のレポを見て、『緩やかな登りで野口五郎岳に到着・・・?ウソばっかり』と思ってしまいました。56歳と70歳直前の違いは大きいなあ~と、つくづく実感して何だか悲しい。


野口五郎岳山頂の南側分岐は見送り、北側分岐に上がってきました。山頂は明日にします。


【野口五郎岳 南側分岐】

【野口五郎岳 北側分岐】

ようやく野口五郎小屋に到着。今日は広めの4畳ブースに3人で、棚も広く使えてゆったり過ごせます。
乾燥室は景気よくストーブ2個焚いてくれたので、雨具その他も早く乾きました。
水は雨水でトイレは旧式ですが、布団も羽毛で食事も美味しく、家庭的な雰囲気のいい山小屋でした。

野口五郎小屋
【野口五郎小屋】
野口五郎小屋夕食
【野口五郎小屋 夕食】


鷲羽岳は2001年と2006年に登り、素晴らしいい峰々に感激でしたが、今回の展望は半分。おかげで近くの景色や花がよく見えました。(良かったのか、悪かったのか) 一時雨に降られましたが、概ね晴れていたので良かったです。昨日も今日も星空のない夜だけど明日の野口五郎岳は晴れてくれますように!


コース参照:2006年8月 鷲羽岳・野口五郎岳

 鷲羽岳・ワリモ岳の花々




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