堂上・節分草自生地




小鹿野町堂上の節分草自生地。以前行った時は雪の上に咲く花で、それも可憐でしたが、
雪のない自生地はどんな様子か、久し振りに秩父の節分草を見に行くことにしました。


2016.3.4
(金)
 堂上節分草園あずまや山
入口
山居分岐展望休憩舎ロウバイ園
フクジュソウ園
薬師コース分岐薬師の湯BS
晴れ 11:25着
 12:30発
12:4013:1513:40
13:45
13:50
14:40
15:0015:25着
15:45発



西武秩父駅は仲見世通りが工事中で、お花畑駅へは少し迂回するようになっていました。
来春に、露天風呂など備えた「複合型温泉施設」オープン予定とのこと。仮眠もできるようなので、登山者には便利で嬉しいニュースですね。

秩父鉄道に乗り換え、お花畑駅10:11発~三峰口駅10:35着(440円)。小鹿野町営バスに乗りましたが、今はダイヤが遅くなり、10:40発です。運転手さん曰く「小森で乗り継いでもいいけど、終点薬師の湯で乗り換えても同じバス。この時期は節分草園に臨時停車する」とのことで、400円(乗継券あり)払って、終点で乗り換え。

「薬師の湯」11:00着で、11:10発に乗り変えましたが、このバスは秩父駅10:20発11:09着のバスを待って発車。そちらも町営バスで、運賃は500円(乗継券あり)。7年前とは違って、西武秩父駅から遅めのバスに乗っても節分草園に着くのは同じで、おまけに340円お得らしい。

堂上(どうじょう)節分草園で下車。
入園料は、前回と同じ300円でした。


堂上節分草園
【堂上節分草園】

落ち葉が白く光って、ちょっと見づらいけれど、ちょうど咲きそろった頃でしょうか。
いつか写真で見た一面真っ白な所はないけれど、あちこちで部分的に白くなっています。

節分草自生地
【節分草自生地】

白い花びらのような萼片が、6枚の姉と5枚の妹。オシベは青色が多いけれど水色の花もいます。


セツブンソウ
【セツブンソウの姉妹】

セツブンソウ
【水色オシベ 青色オシベ (拡大)】

苔のお家から出てきた姉妹たち。  見上げているのは、柔らかな青い空。

セツブンソウ
【 「春の空、嬉しいな~♪」 】

強い日差しは苦手で北斜面が好きな花たちですが、お日さまは好き。


セツブンソウ
【 後ろ姿も愛らしい (拡大)】

セツブンソウ
【おしゃべりに夢中な花もいる (拡大)】

どれも同じに見えますが、萼片の数はさまざまで形も微妙に違う。オシベが白い花もいました。


セツブンソウ
【群生 (拡大)】

白花セツブンソウ
【白いオシベ】

中央のメシベも黄色で、白花セツブンソウは葉も薄緑色。 全体が淡く上品な雰囲気でした。

白花セツブンソウ
【白花セツブンソウ】

萼片が丸みを帯びると可憐な雰囲気。 細かな切れ込みがあると華やかな雰囲気。


セツブンソウ
【愛らしいセツブンソウ (拡大)】

セツブンソウ
【華やかなセツブンソウ (拡大)】

思い思いに咲いていて、眺めていると時間の経つのも忘れてしまいます。


セツブンソウ
【お日さま いっぱい (拡大)】

セツブンソウ
【苔岩に寄り添って (拡大)】

白い花びらに見えるのは萼片。花弁は退化して黄色の小さな玉が蜜線。
花粉を出した白いオシベと、まだ花粉を閉じている青いオシベ。
中心の2本の柱がメシベだと思いますが、その周りの紫色は何でしょう・・・ 子房?

何はともあれ、彩り豊かでおしゃれなのに、とても清楚に見える可憐な花で魅せられます。

セツブンソウ
【セツブンソウ】

節分草 自生地
【節分草 自生地】

『これから先もずっと、きれいに咲いていてくれますように♪』と感謝を込めて、次へ向かいましょう。

車道を10分ほど戻ると、左にあずまや山入口。
最初はかなりの急登なので、お花見モードの体には気合が必要です。

あずまや山 入口
【あずまや山 入口】

前回は、つつじ新道から四阿屋山経由でしたが、今日は既に1時過ぎ。
おなかも空いたので、山腹の水平道から山居へ向かうことにしました。


山居分岐
【つつじ新道⇔山居  分岐】

山居へ
【山腹道を山居へ】

山居
【山居 ロウバイ園】

山居の広場に来ました。
咲き残りのロウバイが、かすかに匂っています。

「←展望台」の道標があるので、そこでお昼にしようと階段を上がって行きました。


が、着いた休憩舎は木々が伸びて見晴らしもイマイチだったのを思い出しました。
すぐ上は福寿草自生地ですが花数が減った雰囲気。やっぱりロウバイ園がいいので戻ります。


展望休憩舎
【展望休憩舎】

福寿草
【福寿草】

南東向きの斜面は明るく、暖かな草地で遅いお昼にしました。
今日は春霞。武甲山が見えるはずですが、どれだっけ・・・?


ロウバイ園
【ロウバイ園】

ロウバイ
【ほんのり匂う、咲き残りロウバイ】

ロウバイ園の横や下に福寿草園があります。植生でしょうか、きれいに咲いていました。


福寿草園
【福寿草園】

黄色の大きな花びらは、艶やかで豪華です。


秩父紅
【フクジュソウ (拡大)】

フクジュソウ
【フクジュソウ】

秩父紅
【秩父紅 (拡大)】

下の方に、赤い福寿草「秩父紅」が咲いていました。数が少なく、しかも離れているのでピンボケです。

山居から紅梅など見ながら車道を下り、途中で左の山道に上がりました。

鳥居や小さな祠を過ぎて、車道を横断します。


【車道を横断】
薬師コース 分岐
【薬師コース 分岐】

四阿屋山を含むこの一帯は両神国民休養地として整備されていて、「あずまや山ハイキングマップ」がバスの中などに置かれているので便利です。

ここでは前回に左の薬師堂コースを下ったので、今回は右の薬師コースを下ってみます。

段々を下って行くと、見晴台に出ました。周辺には河津桜が植えられていて、ようやく咲き始めかなといった雰囲気です。


【見晴台】

【ベンチ広場   上に展望東屋】

次の分岐で展望東屋へ。こちらも似たような見晴しで下って行くとベンチ広場がありました。午後は日陰になるので、午前中が良さそうなベンチです。

畑に出て、左へ進めば薬師の湯です。
農産物直売所でお土産など買って、西武秩父駅行きのバスに乗りました。

薬師コース入口
【薬師コース入口  →バス停】


星野の節分草自生地も候補でしたが、どちらも遠い。都心経由はラッシュがあるし、堂上の北斜面の方が花期が遅めのようなので、鉄道五線を乗り継ぎ、バスも乗り継いで秩父に来ました。遠いけど、可憐な節分草に会えて良かったです。見れば見るほどそれぞれに個性もあって、素敵な花だなあ~と思いました。




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