羅臼岳

らうすだけ(1660m)
平成27年7月7日〜9日

今日は知床半島の最高峰羅臼岳に、岩尾別温泉からピストンしました。
山頂付近から珍しい現象の雨氷に出会え、頂上は烈風。非常に印象に残る山になりました。


2015.7.8
(水)
 羅臼岳
登山口
オホーツク
展望地
弥三吉水銀冷水羅臼平羅臼岳羅臼平弥三吉水オホーツク
展望地
羅臼岳
登山口
ガス  04:35発05:15
05:20
06:2507:25
07:35
08:25
08:35
09:50
10:25
10:55
11:05
12:30
12:50
13:25
13:35
14:05着



羅臼岳 登山口
【羅臼岳 登山口】

晴天の願いも虚しく、今日は朝からガス。
朝食はお弁当にしてもらって、ホテル地の涯は4時過ぎに出ましたが、すぐ小雨が降ってきたので雨具類など装着し、すぐ先の羅臼岳登山口は4時半過ぎにスタートしました。

樹林帯の急登を過ぎて、オホーツク展望地に来ましたが、当然何も見えません。しばし水分補給タイム。

オホーツク展望台
【オホーツク展望台】
ガスの樹林帯
【ガスの樹林帯】

ダケカンバが多くなり曲がりくねった木も多くなりました。途中で小雨は止んだので、朝食タイム。


「650m岩峰」と「ヒグマ出没多発区間」の看板があり、北海道のヒグマの半分は知床にいるとのことで、
今日は先頭のAさんが大きな熊鈴を鳴らして歩いていますが、結局、一度も熊を見かけませんでした。


650m岩峰 ヒグマ出没多発区間
【650m岩峰 ヒグマ出没多発区間 (拡大)】

ダケカンバ
【くねくねダケカンバ】

弥三吉水は道標だけ見て通過。  少し先から所々で残雪が現れます。


弥三吉水
【弥三吉水】

残雪
【残雪】

ダケカンバの大木が多くなり、極楽平からは緩やかな道になりました。晴れていれば気持ちの良い散歩道になりそうな所です。


極楽平
【極楽平】
ダケカンバ帯
【緩やかなダケカンバ帯】

北海道の、非常に厳しい大自然。
その中で折れたり曲がったりしながらも逞しく大地に根を張っているダケカンバの柔軟性に、改めて感動してしまいました。


仙人坂からは急登になります。今年は残雪が多いようで、
何度も雪面をトラバースしながら、高度を上げて行きました。


仙人坂
【仙人坂】

トラバース
【トラバース 数回】

勾配が緩やかになると銀冷水です。
その先から雪渓になったので、アイゼン装着。


銀冷水
【銀冷水】


チシマフウロ

エゾイチゲ

オオバナノエンレイソウ

エゾコザクラ

長い雪渓
【長い雪渓】

大沢は長い雪渓で、地図によればここもヒグマの出没頻度が高いようですが、ガスって見えず。Aさんの熊鈴の音だけが響いていました。

羅臼平の手前で雪渓は終わり、アイゼンは外します。周辺にはメアカンキンバイが群生していました。

羅臼平は名前どおり広い平坦地で、この辺りから風が強くなってきました。

羅臼平
【羅臼平】
霧氷?
【霧氷〜  ・・・?】

ハイマツの登りになると霧雨状態になり、前を行くメンバーから「わあ〜 霧氷がきれい〜!」の声。

カメラも濡れてきて、レンズを拭いても効果なし。


上へ行くほど真っ白になってきましたが、見れば霧氷ではなく、これは雨氷〜♪
過冷却水が岩などに付着した瞬間に凍る非常に珍しい現象で、皆さんは初めて見たそうです。
私は数年前に奥多摩笹尾根で見ていたので、「すごく珍しいんですよ〜!」と興奮してしまいました。


雨氷
【雨氷で真っ白】

雨氷
【トリミング雨氷 (拡大)】

山頂近くなるとガスも薄らいで、白い雨氷・ピンクのエゾノツガザクラ・うっすら青空がきれいでした。
(カメラが濡れてボケボケになってしまい、とても残念)


羅臼岳へ
【白い雨氷 ピンクのエゾノツガザクラ うっすら青空】


エゾイソツツジ

エゾノツガザクラ

イワウメ

メアカンキンバイ

山頂直前では風が更に強くなり、岩にしがみついていないと飛ばされます。

強風の羅臼岳
【強風の羅臼岳 山頂へ】

特に頂上に上がった瞬間は、反対側からの烈風に押され、要注意。
取りあえず、一人ずつ急いで記念写真を撮り、岩陰に隠れました。


「羅臼岳」山頂
【「羅臼岳」山頂】

雨氷
【ボケボケ雨氷 (拡大)】

雨氷
【雨氷に覆われた岩ばかり (拡大)】

私は、嬉しいやら、飛ばされそうやら、あちこちいっぱい見てみたいやらで、耐風姿勢でウロウロ。

頂上の岩には透明な氷の玉や氷柱がべったり付着して、とても7月の山とは思えない光景に思わず大興奮でした。


頂上から引き返し、少し下がれば強風も防げ、日差しも出て来たので、濡れた手袋など干しながら岩陰で簡単ランチにしました。ともかく青空が見えてきて、ホント!良かった〜 霧雨強風だったら、食べるどころではなかったかも知れません。昼食後は来た道を下るだけ。日差しが出て来たので、下の方は雨氷も融け始めていました。

羅臼平まで下ると、またガスです。
アイゼン装着し、雪渓下り。 帰りは速い。


雪渓
【雪渓 下山】
ダケカンバ帯
【ダケカンバ帯】

雪渓終点でアイゼンを外し、あとは残雪トラバースやダケカンバ帯をひたすら下って行きます。

仙人坂を過ぎ、極楽平を過ぎ、弥三吉水まで下って来て、ようやく一息。ここで残りのランチタイムになりました。

濡れたカメラも予備のカメラに取り換えて、ここからはボケなしです。

弥三吉水
【弥三吉水で、再度ランチ休憩】
オホーツク海
【オホーツク海が見えるようになった】

朝は何も見えなかったけれど、ようやく見晴らしも良くなって、オホーツク海も見えるようになりました。

日差しも出てきて、登山口に到着。厳しい山頂から全員無事に下山出来て感謝です。


今日の宿、ウトロ温泉へ向かいますが、途中の知床自然センターから折れて、知床峠へ寄ってみることになりました。

羅臼岳 下山
【無事下山 お疲れさま〜】
知床峠から見る国後島
【知床峠から見る国後島】

知床峠には立派な展望台や駐車場があり、今日登った羅臼岳の眺めがいいはずですが、相変わらず雲に覆われ山は見えません。


しかし目の前には、国後島がよく見えていました。
熱海から見る大島くらいに近い島。北方領土はいつ返還されるのでしょう。


国後島
【国後島 (拡大)】

知床峠から引き返し、海沿いを走って、知床ウトロ温泉へ向かいます。今日の宿は、知床第一ホテルで、受付の若い女性は、先日の羅臼岳山開きの日に登ったそうで、私が「今日は雨氷が見れたんですよ。」と話したら、「えっ、凄いですね〜 羨ましい。こちらでも滅多に見られない、とても珍しい現象なんですよ。」と話されていました。私も本当にラッキーだったと思います。

高台にあるのでオホーツク海の眺めが良く、一面ガラス張りの大浴場からも海が望め、パウダールームも豪華な雰囲気でした。夕食・朝食ともビュッフェスタイルで、部屋からはオホーツク海に沈む夕日が眺められました。


知床第一ホテル
【知床第一ホテルの窓から】

日没
【日没】


今日の羅臼岳はガスって残念でしたが、珍しい雨氷に出会えて、とても嬉しかったです。7月にもなって、まだ雨氷が見れるなどというのは、北海道ならでは。単に気温が低いだけなら雪や雹・霰になってしまうし、冬なら霧氷や樹氷・粗氷はどこでも見られるけれど、雨氷は運なので本当にラッキーでした。
けれど山はやはり晴れて欲しい。今日はきれいな夕陽だったので、明日の斜里岳は青空を期待できそうで、とても楽しみです。



 羅臼岳の花々




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