八峰キレット・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳

かしまやりがたけ(2889m)・じいがたけ(2669m)
平成25年9月27日〜29日

今日は危険マークのある八峰キレットを通って、鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳へ向かいます。
快晴の空の下、素晴らしい展望と柏原新道の紅葉も楽しみに出発しました。


2013.9.29
(日)
 キレット小屋北峰
分岐
鹿島槍ヶ岳
北峰
鹿島槍ヶ岳
南峰
布引山冷池山荘爺ヶ岳
南峰
種池山荘ケルン扇沢
快晴  05:30発07:00
07:05
07:10
07:30
08:05
08:40
09:10
09:15
10:05
10:20
11:35
12:05
12:30
12:40
13:55
14:05
15:05着
15:30発



5時からの朝食を頂いてスタート。すぐのハシゴから振り返ると、小屋の全貌が見えました。

両側は切り立った崖。右端の物置?などはすぐにも落ちそうで、よくこんなヤセた鞍部に建てたなあ〜と感動してしまいます。ギリギリで足場もなさそう。工事も大変だったことでしょうね。有り難い小屋です。

キレット小屋
【キレット小屋】
八峰キレット
【八峰キレット】

やせた岩稜帯の絶壁。足場も狭いけど、クサリや棒で整備されているので大丈夫です。


東側に回るとちょうど日の出。今日も快晴です。素晴らしい御来光に、感謝。
次はハシゴで、下りた場所も狭いので、この辺も要注意の所のようです。


日の出
【日の出】

ハシゴ
【ハシゴ】

その先が隙間っぽく、ここが八峰キレットの核心部でしょうか。
でもクサリもあるので大丈夫。次の桟橋を渡ったら・・・


八峰キレット
【八峰キレット】

桟橋
【振り返り見る桟橋】

鹿島槍ヶ岳へ
【鹿島槍ヶ岳へ】

あとは普通の岩の道でした。急登ですが、特に危険そうな場所もありません。

地図に記載の「急な登下降 クサリハシゴの連続」は本当にここのことだろうか。八峰というほどデコボコもなく、時間的にも短く、クサリ・ハシゴも2,3ヶ所だけ。本当は五竜岳〜キレット小屋の間に記載するはずの注意文の、印刷ミスかも知れないと思いました。

地図の2:30かからず、1:30で吊尾根に到着。私は速い方ではなく、前後の方も同じような時間だったので、やはり五竜岳〜キレット小屋のタイムは周辺に比べて、マトモ。却って要注意だなあと思いました。

北峰分岐
【北峰分岐】
鹿島槍ヶ岳 北峰
【鹿島槍ヶ岳 北峰 (拡大)】

分岐のすぐ上が鹿島槍ヶ岳の北峰です。
今日もすっきり澄んでいるので、富士山や八ヶ岳、南アルプスがとってもきれいで、本当に素晴らしい。


南峰方面は、これから歩く爺ヶ岳や白い三角の種池山荘も見えています。
その奥の蓮華岳。こうしてみると大きな山容なんですね〜  針ノ木岳が意外に小さい。
その左は槍ヶ岳から穂高岳?前穂のギザギザ北尾根も見えて、本当に素晴らしい眺めです。

鹿島槍ヶ岳 南峰
【鹿島槍ヶ岳 南峰】

北峰の北側には雪渓が見えています。遠見尾根から見ると迫力のあるカクネ里の雪渓のようです。

長く横たわる尾根が遠見尾根。紅葉の素晴らしい尾根ですが、ここからでは緑しか見えません。


カクネ里と遠見尾根
【カクネ里と遠見尾根 (拡大)】
南峰へ
【南峰へ】

北峰の展望を楽しんだので、南峰へ向かいます。
分岐の先は岩ゴツゴツが続きました。

鹿島槍ヶ岳の南峰は賑やかでした。
秋晴れ、紅葉、週末。
人気の山なので当然ですね。

鹿島槍ヶ岳 南峰
【鹿島槍ヶ岳 南峰】
八峰キレット
【八峰キレット (拡大)】

北峰を振り返れば、五竜岳から八峰キレットへの稜線がよく見えます。五竜岳から見るとさほど高低差がないので油断してしまうけど、鹿島槍ヶ岳から見るとデコボコの陰影がはっきりして気合も入りそう。

八峰キレットって、これら沢山ある峰々が名前の由来だったのかと、認識が変わりました。が、後日・・・


こんなすっきり快晴はそうそうありません。ゆっくり眺望を楽しむことにしました。
ガスで何も見えず、ガックリしながら歩いた薬師岳もよく見えます。
立山〜剱岳、長い急勾配の長次郎谷はこのまま冬を迎えるのでしょう。
測量のため重い機材を背負って、あの長い雪渓を登るのは当時は本当に困難だったでしょうね。

爺ヶ岳と槍ヶ岳〜薬師岳〜剱岳
【爺ヶ岳と槍ヶ岳〜薬師岳〜剱岳】

布引山へ
【布引山へ】

そろそろ爺ヶ岳へ向かいます。
南峰のガラガラ岩の急下りが終わり、中間ピークの布引山への稜線も素敵です。


布引山はほど良い位置の休憩適所山。じっくり剱岳を眺めている人がいました。


剱岳
【剱岳 ズーム (拡大)】

布引山 山頂
【布引山 山頂】

何度見ても飽きない剱岳。山肌の黄葉もきれいで、青・黄・緑の爽やかな秋の景色です。


紅葉 黄葉
【紅葉 黄葉 (拡大)】

冷池山荘手前は高山植物が豊富なところ。今はチングルマの真っ赤な草紅葉と白い穂が素敵です。


チングルマ
【チングルマ】

鹿島槍ヶ岳
【鹿島槍ヶ岳】

妙高方面
【妙高方面  (拡大)】

霜のせいでしょうか、茶色に縮んでいるナナカマドの葉と、真っ赤な実。

青い山並みの妙高方面。
唯一登ったことのある黒姫山はどれかな〜


素晴らしい展望地にあるテント場を過ぎると、冷池山荘。
展望台からは布引山・鹿島槍ヶ岳が三山並んで見えます。

冷池山荘 展望台
【冷池山荘 展望台】

赤岩尾根の分岐「冷乗越」を過ぎ、右手には常に剱岳を眺めながらの爺ヶ岳への道。
緑のハイマツの中のウラシマツツジの真っ赤な紅葉が、とても鮮やかです。


爺ヶ岳 南峰へ
【爺ヶ岳 南峰へ】

ウラシマツツジ
【緑のハイマツ 真っ赤なツツジ】

爺ヶ岳は中峰を見送り、南峰へ上がりました。
ここも今日は賑わっています。


爺ヶ岳 南峰山頂
【爺ヶ岳 南峰山頂】

爺ヶ岳南峰から見る赤い屋根の種池山荘。後ろに連なる白い雪渓の剱岳。
メルヘン世界の絵のような、この景色を楽しみにしていました。
爺ヶ岳は3度目だけれど、こんなにすっきり見えたのは初めてなので、とっても嬉しい。

剱岳と種池山荘
【剱岳と種池山荘】

振り返れば、鹿島槍ヶ岳と冷池山荘、爺ヶ岳の北・中・南の三峰が並んで、これも楽しい眺めです。

鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳北峰
【鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳北峰 中峰 南峰】

富士山
【富士山 (拡大)】

そして、富士山。
もう12時なのに、遠くの富士山がまだこんなにきれいに見えていて、感動です。

麓の白い靄の一部は煙でしょうか、一昨日の大糸線ではあちこちで焼き畑の煙が上がっていました。

爺ヶ岳を振り返りつつ種池山荘へ向かいました。

爺ヶ岳
【爺ヶ岳】
種池山荘
【種池山荘】

種池山荘の白い三角と赤い屋根。
真っ青な空に映えています。
快晴の土曜日なのでベンチも大賑わい。

今年は当たり年だったコバイケイソウ。今はすっかり枯れて黒い実を沢山つけていました。

コバイケイソウ
【コバイケイソウ 蓮華岳】
紅葉の道
【紅葉の道】

山荘から少し下ると、この辺から紅葉がきれいでした。ナナカマドもきれいな赤に染まっています。


ダケカンバの黄葉も明るく、「黄金岬」と名付けられた所は名前どおり黄金色の道です。


柏原新道 黄葉
【柏原新道 黄葉】

「黄金岬」
【「黄金岬」】

大きく撓んだダケカンバ。以前、白い幹が紅葉に映えていた木ですが、黄葉にはまだ早いようでした。


白いダケカンバと紅葉
【白いダケカンバと紅葉 (拡大)】

シラビソも多くなってきて、針ノ木岳がよく見えるようになりました。
木陰のケルンで、小さくなった種池山荘や岩小屋沢岳など振り返りながら休憩。


針ノ木岳
【柏原新道から見る針ノ木岳】

ケルン
【ケルン】

柏原新道 登山口
【柏原新道 登山口】

「八つ見」から扇沢のターミナルが見えてきて、間もなく柏原新道の登山口に下り立ちました。

振り仰ぐ青空。今日の素晴らしい快晴に感謝の一日でした。扇沢まで上がってバスを待ちます。


この3日間は天気もどんどん良くなって、鹿島槍ヶ岳からの360度の展望はどこもくっきり鮮明で、素晴らしい秋の山旅を楽しめました。数日前の寒気の影響で、稜線の一部は紅葉も傷んだようですが、標高が下がると赤も黄色もきれいでした。静かな夕陽の唐松岳、素晴らしい展望の五竜岳でしたが、八峰キレットへのルートは予想外にアップダウンが長くてビックリ、参りました。




普段、ナニ名山とか三大ナントカとかは気にしたことがなかったけれど、後日「三大キレット」というものがあり、八峰キレットはその一つだったと知って、今更ながら自分の無知にビックリ。今回で、八峰キレットについての認識がコロコロ変わりました。「八峰キレット」という名前も、あの狭いキレットを初めて歩いた猟師の八さんの名前が由来のようです。が、当時は難所のキレットも現在は安全に整備され、むしろ五竜岳〜キレット小屋には小さな峰々が多かったので、気分的にはこの岩稜帯をそう呼びたいと思いました。




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