唐松岳

からまつだけ(2696m)
平成25年9月27日~29日

紅葉の季節になり、今年は八峰キレットへ行くことにしました。
八方尾根や柏原新道の紅葉も楽しみに、まずは唐松岳へ向かいます。


2013.9.27
(金)
 八方BSゴンドラ
麓駅
・・・・・八方池
山荘
八方池扇雪渓丸山ケルン唐松山荘唐松岳唐松山荘
晴れ
のち曇り
 11:50着
 11:50発
12:05
12:10
12:35
12:40
13:30
13:55
14:40
14:50
15:1016:00
16:30
16:50
17:50
18:00着



今回はまだ泊まったことのない唐松山荘とキレット小屋を利用することも目的です。夜行列車がないので初日は唐松山荘泊まりとし、八峰キレットは南下することにしました。大糸線直通の「あずさ3号」に乗ります。往きの特急利用は久し振り。


常念岳方面
【大糸線から見る常念岳方面】

大糸線の車窓から、稲刈りの終わった田や黄金色の稲田、その奥に広がる常念方面の山々を眺めているうちに白馬駅に着きました。


白馬駅11:45発のバスに乗り、八方で下車。ゴンドラ駅まで歩きます。
紅葉の始まった尾根をリフトなど乗り継ぎ(1400円)、終点の八方池山荘まで上がりました。


妙高山方面
【妙高山方面】

八方池山荘へ
【リフト乗り継ぎ】

麓は快晴でしたが山の上は雲が多く、白馬の稜線は既に隠れています。

八方池へは、花や紅葉のきれいな山肌沿いの巻き道コースで向かいます。マツムシソウやウメバチソウがまだ咲いていて、真っ赤なハクサンタイゲキなどの草紅葉を見ながら進んで行きました。


八方尾根へ
【八方尾根へ】


マツムシソウ
ウメバチソウ

ハクサンタイゲキ
 

ハクサンシャジン
 

ワレモコウ
 

八方池へ
【八方池へ】

幾つかのケルンを過ぎ下に八方池が見えて来ました。赤や黄に色付いているようですが、陰っているので色がくすみ全体が暗い雰囲気です。


近づいて見ればきれいな色に染まっていて、光が当たるととってもきれい。
八方池の畔も紅葉が多いけれど、日差しがあるとないとでは雲泥の差です。


ナナカナド
【紅葉のナナカナド】

八方池
【八方池】

列車の中でお昼を半分済ませたので、池の畔で残り半分のお昼にしました。
雲が途切れ、青空が少しでも映った池は明るく、爽やかな山の空気がいっぱいです。

八方池と白馬岳
【八方池と白馬岳】

八方池から樹林帯。すっかり曇ってしまったので、紅葉もしっとりした色合いになっています。


紅葉
【紅葉】

ダケカンバ帯
【ダケカンバ帯】

紅葉の山腹道。色付き始めできれいですが、来週末あたりなら奥まで紅葉して、きれいなことでしょうね。


紅葉の八方尾根
【紅葉の八方尾根】

グラデーションに染まり始めたナナカマドが、とっても素敵。
花畑も色いろいろで、枯れたハナウドも素敵な風情でした。


ナナカマド
【色付き始めのナナカマド】

花畑
【花畑】

左手にはアザミが沢山咲いています。落ち着いた色合いのダケカンバ帯を進んで行きました。


下樺尾根
【下樺尾根】

ダケカンバ帯
【ダケカンバ帯】

扇雪渓の手前はナナカマドが群生。葉はまだ緑で、赤い実いっぱいの賑やかな雰囲気。
扇雪渓は名前どおり扇形の雪渓を残したままで、次の新雪を待っていました。


ナナカマド
【ナナカマド 青い葉 赤い実】

扇雪渓
【扇雪渓】

上のダケカンバ帯。ナナカマドもダケカンバも上に行くほど色付きが遅いので、ちょっと不思議な感じ。


ダケカンバ帯
【上のダケカンバ帯】
丸山ケルンへ
【丸山ケルンへ】

ハイマツ帯になると、ナナカマドもずいぶん色付いていました。日が陰り、写真では色がくすんでいますが、実際はもう少しきれいな色合いです。晴れていれば、もっともっと鮮やかな色になるのでしょうね。

森林限界を過ぎ、丸山ケルンに出ました。
雲間に見え隠れする五竜岳を見つつ、稜線を進んで行きます。

丸山ケルン
【丸山ケルン】
唐松山荘へ
【唐松山荘へ】

唐松山荘の裏手ピークは巻き道が夏ルート。
冬はこのまま稜線沿いに進むのでしょうね。

何度か岩を回り込むと唐松山荘です。今日は金曜日なので空いていて40人くらいでしょうか。

夕食は5:30とのことでしたが、夕陽を見たいと言ったら6:20でも可能とのこと。空いているせいか希望を聞いてもらえて感謝です。受付を済ませ、一段落して山頂へ向かいました。

唐松山荘
【唐松山荘】

稜線の上をガスが次々流れて行くので、山荘も見えたり隠れたり。
山頂では夕焼けを期待して、空高く漂う雲を眺めながら日没を待ちました。


唐松山荘
【振り返り見る唐松山荘】

唐松岳 山頂
【唐松岳 山頂】

日没
【そろそろ日没】

徐々にガスも薄れ、そろそろ日没。
静かな山頂にはもう一人、カメラマンさんも夕陽を待っています。


ガスに隠れていた五竜岳が姿を現し、この後、槍ヶ岳も見えてきました。
夕陽が、毛勝三山に棚引く雲の後ろに沈んでゆきます。


五竜岳
【五竜岳】

夕陽
【夕陽 (拡大)】

夕陽に赤く染められ明るく輝いていた雲たちも、不帰ノ嶮の上から滑るように流れ去って行きます。


不帰ノ嶮
【不帰ノ嶮 (拡大)】
夕焼け
【夕焼け (拡大)】

日が沈んだあとも、茜色に浮かぶ雲をじっと眺める至福のひととき。

この夏、山では一度も夕陽を見られなかったので、今日の夕焼けに感謝です。

夜は満天の星空がとってもきれい。明日は五竜岳から素晴らしい展望が期待できそうです!




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