仙塩尾根・仙丈ヶ岳

せんしおおね・せんじょうがたけ(3032m)
平成25年8月13日〜17日

朝は快晴。今日はいよいよ仙塩尾根の未踏の部分を歩いて仙丈ヶ岳へ向かいます。
長い尾根ですが、どの辺で樹林帯を抜け見晴らしが良くなるのか楽しみです。


2013.8.16
(金)
 両俣
 小屋
野呂川越横川岳独標伊那
荒倉岳
仙塩尾根
2670m辺り
仙塩尾根
2800m辺り
大仙丈ヶ岳仙丈ヶ岳仙丈
小屋
晴れ
のち曇り
 05:10発06:00
06:10
06:45
06:55
07:25
07:40
08:20
08:30
09:30
09:40
10:30
10:40
11:20
11:30
12:10
12:45
13:00着




4時半からの朝食を頂いて、出発。登山口の祠にお参りし、前日下った急坂を登り返します。
野呂川越に着き、ここから昨日の続きです。皆さん三峰岳へ向かうので、人影はなくなりました。


樹林帯の急登
【樹林帯の急登】

野呂川越
【野呂川越】

朝日の中のシラビソ林
【朝日の中のシラビソ林】

隣の北岳の山頂から、太陽が顔を出しました。
朝日の差し込むシラビソ林を登って行きます。


道が緩やかになって倒木が目立ってくると、横川岳の山頂でした。しばし休憩。
ヌタのような所もあった苔むすシラビソ林が急登になり、やがてシャクナゲなども現れました。


横川岳
【横川岳】

シラビソ林
【シラビソ林】

大岩が現れ、上に出ると一気に眺望が開けました。真っ青な空の向こうに仙丈ヶ岳が見えていて、甲斐駒ヶ岳も見えています。

逆光ながら北岳・間ノ岳も見えて、360度の素晴らしい眺めです。


独標から見る仙丈ヶ岳
【独標から見る仙丈ヶ岳 (拡大)】
塩見岳方面
【振り返り見る塩見岳方面 (拡大)】

振り返れば仙塩尾根の南端、塩見岳もきれいに見えていて感動。

昨日と今朝歩いた尾根のデコボコも楽しく、更に西には中央アルプスも広がっていました。


シダや苔などいかにも南アルプスの森という雰囲気の樹林帯を進んで行くと、左に小さな草地。
ここが高望池のようですが、今は水も涸れて、咲き終わりのバイケイソウが取り囲んでいました。


樹林帯
【樹林帯】

高望池
  【高望池】  マウスを置くと・・・

伊那荒倉岳
  【伊那荒倉岳】  マウスを置くと・・・

高望池から10分かからず三角点が見えてきて、ここが伊那荒倉岳の山頂のようです。

緩やかな道の途中なので、何もなければただの通過点のような所でした。とりあえず休憩。

しばらく苔むす樹林が続きます。
やがてマルバダケブキが増えてきました。

マルバダケブキ
【マルバダケブキ】
マルバダケブキ 群生地
【マルバダケブキ 群生地 (拡大)】

少し進むと、防火帯のような草地斜面になりました。ここにはマルバダケブキと、花芽が取られて茶色に変色したバイケイソウの葉が群生しています。


バイケイソウって、全体が有毒なんですよね・・・? シカに食べられたような雰囲気でしたが、花芽には毒がないのでしょうか・・・


そして草地の中には、小さなピンクの花が点在しています。近づけば、ハクサンフウロの花でした。
どれも全体が小ぶりで、ようやく花を咲かせたような幼い雰囲気。他の種類の花はどうしたのでしょう。
雪融け一番で芽吹いた花たちを食べてしまい、バイケイソウも葉は避けて花芽だけ食べてしまったの?
『マルバダケブキに負けずに、ハクサンフウロ頑張れ〜!!』と、声援を送りたいような草地でした。


草地の中
【小さなピンクの花は・・・】

ハクサンフウロ
【貴重なハクサンフウロ】

ダケカンバ帯が過ぎ、ハイマツ帯の中を抜けると、また視界が大きく広がりました。仙丈ヶ岳の頭がチラッと見えます。


ハイマツ帯
【ハイマツ帯に出る】
仙塩尾根から見る仙丈ヶ岳
【仙塩尾根から見る仙丈ヶ岳 (拡大)】

ハイマツの中を登って、ようやく稜線に出ました。ここからはずっと見晴らしのいい尾根歩きになります。

空も風も太陽も、本当に気持ちいい〜!

ルートが稜線の東側に移ると、足元にはウサギギクやチシマギキョウなどの花がちらほら見られるようになりました。

仙丈ヶ岳
【仙丈ヶ岳 (拡大)】
北岳方面
【振り返り見る北岳方面 (拡大)】

仙塩尾根は仙丈ヶ岳から南下する人の方が多いようで、この辺りで単独男性や二人連れの人とすれ違いました。

振り返れば、この二日間で歩いた小太郎山からのV字ルートが見渡せ、楽しい眺めです。

少しずつ尾根が狭まってきて、緩やかだったルートもそろそろ終わり。

岩稜帯
【岩稜帯 (拡大)】
ヤセた稜線
【左側に注意】

ヤセた稜線になり、特に左側はゴツゴツとした岩肌で鋭く切れ落ちているので、要注意です。


やがて岩ゴロゴロの急登になり、足元にはイブキジャコウソウやイワギキョウなどがちらほら。
小岩ガラガラの山肌を右へ巻くようになると、上に大仙丈ヶ岳の山頂が近づいてきました。


岩ゴロゴロの急登
【岩ゴロゴロの急登】

大仙丈ヶ岳へ
【大仙丈ヶ岳へ】

ハイマツの中を登って大仙丈ヶ岳の山頂に到着。
この時間にはほぼ曇りになって、展望はイマイチ。
誰もいない曇った山頂は、何やら寂しい雰囲気。


大仙丈ヶ岳
【大仙丈ヶ岳から見る仙丈ヶ岳】
小太郎山〜北岳
【小太郎山〜北岳】

甲斐駒は雲の中ですが、二日前に歩いた小太郎尾根から北岳、三峰岳からの仙塩尾根は、うっすらながら見えました。

仙丈ヶ岳へ向かいますが、しばらくはヤセ尾根で、要注意。特に西側は岩ガラガラの崩壊地のような所もあるので慎重に通り抜けました。

ヤセ尾根
【ヤセ尾根】

ヤセ尾根を過ぎると東寄りの山腹を進むようになり、右下のカールは花がいっぱい。
色とりどりの花が咲いていて、さすがに鹿もこの標高までは上がって来ないようです。
本来は中腹の森林限界周辺も、それなりに種類が多かったのでしょうね・・・


大仙丈沢カール
【大仙丈沢カール】

花畑
【花畑 (拡大)】


タカネコウリンカ
ミヤマアキノキリンソウ

ミネウスユキソウ
イブキジャコウソウ

ウサギギク
チシマギキョウ

イワオウギ
コイワカガミ(終)

振り返り見る仙塩尾根。長かったような短かったような、けっこう変化もあって楽しい尾根でした。

仙塩尾根
【振り返り見る仙塩尾根 (拡大)】
仙丈ヶ岳へ
【仙丈ヶ岳へ】

やがて目の前に仙丈ヶ岳の山頂が見えてきました。すっかりガスっていますが、さすがにあそこは賑やかそうです。

仙丈ヶ岳の山頂に到着。
曇ってやや暗めですが、時刻はまだ12時を過ぎたばかり。今から下れば、北沢峠15:30発のバスに間に合いますが、今回はまだ泊まったことのない仙丈小屋にも泊まる予定なので時間はたっぷり。

今は何も見えないけど、明日また来ればいいので、のんびりお昼にしました。

仙丈ヶ岳 山頂
【仙丈ヶ岳 山頂】
仙丈小屋
【仙丈小屋】

山頂から稜線を回り込むようにして下り、仙丈小屋に来ました。宿泊手続して一段落。

1階はトイレ・倉庫(?)などで受付は2階にあり、食堂・談話室なども2階にあります。 3階の大広間に布団が並んでいて、今日は金曜日なのでほぼ満員ですが、2枚に3人くらいの割合でしょうか。

夕食までかなり時間があるので、ここでもコーヒーを頼んで、外で過ごしました。ここは夕陽の眺めが良さそうですが、今日は夕立もない代わりに夕焼けも見れませんでした。

目の前に、なだらかな馬ノ背が見えています。明日はあの辺りを散策しようかなと思います。

馬ノ背見つつ
【馬ノ背見つつ】




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