真名井北稜 川苔山

かわのりやま(1363m)


川苔山の東に伸びる真名井北稜は、自然林いっぱいの静かな尾根です。
アカヤシオが見頃のようなので、久し振りに行ってみることにしました。


2011.4.30
(土)
 上日向真名井北稜
登山口
伐採地大岩1168m真名井沢
ノ頭
川苔山足毛岩
ノ肩
百尋ノ滝竜王橋川苔橋
曇り
一時晴れ
 07:52着
 07:52発
08:0009:05
09:10
10:20
10:30
10:40
10:55
11:1211:45
12:45
13:05
13:15
14:30
14:50
15:3516:05着
16:28発



真名井北稜へは7年前に行ったことがあり、とても静かな自然林で気に入った稜線でした。しかし登って間もなく、全く人の気配ない緑一色の霧深い山でアヤしげな動物の唸り声を2度聞いていました。
その時は初めての山でルンルンワクワク気分だったので怖くなかったけれど、後になって思い出すと、『真名井北稜には熊が住んでいるに違いない。アカヤシオが咲くらしいけど一人はちょっとマズイかも・・・』と、なかなか踏ん切りがつきませんでした。

hgさんのリアルタイムを拝見すると、今年の20日はまだ残雪があったとのこと。季節が遅れている今年、人出の多いGWを狙えば誰かいるに違いないと、晴れマークの今日、出かけてみることにしました。

川井駅で下車。橋の先のバス停には20人ほどが並んでいました。今は少しポピュラーになったルートなので、この中の誰かはきっと真名井北稜だろうと思いつつ終点で下車。しかし歩き出すと皆さん真っ直ぐ進んで、真名井橋を渡ったのは私一人でした。・・・まあ、いいか。


真名井北稜登山口
【ヤマブキ咲く 真名井北稜登山口】

真名井橋の先で右へ折れ、黄色の標柱のある北稜入口まで来ました。ヤマブキが咲いています。

・・・・・? 大丈夫! 
今日はあのヘンな胸騒ぎというか気配はない。熊鈴は出さず、スタートしました。

杉林を斜めに上がって、自然林の尾根に出ました。ここには、あの「真名井沢入口」があったのに、またなくなっていました。お守りのようなあの「木彫り札」。どんどん消えていくのは寂しい。

誰もいないと思っていたら後ろから単独男性が上がって来てびっくりしました。 でも先へ行ってもらって、ちょっと安心。(笑)

尾根を少し進むと植林の高みに40号鉄塔があり、巻き道もあるようでした。

尾根
【尾根に乗る】
新緑
【新緑の尾根】

片側植林を更に進んで41号の横を過ぎると、左側が真名井沢の自然林。前回、唸り声を聞いたのはこの辺だったような気がします。

あの日は深い緑の森でしたが、一週間違いなのに今年は緑もまだ浅い。小鳥の声も聞こえて、ヤマザクラや芽吹きの木々を眺めつつ今日は気持ちよく進んで行きました。

次の42号鉄塔の下を抜けて右上へ進み、少し行くと、自然林の広い尾根に出ました。芽吹いたばかりなので、今日は北側の尾根が見えています。

広葉樹林
【広葉樹林のやや広い尾根】
伐採地
【伐採地】

更に進んで大きな伐採地に出ました。今はカヤトが広がって、何やら植栽されています。向かいは相変わらず痛々しい姿の赤杭尾根。今日はヤマザクラがぽっぽっと咲いていました。

上の方の切り株で休憩。ヤマザクラも植えられているのですが、横一列なのが・・・


伐採地の縁を急登して植林を抜けると、やがて広い尾根に出ました。瑞々しい緑いっぱいだった尾根は、まだ芽吹き前。相当季節が遅れている。青空も広がってきて、素晴らしく気持ちのいい明るい尾根です。 ミツバツツジもあちこちに咲いていて、こんなに明るい尾根だったのね〜と嬉しくなりました。


ミツバツツジ
【ミツバツツジ】

真名井北稜
【ミツバツツジ咲く真名井北稜】

アセビのトンネルになりました。右に巻き道のある高みにはアカヤシオの花びらが散っていました。


アセビのトンネル
【右へ巻き道あり】
露岩の急登
【アセビと露岩の急登】

やがて露岩混じりの急登で、黒プラ階段の途中に「←43号・45号→ 鉄塔に至る」の黄柱。木の根や幹に掴まりながら、しばし急登。

やがて尾根に乗って右からの支尾根と合流。幹に「上日向→」と書かれたテープが巻かれています。今回見た唯一の案内表示。

ここからは尾根が広がり前方に真名井沢ノ頭らしいピークが見えています。前回はガスで真っ白。幻想的な道でわくわく喜んでいましたが、よくあんな何も見えないガスの中、誰にも会わないマイナールートを歩いていたなーと、今思うと怖ろしい。

真名井沢ノ頭見える
【広い尾根に出る】
アセビのヤセ尾根
【アセビのヤセ尾根】

広い尾根からアセビのヤセ尾根になり、巻き道もある小ピークにはアカヤシオが少し咲いていました。ここの花はまだきれいです。


ズルズルの落ち葉の急坂を登って行くと大岩が見えてきて、アカヤシオが咲いています。横を上がって、岩の上でアカヤシオを愛でつつ休憩。蕾もあって、このあたりから見頃になってきました。
まろやかな花びらのアカヤシオは、優しい薄桃色。4日後、秩父の小持山で見たアカヤシオの中には色がちょっと鮮やか過ぎる花もあり、奥多摩のアカヤシオの方が色が柔らかく品があります。


アカヤシオ
【アカヤシオ】

大岩のアカヤシオ
【大岩のアカヤシオ】

1168mへの登りが最後の急登。露岩のある急坂で、ここも岩や木に掴まりながらよじ登って行きます。


露岩混じりの急登
【露岩混じりの急登】
1168m点
【曲り尾根のアカヤシオ 向こうは蕨山?】

1168m点は狭いヤセピーク。下に伸びる曲り尾根に以前あった「きけん。立入禁止」の黄色テープがなくなっていました。

覗き込めば、この尾根伝いにアカヤシオがいっぱい咲いていてきれい。下に話し声が聞こえているので、上がって来る人がいるようです。

アカヤシオは1168mピークまでで、短いヤセ尾根を過ぎると、やがて右手に広葉樹林帯が現れました。今はまだ芽吹き前。こんなとこあったっけ?

真っ白な霧の中に咲いていたシロヤシオを見たのはこの辺りだったのでしょうか。それらしい木の蕾は、今はまだ固いままです。

広葉樹林帯
【広葉樹林帯の窪地】
真名井沢ノ頭
【真名井沢ノ頭】

スズタケはすっかりなくなっていて、真名井沢ノ頭に着きました。あの時も、その前年に見た木彫り山名札がなくなっていてがっかりした記憶があります。

ここからは一般ルート。赤杭尾根を右へ進み、分岐のある狼平から曲ヶ谷南峰を越えれば北峰です。

曲ヶ谷北峰まで上がると展望も広がり、三ツドッケや蕎麦粒山が見渡せます。

舟井戸分岐の十字路にあった小屋もなくなっていました。気持ちのいい防火帯を川苔山へ向かうと、まだアブラチャンがあちこち咲いています。

川苔山へ
【曲ヶ谷北峰から川苔山へ】
川苔山
【川苔山山頂】

川苔山山頂に到着。
今日は富士山は見えませんが雲取山は見えます。

この時はほどほどの賑わいでしたが、雲取山眺めつつお昼を食べている間にやはり増えてきて、下山しようと立ち上がった時にはすっかり大賑わい。記念写真も順番待ち。誰かが「50人は居るよ。」と言っていて、川苔山は相変わらずの大人気でした。

踊り平のアカヤシオも気になりましたが、足毛岩にもアカヤシオが咲くと聞いていたので、今日は川乗橋へ下りることにしました。

山頂直下は急下りでアカヤシオが数本ありましたが咲いていたのは僅か。蕾が殆どでした。

その後は緩やかな防火帯で気持ちのいい道です。

足毛岩方面へ
【足毛岩方面へ】
足毛岩
【足毛岩 アカヤシオ】

足毛岩の肩は三叉路ですが、大ダワ方面は工事中で通行禁止になっています。

足毛岩へ行ってみるとアカヤシオが見えて来ました。絶壁にも多いアカヤシオ。足元に注意しつつ覗き込めば、下の方まで咲いていてきれいでした。

肩に戻って、カラマツ林の山腹道。もう少し経てば、青緑の清々しい林になることでしょう。

途中でハナネコノメ発見。諦めつつもよーく見れば、なんと!まだ赤い蕊の花もいて、びっくり。嬉しくて、しばし撮影タイムです。

その先の沢の奥には小さな滝がありました。

カラマツ林
【カラマツ林】

対岸から足毛岩に咲くアカヤシオを眺めつつ下って行くと、今度はミツバツツジが現れました。
時々光が差し込んで新緑も輝き、次々現れるミツバツツジを楽しみながら下って行きます。


百尋ノ滝へ
【百尋ノ滝へ】

ミツバツツジ
【ミツバツツジの道】

百尋ノ滝
【百尋ノ滝】

百尋ノ滝が見えて来ました。時間はたっぷりあるので、寄って行きます。

水量は多くありませんが、けっこうな落差があるので滝しぶきがいっぱい。マイナスイオンを浴びながら、コーヒータイムにしました。


下るにつれ緑は鮮やかになり、瑞々しい川乗谷を下って行きます。
ヤマザクラとミツバツツジと淡い緑の、柔らかな春の彩りを楽しみつつ下って行きました。


新緑の川乗谷
【瑞々しい新緑の川乗谷】

ヤマザクラとミツバツツジ
【春の柔らかな彩り】

細倉橋に出ると、あとは車道。竜王橋まで来ると谷も広がります。
対岸の山肌も色いろいろで、車道歩きも上を見ながら楽しく歩けました。


竜王橋
【竜王橋】

山は春色
【山は春色 色いろいろ】

川乗橋バス停に到着。
時間が少しあるので、川岸に下りて緑を見上げながらボーっとしていたら岩陰から釣り人が現れました。

少し上流まで進んだところで、一匹釣り上げたようです。よかったですね〜 今日は大漁かな。

じっと、釣糸を眺めて何時間。
とても根気のいる趣味で、短気な私には無理です。


日原川
【日原川の釣り人】

久し振りの真名井北稜はやっぱり静かな道で、アカヤシオをゆっくり楽しめました。川苔山は相変わらずの大人気で仰天。人が多い百尋ノ滝ルートですが、午後は静かで日差しも降り注ぎ、とてもいい道でした。今度は紅葉の頃にまた歩きたいと思います。



そして・・・川苔山へは何度も行った気がしていましたが、調べてみれば真名井北稜は7年ぶり、百尋ノ滝ルートは8年ぶり。随分長いこと来てなかったんだなあ〜と、びっくり。最近はその年に登ったことを忘れて同じ年に2度も登ってびっくりしたり、何年も前に登った山がついこの間登ったような感覚で思い出される。母みたい・・・  これって、かなりアブナイ症状なのでは。まだ若いのに(?)、今からこんなで、どうしよう。同年代の他の方って、どうなのかしら・・・



 真名井北稜・川苔山の花々



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