今日は朝からちょっと失敗。電車に乗り遅れ、飯能から予定より一本後の7:40のバスに乗車し、 終点の名郷で下車。ミヤマハコベやムラサキケマンなど見ながら車道を真っ直ぐ進み、鳥首峠分岐を過ぎて、うっかり次の林道に入ってしまいました。10分過ぎて気がつき、慌てて引き返しましたが、15分のロス。この車道は3度目で、以前から要注意だなあ~と思っていたのに、地図も見ずに油断していました。合わせて45分のロス。日の長い季節なので、まあいいか。 |
【横倉林道分岐】 |
車道に戻って、仕切り直し。 車道を更に進み、ようやく横倉林道分岐の「山中」に到着。ここには「ウンタワ周辺ハイキングコース」案内板まできちんとありました。
最初は植林ですが間もなく広葉樹林帯になり、思ったより明るく気持ちのいい新緑の林道。
ウノタワ入口には車が2台停まっていて、入って行くとすぐ先で男性二人が火を熾していました。釣った魚でも焼くのでしょうか、挨拶して通りすぎると沢沿いの気持ちのいい道で嬉しくなりました。
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ニリンソウやヒメレンゲ、ツルネコノメ、ミヤマハコなど見ながら進んで行きます。 ミヤマハコベはよく見かける花ですが、黄緑の葉もきれい。白い小花もとても可愛いです。 一つだけ「うるうる瞳のミヤマハコベ」がいました。真っ白な花びらが清く輝いています。 空いっぱいの新緑、下もハシリドコロの葉で緑いっぱいの沢沿いを上がって行きました。 |
【うるうる瞳 清純ミヤマハコベ】 |
【ハシリドコロいっぱい】 |
輝く緑の光の中、やがて急登になりました。転がりそうな激登もあって、緩急交互(!)の急登です。
上からグループの仲間と思われる空身の人が下りて来ました。山菜でも探していたのかな。 |
【ウノタワへ新緑の急登】 |
落ち葉いっぱいの急斜面にはカタクリがちらほら。数メートルおきに現れるので慰められます。 振り返れば苔むした岩もあり、奥のヤマザクラは微笑んで応援してくれているようでした。 |
【振り返ればヤマザクラ】 |
【カタクリ】 |
バイケイソウの葉が増えて傾斜が緩み、気持ちのいい広い林の奥に白い看板が見えて来ました。 「ウノタワの伝説」と記され、「昔ここは大きな沼で、山の神様の化身の鵜が住んでいたが、猟師が誤って射って死なせてしまった。すると鵜もろとも沼は消滅した。」と書かれていました。霧に包まれれば、神秘的な場所になりそう。 |
【ウノタワの道標が見えてきた】 |
広くて道がちょっと分かり難いけれど、説明板の右手へ進めば沼らしい窪みがあって、向こうに道標が見えてきました。
周辺にはミツバツツジのピンクもポツポツ見え、広々と気持ちいい林なので、ここで休憩。 |
横倉山へは短い急登です。 上方のきれいなミツバツツジのアーチに励まされ、休み休み登って行きました。 |
【ミツバツツジのアーチ】 |
【横倉山への散歩道】 |
ひと登りすると、しばし平坦な道。 大きなブナ大木やシラカバ林もあり、ミツバツツジやアセビの咲く散歩道を横倉山へ。 |
横倉山の山頂には、小さな手作り山名札。向こうに見える大持山へ向けて、一旦下って登り返しです。 |
【横倉山 向こうに大持山】 |
【大持山 展望地】 |
登り返し急登途上にあるミツバツツジは咲き始めたばかりで蕾がたくさんついていました。
登りきった展望地は大持山の肩で、妻坂峠の分岐になっています。霞みながらも武川岳や伊豆ヶ岳・古御岳が見渡せていました。 |
展望地より狭い大持山の山頂の方が人が少ないと思ったのですが、今日はけっこう賑わっていました。ここでフルーツタイム。 |
【大持山 山頂】 |
狭い岩を抜けるとアカヤシオが現れ、北側の見晴しのいい所に出ます。 手前に二子山~焼山~武川岳、奥に丸山方面の尾根が見えています。
【二子山~焼山~武川岳~伊豆ヶ岳・古御岳】 |
ここからはアカヤシオが多くなるので、急いで歩いてはもったいない。 あれこれ写真に撮りながら、ゆっくり愛でつつ進んで行きました。 ちょうど見頃で、蕾もいっぱい。中には色がちょっと鮮やかすぎる花もあります。 ふんわり風情のアカヤシオには、もう少し優しいうす桃色の方が似合うと思うけど、 青空バックなので、みんなきれいです。 今日の晴天に感謝。
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【小持山へ】 |
【濃いめのアカヤシオ】 |
【アカヤシオと高ワラビ尾根】 |
露岩混じりのヤセ尾根を進み、岩ピークから西に見えるのは高ワラビ尾根でしょうか。
今回ちょっと候補に挙がったけれど、松浦本には南側は概ね植林と書かれていたので止めにしました。末端は奥ですが、確かにちょっと植林が多そう。 |
小持山山頂が近づくと正面に武甲山が見えて来ます。このあたりのアカヤシオは色もきれい。 青空に映えて、ほんとに嬉しい。 |
【アカヤシオと武甲山】 |
【小持山 山頂】 |
小持山山頂に着きました。 周辺はアカヤシオいっぱいで、とてもきれい。
狭い山頂ですが皆さん楽しそうにアカヤシオバックに記念写真を撮っていました。アカヤシオが咲いているのは小持山までなので、私も撮影タイム。
昼食後、次の武甲山へ向かいました。 |
小持山からは一旦急下りで、緩むと今度はミツバツツジが咲いていました。 青味がかった濃いピンクのミツバツツジ。 ちょっと離れて、色全体を楽しむのが好きです。 |
【武甲山へ】 |
【ミツバツツジ】 |
下りきった鞍部がシラジクボ。 持山寺跡方面の道はついていましたが、橋立方面の道は今は通行禁止のようで、道標も指していませんでした。
ここから今日最後の登り返しです。 気合を入れて、スタート。 |
【シラジクボ】 |
【カラマツ林とバイケイソウ】 |
小持山から見た時は大変そうでしたがウノタワの激登の後なので少しだけラクに思えます。 ニリンソウ、フデリンドウ、ミツバツチグリなど見ながら登って行きました。
カラマツ林にバイケイソウの葉が広がり、元気いっぱいの青々とした葉が続いています。
ベンチが見えてきて、山頂直下の橋立・生川分岐に出ました。山頂まであと少し。 |
武甲山の頂上周辺は予想以上に広くて休憩舎もありました。他の山から見る武甲山は無残な姿が目に付きますが、こちら側は緑の山。本来は素敵な山だったのでしょう。
御嶽神社で手を合わせ、奥の展望台へ。 |
【武甲山 御嶽神社】 |
山頂は狭いながら展望台になっていて、北側が大きく開けています。 秩父市街が広く見渡せ、羊山公園の芝桜が小さく見えていました。 真下では採掘作業中。いつまで削り取るのでしょう、そのうち崩れてしまいそうです。 |
【武甲山 山頂】 |
【小さく見える羊山公園・芝桜】 |
【カラマツ林の向こうに大持山・小持山】 |
さて下山。先ほどの分岐まで戻り右へ。 カラマツ林の向こうに大持山・小持山が見えていましたが、そのうち急下りになりました。 |
ひたすら下って行くと、何やらトタン小屋。道標を見れば長者屋敷ノ頭と書いてありました。 この先は緩やかな道になり、ヤマザクラが植えられていて、楽しい桜並木になっていました。 |
【長者屋敷ノ頭】 |
【ヤマザクラ並木】 |
右側の新緑を見ながら広い尾根道を歩いていると、正面に大きな文字の「浦山口」が見えてきました。
私のように、ぼーっと歩いている人が間違えないよう注意喚起の意味もあるのでしょうか、ちょっと笑ってしまうくらいの大きな文字なので見落とすことはありません。 |
【浦山口 ←】 |
【細かなジグザグ下り】 |
ここからは急下り。植林の中の細かなジグザグを何度も繰り返して下って行きました。 |
沢音が聞こえてきて林道に下り立ちました。スゲ沢方面はロープで通行禁止になっています。 沢沿いの道は新緑がきれい。林道になってもずっと未舗装なので、長くても楽しい道です。 爽やかなハーブのような匂いがしてきました。道端に続いてる木の葉のようなので一枚ちぎるといい匂い。後日調べると「コクサギ」というらしい。和名は「小臭木」・・・ もうちょっと違う名前にしてあげたい。 |
【橋立川沿いの林道】 |
【爽やかな香りがするコクサギの葉】 |
橋立鍾乳洞の絶壁が見えてきて、陸橋をくぐると浦山口駅です。不動明水で喉を潤し、電車を待ちました。お花畑駅で西武線へ乗り換えようと秩父仲見世通りへ向かうと、芝桜の花見客で大賑わいでした。震災後、ようやく人出も回復し、観光地も少しはほっとできたことでしょう。 |
大持山から小持山のアカヤシオはちょうど見頃で、蕾もあってとてもきれいでした。ウノタワルートは急登続きでしたが、新緑いっぱいで紅葉の頃もきれいだろうな~と思いました。武甲山から浦山口駅への林道も川沿いの緑の道だったので、今度は秋に歩いてみようかなと思います。 |