以前歩いた向山から三頭山へのルートは、ブナなど静かな広葉樹林の森が続いていました。
紅葉の時期に再訪したいと思いつつ延び延びになっていましたが、ようやく行ってくることが出来ました。
2010.11.6 (土) | 余沢 | → | 東屋 | → | 向山 | → | 鶴峠分岐 | → | 巻き道 分岐 | → | 鶴峠分岐 | → | 三頭山 | → | 大沢山 | → | 槇寄山 | → | 郷原 |
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快晴 | 08:10着 08:10発 | 08:50 08:55 | 09:30 09:55 | 10:40 10:50 | 11:10 | 11:55 | 12:20 13:00 | 13:20 | 14:15 14:30 | 15:30着 15:48発 |
奥多摩駅7:17着の電車は早朝にも拘らず人いっぱい。東日原行きのバス停にはあっという間に行列が出来ました。同じく7:25発の小菅行きも今日は満員で、座れてほっと安心していると、「sanpoさんじゃないですか~」と言う声。なんとびっくり、また金森さんでした。(笑) |
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私が向山へ行ったのは6年前の12月。植林のない三頭山コースはないかと検索していて、金森さんの向山紅葉レポを見つけました。すっかり落葉していましたがとてもいいルートだったので、次回は紅葉時期にと思いつつ、あれから何年経ったのでしょう。今日は図らずも、その「向山ルートの師匠」金森さんの後について歩かせて頂くことになりました。 |
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左に伸びる林道を少し行くと向山(オマキ平)登山口で道標から段々道を上がって行きます。 |
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植林を大きく折り返しながら緩やかに登って行くと、やがて雑木林になりました。あの「きのこのお家」はそろそろかなと思ったら、なんと、見えて来た東屋は根元から倒れていました。可愛い東屋だったのに、残念です。 |
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コアジサイが黄色に色づき、落ち葉いっぱいの雑木林の中を登って行きます。 |
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朝日の当たる東側へ回り込むと、三頭山と向山山頂との分岐。右へ上がって行くと、懐かしい櫓組の展望台が見えて来ました。傍にはイロハカエデが立ち、見上げれば光に透けた紅葉がとてもきれいです。 |
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案内板を見れば西の方にもカエデ林があるようなので行ってみました。金森さんの話では、やはり前回の方がずっと赤く紅葉していたようで、今年は黄葉の占める割合が多いよいうです。それでも初めて見る私には素晴らしい紅葉に見えました。 |
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そして今回は課題が一つ。いつも拝見するhgさんのリアルタイム写真。あの素晴らしい写真を真似て同じアングルで撮ろうと思いましたが、私のカメラは視野が狭く、寸足らずの写真になってしまいました。 |
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ところで、この櫓の展望台。かなり古い物なので、事故でも起きて管理責任を問われても困るのでしょう、6年前に来た時は階段下にロープが張られ「立入禁止」の札が掛かっていました。しかし今回、その札は消えていました。なので登ってしまいましたが(スミマセン)、最下段の横板などは外れていました。崩れたりしたら、全て撤去されてしまうのでしょうね。そうなると寂しい。今どき貴重な風情ある櫓展望台。きのこの東屋も倒れたままだったので財政難で管理まで手が回らないのかも知れませんが、何とか残して欲しいなあと思いました。 |
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そろそろ三頭山へ向けて出発。 |
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この先から雰囲気のいいブナ林。苔むした緑の倒木や落ち葉に隠れたきのこなど見かけながら、静かな森を進んで行きます。ゆったりした森の中、所々に階段もあります。道は広くなったり、狭くなったり。鶴峠分岐まで、静かな紅葉道を進んで行きました。 |
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鶴峠分岐の道標が立つ尾根に上がりました。 |
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この先は緩やかな山腹道が続き、コアジサイの黄葉がいっぱい広がっていました。 |
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新しい巣箱が点々と置かれていましたが、やがて向こうに作業中の人が見えてきて古い巣箱と差し替えていました。小鳥たちも、木の香りのする新しい巣箱で冬を迎えられるのは嬉しいことでしょうね。 |
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小焼山の手前には、南側が見渡せる小さな展望場所がありましたが、今回行ってみると植林がすっかり伸びて、麓の山里も富士山も見えにくくなっていました。残念。 |
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更に進むと、三頭山北面の巻き道分岐です。 |
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巻き道へ入ると、また作業中の方達がいましたが、こちらは登山道の整備。山側を少し削って道幅を広げて下さったようで、お礼を行って通らせていただきました。 |
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土の香りもしてきそうな、出来立てホカホカの足に優しい登山道です。 |
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巻き道は思いのほか長く、クネクネと曲がりながらずっと続いています。北面なので光が弱く、しっとりした雰囲気の淡い色彩で、これもまた素敵です。 |
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木々の間からは入小沢ノ峰あたりの紅葉が輝いて見え、とてもきれい。 |
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やがて進む方向に山肌が迫って来ました。 |
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その先で直角にカーブすると、道は西面を進むようになりました。 とたんに太陽いっぱい。雰囲気が変わって、明るいオレンジ紅葉の道になりました。 |
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地図では、巻き道の北面:西面の割合が2:1くらいですが、実際は3:1くらいで、方向が変わると鶴峠分岐はすぐでした。 |
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ブナの大木もあり、こちらも紅葉がきれい。 |
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三頭山山頂に到着。ここは相変わらず賑やかです。金森さんたちはいるかな~と思えば、いました、いました、目の前。お友達とのランチタイムに私もお邪魔させていただくことになり、楽しいひとときでした。 |
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下っていくとすぐ三頭大滝分岐があり、その先の三頭山避難小屋にはトイレもあって便利。大きめの避難小屋で、きれいに保たれています。 |
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緩やかに上下して槇寄山の山頂に到着。2月はなかったテーブル・ベンチが2ヵ所に新設されていました。 |
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槇寄山から少し下ると西原峠で、数馬と郷原の分岐です。2月に郷原から来たときは、真っ白な霧氷と氷すだれのような雨氷の道でしたが、ここの紅葉は素晴らしいと以前メールを頂いた事があるので、今日はこちらへ下りてみます。 |
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ブナなどの広葉樹林が続きます。今年は赤系が少ないので華やかさはないけれど、傾いた光に透ける林は黄葉が明るく輝いてきれい。誰にも会わず、静かでとてもいい道でした。 |
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やがて植林になり猪防止柵の扉を開閉すると集落へ出ます。鄙びた山間の畑は柔らかな秋の光の中で静かな夕暮れを待っているようでした。 |
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いつかいつかと思っていた紅葉時期の向山。今年は赤系の紅葉が少なめでしたが、青空の下ではとてもきれいに輝いていました。いつも賑やかな三頭山ですが、静かな山歩きが出来るこのルートはやはり素晴らしいと思いました。次回は、新緑の頃にも来てみたいと思います。 |
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