奥秩父縦走 笠取山

かさとりやま(1953m)
2009年9月19日〜23日   初日の金峰山


2009.9.21
(土)
 甲武信小屋破不山
避難小屋
東破風山雁坂嶺雁坂峠水晶山古札山燕山雁峠笠取山笠取小屋
快晴
のち曇り
  06:35発07:35
07:45
09:00
09:25
10:10
10:40
11:00
11:20
11:50
12:00
12:20
12:27
13:05
13:10
13:33
13:40
14:20
14:40
15:10着



朝。甲武信ヶ岳方面へ7〜8分ほど登った所から朝日を待ちました。
雲海が一面に広がっていて素晴らしく、周辺の山々も厳粛な面持ちで日の出を待っているよう。


ご来光
【ご来光】

雲海のかなたの水平線が明るく輝き出し、やがて一条の光が差し込んで来ました。
ゆっくりと、まんまるのお日様が昇ってきます。

今まで何度も山から朝日を拝んでいますが、こんなに美しい日の出は初めて。

西の富士山もまた美しく、
感動で、言葉もありません。

雲海に浮かぶ富士山
【雲海に浮かぶ富士山】

素晴らしい日の出に感激。この晴天に本当に感謝です。お日様にも富士山にも手を合わせて小屋へ戻りました。今日は笠取山までなので、行程に少し余裕があります。食後、徳ちゃん新道を下る福島4人組さん達と記念写真を撮ってお別れです。同じ年代だったので、とても親しみを感じた方々でした。


木賊山は巻く
【木賊山は巻く】

木賊山は北側を巻いて行きます。南の戸渡尾根もシャクナゲが多かったけど、こちら側にも多く、シャクナゲの木が下の方まで続いているようでした。


縦走路に合流して樹林帯を少し行くと、急に開けて明るい稜線に出ました。サイノ河原というのでしょうか、ザレた山斜面に大きな岩があって、ここからの富士山も素敵です。下にチラッと広瀬湖が見えています。


サイノ河原?
【サイノ河原?】

富士山
【富士山】

破不山避難小屋
【破不山避難小屋】

立ち枯れが多くなり、朝日を浴びながら木々から透ける富士山を眺めつつ下って行くと、下に破不山避難小屋が見えて来ました。

建物はかなり古い感じですが、ベンチからは富士山もすっきり望め景色も良くて、雰囲気のいい場所に建っている小屋でした。

前方に見えているのが破風山です。


小屋から少し行くと岩混じりの急坂になり、振り返りつつ登って行きます。視野がどんどん広がって、山頂近くまで上がって来ると奥に国師ヶ岳が見え、目の前の木賊山が大きい。右へ延びる稜線が6月に歩いた十文字峠への尾根で、甲武信ヶ岳や三宝山、武信白岩もすっきり見えて懐かしく、しばし眺望タイム。

木賊山〜甲武信ヶ岳
【国師ヶ岳〜木賊山・甲武信ヶ岳〜三宝山〜武信白岩山】

シャクナゲの多い樹林帯になって、「破不山歩道通行止め」の道標の少し先に破風山の山頂がありました。道標やベンチはありますが展望はなく、雰囲気はイマイチなので通過。


破風山
【破風山】

開けた花崗岩の露岩帯になり、素晴らしい眺めの場所に出ました。
今日の下界は曇りでしょうか、雲海がまだ一面に広がっています。
上空は抜けるような快晴。雲海の面に降り注ぐ光が眩しいくらいです。
高度を下げたので雲のモクモクがよく見えて、波打つ海面のよう。
遠泳の得意な人なら、富士山まで泳ぎたくなりそうな雲海です。
過ぎ去りがたく、ここでもしばし眺めに見入っていました。

雲海に浮かぶ富士山
【波打つような雲海に浮かぶ富士山】

角張った岩ゴツゴツの道を進んで行くと、東破風山の山頂に着きました。ここは明るく、ちょっと落ち着ける雰囲気。木陰もあるので、雲海見ながら休憩タイムにしました。

のんびりしていたら、反対側からテント泊装備の若い二人連れが登って来ました。最近は素敵な山の服装で登って来る若いカップルを時々見かけます。秩父の川又から登り、雁坂峠〜甲武信ヶ岳〜十文字峠〜川又のルートとのこと。山慣れた人の選ぶコースのようだなあと、何だか私までわくわくしてきました。中高年ばかりの山で若い人に会うと、何やら嬉しい。


露岩帯
【ゴツゴツ露岩帯が続く】

東破風山
【東破風山】

立ち枯れ林
【立ち枯れ林と笹の道】

東破風山からの下りは、しばし急坂。
下りきった2180m地点あたりからは笹原の広がる林になって、立ち枯れ林がけっこう続きました。

緩やかに登り返して雁坂嶺に着きました。
樹林帯の中ですが小広く、いかにも山頂といった風情でベンチもあります。

もっと下ると雲の中に入りそうなので、ちょっと早いけどここで昼食タイムにしました。
やっぱり青空の下が一番。

雁坂嶺
【雁坂嶺】
笹道
【笹道が続く】

この先もまた気持ちのいい笹道が続きました。
ポツポツと見かける紅葉を見上げながら樹林帯を緩やかに下って行きます。

やがて笹原の斜面が見えてきて、開放感のある道になりました。下に見えてきたのが雁坂峠でしょうか。この辺りが雲海の水平面(?)のようで、下はガスっているようです。

雁坂峠
【雁坂峠が見えてきた】
雁坂峠
【雁坂峠】

雁坂峠に着きました。
東を見ればガスガスですが、西を振り返ればきれいな青空で、ここはとても気持ちのいい草地の峠です。

日本三大峠の一つだそうで、甲斐と武州を結ぶいにしえの道。いつか秩父へも抜けてみたい。


この先からは雲の下。青空はなくなり、ひんやりした樹林帯になりました。
雁峠小屋への分岐を過ぎ、所々で紅葉した木々を見ながら緩やかに進んで行くと、水晶山。
立派な道標がありベンチもあります。男性二人連れが入れ違いに出発準備。今夜は笠取小屋へ泊まるそうなので同宿になりそうです。


雁峠小屋 分岐
【雁峠小屋 分岐】

水晶山
【水晶山】

すっかり雲ってしまった静かな樹林帯を進んで行くと、古札山の巻き道分岐。

緩やかに登って行くと、古礼山の山頂に着きました。ここは南側が開けて展望もよさそな山頂ですが、残念。真っ白です。この雲の上には、相変わらず真っ青な空が広がっているんだろうな〜

この先にも広い笹原があり、古札山も晴れていれば気持ちのいい山のようで、また来てみたいなあと思いました。


古礼山
【古礼山】

巻き道に合流して縦走路を進みます。ここからもずっと笹の広がる林が続いています。雁坂峠から雁峠。目立たない山域ですが緩やかな道で開けた場所もあり、ここは晴れている日にまた歩いてみたい。やがてシャクナゲの木を見かけて、燕山に着きました。水晶山で入れ違いになった男性二人が出発準備中です。


奥秩父縦走路
【色づく奥秩父縦走路】

燕山
【燕山】

相変わらず笹の広がる道を進み、やがて下りになると笠取山が見えて来ました。何やら急登のようです。ススキやうっすら色づいた木々を見ながら下って行きます。ここも気持ちのいい下りでした。

笠取山と雁峠
【笠取山と雁峠】

ベンチのある雁峠で先ほどの男性二人とお話しながら休憩し、笠取山へ向かいました。無人の雁峠小屋を過ぎ、少し上がった所が分水嶺で、降った雨はそれぞれ多摩川・荒川・富士川へ流れて行きます。燕山を振り返ると山頂あたりがガスに隠れていました。標高2000m付近に雲の蓋が浮かんでいるようです。


分水嶺
【分水嶺】

多摩川・荒川・富士川
【多摩川・荒川・富士川へ】

笠取山へ
【笠取山へ】

笠取山へは直登で、真っ直ぐな防火帯の道。ザックは置いて、ヤッケとお茶菓子をナップザックに入れて山頂へ向かいます。

ポツポツと色づく木々を見ながら、細かなジグザグ道を休み休み登って行きました。

笠取山の山頂に着きました。
奥の樹林ピークが本当の山頂のようですが、標柱はこちらに立っています。雲って何も見えませんが、晴れていれば展望もよさそうです。

まだ2時過ぎ。小屋に早く着いても仕方ないので、岩に腰掛け、ティータイム。

笠取山
【笠取山】
笠取小屋
【笠取小屋】

分水嶺においたザックを回収して小屋へ向かいましたが、雁峠分岐からはなんと林道で、緩やかな下りで笠取小屋に到着。

食事は左、宿泊は右の小屋です。ストーブが威勢良く焚かれているので、着替えもすぐ乾きました。水場は小屋のすぐ下。細い流れなので、自炊にはちょっと時間がかかるかも。

小屋の前はテント場を兼ねた広場。ベンチで、水晶山から前後したお二人にコーヒーをいただき、おしゃべりしながら夕食を待ちました。



今夜の宿泊者は私も含め6人だけ。部屋もゆったり使え、静かな夜でした。今朝は素晴らしい快晴でしたが、雲海の下に入ったので星空はなく、夕方になってポツンポツンと雨が降ってきました。天気は下り坂とのこと。明日、朝から雨なら縦走は中止して白沢峠あたりから下山しようかな、などと考えていましたが、天気予報ではさほど崩れる気配はない。思案しつつ床に就きました。



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