奥秩父縦走  金峰山

きんぷさん(2595m)
2009年9月19日〜23日

しっとりした原生林の続く奥秩父は若い頃の憧れでしたが、交通が不便な山域。
思いがけない9月の連休に、金峰山から雲取山へ縦走してみようと思い立ちました。


2009.9.19
(土)
 瑞牆山荘富士見平大日小屋大日岩砂払ノ頭金峰山小屋
分岐
五丈岩金峰山金峰山小屋
曇り 10:05着
 10:15発
10:55
11:05
11:50
12:15
12:45
12:50
13:50
14:05
14:2514:5515:00
15:05
15:20着



山深い奥秩父。特に金峰山から甲武信ヶ岳の間はバスで行くにはちょっと難しく、途中下山といっても大弛峠からの長い林道歩きしかないので、ここは縦走して通るしかないと思っていました。しかし花の頃はあの山、新緑の頃はこの山、すっきり展望のいい日はその山、日溜まりハイクはどの山、などと言っているうちに年月は過ぎ、とうとう10年が経ってしまいました。

そこへ降って湧いたようなシルバーウイーク。週間天気予報を見れば太平洋上の大型台風はゆっくりした歩みだけれど北上はしない様子だし、樹林帯なら多少天気は悪くてもしっとりした奥秩父らしい雰囲気を味わえるかも知れない。台風の進路によっては変更するかも知れないけれど、連休なので山小屋は全て予約を入れておきました。出発当日、台風は東へ反れて週前半は晴れとの予報に、張り切って出発です。

韮崎駅8:50発の瑞牆山荘行きのバスは5年前と乗り場が変わっていました。以前は改札出て右手トイレ前の駐車場を間借りしていたような雰囲気でしたが、今は左手「2番乗り場」になって、しっかりバス停が与えられていました。座席数17,8の小さなバスに20人ほど乗って出発です。


瑞牆山荘
【瑞牆山荘前】

青空が広がる山里の中をバスは走り、やがて渓谷沿いに進んで瑞牆山荘に着きました。

身支度して、目の前のミズナラ林へ入って行きます。6月に来た時はエゾハルゼミの大音響でしたが、今日は静か。人もさほど多くなく静かなスタートです。

『そうそう、こんな道だったなあ〜』と思い出しながら登って行き、やがて富士見平に着きました。

シャクナゲの頃はここも賑やかでしたが、今日は静か。連休でも天気予報がイマイチだったので、出足はよくないようです。

富士見平
【富士見平】
樹林帯
【苔むす樹林帯】

人の気配のない富士見平小屋とトイレの間を抜けて、樹林帯へ。小鳥もいるのかいないのか、シーンと静か。私の靴音だけが聞こえています。

尾根に上がると道は広くなって、いかにも長い間歩かれた道だなあという雰囲気。緩やかな道を黙々と進んで行き、やがて山腹を巻くようになりました。

鷹見岩分岐を過ぎ、しばらくするとシャクナゲの木が見られるようになって大日小屋の上方に出ました。右下に小屋の屋根が見え、前方には大岩が聳えています。

周辺は穏やかな雰囲気のシラカバ林で、あちらで中高年女性4人組が昼食タイム。私もこの林の中でお昼にしました。

大日岩
【大日岩が見える】

次の大日岩へは、岩ゴツゴツの急な登りがあり、滑りやすい岩斜面にはロープがかかっていました。やがて左上に大岩が現れ、見上げながら回り込むと尾根に出ました。道標とベンチがあり、すぐ左に大日岩の上部が見えています。


大日岩
【見上げる大日岩】

道標
【大日岩の道標】

大日岩
【大日岩 上部】

展望も良さそうで、晴れていればてっぺんに上がってみたいような岩でしたが、今日は霞んでいるのでパス。

再び樹林帯に戻り進んで行くと、苔むした倒木にシャクナゲが生えているのでしょうか。根がふさふさ垂れて、ここだけジャングルの風情です。

倒木にシャクナゲ
【倒木にシャクナゲ?】
砂払ノ頭
【振り返り見る砂払ノ頭】

随所に道標があり、苔むす樹林の急登を経て、岩稜に上がりました。

ここが砂払ノ頭で、天気が良ければ素晴らしく展望のよさそうな岩場です。茅ヶ岳の向こうの雲間に南アルプスが見え、振り返れば瑞牆山がすぐ近くです。

ここからは岩ゴツゴツ尾根でダケカンバなどの間を進んで行きますが、稜線は台風の影響で風が強い。

少し先には大きく切れ落ちた絶壁があり、上部が千代ノ吹上でしょうか。奥に金峰山のシンボル、五丈石がはっきり見えて来ました。

絶壁
【絶壁ピークは千代ノ吹上?】

今年は紅葉が早いそうで、所々きれいに色づいている葉も見られます。短い梯子やデコボコ大岩を越えて、やがて金峰山小屋への巻き道分岐に出ました。左下に小屋が小さく見えています。ここからも大岩の登りが続き、段差があってけっこう歩きにくい登りです。


紅葉
【始まる紅葉】

金峰山小屋分岐
【金峰山小屋への巻き道分岐】

砂払ノ頭
【ダケカンバの黄葉】

周辺はダケカンバの黄葉もきれいで、振り返れば岩ピークが並んで見えました。

五丈石。大分近づいて来ました。こちらから見ると、何やらスフィンクスのように見えます。

五丈石
【近づく五丈石】
金峰山 五丈石
【五丈石】

回り込むと、写真でよく見るあの五丈石になりました。大岩の積み木のようで、どうやって積み上げたのでしょう。

登ってみたい気もありましたが風が強いし、何よりあの鳥居がとびきり赤い。五丈石は「御像石」だそうなので、登るのはちょっとマズイかも・・・

金峰山の山頂はもう少し上なので、岩ゴツゴツを東へ進み道標のある山頂に着きました。

この頃にはガスも迫ってきて、展望はなくなりました。明日は天気も良くなるという予報なので、明日の朝を楽しみにして小屋へ向かうことにします。

金峰山 道標
【金峰山 山頂】
金峰山小屋へ
【金峰山小屋へ】

金峰山小屋へは五丈石からも山頂からも道が下りていて、途中で合流。北面を真っ直ぐ下って行くと、広いハイマツ樹林の中に屋根が見えて来ました。

金峰山小屋の外観は四角四面のそっけない感じですが、中はとても暖かな雰囲気。ストーブや炬燵があって食堂はこじんまりと小さく、シャクナゲの頃は込み合うようですが今日は12人で連休初日のわりに空いています。掛布団は羽毛布団で、ふんわり。

夕食時にはワインが出ました。大日岩付近から前後しながら歩いた中高年女性4人組は福島からいらしたそうで、明日は同じく甲武信ヶ岳へ向かうとのこと。色々おしゃべりしながら楽しく夕食をいただきました。

夜。空の様子はどうかなと外に出てみると、風は更に強くなり、星はない・・・


金峰山小屋
【金峰山小屋】



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