塩見岳・三峰岳

しおみだけ(3052m)・みぶだけ(2999m)
平成21年8月8日〜10日   初日の塩見小屋


2009.8.10
(月)
 熊の平小屋三国平三峰岳野呂川越両俣小屋北沢橋広河原山渓園甲府駅
雨のち曇り 05:30発06:12
06:20
07:30
07:40
10:4011:35
12:15
14:50
15:45
15:55
16:00
17:35
19:35
20:20着
20:30発



昨夜は布団に入ってボーッとしていたら、何となくユ〜ラユ〜ラと小屋が揺れていました。台風の影響で、もう風が強まったのかな〜、地震みたいな揺れ方だなあ〜と思いつつ眠りに就きましたが、どうやら本当に地震があったようです。帰宅してニュースで知りましたが、翌日早朝はもっと大きな地震がありました。

さて、夜が明けました。今日は朝から小雨です。甲府へ通じる南アルプス林道は雨に弱く、すぐ通行止めになる。閉じ込められたら困るので、今回はやはり仙丈ケ岳は断念せざるを得ないようです。4時からの朝食(ここも早い)を済ませ、ゆっくり準備して出発です。今日は天気も悪いし花もなさそうなので、3人揃って歩くことにしました。


マルバダケブキ
【小屋付近はマルバダケブキ多い】

小屋からは、しばらくマルバダケブキの咲く緩やかな山肌を進んで行きます。

やがてジグザグ急登になりハイマツの稜線に出ました。三国平は平坦なガレ岩地で、農鳥小屋への道が分岐しています。

展望の良さそうな場所ですが、振り返り見る塩見岳方面も雲に霞んで何も見えません。

三国平
【三国平】
三峰岳へ
【ガスの三峰岳へ】

岩稜帯の登りになりました。チシマギキョウや穂になったチングルマなど見ながら登って行きます。
雨は小雨ですが風はけっこう強くなっていて、見上げる三峰岳はガスの中。

ガスガスの三峰岳山頂に着きました。
晴れていれば目の前に間ノ岳が大きく、振り返れば今回歩いてきた仙塩尾根や塩見岳の雄姿も望めそうな岩ピークですが、今日は本当に残念です。

三峰岳
【三峰岳  山頂】
仙塩尾根
【仙丈ケ岳見ながら仙塩尾根】

休憩後、すぐ下の分岐から間ノ岳への道を分けて左へ進みました。

前方には雲に見え隠れしながら仙丈ケ岳のカールがよく見えています。小雨でも気持ちのいい稜線歩きでした。

見晴らしのいい稜線で、振り返れば熊の平小屋が向こうの山肌に小さく見えていました。

熊の平小屋
【熊の平小屋が見える】
潅木帯
【潅木帯】

短い鎖場を過ぎ、ハイマツの枝を何度か跨ぎながら進むと潅木帯になりました。秋は紅葉がきれいそうな道です。

やがてシラビソの樹林帯になりました。ここまで下れば風の影響は受けず、足元に気をつけながら下って行きます。

苔むす急坂もあって、尻餅もついてしまいました。倒木の多い箇所もあり、何度か休憩を入れながら下って行きます。

シラビソ帯
【シラビソ帯】
野呂川越
【野呂川越】

イワカガミの葉を見つけて、しばらく下った所が野呂川越。ここからは急下りなので、要注意です。

右手に野呂川が見えて来て、間もなく両俣小屋に着きました。泊まってみたい小屋でしたが、今回は見送り。まだ小雨が降っているので、小屋内で昼食休憩させていただく事にしました。

お茶などサービスして下さって、恐縮。簡単な昼食メニューもあったので、熊の平小屋のお弁当じゃなくてここでお昼を頼めばよかったなあと残念でした。

両俣小屋
【両俣小屋  到着】
両俣小屋 
【両俣小屋】

小屋を守っている女性の星さんは、さっぱりして温かなお人柄で、とても良くして下さいました。後日TAKAさんが調べてくれたメールには・・・・

「両俣小屋の星さんは、1982年の台風10号の豪雨の時に、小屋に泊まっていた41名を率いて仙塩尾根から仙丈ケ岳を越えて脱出したそうです。その記録が『41人の嵐』として出版されています。」とのこと。

本当に素晴らしい方で、いつかこの小屋にも泊まってみたいと思いました。

ゆっくり小屋で休ませていただいて、出発です。しばらくは野呂川沿いに歩き、林道に出ました。ここからは長い林道歩き。

途中に路肩が崩れ工事中の箇所がありました。車は通れないはずなので、星さんも食材はボッカされたのでしょうか。

野呂川沿い
【始めは野呂川沿いを歩く】

両俣小屋へ43分17秒







TAKAさんが素敵な道標を見つけました。
どなたのアイデアでしょう。楽しい案内に、登りの人も元気が出そうです。

   【両俣小屋へ 43分17秒!】 photo:TAKA

何度も大きな沢を過ぎて行きます。途中でも休憩しながら、ひたすら歩く歩く。シモツケソウやソバナ、ホツツジなど咲いていました。


大きな沢
【大きな沢を何度も渡る】
北沢橋
【北沢橋が見えてきた】

ようやく北沢橋が見えてきて、バス停に到着。
バスの時間まで、たっぷりあります。

TAKAさんのザックからは飲み物やスープなど色々出てきます。近くの沢水を沸かしてくれたので、コーヒーを頂きながらバスを待ちました。


広河原でバスを乗り換え、山渓園の温泉で汗を流して、ビールで乾杯。(私もお風呂上りの一杯だけは美味しい) おしゃべりしながら甲府行きの最終バスを待ちました。帰りの列車では、TOSHIさんが高山植物のことなど色々話して下さり、あっという間に八王子に着きました。



縁がないと思っていた南アルプス南部の山。しかも最後に残るという塩見岳へ案内していただいて感謝の夏山でした。いつもひとりなので、”人”と山を歩くのは実に38年ぶり。ちょっと緊張していましたが、お二人とも、とても親切で気さく。安心して山歩きを楽しめ、たまには誰かと歩くのもいいものだなあと思いました。我儘が身についてしまっていた私ですが、お陰さまで思い出に残る楽しい山旅になりました。北アルプスには神聖・崇高さが感じられ、南アルプスには深遠・癒しを感じました。遠い存在だった南アルプスが身近に感じられるようになったので、来年は更に南部の山へ行ってみようと思います。



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