2008.8.3-4 (日月) | 雷鳥沢 ヒュッテ | → | 新室堂 乗越 | → | カガミ谷 乗越 | → | 奥大日岳 | → | 七福園 | → | 大日 小屋 | → | 大日岳 | → | 大日 小屋 | → | 大日平 山荘 | → | 牛首 | → | 大日岳 登山口 | → | 称名滝 バス停 |
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3日:晴 4日:雨 | 06:15発 | 06:50 06:55 | 07:55 08:00 | 09:00 09:30 | 11:00 12:15 | 12:30 12:55 | 13:15 14:10 | 14:25泊 05:50発 | 07:45 07:50 | 08:40 | 09:30 | 09:50着 10:05発 |
朝になりました。まだ悩み中。 |
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雷鳥沢ヒュッテのテラスから空を眺めつつ随分悩んだけれど、やはり薬師岳の日がガスだったら悲しいので、今回は奥大日岳へ行く事にします。今は雲が多いけど、西は青空。今日の天気は良さそうです。
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この道はハクサンイチゲがいっぱい。朝日を受けてどの花も白さが一段と輝いています。ナナカマドやイワカガミなど見ながら斜めに登って行くと新室堂乗越に出ました。ここからは気持ちのいい稜線漫歩。振り返ると、ハクサンイチゲの花畑の向こうに室堂一帯と逆光の立山が見えていました。キャンプ場もヒュッテももう随分小さくなっています。 |
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緩やかな上下が続き、チングルマなど見ながら進んで行きました。剱岳が半分見えています。 |
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この辺りはチングルマ、ハクサンチドリ、オオバキスミレ、シナノキンバイなど咲いています。この先から奥大日岳の山肌を緩やかに斜上して行きます。 |
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天狗平の広々とした景色。走るバスがおもちゃのようです。 ![]() 【室堂~天狗平】 |
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稜線に上がると、目の前に剱岳。 |
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奥大日岳の山頂に着きました。狭い岩のピークですが、360度の展望。 ![]() 【奥大日岳 山頂からみた剱岳~剱御前~立山】 |
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そして西には広々とした日本海。 |
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下り始めてすぐは短いながらもザレ岩混じりの急降下で、その先は海や花を見ながらの楽しい道です。 |
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更にガレ岩の急降下になり長い梯子を下って行きます。下りた鞍部はシモツケソウ、タテヤマウツボグサ、ハクサンシャジンなどが咲いていました。 |
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中大日岳への登り返しは短いながらも急登。 |
![]() 【振り返り見る奥大日岳】 |
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緩やかになって、前方に中大日岳と大日岳が見えています。あとは緩やかな上下だけ。この辺りもチングルマやイワカガミ、タテヤマリンドウなどが咲いていました。 |
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やがて大岩ゴロゴロの道になり、奇岩の横を通り抜けると七福園の道標がありました。 ![]() 【庭園のような七福園】 |
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七福園を過ぎると木道になりました。のんびりした散歩道で中大日岳の山頂はいつの間にか通り過ぎ、大日小屋が見えて来ました。 |
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大日小屋に着きました。まだ早い時間なので、ここでお昼にして下山して行く人たちもいます。明日は雨の予報なので、予約を取り消して宿泊は下の大日平山荘に変更している人もいました。確かに、下山した方がいいのかも知れないけれど、やはり最後の山の大日岳でゆっくりしようと宿泊手続きをしました。 |
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小屋から15分くらいで大日岳に着きました。 |
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剱岳から立山方面にも雲が広がり始めました。やはり明日は雨でしょうか。 ![]() 【大日岳からの眺め】 |
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さて、翌日。 |
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小屋を回りこんで下り始めるとすぐ潅木帯になりました。ナナカマドなど多いので、紅葉の頃もきれいそうです。と、どこからかゴロゴロ。朝から雷鳴が聞こえ始めました。稜線上じゃなくてよかった。緩やかに山肌を下った後は折れながらの急下り。途中、何度か小さな沢を横切ります。標高の高い場所の小沢なので、普段は水量も少ないと思われる沢ですが今日は元気です。 |
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急ぐわけではないけれど、視界は悪く景色もないので、ひたすら下るだけ。時々雨足も強くなります。 |
注意しながらひたすら下る。普通の登山道が沢のようになっている箇所がいくつも現れ、ザーザーと勢いよく流れています。途中からはもう、「景気がよくて、上等じゃあないの。」と、笑うしかない心境。岩の出ていない道では靴もずぶ濡れです。 |
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やがて木道の向こうに山小屋が見えてきて、大日平小屋に着きました。しばし休憩。周辺は広い笹原で、晴れていれば気持ちよさそうな所です。 |
右下に滝があるのか、ゴーゴーと勢いのいい音がするので覗いて見ると切り立った谷底が滑滝のようです。すぐ先の足元には「牛首」の道標がありました。 |
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樹林の中、少し明るくなって来て顔を上げると霧の中に滝が二本見えています。どちらかが称名滝かなと思いましたが、後日二本とも違うと分かりました。左は雪解けから夏まで現れる滝で、右は今日だけの滝のようです。
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ようやく車道に下り立ちました。やれやれ、ほっと一安心。ベンチがあって、大日岳登山口の大きな看板があります。 |
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振り返れば、あっちもこっちも滝。どれが称名ノ滝?日本一の落差というので、あれかなと思いつつ時計を見ると9:30。思いのほか早く下りてしまいました。
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バス停には大日平小屋から下りて来たという単独女性がいて、お互い「凄い下りでしたね~」と笑い合っているとライトバンが来ました。 |
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桂台から立山駅まではバスで12,3分くらいで、雨は止んでいました。まず帰りの14:40立山発の直行バスを予約。当日乗車は現金扱いが出来ず、クレジットカードのナンバーが必要です。さて時間はたっぷり。乗り場指定の酒屋さんを確認し、近くの温泉を尋ねると「グリーンビュー・立山(日帰り湯600円)」を教えてくれました。お茶とお菓子を買い、古新聞をもらって温泉へ。 |
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大日三山は剱岳や日本海を見ながらの静かな稜線、花も咲いて楽しい道でした。下山時の沢道はびっくりでしたが、思い出に残る雨の山道となりました。薬師岳へ行けなかったのは残念ですが、またいつか行こうと思います。不安定な天気が多かったこの夏ですが、幸い三日間は概ね晴天に恵まれ、遺言も役に立たず感謝の夏山でした。 |
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