浄土山・立山・別山

じょうどさん(2831m)・たてやま(雄山3003m)・べっさん(2880m)
2008年8月1日〜4日

今年はいよいよ憧れの剱岳へ行く事にします。先ずは立山からスタート。
立山とは雄山、大汝山、富士ノ折立の3つの峰の総称で、
南の浄土山と北の別山を合わせて立山三山と呼ぶそうです。


2008.8.1
(金)
 室堂室堂山
展望台
浄土山
南峰
一ノ越雄山大汝山富士ノ折立真砂岳別山別山乗越剣山荘
晴れ
のち曇り
 07:00着
 08:20発
09:15
09:20
10:15
10:30
10:50
11:00
12:00
12:30
12:50
12:55
13:1013:4014:40
15:05
15:2516:10



室堂へは以前も利用した毎日アルペン号で行く事にしました。竹橋の出発時刻は10:30なので、10:00前には集合場所に着くよう家を出ました。が、何と言うことでしょう。小田急線は前を走る電車の車両点検とかで、途中で動かなくなってしまいました。20分経っても40分経っても動く気配がない。このままでは出発時刻にすら間に合わないと焦りました。バス会社に連絡したいけど私は携帯を持っていない。車掌さんに電話を貸してもらおうと最後尾へ行ったものの、車掌室には本社連絡用電話しかないとのこと。

仕方なく席へ戻り、思い切って隣の席の女性に声を掛けました。とても気持ちよく貸して下さって、バス会社へ連絡。キャンセルしかないかと思いましたが、他のバスでも同じように遅れてくる人を待っているとのこと。「もう少し様子をみましょう。」と言ってくれました。幸いその10分後に電車は動き出し、待っててくれたバスに25分遅れで到着しました。「すみません。すみません。」と謝りながら自分の席に着いて、ほっと安心。運転手さんや皆さんをお待たせしてしまいましたが、お陰さまで何とか乗れて本当に感謝です。

実はこのバスで、ある方とお会いすることになっていました。昨年秋に尾瀬ですれ違っていたと、以来メールを下さっているpalletさんも偶然同じバスで室堂へ入るとのメールを頂いていたのです。楽しみに家を出たのに、とんでもないスタートになりました。バスに乗ってから、簡単なご挨拶。席は離れているので、とりあえず室堂まで就寝タイムです。



室堂から
【室堂から見る立山】

バスは運転手さんが頑張ってくれて、室堂には定刻より早く7時に到着しました。

バスから降りて、palletさんとお友達のゆきさんに改めて「はじめまして」のご挨拶。一緒に朝食を頂いたり立山をバックに記念写真を撮ったりしました。

気の合った山歩きコンビは楽しそう。薬師岳へ行かれるお二人と、お互いに「お気をつけて♪」と言い合いながら、それぞれ出発しました。
同年代女性ということもあり、メールだけのやり取りでしたがネットのお陰で旧知の友人に会ったよう。
とても嬉しいひとときでした。
palletさん、ゆきさん、ありがとうございました。

さて、出発。
室堂から見る周辺の山々は雲がかかっていました。ちょっと残念。

左端に剱岳がチラッと見えていますが、明日は何とか晴れてくれますように・・・


剱御前・別山方面
【剱御前・別山方面】
奥大日岳
【室堂ターミナルと奥大日岳】

途中で一ノ越への道を見送って、右の浄土山へ向かいました。この辺りまではシナノキンバイ、ミヤマキンバイ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ヨツバシオガマ、コバイケイソウなど咲いています。

振り返ると、ターミナルの向こうに奥大日岳が大きく横たわっていました。

途中左の浄土山登山口はそのままに、ちょっと先の展望台へ寄ってみます。

室堂山展望台は、こちら側が断崖になっている立山カルデラの際にあり、正面には五色ヶ原の台地がよく見えます。雲がふわふわ漂っていますが小屋も見えて、奥の薬師岳もうっすら大きく見えていました。

五色ヶ原
【室堂山展望台から見る五色ヶ原】
立山
【一ノ越山荘と立山が見える】

さっきの浄土山登山口に戻り、上へ向かいました。ハイマツ帯の大岩ゴロゴロの短い急登で、やがてなだらかになると左にはこれから向かう一ノ越や立山がよく見えます。タテヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウなど咲いていました。

着いた山頂は室堂・立山・五色ヶ原の分岐ピーク。
浄土山はなだらかだったので、山頂は気付かず通り過ぎてしまったようです。

この南峰ピークには名前がないのか、地図には標高すら記されていません。富山大学立山研究所があるだけですが、眺めはいいです。

浄土山南峰
【浄土山南峰 向こうの山は龍王岳】

ちょっと下った岩に腰掛け立山を見ながら休憩していたら、後ろから私を呼ぶ声がします。振り返るとpalletさん達が手を振っていました。ここでお二人とはお別れです。
私も「また、お会いしましょうね〜〜〜」と応えて、何やらほのぼの嬉しい気分でした。お互い、本当にいい山行になるといいですね。


雄山へ
【観光客と一緒に雄山へ】

分岐ピークからイワツメクサ、チシマギキョウ、ヨツバシオガマなど咲く斜面を下って一ノ越に着きました。立派な公設トイレがあります。雄山登山を目指す観光客に混じって、山頂へ向かいました。

雄山に到着。明日の剱岳が無事であるよう祈願して(500円)、昼食タイム。ベンチがあり眺めもいい場所のはずですが、雲が多く眺望はありません。

雄山神社
【雄山神社】

雄山までは観光客も多いけれど、大汝山へ向かうと僅かな登山者だけになりました。緩やかな岩稜帯を行くと間もなく大汝休憩所が見えてきて、すぐ上が山頂でした。外国人の青年二人が嬉しそうに写真を撮ってもらっています。稜線からは後立山の峰々が見えるはずですが、今日はガスに包まれ残念。雲の下を覗くと、黒部湖が見えていました。


大汝山
【大汝山 山頂】

黒部湖
【黒部湖が見える】

大汝山からも緩やかな道で富士ノ折立に着きました。この先からは一気に急下り。左手、雲の下の室堂はゼブラ模様で地獄谷の煙がうっすら見えています。


富士ノ折立
【富士ノ折立】

室堂方面
【室堂方面】

富士ノ折立からイワツメクサやタカネツメクサ、チシマギキョウやヨツバシオガマなど見ながら、一気に高度を落とし、真砂岳への登り返しになりました。振り返り見る立山の峰々は高さがほぼ同じ。一ノ越の向こうの浄土山は象の背のようです。

立山と浄土山
【真砂岳への登りから振り返り見る立山と浄土山】


タカネヤハズハハコ
ヨツバシオガマ

チシマギキョウ
 

ヨツバシオガマ
オンタデ

イワツメクサ
 

真砂岳
【真砂岳の長い頂稜】

雷鳥沢へ下る大走りの道を見送って、真砂岳の上に出ました。この山は南北に長い。1m高い北側が山頂になるのでしょうか。

ガスっていたのでボーっと歩き、下りになった後に、あれっ?山頂は、と気付きましたがまあいいことにします。


下ったところが真砂乗越。振り返ると雲間に内蔵助山荘の赤い屋根、奥にはスバリ岳と針ノ木岳が見えました。別山へはまた登り返しです。

真砂乗越
【真砂乗越から見る別山】

別山に到着しました。剱岳が目の前です。なんて素晴らしいんでしょう!!
幾つもの鋭い岩峰をずらっと従えて、どっしりと威厳に満ちた山容。
しばし見とれていましたが、そばの立派な祠に手を合わせ北峰へ向かいました。

北峰から見る剱岳には、また一段と圧倒されます。
岩と雪の殿堂といわれる剱岳。 明日は、あの上です。
どこから登るのでしょう。ふふふ・・・と思わず笑いが漏れて、アヤしいひととき。

雲が多いのが残念ですが、今日の中では一番すっきりしているほうで感謝。
心の中で素晴らしい剱岳へ手を合わせて、明日の晴天をお祈りしました。

別山 北峰から見る剱岳
【別山 北峰から見る剱岳】

剱御前小舎
【剱御前小舎  右奥の斜面をトラバース】

剱岳との対面・挨拶も果たしたので、今日の宿泊地へ向かいます。

右手の剱沢カールに見える剣山荘や剱沢小屋を見ながら別山乗越へ下り、剱御前小舎に出ました。ここから右手のトラバース道へ向かいます。

ハクサンイチゲの咲く道を進んで行きます。コバイケイソウを見ましたが、今年は葉のわりに花が少ないように感じました。ほかの山域ではどうでしょう。

今年は残雪が多いようで、5,6回雪の上を通って進みました。ちょっと滑りやすい箇所もあるので注意。

トラバース
【剣山荘へのトラバースルート】
剣山荘
【剣山荘が見えてきた】

剱御前の山肌を回りこんで行くと、ようやく下に剣山荘が見えて来ました。先で右へ折れ、イワカガミやチングルマなど見ながら真っ直ぐ下って池のそばを過ぎると剣山荘です。

剣山荘からは、一服剱と前剱と剱岳が一列に並んで見えていました。

一服剱と前剱と剱岳
【剣山荘】

宿泊手続きをして中に入ると、なんと「劔岳・点の記」の映画ポスターが貼ってありました。来年初夏に公開されるとのこと。知らなかったのでびっくりしました。結婚してからは、山へは全く行けない日々でした。でも新田次郎の本は読んでいたので、この「劔岳・点の記」も30年以上前に読んでいます。映画化と聞いて、また読み直してみたいと思いますが、前人未踏と言われた時代の厳しい剱岳を、映画でどこまで表現出来るのか、期待と不安が正直半々といったところです。

さて、剣山荘は昨年建て替えたばかりで17時迄ならシャワー室が利用できます。石鹸・シャンプーはもちろん使えませんが、さっと汗を流せるだけでも感謝です。今日はほぼ定員の160名くらいとのことで、布団は一枚に一人でした。明日はいよいよ剱岳。晴れてくれることを願って、今日は早めに寝る事にします。



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