吉野梅郷・高水三山

たかみずさん(759m)・いわたけいしやま(793m)・そうがくさん(756m)


今年は暖冬で梅の開花も早かったようですが、枝垂れ梅は今が見頃とのこと。
梅見のあとは、何十年振りで高水三山へ行ったのですが、とんでもないことに・・・


2007.3.18
(日)
 日向和田駅吉野梅郷
梅の公園
軍畑駅高水山岩茸石山惣岳山転倒御岳駅
快晴 08:20着
 08:20発
08:40
10:00
11:00
11:05
12:30
12:35
13:00
13:35
14:1015:00頃16:10着
16:38発



今年は桜も早そうで開花予想が賑わっていますが、奥多摩はまだ梅の季節。日向和田駅では多くの人が降りて、駅前の道路を横断、梅の公園へ向かいました。沿道のお店は朝から準備に大忙しです。周囲の梅は見頃を過ぎていますが、何となく華やいだ雰囲気で青空も楽しそう。


梅の公園
【天澤院から見る梅の公園】

梅の公園手前の天澤院で朝のご挨拶。上の展望所へ上がると公園の全景が見渡せました。北斜面なので、駅周辺よりまだ色彩もきれいでアクセントのように黄色がぽつぽつ見えています。

中央口へ下りると枝垂れ梅は丁度見頃で、流れるように枝先まで小花を咲かせていました。

9時のオープンに向けて臨時ゲートの設置準備中です。今はまだ入場フリー。カメラマンや散歩の人がいるくらいで、静かな公園内です。

梅の公園 中央口
【梅の公園 中央口】
枝垂梅と山茱萸
【枝垂梅と山茱萸】

天澤院から見えた黄色の花は山茱萸(サンシュユ)という品種で梅ではなくミズキ科の木に咲く小花。紅梅や白梅に混じり、春を演出しています。

ゆっくり眺めながら周り、奥の枝垂梅の滝といわれる所へ向かいます。

途中、右手に一段と真っ白に輝く白梅がありました。

枝垂梅
【奥に枝垂梅の滝】
白梅
【爽やかな色合いの白梅】

近づいて見ると、ガクの部分が薄い黄緑色。
普通の白梅はガクが紅色というのが多いなか、この梅は清々しさの漂う爽やかな色あいでした。

公園の奥まで進んで振り返り見れば、やはり色合いが薄い。全体に濃いピンクはもう終わりに近いようでした。

近年は春近しと聞くと、ピンクや黄の色彩をいっぱい、”目”に見せてあげたくなります。若い頃にはなかった現象で、ちょっと複雑・・・

梅の公園
【梅の公園】
青竜枝垂と馬酔木
【青竜枝垂と馬酔木】

青竜枝垂と札の掛かった梅の下を抜けますが、ここは遠くから見たほうが良かったかも。

東屋へ向かう道は春の色。ここはピンクも多くて、目を喜ばせてくれました。

春色の梅林
【春色の梅林】
紅梅
【凛とした姿の紅梅】

正面口へ近づくと、丁度見頃の紅梅がありました。
青空いっぱいに枝を広げ、淡い可憐な色の花を咲かせています。どこか凛とした雰囲気のある素敵な木でした。

紅、白、ピンクを振り返りながら梅の公園を後にしました。

梅園の道
【人はやや少なめ】

今日はこの後、高水三山へ行くので、軍畑駅まで歩きます。青梅市観光協会HPの吉野梅郷で調べた周辺の見どころを見ながら進んで行きました。


鎌倉の梅
【鎌倉の梅】

これは樹齢400年以上といわれている梅で、近くの旧鎌倉街道にあった木だそうです。

向かいにあるのが中道梅園。市営なので、見頃には宴会場になりそうな小さな梅園です。

中道梅園
【中道梅園】
岩割梅
【岩割梅】

下山八幡神社の先が岩割梅。ここは若武者とこの地の娘との逢瀬の場所で、若武者が出陣の時突き刺した枝がこの岩を割って伸びたと言われているそうです。

吉川英治記念館の前を通り車道に出て、更に進んで右折、軍畑大橋を渡ります。今年は残雪も少ないので川の水も少ないようです。

軍畑大橋
【軍畑大橋】

坂道を上がり軍畑駅に着きました。もう11時。こんな時間から登る人もいないので誰もいません。トイレを拝借して身支度。ここからは登山モードに切り替えです。30数年ぶりの道。地図で確かめながら、すぐの踏切を渡りしばらくは車道歩きです。道標に従い右手の高源寺への坂道を進んで行きます。進むにつれ勾配もきつくなってきました。登山口からは植林の道。たんたんと登り、尾根に出れば植林でも気持ちいい道です。常福院の裏から高水山へ向かうと、ようやく雑木林になりました。


高水山
【高水山】

高水山に着きました。木立に囲まれ展望はありませんが、ベンチがあるので休憩。

ここからは緩やかで気持ちのいい自然林でした。スミレはまだで風も冷たいけれど、日差しは春です。向こうに見えているのが岩茸石山。

岩茸石山へ
【岩茸石山へ】
岩茸石山
【岩茸石山】

明るい山頂の岩茸石山に着きました。
今日は快晴、北側の山々がすっきりと見渡せます。

目の前は棒ノ折山。写真の右に写っている標柱には一ヶ所穴が開いていて、中を覗くと棒ノ折山の山頂が見えるようになっていました。楽しい道標です。

左に川苔山が大きく、こちらへ延びる尾根は真名井北稜のようです。あの大規模な伐採地がよく見えていました。右端が棒ノ折山です。

団体さんが出発すると次のグループが到着。棒ノ折山から着いた人たちもいて、人が途切れる事のない山頂でした。

川苔山と棒ノ折山
【川苔山と棒ノ折山】
惣岳山
【惣岳山】

岩茸石山から急な露岩帯を下ると、あとは植林。平坦な道を淡々と進んで行くと、巻き道との分岐。ちょっとの急登で惣岳山に着きました。高い杉木立に囲まれて、お社があります。


この先もずっと植林の道でした。



一つ目(後日歩いてみたら二つ目でした)の送電鉄塔を過ぎて、”もう終わりか〜 今日はちょっと物足りなかったかなあ〜” などと思いながら(これが事故のもと)緩やかな道を進んで行き、やがて左へ段差のある下りになりました。
ちょっと下った、その時、靴が滑って木の根に挟まり
トッ!  トットットットッ!  ドターン! 
左足の靴のつま先は上の段の木の根に正面を向いて挟まったままで右足と腰は下の段に横向きに落ち、左足は靴が抜けないので上で捻ったままあり得ない姿勢。痛〜い!と思った次の瞬間、
ボキッ!! (どきっ! 今の音って?!)
イッタッタッタタアーーー!!      
ジジジジーーーン!! 
激痛が体中を走りました。

あ〜〜〜〜とうとうやってしまった!

どうやったのか左足は木の根から何とか外れたので激痛が治まるまで左膝を持ち上げひたすらじーっと待つ。しばらくして足をそっと置いてみると、すっごく痛い。貧血が起きたのか軽いめまいもして、一瞬「救援」という言葉が浮かんだが、最近は安易な救援要請が問題になっている。それに、ただでさえ山の本などでは犯罪者のような扱いの単独行。登山口まで近いことだし、ここは何とか自力で下山しなければと決意。湿布は?とザックの中を捜しても、今日は救急グッズを持ってきてない。ストックは高山の時の万一に備えるくらいで、これも今日は持ってきていない。なんてことでしょう。仕方なく木の枝を拾い2本杖にして、つま先を正面に向けて垂直にそっと降ろせば一瞬なら何とか我慢出来る。その一瞬に右足をさっと下ろす。ちょっとでもひねると恐ろしく痛いので、ゆっくりゆっくり時間をかけて下りました。


少し先で、後ろから下山してきた単独男性が私の頼りなげな木枝を心配して下さり、女性二人連れは湿布を下さいました。そしてしばらく心配顔で去り難そうにしていらっしゃる。ご迷惑はかけたくないし、私は小心者なので、人が待っていると申し訳なく焦ってしまう。いただいた湿布を貼りながら「ありがとうございます、たぶん捻挫だと思うので大丈夫です。ゆっくり下りますので。」と言って、先に下山して頂きました。ご心配おかけしてすみません。本当にありがとうございました。

今日は梅見と奥多摩入門コース。謙虚さがなくなり、気が緩んでいたんですね、きっと。山の神様に叱られました。普通15分くらいのところを1時間かけてゆっくり下り、ようやく御岳駅に着きました。片足ケンケンで電車を乗り継ぎ、自宅の最寄駅に着いた頃には足は腫れてかなり痛くなっていてタクシーで帰りました。親切な方々の湿布のお陰と、神様も痛みをオマケしてくれたのか、ともかくも下山できたことに改めて感謝しました。


この日は日曜日でどこも休診。翌日、捻挫であってほしいと思いつつ整形外科へ行くと、やはり骨折。外踝(腓骨の下部)骨折で2ヶ月弱はギプスと言われ、目の前が真っ暗になりました。膝下には太い骨と細い骨があり、腓骨というのは細い方の骨のことだそうで、踝に近い下部に二本の斜線が入っていました。ズレは少ないので手術は必要ないとの言葉に少しホッとしました。

ギプスと松葉杖で自宅に戻り、「私ってバカ!ほんと、私って情けない!」を連発していたら、娘から「でも、 死ななくてよかったね〜 治ればまた山行けるでしょ。」と、慰められました。まあ確かに・・・  あそこで死ぬ人はいないでしょうけど、でも本当に肝に銘じなければ。学習能力がないので、何度も忘れ物をしたり道間違いをするけれど、今回だけは「学習済み」にして二度とこんなことにならないように注意したいと思いました。


これからは萌黄色と新緑の、一年で一番瑞々しく山が輝く季節。あ〜〜〜それなのに、当分は青空を眺めながら悶々とする日々を送らなくてはなりません。全治3ヶ月との事なので、山歩きが出来るのは更に先になりそうです。皆さんは大丈夫だと思いますが、どうぞくれぐれもお気をつけて・・・


骨折治療経過



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