足首(腓骨)骨折治療経過




2007/3/18 高水三山の帰り、段差のある下りで木の根に靴が挟まり、
カエルの足が捻じれたように転倒、足首(腓骨)を骨折してしまいました。
自戒のために、その後の経過を記録しておくことにしました。





 3/19 (2日目)転倒の翌日、近くの整形外科へ。

外踝(くるぶし:腓骨の下部)骨折とのことで、膝下から指の付け根までギプス(Gips:石膏)で固定され松葉杖の生活となる。初診料、ギプス、薬等10,520円、松葉杖保証金5,000円(1日50円) 風呂は入れないが、シャワーは3日後からならOK。専用のビニールカバー購入(1,050円)上部はゴムなので小さなタオルをかませ、ラップで巻いてテーピングテープを巻けば完璧。

内出血のため、つま先に血が溜まり腫れてやや青味を帯びているが、痛みはさほど強くない。会社を休み、足をタンスに立てかけて仰臥するしかない。以降、会社は週2日出社すればいいと許可が出た。小さな会社で、有給休暇は特別な理由がない限りほとんど無いに等しいが、有難く感謝。




 3/22 (5日目)2回目の診察(370円)。 

くるぶしから小指にかけての足の甲が痛い。指を動かすように言われたけど、痛くて少ししか動かせない。デスクワークとは言え、足を下ろしていると血が下がり浮腫んで来るので、横に丸椅子と座布団を置き、左足を載せて仕事をする。机の上には書類が山積みなので、終日フル稼働。帰りの電車で座っていても最寄り駅に着く頃には浮腫んでくる。帰宅後は先ず横になり、足を上げて膝の屈伸運動をすると少しは楽になる。

僅かな段差を上がる時、松葉杖を狭めたまま真っ直ぐ上がったら胸や背中が痛くなった。少し広げて歩くほうが腕や肩の負担も少ないようだ。家から最寄駅の往復には長い坂があり、都心駅から会社の往復には大きな歩道橋があるのでタクシーを奮発。こういう非常時は止むを得ない。次男が桜エビ入りチャーハンを作ってくれたり、骨元気納豆をいっぱい買ってきてくれた・・・ありがとう。




 3/26 (9日目)つま先の青味は取れてきた。

朝は浮腫みもなくギプスも緩く感じるが、会社から帰る頃にはやはりパンパンに浮腫み、ちょっと痺れてくる感じ。踝の辺りや足の甲が時々痛む。先日、段差を無理に上がったのが響いて、まだ背中や胸が痛くて咳をすると肋骨も痛む。
骨にはカルシウムと日光(ビタミンD)と運動が必要だと思うので、休みで晴天の日にはベランダで椅子に座り、”毎日骨太スキムミルク” を飲みながら日光浴と膝の屈伸運動をする。
若くないけど、骨できるかな~




 4/4 (18日目)出勤前に3回目の診察(370円)。 

レントゲン写真で二ヶ所折れているように見えたけど、実際は雑巾を絞るように捻じれてらせん状に折れたため二ヶ所に斜線が入ったらしい。今日はレントゲンは撮らず、固定装具(足首だけを固定させて周辺はベルトのようなもので巻いて固定させる着脱のできるギプス代用?でお風呂に入れるようになるらしい)を作る説明だった。来週型取り。背中や胸の痛みがようやく取れた。夕方の足の浮腫みは相変わらずだが、指先は動かしても痛くなくなった。

今日の午後、東京は僅かに雪が降ったようだ。翌日の新聞には「東京は19年ぶりの4月の雪。都心では今冬、観測史上最も遅い3月16日に初雪が観測されている。」と書かれていた。会社から帰る頃にはみぞれが止んでいた。
山は白くなったかしら・・・




 4/10 (24日目)通勤の際、初めは「各停」で座って行っていた。

しかし途中何度も通過待ちがあるので一時間近くかかり、足が浮腫んで痛くなる。ラッシュ時をずらして「急行」に乗るが、やはり松葉杖は目立ち席を譲られる事がある。一般席で席を譲ってもらうのも気が引けるので、優先席のドア付近で外を眺めていると席を譲ってくれる人も多い。皆さんもお疲れで折角座っていたのにと申し訳ないが、若い人もいるので有難く座らせていただく。

ある時、見るからに80歳前後の白髪のお婆さんに譲られびっくり、恐縮してしまった。2回ほど辞退したが、すぐ降りるのでとおっしゃるので有難く座らせていただいた。姿はお婆さんだったが、しゃんとしてお元気そうで認知症とは縁遠く優しい雰囲気の方だった。私もああいうお婆さんになりたいと思う。




 4/12 (26日目)固定装具の型取りのため整形外科へ(2,550円)。 

ギプスの両側を縦に電動カッターのようなもので切る。「硬い物だけで、足は切れないので大丈夫です。」との説明だが、ガッガッガッガーという音と振動にびっくり。本当に大丈夫?と思ったが、大丈夫だった。蓋が外れるように、足の甲の側とかかとの側に分かれ、久し振りの私の足。ふくらはぎの筋肉はすっかり落ちてしまった。くるぶし周辺はまだずいぶん腫れていて、甲は血が溜まっているのか青茶色。まるで象の足のようだ。

型取りの後さっきのギプスをはめ直し仮固定した。来週出来るらしい。初めの説明では、しばらくギプスが続きそうな感じだったが、先生は「まだ一ヶ月なのでちょっと早いけど、まあ大丈夫でしょう。着脱できれば、お風呂に入れるので。」との説明。痛みは全くないので私もお風呂が楽しみだ。




 4/14 (28日目)昨夜の雨が上がってきれいな青空が広がった。

今日は土曜日。 山は清々しいだろうなあ・・・
我が家は集合住宅だが、ベランダの向かいの木立はきれいな萌黄色。ここには野鳥も多く飛んでくる。今はウグイスが鳴いている。2月中旬を過ぎると、早朝は私の目覚めとウグイス、どちらが早いかいい勝負だ。ここに越してきた10年くらい前はカッコウが鳴いていてびっくり。聞き間違いかと思った。2,3年したら聞こえなくなって、とても残念。

足を上げて自転車漕ぎ運動。指先のグー・チョキ・パー運動。
今はギプスなので運動はこれくらいしか出来ないけど、骨できているかな~




 4/19 (33日目)固定装具が出来るので整形外科へ(診察、リハビリ 3,570円)







ギプスを外すと、まだ腫れや内出血の青味は残っているが先週より随分マシ。腫れや青味はなかなか取れないものらしい。レントゲンを撮る。素人には殆ど変わりがないように見えるが、先生は「1ヶ月ではまだ分かるほどではないけれど、少し歩く練習をしてみましょう。」とのこと。負荷をかけるほうが骨の形成にはいいらしい。

装具は皮製で土踏まずから踵、ふくらはぎにかけて固定し、編み上げで調整。その上からマジックテープを巻きつける。日中はこの装具で過ごすが、風呂に入る時は外せるので嬉しい。しかし、これは高い! 26,677円も請求された。業者の装具はその場では3割にならないが、健保に申請すれば7割は戻ってくるとのこと。でも1ヶ月もすれば不要になるはず。本人の足型に合わせているので、万一でも家族は使えない(使うようなことにならないのが一番だけど)。本皮なので足に馴染んでくるというけれど、こんな上等の物でなくてもいいと思うのは私だけかしら・・・ 

この後は上の階へ行って、マッサージとリハビリ。ジェット水流の温水槽に足を入れ、温めながら足首の曲げ伸ばし。しかし1ヶ月間固定されていた足首は筋力が衰えてしまいグラグラと震える。何とか曲げ伸ばしてみるが、少ししか動かずフラフラと頼りない。こんなで山行けるの?と不安になる。その後マッサージを受けて、体重の3分の1をかけて歩行の練習。平行棒に支えられながら体重計に片足を載せ、3分の1の目盛りまで体重をかけて感じを覚える。その後歩いてみるが、最初は恐る恐るなので5~10kgしか掛けられてないようで、とっても下手。かけすぎるとピリッとする。加減が難しい。あとは練習あるのみ。メリヤス地のカバーで包まれたギプスの下半分を渡され帰宅。寝る時、足を載せ包帯で巻いてぐらつかないようにするためとのこと。

久し振りのお風呂。やはり浴槽につかれるのはうれしい。足首の曲げ伸ばし運動をする。ギプスを外した足は皮膚がガサガサなので、膝下から足の裏まで全体を古ハブラシで時間をかけて丁寧に洗う。風呂上りにローションを塗ったらきれいになった。




 4/22 (36日目)昨日今日は家の周りをゆっくり歩いてみる。

今までは左足を地に着けなかったのでタオルで包んでスーパーの袋を被せていたが、歩くとなるとそうはいかない。ベランダサンダルの両側に一本づつ靴紐をつけて足首に巻きつけ脱げないように結んで、いざ外へ。靴を履くと、室内より踵が高いせいか歩きやすい。

階段を昇る時、上の段に松葉杖を置いて体を持ち上げるとまた胸が痛くなる。松葉杖は立っている段に置いたまま、良いほうの足を先に上げれば簡単だった。下るときは松葉杖と骨折の足を先に下ろす。部屋で椅子に座っているときは時々膝頭を下に押して軽く圧力を掛けたり、膝の筋肉がつくように脚の曲げ伸ばしをする。来週からは、家から駅までタクシーを使わず行ってみようかな。骨が出来ますように・・・




 4/26 (40日目)今日はマッサージとリハビリ2回目(750円)

前回と同様、温水槽で温めてからマッサージ。腫れや内出血の青味はずいぶん取れてきて、足首ももうグラグラしない。しかし足首の曲げ伸ばしは右足と同じ角度には曲がらず関節はまだまだ硬い。手前に曲げる時、マッサージの先生はあまり痛くない程度にけっこう力を入れて曲げている。家でも捻ったりしないよう注意して力をかけて手前に曲げるように指示があった。br>
今週から体重の2分の1をかける練習になる。両足を肩幅に開き、お臍の中心が中央に来るよう立つ。松葉杖はまだ二本。指先に力を入れてたぐり寄せるように曲げるのも、先週は痛かったが今週はだいぶ慣れてきた。足首は、歩いている時は痛くないが夜になると腫れてくる。

今週からは家から駅までタクシーを使わず歩いている。通常は10分ほどだが、半分は坂道なので前のめりにならないように慎重に下る。始めの頃は30分かかったが、今日は少し慣れて25分弱で行けるようになった。帰りの上り坂のほうが歩き易い。左を庇うので右脇や右胸がまた痛くなり、数日間は笑っても咳をしても「イタタタター」と口癖のようになってしまった。浴槽などで膝を曲げ、両手でつま先を内側に倒しながら膝を少しづつ伸ばすと足首の曲げ伸ばしと腕や肩のストレッチにもなるので一石二鳥。




 5/2 (46日目)マッサージ、リハビリ3回目(750円)

昨日は月初で忙しかったので足を横に上げておくのを忘れ、ずっと机に向かっていた。ずいぶん浮腫んでいたのでマッサージが気持ちいい。内出血の青味は殆どなくなった。足首の曲がりは右足とまだまだ差があるが、少しづつでもよくなっている感じ。今週は体重の3分の2にしてもいいような指示だったが、夜になると少しピッピッピと痛みが出るので今週も半分くらいで歩くことになった。松葉杖はまだ二本。

夜、両足を揃えて床に置きヨーイドンで指を伸び縮みして、たぐり寄せるように進む尺取虫競争をする。10日前は左足がずいぶん遅れたうえに先まで伸ばすことができなかったが、最近は少しだけ速くなった。指の力もだいぶ付いてきているようだ。でも右足と並ぶにはまだまだ遠い。




 5/5 (49日目)連休は晴天続き、きれいな青空が呼んでいる。



住まい周辺は散歩にはいい所で、普通に歩けば15分くらいのところに小さな雑木林がある。通勤や近所の散歩で松葉杖にも慣れ腕や胸の痛みもようやくとれてきたので昨日今日と出かけた。40分もかかり、足は痛くないが松葉杖のため手首が痛い。その先にお気に入りの雑木林がある。山へ行けない日は、よくここへ散歩に来る。中ほどに倒木ベンチがあるのでここで本を読んだり、CDを聴いたりする。今日は「センス:透明な音楽」 風に揺れる木々を見上げながら体や左足を揺らしていると、私も木の葉になった気分。海を連想させる曲だけど、林の中の風は透き通るピアノ曲にぴったり。

浮腫みを取るには歩くのが一番。散歩から帰ると足首もずいぶんすっきりするが、来週から会社が始まれば夕方にはまた浮腫んでくることだろう。松葉杖でも、こうして出歩けるようになっただけで感謝。歩けるって、ほんと素晴らしい。




 5/9 (53日目)マッサージ、リハビリ4回目(750円)

マッサージのあと、松葉杖は相変わらず二本のままだが体重の3分の2くらいかけて歩く事になった。最近は毎日、約3,4km歩いているが調子はいい。歩くのも早くなり、駅まで10分のところ最初は30分だったのが今は20分かからず行けるようになった。リハビリの先生も、「とにかく歩いて下さい。負荷をかけたり、筋肉をつけることが骨の形成にいいので。」とのこと。

今週から週4日出勤。会社へ向かう途中の大きな歩道橋も渡れるようになったので、もうタクシーを使わなくてもよくなった。小雨なら山用のレインウエアーで大丈夫。電車で立っている時、体重の半分をかけていたら急な加速減速で思わず荷重がかかってしまった。夜になって少し痛みが出たので次からは気をつけよう。




 5/13 (57日目)今日は母の日。 骨折とは全く違う話だが・・・


長男から花束が届き、娘からは眠れるCDをプレゼントされた。ありがとう。
若い頃はいつでもどこでも眠れたような気がする。子育ての最中はいつも眠かった。今はゆっくり眠れるはずなのに・・・睡眠時間は短い。テレビの不眠特集で判断すると、私の場合「生活リズムの乱れ」でもなく、「うつやストレス」でもなく、「加齢」・・・思わず笑ってしまう。○年期障害だと思い、そろそろ終わりかなと思っていたのに、この後も続くということ? 日中、眠くなるということはないけれど、やはり普通に眠りたい。

以前自分で買った、その名も「究極の眠れるCD」というのはあまりに単調すぎて、最後まで聞いても眠れない事があり効果はイマイチだった。今回、娘のくれた「Dreams」は静かな曲ばかりでなく、ややハイテンポな曲も入っている。その間にゆったり間伸びした曲が挿入されていて、これが意外といいみたい。最後まで聞かないうち、いつの間にか眠っている。12曲目の「心象プール/葉葉」は不思議な曲で、また聴いてみたいと思っているが、その前に眠ってしまうのでまだ一回しか聴けてない。




 5/16 (60日目)マッサージ、リハビリ5回目(750円)

日中の浮腫みが大分少なくなった。夜の痛みもなくなったので、今日から松葉杖が一本になった。しかし、足首の下の腫れはなかなか引かない。骨折部分(外踝の上部)の痛みは時々ピリピリ、チリチリするくらいで、最近は殆ど痛みはない。痛いのは踝の下部で、しかも内側。
転倒したとき足首全体が痛かったので、湿布をどこに貼ろうか迷い一番痛かった踝の内側に貼っていた。翌日、外側のほうが腫れていたのでびっくり、場違いなところに湿布していた訳で、ちょっと可笑しかった。今も踝の下の腫れは取れない。リハビリの若い先生に聞いても要領を得ないので、次回の診察で聞いてみよう。まあ、痛みはないのでそのうちよくなるのだろう。




 5/20 (64日目)骨折から2ヶ月が過ぎた。

足首の曲げ伸ばしは相変わらず難しく、右足が90度近く曲がるのに対して、左足は45度くらいしか曲がらない。お風呂の中で足首の曲げ伸ばしやふくらはぎのストレッチなどする。
松葉杖一本になったのは嬉しいが、歩くのがまた遅くなって駅まで25分もかかる。そのかわり片手があいてスーパーのかごが持てるようになった。重い物や嵩張る物は相変わらず子供に頼むが、軽い物は買えるようになったので嬉しくて、まず行ったのはデザート売り場だった。
来月になれば近くの自然遊歩道くらいなら歩けるかも知れない。




 5/23 (67日目)2ヶ月目の診察とリハビリ6回目(1,840円)

まずはレントゲン撮影。しかし結果はよくない。骨折部の骨は少しづつでも出来ているようだが、まだ繋がってはいない。そして何より足全体の骨密度がかなり下がり萎縮してきて先生もちょっと驚いていた。骨折時の骨量は問題なく、1ヶ月後のギプス終了時点でもさほど減っていないのに、その後の1ヶ月で急に減ったらしい。荷重のかけかたが弱かったようで、大事にし過ぎたようだ。毎日歩いていたのに荷重が十分でなかったらしい。それに浮腫みの引くのも遅いようだ。時々痛む踝の下は腫れもあるけど浮腫みもまだまだある。血流を良くするため電気療法を追加することになった。

温水槽で10分温めたあと電気療法。ベッドで横になると、ボタンのような吸盤を数箇所に着けられ電気が流れる。初めての体験。ジッジッジッジッ・・・と何やら不思議な感覚。でも程よい刺激で気持ちよく優しい音楽も流れていて、ずっとこのまま寝ていたいがこれも10分で終わり。あとはいつものマッサージだった。松葉杖は今日で終了、嬉しいはずだが一生懸命歩いていたのになぜ骨がなくなるのとションボリ。でも確かにちょっと松葉杖に頼り過ぎだったかも知れない。

膝の筋力も衰えていて、松葉杖なしで歩き始めると体重の支え方を脚がちょっと考えているみたい。それでも数歩進めばヨチヨチながらも歩けるようになる。松葉杖を終了すれば装具はもう不要になるのかと思ったが、骨がしっかり再生するまで再骨折予防にまだ必要らしい。松葉杖なら片足がサンダルでもさほどおかしくないが、装具はズボンに隠れて見えないので杖がないと通勤もこれではちょっとヘン。仕方ないので装具を着けたまま履ける靴を購入するため、隣町へ行った。しかし・・・歩くのが遅い。まさしく亀!足の幅くらいしか進まないので、横を過ぎ行く人達が風のよう。でもまあ、そのうち早くなるでしょう。あとはもう体重かけて歩くのみ。頑張るしかない。





松葉杖 終了
松葉杖を卒業したので、ここで一旦ひと区切り。

今回の骨折では、思いがけず多くの方から、お見舞いや励ましのメールを頂きました。時々メールを下さる方や初めての方。殆どがお会いしたことのない方ですが、ともに山を愛する方たちの優しさに触れて、本当に嬉しく有難く感謝でした。当初は落ち込んでいましたが、また皆さんと同じように山歩きが出来るように頑張りたいと思いました。骨密度が下がって、山ほんとうに大丈夫?と不安になりますが、いつかどこかの山でお会いできるよう、頑張りたいと思います。
皆さん、ほんとうにありがとうございました。





 5/24 (68日目)今日から松葉杖なしで出勤。

駅までのカーブしている下り坂は捻じれていて急坂、踝がギクッとなり痛くなった。大丈夫かな・・・ 歩くのがまた遅くなり、駅まで30分かかった。エレベーターはなるべく使わず階段をゆっくり昇る。昇りは普通に一段づつ交互に足が上がるが、下りは足首がまだ曲がらないので一段ごと両足揃えで下りる。朝は浮腫んでいなくても、夕方にはやはり浮腫んでくる。帰りは、軽いながらも両手に買い物も出来て嬉しい。




 5/27 (71日目)ここ数日は毎日気合を入れてマッサージをしている。

骨折すると骨粗しょう症になりやすいと聞いてはいたが、歩いていれば大丈夫と思って安心していた。骨量が下がったのは荷重が足りないだけでなく、血流も関係あるので、朝晩「浮腫みがなくなる!骨が出来る!骨密度が高くなる!」と唱えながら、せっせとマッサージ。いくらか足首の曲がりもよくなったような気がする。炊事など静かな作業の時は装具なしで動くことにした。昨日は両手が使えるようになった晴天日。装具を着けて、洗濯や布団干し、掃除機をかけたりと大忙し。歩くときは「骨が出来る! 筋肉がつく!」と意識しながら歩く。




 5/30 (74日目)リハビリ(750円)

リハビリは痛くてつらいと聞いていたが、ここの医院のリハビリは殆ど痛くない。浮腫みのためのマッサージと動く範囲の曲げ伸ばし。今日ようやく足首のグルグル回しが始まったが痛くない程度。こんなのでリハビリの効果はあるんだろうかとちょっと疑問だが、他の人のHPを見てもあまりグリグリとやっているようではない。まあ、そのうち回るようになるのだろう。夜の半ギプスがようやく終了になった。今日からやっと普通に眠れる。

家に帰って足首回し。しかし、これがうまくいかない。上下に動くだけで左右に動かすのが難しい。「右へ、上へ、左へ、下へ、ぐるぐる回れ」と頭で意識しながら指令を出さないと回らない。びっくり。何度か練習してやっと回す動作を思い出したようだ。脳の活性化にはいいかも・・・でも相当硬くなっていて、描ける円は小さい。

24日に坂でギクッとなって以降、時々踝の下がグリッと痛むことがあった。今週初めから3日間は余り角度をつけず、棒のように突っ張って歩くようにしていたら、だんだん治ってきたようだ。よかった。

装具は、先生から「まだ骨が繋がっていないし骨自体が薄くなっているので、再骨折予防に着けていて下さい。」と言われた。が、イマイチ窮屈なので外出時だけにして、社内や家では外している。会社では横の丸椅子の上に足を載せて、時々足首回しをしながら仕事をする。家では上記ブログのsakさんのマネをして素足。スリッパより歩く感触がよく分かり、何より気持ちいいので家の中を行ったり来たりしていた。




 6/2 (77日目)骨折の修復には納豆のネバネバとコラーゲンがいいらしい。

骨折と骨粗しょう症についてのサイトを見ていくと次のような事が分かった。

【骨折部の橋渡しと新しい骨の基になるのはコラーゲン。コラーゲンが骨組みになりカルシウムやリンなど沈着させて骨が形成されるが、その接着剤(たんぱく質)の合成に必要な成分がビタミンK2で、納豆に豊富に含まれている。独特のネバネバはポリグルタミン酸といい、腸からのカルシウム吸収を促進し骨を強くする働きがある。骨の基となるコラーゲンは加齢と共に不足し、特に女性は更年期から急降下するので補給が必要。コラーゲンの効果UPには、ビタミンCも必要。】

骨にはカルシウムが大事と思っていたが、基の骨組みになるコラーゲンが重要なようだ。もうちょっと早く知っていればよかったが、今からでも頑張るしかない。コラーゲンは骨や軟骨、腱、皮などに豊富に含まれているので、骨や皮がついたままの肉や魚をじっくり煮込 んだ料理がいいらしい。といっても限界があるので、薬局に行ってみるとちょうどコラーゲンのセール中だった。早速購入、牛乳のほか骨付き肉と納豆も買って帰った。骨密度が上がりますように・・・

家の中で素足で歩くのは、ゆっくりながらも普通に近い歩きが出来る。しかし装具を着けて靴を履くと、ぎこちない歩きになる。最近は内踝ではなく外踝の下辺りが痛くなってきた。階段の昇りは手摺りなしで普通に昇れるが、下れるようになるにはまだ時間がかかるようだ。全体重の負荷がかかるようになって、また骨折部分が時々ピリピリっと痛み出し一時腫れがひどかったが、湿布などしていたら大分よくなった。足首の可動角度は60~70度くらいになった。
屈伸や関節回しなどがこれからの課題。




 6/6 (81日目)リハビリ(750円)

今日は片足立ちの練習とつま先立ちの練習。医院では装具を着けて練習するので片足立ちは2、3秒くらいしか出来なかったが、家で装具なしで立ってみると7、8秒くらい立てた。つま先立ちは、棒につかまりながらでも片足ではまだ無理。最後は階段の下りの練習だったが、これが難しい。先生は「踵をちょっと上げれば簡単でしょ。」と言うけれど、そんな簡単じゃない。踵を上げると体重が支えられないので、手摺りにつかまって下る。が、どうしても右足が跳ね下りる感じになってしまった。




 6/10 (85日目)階段の下りは難しい。

無理に下りようとすると甲の部分が痛くなる。つま先の筋力が弱っているからで、そういえば歩くとき、後ろ足で蹴る力が足りない気がする。
この町は坂が多いので、昨日は上りも下りもつま先から踏み込むように力を入れて歩く練習をした。その後、段差の小さな階段で挑戦してみたが、やはり難しい。つま先の筋力をつけようと何度も往復したら夜になって腫れて痛くなってしまった。ズキズキ・・・参ったなあ
湿布して寝たら治ったので、今日はまた家の中で少しだけ踏み込みの練習をした。青空が見えると家でじっとしていられないが、今日は雨でよかった。




 6/16 (91日目)東京も一昨日ようやく梅雨入りした。

【ライブカメラから無断借用】

が、今日はなんという天気なんでしょう。腹が立つほど素晴らしい青空!! 
ライブカメラで見れば、三ツ峠の富士山もくっきり鮮やか。梅雨のこの時期に、こんなに澄んだ富士山は珍しい。上高地も紺碧の空と残雪の穂高と新緑の梓川。槍も白馬も鹿島槍も八ヶ岳も、みーーんな快晴。なんてことでしょう。『梅雨なんだから、ちゃんと雨を降らせなきゃダメでしょ。東京の水がめはどうするの』と、空に向かって文句言っても仕方ない。ギプスや松葉杖なら諦めもつくけど、ちょっと歩ける、というこの状態が一番つらい。私はどこへ行けばいいの・・・ 
仕方ないから、近くの公園でも行こうかな。空と木を見ながら歩けば、少しは気も紛れるかも。


その前に、リハビリ(750円)

水曜日に行けなかったので、今日行った。今日の先生はリハビリらしい内容で、マッサージのあと甲をちょっと痛気持ちいいくらいに伸ばしたりのストレッチ主体だった。左足全体の筋肉が落ちているので、ももの上げ下ろしや膝の曲げ伸ばしなども勧められた。そして一番いいのはやはり歩く事とのこと。荷重で骨もつくし筋力もつくし浮腫みも解消するので、ともかく歩くように言われた。





そこでリハビリの後はこどもの国へ行くことにした。子供が小さい頃は何度か行ったこどもの国。鶴川駅からバスに乗ると、昔は途中から多摩丘陵の雑木林になったものだが、今はすっかり開け住宅地になってしまっている。昭和40年の開園当初は、大人もここでは「こどもになる国」ということで子供料金。高校の遠足で行った記憶がある。今は大人も入場料600円。遊具広場やローラー滑り台、池、牧場などこどもの遊び場を取り囲む外周道路は約4kmの雑木林の尾根道。舗装道路だけど車は通らず歩く人もほとんどいない。木陰の道は涼しく静かで、歩くトレーニングにはぴったりだ。時々マラソンの人や若いカップルが通るくらい。


木々はすっかり緑、夏のような日差しに透かして見る青葉が眩しい。ちょうどコースの半分あたりで下に下りると白鳥の池というのがある。ベンチがあったので駅で買った海苔巻きで昼食。その後、また外周道路に上がって残り半分を歩いた。最初の正面入口に戻っても、閉園時間までまだ時間がある。空はまだまだ青く、木陰で気持ちいい道だったのでもう一周歩くことにした。今度は逆回り。歩けば足も気持ちいい。


最近は駅や会社の階段で練習していたので、階段はほぼ下れるようになった。手摺りがあれば安心だが、なくても大丈夫。でもまだまだぎこちなく、普通とはやはり違う。素足の片足立ちは40秒くらい出来るようになったが、つま先の片足立ちは支えがあっても一瞬だけで、こちらはまだまだ筋力不足。そのうちだんだん出来るようになるだろう。




 6/21 (96日目)骨折後、3ヶ月目の診察(1250円)

レントゲンを撮り、診察室へ。骨がついたか心配だったが、レントゲン写真を見ると一応白く繋がったようで、ほっとひと安心。だが良くなりつつあるものの、骨の萎縮はまだ残っているので注意するよういわれた。浮腫みはずいぶん少なくなったものの、夜になるとやはり浮腫んでくる。足首の曲げ伸ばしは左右ほぼ同じくらいに回復した。梅雨が明ける頃には軽い山歩きなら大丈夫でしょうとのことで、診療は今日で終了になった。嬉しい!あとは筋力。相当落ちているので近くをせっせと歩いて、これからは山へ向けてのリハビリを頑張ることにしよう。
加入していた山岳保険の通院給付日額はわずかだが、ギプス期間も通院とみなしてくれるらしいので申請することにした。





診療 終了
おかげさまで何とか歩けるようになりました。

骨折して数日は夢であってほしいとショックでしたが、時間とともに骨が再生してくれることが感動でした。骨折としては軽い方だったようですが、いろいろ勉強になりました。下山時に出会った方の親切や、HPを訪問して下さった方からのお見舞いや励ましのメール、電車や社内での気遣いなど多くの方たちに助けられた日々でした。これからは近くの山から少しずつ練習していこうと思います。
3ヶ月間、応援ありがとうございました。





 7/16(約4ヶ月)学習能力なさ過ぎ!

6/30  生田緑地公園をリハビリ散歩して、その後は順調だったが・・
7/6  以前に骨密度は荷重と振動で増えると聞いたのを思い出し(これは健康な人の場合だったのに)、細かい足踏みで荷重と振動をかけて走る真似(歩くより遅い)をしながら、人の少ない道を行ったり来たりした。4,50分くらいやっただろうか。筋力アップにも骨密度にもいいと思って、張り切ってやった。
7/7 軽快だったので高尾山へリハビリ登山と思い出かけたが、高尾駅まで行くと雨だったので引き返した。
7/8  来客があるので在宅。
7/9  また足踏み小走りをやったら、その翌日からズキズキが始まった。

歩いている時は分からないが、じっとしていると甲の中央先が腫れて熱をもち、弱いながらもズキズキしているのが分かる。参ったなあ・・・湿布をすれば治ると思っていたが、翌朝になっても3,4日しても治らず、アーチ周辺の骨に疼痛があり踵など全体が痛くなってきた。心配になりネットで調べると、疲労骨折というものがあるらしい。運動選手の過度の練習や骨粗しょう症の人がなりやすく、気づかないうちに小さなひびのような骨折をしていることがあるらしい。私の場合そこまでではなくただの炎症だと思うが、とりあえず1,2週間は安静にしていることにした。

2ヶ月前、整形外科で内踝の痛みを聞いたとき、あまり歩かない方がいい痛みなのか問題のない痛みなのかを聞きたかったのだが、先生の返事は「注射しますか、薬出しますか。」だった。今回行っても叱られるだけで、『バカにつける薬』がもらえるわけではなさそうなので、家で静かにしていることにした。まったく情けなくて、もう笑うしかない。恥ずかし過ぎて人には言えないけど、骨折された方には『バカなお手本』で参考になるかも知れないと思い、記載しておくことにした。もっとも、こんなことをするのは私だけかも知れないが・・・




 7/21(4ヶ月過ぎ)疼痛は1週間ほどで弱まり、10日過ぎると朝晩の痛みもなくなった。

骨折時は優しかった子供たちだが今回は呆れられ、私に似て口の悪い娘からは「今度やったら、足、踏みつけるョ」と、冗談で叱られた。笑い飛ばしながらもションボリしていたが、ようやく違和感もなくなった。よかった、よかった。

それならと、早速リハビリ登山。曇りで蒸し暑いという予報だったが、ともかく行けるところまで行ってみようと高尾山へ出かけた。ようやく山へ行けるようになって嬉しい。花は少なく山は緑一色だったが、久しぶりの山道は嬉しくて短い急坂でも足は大丈夫だった。下りもゆっくりだったので痛みもなく、駅についてほっと安心。無事に下山できて感謝のリハビリ山だった。会社を何日も休んでしまったので夏は週末だけの山行になりそうだが、どこに行こうか考えよう。

4ヶ月が過ぎ、骨折時から続いていた足首からふくらはぎにかけてのこわばった感覚はずいぶん少なくなった。座布団の上なら正座もできるようになった。信号の点滅で2週間前頃はちょっと走ったりしたが、これはこの先もしばらく止めにしよう。走るのはこりごり。




 8/18(5ヶ月目)気圧の影響か、台風など発生すると骨折部分がピリピリチリチリする。

大した痛みではないが、まだまだ普通ではないことを感じさせる。足中骨の痛みやアーチ部分は時々ちょっと痛むくらい。走るのはまだやっていない。

山は飯盛山や霧ヶ峰など緩やかな山ばかりだったが、今日は御岳山へレンゲショウマを見に行った。まだ蕾も多く、2週間くらいは楽しめそうだ。古里から登り鳩ノ巣へ下ったが、ゆっくりペースだったので痛みはなかった。登りは骨折以前と同じくらいで問題ないが、やはり下りは足中骨に響かないようにと無意識に足をそっと下ろしているので、やや時間がかかる。山から帰ると、2,3日は多少腫れてこわばった感じになっていたが、今回はほとんど腫れがなくなった。こわばった感じは少し残るが、痛みはないのであとは時が治してくれるだろう。こうして歩けるようになったことに本当に感謝。




 9/18(6ヶ月目)早いもので骨折から半年が過ぎた。

山を歩いている時はほとんど違和感なく治った気になるが、朝の起床時やずっと椅子に座っていて立ち上がった時などは、ふくらはぎにまだ強張りがある。この強張りはしばらく続きそうだ。足中骨の痛みはほとんどなくなり、少しなら駆け足も出来るようになった。骨折部分のピリピリチリチリもほとんどなくなり、ほぼ回復したようなので記録はこれで終了。






お陰さまで山にも行けるようになりました。
現在怪我されている方には色々不安もあると思いますが、
時間と共に必ず良くなることを信じて、
焦らず確実に治されますようお祈りいたします。




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