白馬岳 猿倉から

しろうまだけ(2932m)

北アルプス随一の高山植物の宝庫白馬岳へ、長野の花好きさんと行ってきました。
晴・雨・ガス。目まぐるしく変化する空模様の急登でしたが、花に癒され頑張りました。


2021.8.1
(日)
 猿倉白馬尻大雪渓(始)大雪渓(終)岩室跡避難小屋村営小屋白馬山荘
晴れのち
ガス一時雨
 06:25着
 06:50発
08:00
08:15
08:35
08:50
10:25
10:45
11:0512:3514:00
14:05
14:30着


長野のKAZUさんから、山仲間のrikoさんが花の山へ行きたいと白馬岳を検討しているので、是非一緒に行きましょうとのお誘い。rikoさんは岩好きで戸隠の塔渡りも面白かったけれど、最近は花に興味を持ち始め、ご主人は今回パスとのこと。私は喜んで高山植物図鑑の復習をして、11年ぶりに白馬岳へ行くことにしました。いつもの夜行バスで八方へ向かい、バスターミナルで待ち合わせ。6:00発のバスで猿倉へ向かいます。


登山届などKAZUさんがやって下さるので、私達は朝食やらトイレやら身支度してスタート。
朝の涼しい林道から樹林帯へ、信州ならではの鮮やかなエゾアジサイなど見つつ進みます。

猿倉
【猿倉  登山届提出】

【林道から樹林帯へ】

何度か小沢を渡り、ミソガワソウ咲く道を進んで行くと、白馬尻の「ようこそ大雪渓へ」。
白馬尻小屋は今年は営業休止のようで、解体建材が積まれたままでした。

白馬尻へ
【白馬尻へ】
「ようこそ大雪渓へ」
【「ようこそ大雪渓へ」】

キヌガサソウやレイジンソウが咲く道を進むと、「白馬山国有林」ケルンが見えてきました。


【キヌガサソウの道】
「白馬山国有林」
【「白馬山国有林」ケルン】


エゾアジサイ

オタカラコウ

ミソガワソウ

オオレイジンソウ

間もなく大雪渓の取りつきで、4本爪軽アイゼンを装着。
長い雪渓、覚悟してスタートします。 ひんやり冷たい風がいい気持ち。
KAZUさんもrikoさんも大きなザックには果物やオヤツ。休憩ごとに頂き「ごちそうさま~」

大雪渓
【大雪渓 (拡大)】

【長野組はスタイル抜群】

上へ行くにつれ、だんだんガスってきました。日差しがないと気温は10℃でホントに涼しい。
しかし行けども行けども続く雪渓。疲れ果てた頃、ようやくトラバースして右の草地へ移ります。


【ガス】

【大雪渓から岩ゴーロ帯へ】

雪渓の先から花も多くなると思っていましたが、上から雪解け水が流れるゴーロ帯が続く。
濡れた岩ゴツゴツの直登も多く、見上げれば下りて来る人。『こんな所、あったっけ・・・』


【沢トラバース】

【大岩ゴツゴツ  ここも直登?】

今回はイワオウギだけでなくシロウマオウギも多く、リシリオウギも咲いています。
しかしタイツリオウギは花期が早いようで見つけられませんでした。4種が見れるのは白馬だけ。
参照=イワオウギ属

クルマユリ

シロウマオウギ

リシリオウギ

ミヤマクワガタ

少し緩むと青空が見えてきました。花が多い所では撮りたい花も多く、なかなか進みません。


【青空 (拡大)】

【イワオウギ・クルマユリ・ハクサンフウロ (拡大)】

次々花が現れ、何度もかがんだり立ち上がったりして撮影するので、ほとんどスクワット登山。
ふと見上げれば、またガスです。    雨、降りませんように・・・


【振り返れば、大雪渓 (拡大)】

【再びガス 残雪】


チシマギキョウ

テガタチドリ

シロウマアサツキ

ミヤマオダマキ

少し登るとまた青空。  天気も忙しいけど、花も多いのでカメラのON/OFFも大忙し。


【青空 (拡大)】

【ガス】

rikoさん「これは何というの?あれは?」と次々質問。私は答えられたり「あれよ、あれ」だったり。


【花畑 (拡大)】

【「白馬山国有林」】


「あのタワシみたいなのは、な~に?」と言われ、見ればなんとウルップソウ。
もう咲き終わっていると思っていたので、見つけてくれてラッキーでした。ありがとう~♪
「本州では白馬と八ヶ岳にしか咲かない貴重な花なの」「タワシなんて言っちゃって悪かったわ(^^ゞ」

シナノキンバイ

ウルップソウ

タカネシオガマ

イワギキョウ

ようやく頂上宿舎が見えてきました。しかしここからも長く、とうとう雨も降ってきました。


【オタカラコウ・ハクサンフウロ・イワオウギ (拡大)】

【頂上宿舎が見えてきた】

風はないので暑がりの私は傘だけでしたが、稜線に出ると雨は止みました。よかったよかった。


【ガスの稜線へ】

【イワギキョウ・ミヤマアキノキリンソウ・イワオウギ(拡大)】

今日の宿、白馬山荘へ。展望ベンチに着くとまたガス。宿泊手続きをして、まずは部屋へ。
今回の部屋はコロナ感染予防でしょうか、二人用に仕切られていて女性男性に分かれました。

白馬山荘へ
【白馬山荘へ】

【白馬山荘 展望ベンチ】

その後、16時頃には一時雷雨になったけれど17時には止んで、rikoさんと周辺散策。
白馬三山の杓子岳・白馬鑓ヶ岳や、遠くにうっすら立山・剱岳も見えています。


【杓子岳・白馬鑓ヶ岳      立山・剱岳 (拡大)】


逢いたかったミヤマアケボノソウも咲いていて嬉しくなりました。知的な雰囲気が素敵な花です。

ウサギギク

コマクサ

ミヤマアケボノソウ

イブキジャコウソウ

夕食後は杓子岳・白馬鑓ヶ岳もきれい。夕焼けを期待して皆さんと静かに夕陽を眺めます。

杓子岳・白馬鑓ヶ岳
【杓子岳・白馬鑓ヶ岳 (拡大)】

【旭岳   夕日 (拡大)】

空が赤く染まってきました。   なんて美しいんでしょう~♪


【夕焼けの杓子岳・白馬鑓ヶ岳 (拡大)】

【日没 (拡大)】

不安定な天気でしたが、時々青空も見え、心配した稜線での雷雨にも遭わず、
荘厳な夕焼けに心から感謝です。   明日も青空が見えますように♪


【夕焼け (拡大)】

コース参照:2009年8月 白馬岳(猿倉から)

 猿倉~白馬岳の花々




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