蝶ヶ岳・大滝山

ちょうがたけ(2677m)・おおたきやま(2616m)
令和3年6月20日~21日

二日目は、20年以上前の盛夏に行って花が多かった記憶のある大滝山へ行ってみます。
今は初夏の花が咲き始めていて、相変わらず誰もいない静かな尾根を楽しんで来ました。


2021.6.21
(月)
 蝶ヶ岳大滝山蝶ヶ岳妖精の池長塀山中間標識徳沢穂高神社上高地
BT
晴れ  06:40発08:20
08:30
10:10
10:50
11:0011:35
11:55
12:30
12:35
13:50
14:25
15:40
15:50
17:10着
17:30発


朝焼けの中から、まん丸お日様が昇ってきました。淡く染まったモルゲンロートにも感謝の朝です。

ご来光
【ご来光 (拡大)】

【淡~い モルゲンロート (拡大)】

朝食後、穂高の峰々を眺めてから大滝山へ向かいましょう。

穂高岳~槍ヶ岳
【朝の穂高岳~槍ヶ岳 (拡大)】

テント泊の皆さんも、もう出発されたようです。  振り返れば常念岳もすっきり。


【テント場から大滝山へ】

【振り返れば常念岳】

三股分岐から雪解けの花畑斜面を進みますが、今はコバイケイソウの葉が顔を出していました。
その先、残雪に沿って下ってしまってヤブで行き止まり。引き返し、トラバースが正解でした。


【ほかの花はこれから】

【慎重にトラバースして、あちら側へ】

残雪の先は花が多くなりキヌガサソウやサンカヨウ、ヒメイチゲなど次々咲いていて楽しい道です。


【キヌガサソウの続く道 (拡大)】

【池塘】


ショウジョウバカマ

オオバキスミレ

サンカヨウ

シナノキンバイ

池塘が続き、周辺はオオバキスミレがたくさん点在していました。稜線に出て、大滝山へ


【池塘】
大滝山へ
【大滝山へ】

薄雲は広がっているけれど、爽やかな優しい風です。鍋冠山分岐から何度も振り返りつつ、北峰へ。

鍋冠山分岐
【鍋冠山分岐 (拡大)】
北峰から
【北峰から振り返る (拡大)】

北峰のすぐ先に大滝山荘がありますが営業は7月20日からで、今は静まり返っています。
その先が最高点で、山の斜面にはハクサンイチゲやシナノキンバイが咲いていました。
この先の中村新道は、徳本峠までずっと展望のないシラビソなど針葉樹林帯が延々と続きます。
以前に徳本峠から大滝槍見台まではピストンしたことがあるので、今日はパスして引き返します。

大滝山荘
【大滝山荘】

【ハクサンイチゲ・シナノキンバイ (拡大)】

大滝山から望む長塀尾根越しの穂高、槍、常念などの峰々。
人の気配が全くなく、北アルプスの一角とも思えない静けさ。メルヘン世界のように感じます。

長塀尾根  穂高連峰~槍ヶ岳
【長大な長塀尾根  奥に穂高連峰~槍ヶ岳~野口五郎岳?~常念岳 (拡大)】


イワツメクサ?

ミヤマキンバイ

ハクサンイチゲ

ミネズオウ・蕾

シラビソ帯、池塘、残雪など変化のある道を、花々を見ながら引き返しました。


【「蝶ヶ岳ヒュッテまで  あと1km」】

【花の道 (拡大)】

三股分岐へ戻り、蝶ヶ岳山頂へ。  最後の眺望を楽しみつつ、ティータイムにします。


【三股分岐へ】
蝶ヶ岳
【蝶ヶ岳ヒュッテ前】

目の前にドーンと広がる穂高の山々。その裏切ることのない大きな包容力。ずっとずっと眺めていたい。

蝶ヶ岳
【 また来ます♪ (拡大)】

さきほどピストンした大滝山。快晴なら大滝山の左に八ヶ岳、右に富士山・南アルプスが見えます。

大滝山~中村新道
【大滝山~中村新道 (拡大)】

長塀尾根へ下り始めると、すぐ下の雪解け斜面にもハクサンイチゲが咲き始めていました。


【長塀尾根へ】

【ハクサンイチゲ (拡大)】


ヒメイチゲ

コミヤマカタバミ

ツバメオモト

エンレイソウ

妖精の池。真夏はハクサンフウロ、クルマユリ、テガタチドリなど彩り豊かでとてもきれいでした。


【ハクサンイチゲ・シナノキンバイ (拡大)】

【今は、ヒメイチゲ・ショウジョウバカマ】

妖精の池を過ぎると、この先はずっとシラビソなどの針葉樹林帯で、残雪も多くなってきました。
雪は柔らかいけれど、滑り易いのでキックステップで登り返し、長塀山へ。


【残雪が続く】
長塀山
【長塀山 軽くランチタイム】

横尾からの急坂と違って、長塀尾根は緩やかなので残雪も多く、少し分かりにくい所もあります。
3年前はなかった?標識が設置され中間点で休憩タイム。この先も2km、1kmと設置されていました。


【あらっ・・・どっちかな?】

【「蝶ヶ岳まで3km・徳沢まで3km」(拡大)】

徳沢に到着。このまま進めば16:00発の新島々行バスに間に合いますが、この青空です♪
早く帰るなんてもったいない! 次の17:30発に乗ることにして、カレーを頂くことにしました。

徳澤園
【徳澤園】
徳澤園カレー
【徳澤園 美味しいカレー】

時間がありすぎるので、この先はゆっくり観光モード。  たまに単独の人とすれ違います。


【河原から振り返る】

【梓川沿い】

上高地とは思えない静けさ。 今日の山行に感謝して、穂高神社へもお参りしましょう。

明神橋
【明神橋】
穂高神社
【穂高神社】

河童橋にも人の姿がなく静かです。梅雨時の二日間の晴天を穂高岳に感謝して、バスターミナルへ。
コロナ禍、マイカーが殆どで電車利用は少なく、感染が落ち着くまで新島々行バスは減便のようです。

河童橋
【河童橋】
上高地バスターミナル
【誰もいない? 上高地バスターミナル】

穂高の眺めが素晴らしい蝶ヶ岳は、何度でも行きたくなる山です。登山再開後、初めての北アルプスはこの蝶ヶ岳で連泊し、終日穂高の峰々を眺めていました。縦走が出来ないトシになっても、せめて蝶ヶ岳だけは登りたいと思います。倍の時間がかかるかも知れないけれど、好きな山は変わらないですよね。


コース参照:2010年5月 GWの蝶ヶ岳      2018年8月 夏の蝶ヶ岳

 蝶ヶ岳・大滝山の花々



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