大日岳~奥大日岳

だいにちだけ(2498m)~おくだいにちだけ(2606m)
令和2年10月1日~3日

今日は大日岳リベンジから奥大日岳へ、紅葉も楽しみながらの稜線歩きです。
快晴の下、素晴らしい眺望に感激しながら大日三山を歩くことが出来ました。


2020.10.2
(金)
 大日平
 山荘
休憩見晴岩大日
小屋
大日岳七福園クサリ
ハシゴ
奥大日岳室堂
乗越
雷鳥沢
テン場
雷鳥荘
快晴  06:25発07:25
07:35
08:05
08:20
09:45
09:50
10:10
10:30
11:15
11:20
12:2013:10
13:40
14:5515:4516:20着

 

快晴の朝です。しばらくは紅葉を眺めながらの緩やかな木道歩きで、やがて広い沢に出ました。
12年前、ここはゴーゴーと水量多く流れも速く、ダブルストックで緊張しながら渡った沢です。
朝日がまだ当たらないので折角の紅葉も写真ではイマイチだけれど、実際はもう少しきれいでした。


【今日は、ほぼ涸れ沢】
大日平
【しばらく木道が続く】

木道が終わり、岩ゴロゴロの上り坂になると私は急に遅くなりました。何だか背中が重い。
久し振りの縦走ザック。秋は気温の変化が大きいので、寒がりな私はつい余計な物が多くなるみたい。


【岩ゴロゴロ急登】

【岩ゴロ続く】

二度目の休憩では見晴しもよかったので腰を下ろし、すっかりお休みモード・・・
広い大日平の、深い谷の縁に赤い屋根。大日平山荘はあんな崖の上に建っていたんですね。
紅葉には一週間ほど早かったけれど、見頃になれば鮮やかなパッチワークが広がりそうです。

弥陀ヶ原と大日平
【弥陀ヶ原と大日平 (拡大)】

【赤い大日平山荘が見える (拡大)】

フ~フ~言いながら、ようやく大日小屋が見える所まで来ました。よかった、よかった。


【岩ゴロ道】

【大日小屋が見えてきた~!】

稜線に出ると、素晴らしい剱岳が目に飛び込んできました。ザックを置いて大日岳山頂へ。


【チングルマ紅葉の中を大日岳へ】
剱岳
【秋の剱岳 (拡大)】

大日岳山頂
【石祠のある大日岳山頂 (拡大)】
大日岳山頂に到着しました。
前回は弥陀ヶ原すら見えなかったけれど、今日は遠く白山まで見えています。

あの日「また来ますね」と挨拶した石祠に、今日の晴天を感謝しました。

大きな山容の薬師岳。弥陀ヶ原と大日平の末端から流れ落ちるのが称名滝でしょう。
「悪城の壁」と呼ばれる断崖も今日はよく見えて、すごいです!


【薬師岳   鍬崎山・悪城の壁    富山市街 (拡大)】

そして、どこから見ても端正な姿の剱岳。 その奥に見えているのは白馬連峰のようです。

剱岳
【  毛勝山   遠く白馬の山々  剱岳  手前に奥大日岳   右に立山 (拡大)】

KAZUさんは「小窓が見える!」と感激。若い頃はあの雪渓を登り詰めて剱岳に登ったそうです。
私には想像もつかない世界だけれど白い峰々は荘厳でしょうね。眺望を楽しんで、次の奥大日岳へ。


【早月尾根の奥が小窓尾根らしい (拡大)】

【大日小屋へ戻る】

大日小屋は休業中でした。登り返して、中大日岳の道標のない山頂から下り始めると、
ここからは正面に山々を眺めながらの楽しい稜線歩き。 なんて気持ちいいんでしょう~♪

剱岳~立山
【剱岳~立山見つつ七福園へ (拡大)】

日本庭園のような七福園。 ここの紅葉も期待していましたが、
もう終わった? 草モミジはきれいでしたが、低木はほとんど落葉していました。

七福園
【七福園 (拡大)】

この先も気持ちのいい稜線歩き。山のトレイルが見えるのも楽しいので、
早く奥大日岳へ行きたいKAZUさんには先に行ってもらい、私はゆっくり眺望散歩です。

奥大日岳へ
【奥大日岳へ (拡大)】

稜線上の紅葉は今が見頃でしょうか。しかし楽しかったのもここまで。 登り返しが見える・・・


【草モミジ】

【一旦下って 登り返し・・・】

クサリ場トラバースで鞍部に下り立ち、次のクサリ・ハシゴの急登になると、とたんにペースダウン。


【鞍部へ下る】

【クサリ・ハシゴあり】

ガレ岩の急登から休みつつ登って、次のピークが奥大日岳だったっけ・・・?


【振り返れば、中大日岳と大日岳】

【あれが奥大日だったかな~・・・】

紅葉もきれいなので時々休み、越えたらまだ先がありガックリ。KAZUさんが心配して立っていました。

中大日岳と大日岳
【何度も振り返る中大日岳と大日岳】

【KAZUさんが立つ奥大日岳 (拡大)】

奥大日岳 山頂
【奥大日岳 山頂 (拡大)】
 ようやく奥大日岳に到着しました。
 ヤレヤレ、よかったよかった(^^ゞ

 雲が広がり始めたけれど、山々はまだきれい。
 2回目?のランチタイムにしましょう。

大日岳より標高が高いので裏銀座の山々までよく見えます。薬師岳の陰だった笠ヶ岳も見えて感動!


【野口五郎岳~水晶岳  槍ヶ岳・穂高岳  鷲岳・鳶山~薬師岳   その左奥に笠ヶ岳(拡大)】

雲が棚引いてきた剱岳も美しく、紅葉に映えています。
下り始めると池塘もあって、こんな稜線上に池があるなんてすごいですね!


【草モミジ (拡大)】

【池塘】

夏は花畑だったこのあたり。今はチングルマの紅葉がとても鮮やかです。
剱岳にかかる雲も風情があって、 なんてステキなんでしょう~♪

雲海  剱岳
【雲海  剱岳 (拡大)】

先を行くKAZUさんは大日三山の最高点にも寄って眺望中だけれど、私はパス・・・
クネクネラインの弥陀ヶ原や、まだきれいな槍ヶ岳など見ながら下ります。

奥大日岳最高点
【あちらが奥大日岳最高点】

【弥陀ヶ原や槍・穂高見つつ (拡大)】

あとは下るだけと思っていたら、見えてきました今夜の宿、雷鳥荘への最後の登り。
山小屋到着が16時過ぎるのはマナー違反。KAZUさんに先に行って受付してもらうことにしました。

室堂乗越
【室堂乗越】
地獄谷
【地獄谷 噴煙の中に建つ雷鳥荘 (拡大)】

雷鳥沢が近づくと、紅葉も盛り間近でしょうか、草もみじや低木の赤や黄がとてもきれいです。


【紅葉見つつ (拡大)】
雷鳥沢へ
【雷鳥沢へ (拡大)】

キャンプ場まで下ると、いよいよ最後の難関です。ここの登り返しは気分的に本当にツライ。
振り返りつつ、休みつつ、景色見つつ、それでも一歩一歩階段を上るしかありませんね。


【振り返るキャンプ場の草モミジ (拡大)】

【最後の難関  雷鳥荘への登り返し】

ようやく雷鳥荘に到着。KAZUさんに受付を済ませていただいたおかげで焦らず歩けました。
コロナ対策で完全予約制。相部屋は二畳半ブースに一人ずつで、ゆったり過ごせます。
食事は対面だけれど、食堂の座席数を宿泊定員にして2回に分けているので半分は空席でした。

雷鳥荘
【雷鳥荘】
雷鳥荘 夕食
【雷鳥荘 夕食】

雷鳥荘は山小屋と思っていたけれど、なんとGoToトラベルの対象になっていて割引とクーポンがついてきました。温泉も空いていて上の展望浴室からは奥大日岳が望めます。体力低下で大幅なタイムオーバーだったけれど、素晴らしい晴天と眺望で本当に嬉しい一日でした。明日は曇り空らしいけれど、ともかく感謝で就寝。


コース参照:2008年8月 大日三山




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