乗鞍岳 剣ヶ峰

けんがみね(3025m)

今日も快晴。素晴らしい天気に恵まれ、北アルプス最南部の乗鞍岳剣ヶ峰へ行ってきました。
山頂からは北アルプスが遠くまで見渡せ、帰りのエコーラインも紅葉黄葉がきれいでした。


2019.10.10
(木)
 白雲荘大黒岳白雲荘魔王岳肩ノ小屋剣ヶ峰肩ノ小屋肩の
小屋口
宝徳
霊神
位ヶ原
山荘
快晴  05:00発05:25
05:55
06:45
07:50
08:05
08:10
09:25
09:30
10:35
10:55
11:50
12:10
12:50
13:20
13:4014:30着
15:17発


朝食前、ご来光を迎えるために目の前の大黒岳へ向かいます。
広い山頂で待っていると、八ヶ岳麦草峠の右あたりからきれいなお日さまが昇ってきました。

大黒岳
【大黒岳へ】
八ヶ岳から日の出
【5:50頃  八ヶ岳から日の出 (拡大)】

晴天に感謝しつつ反時計周りで山荘へ戻ります。  正面には笠ヶ岳~槍ヶ岳へ真っ直ぐな道。
双六岳の一本道を思い出しつつ進んで行くと、雷鳥さんもハイマツの中から出て来て、朝のお散歩。

大黒岳
【一本道】
大黒岳
【雷鳥】

山荘に戻り、朝食を頂いてスタート。  すぐ後ろの魔王岳にもちょっと寄ってみました。
逆光だった槍・穂高も朝日が当たり、きれい。今日の乗鞍岳山頂からの眺望がとても楽しみです。

魔王岳
【魔王岳】

【乗鞍公園線と槍・穂高】

畳平の奥の剣ヶ峰を目指し、近道の花畑経由で富士見岳巻き道へ向かいます。


【畳平 奥に剣ヶ峰】

【畳平の花畑】

未明はかなり冷え込んだようで、水溜りには薄氷が融けかかっていました。

恵比須岳と魔王岳
【振り返る恵比須岳と魔王岳】

【薄氷】

肩ノ小屋に到着。ザックは日陰にデポして剣ヶ峰へ向かいます。
この時、道標の文字はスルーしていたようで、後で肩の小屋口の道が分からず右往左往することに・・・

肩ノ小屋
【肩ノ小屋】
剣ヶ峰へ
【泥濘に注意しつつ 剣ヶ峰へ (拡大)】

ハイマツ帯から、いかにも火山のガレ石の登りへ。槍・穂高もよく見えるようになってきました。


【上部はガレ石】
乗鞍岳気象観測所と北アルプス
【観測所と北アルプス (拡大)】

ザレザレの急登が続き、山頂手前の蚕玉岳。青空を映した権現池や遠くに白山が見えています。

蚕玉岳
【蚕玉岳】

【権現池  遠くに白山 (拡大)】

乗鞍岳最高峰、剣ヶ峰に到着しました。  晴天なので、平日でも大賑わいです。

乗鞍本宮奥宮
【乗鞍本宮奥宮】

【剣ヶ峰山頂  奥は御嶽山】

奥宮の裏に回って、しばし眺望タイム。ぐるっと360度の素晴らしい眺めに感動です♪

剣ヶ峰から望む北アルプス
【剣ヶ峰から望む北アルプス  北信五岳? 浅間山  八ヶ岳 (拡大)】

肉眼では富士山が分からず、剣ヶ峰からは見えないと思っていましたが、
帰宅後、検索してみると北岳の左に富士山の頭だけチラッと見えていたことが分かりました。


【南アルプス 中央アルプス (拡大)】

【甲斐駒ヶ岳 北岳~農鳥岳 塩見岳(拡大)】

少し下ると頂上小屋があり、展望図もあったので、ここで正しい山座同定が出来ました。


【「乗鞍岳頂上3026mからの北アルプス展望図」 (拡大)】

双六岳と思っていたのは野口五郎岳で、その右に見えていたのはなんと白馬だったようです。すごい!

乗鞍岳頂上からの北アルプス展望
【白馬まで見えていたらしい北アルプス (拡大)】

素晴らしい展望に感激して、なかなか下山モードになれませんが、仕方ない下りましょう。
帰りはどこを歩こうかなと俯瞰。紅葉がきれいなのは宝徳霊神から下のクネクネラインのようです。


【肩ノ小屋へ】
位ヶ原 エコーライン
【位ヶ原 エコーライン (拡大)】

肩ノ小屋に戻り、皆さんもまだお腹は空いてないようなので肩の小屋口へ下ろうと地図通り進むと、
下り口がなくウロウロ。正しくは肩ノ小屋の南側にあり、朝に道標を見ていたらしいのに情けない。
乗鞍岳は初めてなので地図は買ったばかりですが、19年版でも記載が違っているので要注意です。


【肩ノ小屋南側の端に登山道入口】

【肩の小屋口へ】


シラタマノキ

クロマメノキ

コケモモ

ガンコウラン

肩の小屋口近くの小広場で簡単お昼にし、宝徳霊神までは往きと同じ沢沿いの道を下りました。
宝徳霊神からは、ダケカンバの黄葉がきれいそうなエコーラインを下ることにします。


【宝徳霊神へ】

【宝徳霊神バス停付近】


チングルマ

ミヤマダイコンソウ

ナナカマド

ダケカンバ

カーブの多いエコーラインは正面の景色がクルクル変わり、一般車も通らないのでのんびり歩けます。


【乗鞍エコーライン 槍・穂高見つつ(拡大)】

【振り返る剣ヶ峰】

何度目かのカーブで素敵な景色が広がり、思わず「わあ~ きれ~い!」と叫んでしまいました。
カメラマンさん達が日本庭園と呼んでいる撮影ポイントでしょうか、本当にどこかの庭園のようです。

乗鞍エコーライン 紅葉
【位ヶ原 撮影ポイント?(拡大)】

方向が変わっても、槍・穂高を背景に黄葉のダケカンバがきれいに並んで、素晴らしい~♪

乗鞍エコーライン 紅葉
【槍・穂高とダケカンバ (拡大)】

昨日も今日も自転車の人を見かけましたが、乗鞍岳では毎年ヒルクライムが行われているようです。
乗鞍観光センターから県境広場までの上りタイムだけ競うようですけど、下りは爽快でしょうね~


【中央アルプス】

【逆光の剣ヶ峰 (拡大)】

クネクネと長いエコーラインでしたが、黄葉紅葉を愛でているうちに位ヶ原山荘が見えてきました。
往きの登山道の景色とはまた違う、エコーラインならではの開放的な景色も楽しめて良かったです。


【黄葉のエコーライン (拡大)】
位ヶ原山荘 俯瞰
【位ヶ原山荘 俯瞰 (拡大)】

帰りは行ける所までというざっくりした予定でしたが、この下は針葉樹が多そうなので、ここまで。
簡単ランチだったので、この後のお楽しみもゆっくり味わい、シャトルバスを待ちました。

位ヶ原山荘
【位ヶ原山荘】

【誰が、何を、頼んだのでしょう~ (^^) 】

頂上付近までバスが入る乗鞍岳は、私のなかでは観光地の印象で登山対象ではなかったけれど、palletさんから聞いていた位ヶ原の紅葉はいつか見たいと思っていました。今回は雨天のための急な変更で下調べは出来なかったものの、位ヶ原~乗鞍岳を変則八の字で歩けて良かったです。標高が高いのでダケカンバやナナカマドの黄葉紅葉時期としてはやや遅めでしたが、十分楽しめました。今回の山行のきっかけを作って下さったゆきさんとご一緒できず残念でしたが、素晴らしい秋空の下、紅葉と360度の峰々を望むことができて感謝の山旅でした。


------ゆきさんの涸沢&明神池神事レポ、 palletさん・はなねこさんの乗鞍レポはこちらから------

★ ゆきさん     :「ぽつぽつ山レポ、ときどき休み、ところにより道草」
★ palletさん    :「そらいろのパレット」
★ はなねこさん  :「はなねこ山」


------10/12 台風19号上陸------

この2日後に来た台風19号は、広範囲にわたり予想以上の堤防決壊・浸水という甚大な被害を及ぼしました。地球温暖化の問題はずっと以前から危惧されていたことですが、海が熱を吸収してくれていたお陰で一時的に地表の温暖化が中断したように見えるけれど、その海水温の上昇が近年の異常気象に現れてきたそうです。もう待ったなしの状態ですが、便利な生活が当たり前になり、日々依存している私達は今後どうしたらいいのかを考えさせられる台風でした。
亡くなられた方々のご冥福と、被災された地域の早い復旧を心よりお祈りいたします。




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