横根山・井戸湿原

よこねやま(1372m)

古峯神社の南に位置する横根高原にはツツジ類が多く自生し、井戸湿原にはシロヤシオも多いとのこと。
登山地図の範囲外なので地理院地図をプリントし、皆さんのレポを参考に行ってみることにしました。


2019.5.30
(木)
 古峯神社三枚石
登山口
支尾根
合流点
三枚石方賽山横根山井戸湿原象の鼻前日光
ハイランドロッジ
晴れ  10:00着
 10:00発
10:1011:05
11:15
12:0512:2013:05
13:25
13:35
14:05
14:20
14:35
14:55


鹿沼駅9:00発、古峯神社行きリーバスに乗り終点で下車。9年前の禅頂行者道を歩いた時の下山地で懐かしく感じます。古峯神社鳥居の前で手を合わせ、スタート。すぐ先にトイレがあり、大駐車場を過ぎたカーブ少し先に三枚石入口がありました。


地理院地図でも部分的に等高線が混みあって急登のようですが、尾根伝いに行けばいいようです。
道標には「健脚向き」と記されていますが、危険な所はなさそうなので登ってみることにしました。
植林の先、沢手前では右にも道が伸びていますがロープが張られ、沢の左へ渡るようで道標はここまで。

三枚石新道入口
【三枚石新道入口 (拡大)】

【右へ行かず沢を渡る】

気持ちのいい新緑の尾根に乗るとエゾハルゼミの大合唱。その先からはひたすら登りが続きます。


【尾根に乗る】
三枚石新道
【岩もある急登】

ロープ急登で隣の支尾根と合流。1060mあたりでしょうか、下山時は直進しないよう要注意です。


【隣の支尾根との合流点を振り返る】

【割れた大岩越え】

あちこちにヤマツツジが見えてきました。少しですがシロヤシオの花びらも散っています。
やがて尾根が広がり、黄テープで左へ進むようになるとちょっと分かりにくい感じになりました。


【あちこちにヤマツツジ】
三枚石新道
【この先に黄テープ  左へ】

苔むす岩やバイケイソウ葉の中を、赤テープを探しつつ進むと道もはっきりしてきます。
平坦になり三枚石到着。この岩の下で日光開山の勝道上人が座禅したそうで、無事を感謝してお参り。
休みたいけれど、古峯神社17:15の最終バスに間に合うか気になり、とりあえず先へ急ぎます。


【赤テープ探しつつ】
三枚石
【三枚石(さんまいせき)】

三枚石の先はツツジ平と呼ばれヤマツツジが多く、トウゴクミツバツツジも少し咲いています。
緩やかなアップダウンで方賽山に着きました。横に鉄塔が建ち、今日の最高点のようです。
目の前には前日光牧場が広がり、向かい側の山が「象の鼻」だと後で知りました。


【ツツジ平】
方賽山(ほうさいさん)
【方賽山(ほうさいさん) 1388m】

牧柵沿いや林の中に道があり、ぐるっと回り込むと、先ほどの方賽山と男体山が見えて来ます。
ヤマツツジは満開。花付きイマイチながらシロヤシオも咲いていて、嬉しくなりました。

横根山へ
【牧柵沿いに横根山へ】

【鉄塔のある方賽山 奥に男体山 (拡大)】

砂利遊歩道との交差点を過ぎると間もなく横根山の山頂で、三角点と東屋があります。
東屋で簡単お昼。周囲はツツジの木が多く、食後はツツジトンネルを下って井戸湿原へ。

横根山山頂
【横根山山頂 東屋あり】

【ツツジのトンネル】

湿原荘跡の斜面には東屋やベンチがあり、周囲はツツジの木が多過ぎて、凄い。/p>


【井戸湿原へ】

【ツツジのトンネル】

シロヤシオが増えてきました~♪  この一帯は花付きも良くて、ひたすら感激。
シロ・ピンク・オレンジのトンネルが嬉しくてニコニコ。 なんてきれいなんでしょう~♪
遊歩道は湿原を周回していて、反対側から見てもツツジ類が多く、明るい青空に映えています。

井戸湿原
【彩りの遊歩道 (拡大)】
井戸湿原
【井戸湿原 周遊路(拡大)】

・・・・・・・ シロヤシオは満開 ・・・・・・・





今はヤマツツジが一番の花盛りで、満開の木が殆どですが蕾の木もあります。
トウゴクミツバの木も多いので、見頃の時期ならピンクも多く、もっと華やかだったのでしょうね。


【ヤマツツジは花盛り (拡大)】
井戸湿原
【華やかな彩り (拡大)】

トウゴクミツバは通常ならもっときれいなままでいたはずですが、数日前の猛暑の影響でしょうか。
枝に付いたままぐったり萎んでいる木が多く、シロヤシオも一気に咲き進んだように見えました。

元気なトウゴクミツバ

ぐったりトウゴクミツバ

殆どは満開ヤマツツジ

たまに蕾ありヤマツツジ

急がなきゃと思いつつも何度も足が止まってします。中央木道も歩きたいけど、とにかく時間が・・・

井戸湿原
【井戸湿原 中央木道 (拡大)】

【象の鼻分岐 (拡大)】

周遊歩道を象の鼻方面へ上がり、分岐で象の鼻へ寄るか悩みつつも、急ぎ行ってみると、
一気に展望が開け、木陰にもベンチがあり、とてもいい所でした。カットしなくて良かった~


【象の鼻方面へ】
象の鼻
【象の鼻 木陰にもベンチあり】

逆光なのでシルエットですが、牧場の奥に赤城山・袈裟丸山・皇海山が並び、
日光白根山にはまだ少し雪が残っています。男体山・大真名子山・女峰山もすっきり。
時間を気にしているのが勿体なくなり、あとは何とかなるでしょうと、眺望タイム。


【赤城山・袈裟丸山・皇海山 (拡大)】

【日光白根山~男体山 手前が方賽山 (拡大)】

三枚石から焦って下れば怪我する可能性もある。古峰ヶ原峠からバス停までヒッチハイクしようか、
などと開き直りの心境で山々の景色を眺めながら、そぞろ歩きになって下って行きました。
すると前日光ハイランドロッジは簡易宿泊施設で空室ありとのこと。急遽泊まることにしました。


【牧柵沿いの砂利県道】
前日光ハイランドロッジ
【前日光ハイランドロッジ】

お風呂に入り一休みして、心残りだった井戸湿原へもう一度向かいます。
満開のズミを見上げたり、ツツジトンネルを通ったり。湿原には文化財指定標柱が立っていました。
アカヤシオ・シロヤシオ・トウゴクミツバツツジ・ヤマツツジ・レンゲツツジ、5種類ツツジ自生地。


【違う道から井戸湿原へ】
井戸湿原
【鹿沼市指定文化財 井戸湿原】

誰もいない湿原。色とりどりを愛でながら、心ゆくまで木道を行ったり来たり。
再び象の鼻へ向かうと、さっきは焦っていて気づかなかった仏石もありました。

井戸湿原
【中央木道 (拡大)】
象の鼻分岐に仏石
【象の鼻分岐に仏石】

象の鼻展望台では、夕食の時間までゆっくり眺望を楽しみつつ、ティータイム。
夕食後、お日さまは皇海山の横に沈んで行きました。今日の青空と華やかな彩りに感謝です。

象の鼻展望台
【象の鼻展望台】

【皇海山に沈む夕陽 (拡大)】

「山と高原地図・日光」では古峰ヶ原峠から南がないけれど、全体はこんな感じです。
明日は古峰ヶ原峠からハガタテ平へ、禅頂行者道のツツジの様子を偵察してこようと思います。

井戸湿原~古峯神社
【井戸湿原~古峯神社 (拡大)】
横根高原
【横根高原 (拡大)】

地元の方の話では、今年の井戸湿原はシロヤシオの花付きが良くないとのことでしたが、予想以上のツツジの木の多さに圧倒されました。これで当たり年ならどんなことになるのでしょう。シロヤシオの季節は横根高原も気になる山域になってしまいました。




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