網走港・濤沸湖・野付半島



2016年元旦に小金沢山で見た 氷の華が忘れられず、冬の北海道へ行ってきました。
初日と二日目は、網走で流氷鑑賞、濤沸湖で白鳥、野付半島で絶景という行程です。


2019.2.17-18
(日・月) 曇り
  女満別空港網走港知床斜里駅(泊)+++北浜駅濤沸湖野付半島阿寒湖(泊)



冬の北海道は、さすがに一人では行けません。流氷ツアーは沢山ありますが、フロストフラワーツアーは少なく、某ツアー会社の「おひとりさま限定ツアー」があるだけ。フロストフラワーは北海道でも見られる場所は限られ、「風がなく、雪のない氷面で、一定の湿度があり、氷点下15度以下」と、気象条件も難しいのでツアーに向いてないのでしょう。なので、見れればラッキー!見れなくても、冬の北海道には一度行ってみたいと思っていたので、参加することにしました。海外旅行以外でのツアー体験は初めてです。


13名参加。羽田空港で添乗員さんからチケットを受け取り、女満別空港に降り立ちました。
このツアーには流氷観光も含まれているので、まずは網走の流氷砕氷船「おーろら」に乗船。


流氷砕氷船「おーろら」
【流氷砕氷船「おーろら」】


【時々、雪チラチラ】

「流氷」のように見えますが、これはオホーツク海産の流氷ではなく、北海道産の流氷・・・
カモメやオジロワシも飛んでいましたが、撮るのはむずかしい。



【流氷・・・?】


【沿岸氷】

先週までの大寒波は去り、季節外れの風に、なんと流氷は流されてしまいました。
近眼の私がメガネを外して見れば、さほど違いはなさそうなので、まあいいか・・・



【本物流氷カケラも混じっているらしい】

沿岸氷でも、流氷は流氷
【流れているので、一応流氷・・・】

以前の流氷は、大きい物では8mもの厚さがあり、重いので簡単には近づいたり離れたりしなかったそうですが、最近は温暖化の影響で流氷も薄く軽くなったので、接岸しても日によって近づいたり遠ざかったりするそうです。初日は流氷鑑賞だけなので、知床斜里駅前ホテルに宿泊。お一人様限定ツアーなので、バスもベッドも二人分あって余裕の空間です。


  2月18日  


朝は釧網本線に乗り北浜駅へ。車窓からは流氷のカケラが打ち寄せているのが見えました。
数年前の夏に来た懐かしい原生花園駅もチラッと見えましたが、今は寒々とした広い雪原です。



【流氷のカケラ (拡大)】


【原生花園駅】

北浜駅はオホーツク海に一番近い駅ということで、展望台から流氷鑑賞のはずですが、
今日は流氷はもちろん、知床連山も残念ながら雲に隠れて見えませんでした。



【北浜駅 横に展望台】


【知床連山・・・】

朝に荷を預けたツアーバスが迎えに来て、ラムサール条約に登録の白鳥の飛来地、濤沸湖へ。


濤沸湖
【濤沸湖】

白鳥
【白鳥】

頭を埋めて寝ている白鳥もいれば、毛づくろいしたり、ゆったり散歩中の白鳥などいろいろ。
離れた所にオジロワシもいましたが、飛んでいたり遠かったりで写真はどれもピンボケです。



【白鳥】


【白い白鳥 黒いカラス (拡大)】

次は野付半島へ向かいます。近くには立派な角を生やしたエゾシカが餌を捜していました。
ロシアからの返還が協議されている国後半島。目の前の近さに長く横たわっています。


エゾシカ
【エゾシカ】


【国後半島 (拡大)】

野付湾の水平線は、あのウユニ塩湖を彷彿とさせる絶景とのことですが、冬は雪原。
ネイチャーセンターの方が楽しい思い出となるよう、色々工夫して撮って下さいました。


野付半島水平線
【野付半島 水平線】


【ちょっとお遊び】

今日の宿、阿寒湖へ向かう道路の両側には広大な牧場が次々と続いています。
木々に霧氷がついている日なら、どこを見ても絵のような景色でしょうね~♪



【牧場】


【美しい牧草地 (拡大)】

阿寒湖に到着。数年前と同じニュー阿寒ホテルで、今回はツインの洋室に一人ずつです。
阿寒湖氷上フェスティバルで、ミニカーリングや氷切体験など楽しんでいる光景を眺めながら、
全面凍結した阿寒湖を散策。残照に輝く雄阿寒岳の上にはきれいな月が出ていました。



【阿寒湖】

阿寒湖雄阿寒岳
【雄阿寒岳】

近くにはアイヌ民芸店が並んでいて、このアイヌ民芸品にはとても惹かれるものがあります。
アイヌコタン村まで歩きながら、あれこれ同じような物を幾つも買ってしまいました。


アイヌコタン村
【アイヌコタン村 (拡大)】

アイヌコタン村
【アイヌコタン村 (拡大)】

ヒグマは冬眠していますが、キタキツネは真冬でも元気。今夜は風もないのでお散歩かな。
ホテルに戻り、仲良くなったツアー仲間とバイキング夕食の後は、阿寒湖の氷上へ出ました。
気温はマイナス14℃。普通は経験することのない気温なので、記念撮影する人もいます。


キタキツネ
【キタキツネ】


【マイナス14℃】

夜の阿寒湖氷上フェスティバルは、宿泊しているホテルの前なのでとても便利。
アイヌ民族「火の儀式」が始まり、独特な音楽と共に火に感謝する儀式が行われました。


アイヌ民族 火の儀式
【アイヌ民族 火の儀式】

アイヌ民族 火の儀式
【ファイヤー台 点火】

凍てつく冬の阿寒の夜空に打ち上げられる花火。華麗さはないけれど、心に残る花火です。



【氷上花火】


【氷上花火】

花火の後はお友達になった人と再び「アイヌコタン村」へ行き、阿寒湖アイヌシアター『イコロ』で上演されるアイヌ民族舞踊を見ることにしました。自然を敬い、自然と共存する生活の中から生まれたアイヌの踊りで、国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されたアイヌの古式舞踊です。

撮影厳禁なのでチケットだけ掲載。ホールに妖しく響くムックリの音色、歌と掛け声に合わせ膝と手拍子でリズムを取りながらの踊りに、独特の空気が流れます。特に「鶴の舞」や「黒髪の踊り」が印象的でした。最後は観客も参加する踊りがあり、お友達に誘われ私も輪に入って踊り、思い出に残るとても楽しい夜となりました。


守り神 シマフクロウ
【守り神 シマフクロウ (拡大)】


【アイヌ民族舞踊 古式の舞】

昨日は季節外れの風で流氷は見れませんでしたが、今夜は快晴。風もなく、かなり冷え込んできました。このまま雪が降らなければ、明日のフロストフラワーは期待出来そうです。私は何よりフロストフラワーが見たくて来たので、何としても氷の華が咲いてくれることを祈りつつ床に就きました。




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