朝日岳・笠ヶ岳・白毛門

あさひだけ(1945m)・かさがたけ(1852m)・しらがもん(1720m)
平成28年10月14日~15日

今日は馬蹄型東半分。七ツ小屋山~清水峠~朝日ヶ原の緩やかな稜線は紅葉がきれいでしたが、
朝日岳から笠ヶ岳は細かなアップダウンで時間がかかり、白毛門の下は岩場の急下りでした。


2016.10.15
(土)
 蓬
 ヒュッテ
七ツ小屋山清水峠休憩ジャンクション
ピーク
朝日岳笠ヶ岳白毛門松ノ木
沢ノ頭
土合橋
快晴  05:35発06:4007:35
07:45
08:35
08:45
10:00
10:15
10:45
11:05
12:20
12:50
13:45
13:50
14:35
14:40
16:15着
16:56発



武能岳と蓬ヒュッテ
【振り返る武能岳と蓬ヒュッテ】

5時からの朝食を頂いてスタート。振り返る山々には、まだ朝日は差し込んでいません。

早朝の清々しい空気のなか、緩やかに進む気持ちのいい笹原道。

朝はくすんでいますが笹原西面は紅葉もきれいで、この辺りから見る大源太山はトンガリが顕著です。

七ツ小屋山へ
【七ツ小屋山へ】

七ツ小屋山の手前は花も多そうな小さな湿原で、池塘の水面が凍っていました。
6:20頃、ちょうど朝日岳の方角から朝日が昇ってきました。今日も青空で、感謝です。


七ツ小屋山へ
【小さな湿原】

朝日
【朝日】

気持ちのいい笹原道を何度も振り返りながら登り、七ツ小屋山に着きました。


谷川岳と1596mの笹原
【朝の谷川岳と1596mの笹原】

七ツ小屋山
【七ツ小屋山】

大源太山
【大源太山 (拡大)】

七ツ小屋山の少し先に大源太山分岐があったので、ちょっと寄り道。

小粒ながら、朝日に輝く絶壁はプチ北岳のようでした。いつか歩いてみたい・・・

この先も冬路ノ頭まで、なだらかな上下の笹道が続きます。左下に、小さな池塘が見えていました。

冬路ノ頭へ
【猫池見つつ 冬路ノ頭へ (拡大)】

冬路ノ頭からは一気に笹斜面を急降下。手前の三角屋根が送電監視所でその先に白崩避難小屋。
馬蹄形を反時計周りで清水峠テント泊の場合、周辺はちょっと狭そうな雰囲気でした。


清水峠へ
【冬路ノ頭から急下りで清水峠へ】

白崩避難小屋
【白崩避難小屋】

清水峠
【振り返る清水峠 (拡大)】

清水峠からは、朝日岳へ向けてちょっと長い登り。振り返れば、緑の笹原と赤い三角小屋が可愛いけれど、あちこち道が伸びているので巡視路に注意。

所々に池塘が点在し、青空を映しています。
奥の谷川岳もすっきり。

池塘と谷川岳
【池塘と谷川岳】
紅葉の尾根道
【振り返る紅葉の尾根道 (拡大)】

清水峠から上はちょうど紅葉の盛りで、例年より鮮やかさに欠けるようですが、それでも青空の下で眺める景色は素敵でした。

朝日岳と思っていたピークはジャンクションピーク。逆光なので写真では分かりにくいけれど、鮮やかな紅葉も所々あってきれいです。

ジャンクションピークへ
【ジャンクションピークへ】
七ツ小屋山・大源太山と紅葉
【七ツ小屋山・大源太山と紅葉 (拡大)】

この長い尾根は紅葉も眺めも素晴らしくて、何度も何度も振り返りつつ登って行きました。


若い人たちの間では、この馬蹄形を日帰りするのが人気のようで、この先でトレランさんが数人通過して行きました。今朝、土合から登って来たのでしょうか、さすが速いですね~

ジャンクションピークに到着。
三叉路の道標が立ち、巻機山も分岐していますが、ちょっと覗いてみたら笹薮で熟達者向きのようです。

すっかり光が当たった谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳の稜線から、一段下った山が武能岳。ここから見ると横長の山容で、小粒ながらけっこう存在感のある山だなあと思いました。


ジャンクションピークから見る谷川岳
【ジャンクションPから見る谷川岳(拡大)】
朝日ヶ原
【朝日ヶ原 (拡大)】

ジャンクションピークを越えると東側が一気に開け、こちらもまた素晴らしい眺望です。

朝日ヶ原には池塘が点在し、木道が敷かれて遊歩道のよう。雪解けの頃は花も多そうなので、ここは相当時間がかかりそうです。


こちら方面の山はさっぱり分からないけれど、反対側から来た人に教えていただきました。
左のジャンクションピーク後方に巻機山。奥の三角が越後駒ヶ岳と中ノ岳。ほぼ正面が平ヶ岳。
右奥の三角が燧ヶ岳で、右手前が至仏山。ということは右端のトンガリは尾瀬笠ヶ岳かな。

朝日ヶ原から見る上越~尾瀬の山々
【朝日ヶ原から見る上越~尾瀬の山々 (拡大)】

朝日岳の祠
【朝日岳の祠】

朝日岳周辺にはホソバヒナウスユキソウの葉があちこちいっぱい。花の頃は素敵でしょうね~

ちょっとはずれに祠がありました。あちらに見えるのは武尊山で、遠くは赤城山です、多分。

朝日岳山頂は、今回のルートで一番広い山頂。
谷川岳はやや逆光ながら、やはり大きな山容。



次の高い山が笠ヶ岳かと思っていましたが、あれは大烏帽子で笠ヶ岳は一番奥。白毛門は朝日岳から見えない位置にありました。

朝日岳 山頂
【朝日岳 山頂 (拡大)】

右手には、武能岳~蓬峠~七ツ小屋山・大源太山の緩やかな稜線が見えます。


武能岳~蓬峠~七ツ小屋山・大源太山
【武能~蓬峠~七ツ小屋・大源太(拡大)】

朝日岳
【振り返る朝日岳】

地図のコースタイムを見た時は、『朝日岳まで登ってしまえば、あとは下りね。』などと考えていましたが、細かなアップダウンがあり、更に標高の高い大烏帽子を越えたりして、予想以上に大変でした。


大烏帽子へ
【大烏帽子へ】
左の白毛門見つつ、右の笠ヶ岳へ
【左は白毛門、右の笠ヶ岳へ(拡大)】

大烏帽子を越え、小烏帽子を越えてきました。
左に白毛門が見え、右奥が笠ヶ岳のようで山頂に人がいます。


小烏帽子の先から急下り、草地から笠ヶ岳へ登り返します。振り返れば避難小屋と烏帽子二つ。
朝日岳はずっと左奥の平らな山で、下りなのにコースタイム以上に時間がかかりました。


笠ヶ岳へ
【笠ヶ岳へ】

烏帽子二つ  左奥が朝日岳
【振り返る烏帽子二つ  左奥が朝日岳】

笠ヶ岳山頂に到着。ほど良い広さの山頂で、目の前には屏風のような谷川岳。
迫力ある姿を眺めつつ、お湯を沸かしてお昼にしました。あの絶壁を登攀するなんて凄いなあ。


笠ヶ岳
【笠ヶ岳】

谷川岳
【谷川岳 (拡大)】

谷川岳馬蹄形も、いよいよ終盤。
笠ヶ岳から、最後の白毛門へ。



こちらは緑の笹原と紅葉がとてもきれいです。
落葉している木が多いのは台風の影響・・・?


白毛門へ
【白毛門へ (拡大)】

それでもこの辺一帯には鮮やかな赤や黄色があって、とても素敵な道でした。


武尊山見つつ
【武尊山見つつ  紅色の道】

白毛門へ
【白毛門へ  黄色の道】

笠ヶ岳と小烏帽子
【笠ヶ岳と小烏帽子 (拡大)】

振り返り見る、笠ヶ岳と小烏帽子。
右奥のトンガリが大烏帽子でしょうか。


午後になってもきれいな青空に感謝です。


白毛門に到着。思いのほか狭い山頂で、谷川岳はすっかり逆光になっていました。
白毛門から見ると、笠ヶ岳より烏帽子二つが大きな山容に見え、朝日岳は隠れています。


白毛門 山頂へ
【白毛門 山頂へ】

白毛門 山頂
【白毛門】

白毛門からは、岩混じりの急下り。
狭い足場もあるので要注意です。

今日は土曜日。この先の松ノ木沢ノ頭に着くまでに、まだ登ってくる人がけっこういたのでビックリしました。マイカーならバス時間に関係ないので大丈夫なのかな。


松ノ木沢ノ頭へ
【松ノ木沢ノ頭へ 急下り】

ロープ下りもあり、一旦緩やかになって、また急下りというパターンが続きます。



【ロープ下り】

松ノ木沢ノ頭へ
【緩急交互】

松ノ木沢ノ頭
【松ノ木沢ノ頭】

松ノ木沢ノ頭まで下って来ました。
振り返る白毛門。
どれがジジ岩で、どれがババ岩でしょう。

さて、いよいよ最後の大下り。
樹林帯の長い急下りが続くようで覚悟して下ります。

土合へ樹林帯の急下り
【土合へ樹林帯の急下り】

色づきはこの辺りまでで、この先はひたすら下るだけです。


土合へ急下り
【色づきはここまで】

土合へ急下り
【大木 浮き出た根】

幹が伸びて張り出している木や、根が浮き出て、歩き難い所もけっこうありました。


土合へ急下り
【大木いろいろ】

土合へ急下り
【浮き出た根】

松ノ木沢ノ頭
【沢の橋】

昨日の小屋で、「飽きるほど長い下りだよ。」と言われていた通り、長い長い下りでした。
ヤレヤレ。

二日間とも水場のないコースだったので、沢が見えたら嬉しくて、しばし沢水バシャバシャ。


登山口の谷川連峰馬蹄形概念図では、天神平から土合までの稜線を馬蹄形としているようです。



【白毛門 登山口】

谷川岳馬蹄形
【「谷川連峰馬蹄形概念図」(拡大)】


土合橋バス停に着きました。
今日の最終バスはきっと混んで、ここからでは乗れないかも知れない。上のロープウエイ駅まで行こうかと思っていましたが、疲れてパス。

続々とマイカーが下って行くので、どこで時間待ちのティータイムにしようか、ウロウロ。

その後白毛門からの下山者が次々バス停到着。バスは増発も来ましたが、上毛高原行きは1台だけだったので超満員になりました。



土合橋バス停
【土合橋バス停】


今年は台風やら雨続きで、鮮やかさに欠ける紅葉だったようですが、清水峠周辺や白毛門周辺はきれいでした。谷川岳主脈縦走は、ひたすら西へ向かう気持ちのいい笹尾根コース。馬蹄形縦走は進む方向がぐるっと変わるので遠景も変化し、コース自体も変化があって楽しいコースでした。二日間とも素晴らしい眺望に恵まれ、念願の谷川岳馬蹄形を無事歩けて感謝の秋の山旅となりました。




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