弥彦山

やひこやま(634m)




雪割草(ミスミソウ)とカタクリで有名な弥彦山。いつかいつかと思っていた山へ行ってきました。
雪割草は終盤だそうですが、妻戸尾根も雨乞尾根もカタクリまつりのように花盛りでした。


2016.4.5
(火)
 弥彦駅湯神社弥彦山
八枚沢登山口
妻戸山弥彦山能登見平清水平能登見平雨乞山
分岐
弥彦山
八枚沢登山口
快晴  06:40着
 06:45発
07:30
07:35
08:3010:0010:15
11:35
12:1012:30
12:40
13:0013:40
13:45
14:00着
14:00発



遠い新潟の山。日帰りではもったいないし花の週末は混むらしいので、平日行けるようになったら角田山と合わせて泊りで行こうと思っていましたが、4月上旬は色々予定が立て混んで来年と考えていました。

そこへ、「バスタ新宿、今日から開業」のニュースが流れてきました。気象庁レーダーを見れば、新潟には雨雲が次々通過。やっぱり来年かと思いましたが、明日は晴れの予報。夕方になり、夜行バスが取れれば行ってみようかなと電話すると、空席ありとのこと。ちょっと迷ったけれど、やっぱり行ってみようと予約して、開業初日のバスタ新宿に向かうことになりました。


新宿駅南口。すぐ向かいにバスタ新宿があり、横断歩道を渡ればすぐのエスカレーターで高速バス4階へ行けて、とても便利。JRの乗客なら新南口に出て、そのまま4階へ行けばいいようです。今までの都庁下やヨドバシカメラ前より格段に行きやすくなりました。

初日ですが平日ということもあって、さほどの人出や混乱はありません。新宿発着の全ての高速バスで、ピーク日は1600便だそうですが、その割に待合室は狭い感じ。トイレは2か所ありますが、女性用はそれぞれ4室ずつと少なく、繁忙期には相当混雑しそうです。乗り場通路も狭いので、出発直前に並んだ方がよさそうでした。


バスタ新宿
【バスタ新宿 待合室】

バスタ新宿
【乗り場】

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆   4月5日   ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


新潟行22:40発の乗客は6,7人くらいだったでしょうか、空いていて快適。4:50頃、三条燕ICで下車です。早朝なので人影もなく、『多分あっちの方向』と適当に歩いて、JR燕三条駅へ向かいました。

燕三条駅は5:15に開きました。だ〜れもいない広い構内で、弥彦線入口を確認。とてもおしゃれな雰囲気で、6:15始発に乗車。わずかな乗客は、吉田駅で全員降りてしまいました。貸し切りのような電車の車窓から弥彦山と思われる山並みが見えてきて、赤い大鳥居も見えてきました。


弥彦線
【弥彦線へ】

大鳥居
【赤い大鳥居】

弥彦山の登山地図はないので、弥彦観光協会から送付してもらっていたトレッキングガイド(300円)を頼りに歩きます。登山口まで車道歩きの予定でしたが、メイン通りを歩いていたら左に弥彦公園があり、桜がきれいだったので公園を抜けて行くことにしました。


弥彦公園 案内図
【弥彦公園 案内図(拡大)】

弥彦山〜多宝山
【公園ピークから見る弥彦山〜多宝山 (拡大)】

小さな高みをアップダウンして、湯神社へ向かうとあちこちにカタクリ。朝なのでまだ開いていませんが、雑草のような雰囲気で点在しています。湯神社へ下って、登り返して、また下って車道に出ました。
スカイライン方向へ進み、観音寺の横の車道を緩やかに上がり、途中で林道トンビ岩線へ右折します。


湯神社
【湯神社】

観音寺
【スカイラインから 右の林道トンビ岩線へ】

観音寺から25分弱で弥彦山八枚沢登山口に到着しました。トレッキングマップと同じ案内板があります。
小さな滝の前から上がると左にチラッとロープが見えたので、『むこうは立入禁止なのかな』くらいに思いましたが、帰りにそのロープ場に出ました。雨乞尾根の入口だったようで、朝は気づきませんでした。


弥彦山八枚沢登山口
【弥彦山八枚沢登山口 案内図(拡大)】

林道トンビ岩線へ
【左奥ロープが雨乞尾根の入口】

妻戸尾根は最初から階段の急登です。まだ半開きながら、カタクリがどんどん増えてきました。


妻戸尾根
【妻戸尾根 急登】

カタクリ
【カタクリ】

急登が続いて、振り返れば日本海と素敵な海岸線が見えています。
カタクリは左右にいっぱい咲いていて、ちらほらと雪割草も見えてきました。


寺泊方面
【日本海 寺泊方面】


【カタクリ 雪割草】

カタクリの道
【カタクリの道 (拡大)】

カタクリは登山道の両側だけでなく、奥の方まで咲き広がっていて素晴らしいです。

オウレンも真っ白な花弁?を星形に広げて、繊細な雰囲気。とてもおしゃれで素敵な花です。


・・・・・・・・・・   日本海側らしい花たち   ・・・・・・・・・・

タムシバ

ユキグニミツバツツジ

オウレン

トキワイカリソウ

急登が緩んでくると電波塔が見えてきて、手前が妻戸山で、奥が弥彦山でしょうか。
林道に出た所が能登見平分岐(妻戸山?)で、弥彦山をピストンしたらまたここへ戻ってきます。
弥彦山山頂へ向かい、わずかな残雪を過ぎると、右手に展望レストランと多宝山が見えてきました。



【手前が妻戸山? 奥が弥彦山】


【多宝山】

そして広大な平野の奥に、真っ白な山並み!
長大な峰々が横一列に並んで、素晴らしい〜です!
あれが飯豊山のようで、感動してしまいました。


飯豊山
【飯豊山 (拡大)】

すぐ横の弥彦神社御神廟へ上がってみると、これまた素晴らしい眺望です。
海岸線のず〜っと奥に見えるのは北アルプス? 白馬、剱岳、白山あたりでしょうか、こちらも感動です。


弥彦神社 御神廟
【弥彦神社 御神廟】


【北アルプス方面 (拡大)】


【新潟の山々 (拡大)】

東には初めて見る山々が並んでいます。
ヒメサユリが咲くという粟ヶ岳守門岳のようですが、こちらもドーンと大きな山容ですね〜

更に右には越後駒ヶ岳なども見えているらしいのですが、私にはどれがどれやら・・・?


展望レストランへ向かう途中に弥彦山九合目ベンチがあり、表参道からの道が合流していました。



【展望レストランへ】

弥彦山九合目
【弥彦山九合目  表参道分岐】

九合目からは佐渡島も一望。まだ真っ白な金北山と、うっすら見えているのはドンデン山とのこと。
今日の素晴らしい眺めに感謝しつつ、展望レストランで簡単お昼にしました。


佐渡島
【佐渡島 (拡大)】


【展望レストラン】

こちらでは距の長いナガハシスミレが一般的なようですが、葉が違うスミレもいました。
アワガタケスミレでしょか。 キクザキイチゲもあちこちで咲いていてきれいです。
 

ナガハシスミレ

アワガタケスミレ?

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ

さきほど来た能登見平分岐に戻り、そのまま林道を下ると、展望ベンチに地元の方たちが休憩中。
「清水平方面は雪割草が多いけれど、もう殆ど終わってました。でも少しなら残っていますよ。」とのこと。
ベンチの下に細い近道が下りていたので、お礼を言ってそちらを下って行きました。


妻戸尾根・能登見平
【妻戸尾根・能登見平 分岐】


【展望台ベンチ】

こちらも両側にカタクリいっぱい。そして雪割草もポツポツ咲いていて、嬉しくなりました。


カタクリ
【カタクリ】

オオミスミソウ
【雪割草】

林道に出るとすぐ先に小さな駐車場があり、この辺が能登見平のようでグループさんが休んでいます。
真っ直ぐが雨乞尾根のようですが、清水平をピストンしたいので右の段々道を下って行きました。


能登見平
【能登見平】

清水平へ
【清水平へ】

こちらもカタクリがいっぱいで、その中にちらほらと雪割草が見えてきました。
確かに終盤の雰囲気ではあるけれど、初めての私にはきれいに感じられ、残っていてくれて感謝です。
 






途中に「ムササビの宿」と呼ばれる分岐があり、左へ下ると「清水平」です。
こちらもカタクリが広がり、小さな沢にはミズバショウが咲き始めていました。


清水平
【清水平 (拡大)】

清水平
【清水平 (ミズバショウ)】

しかし本当にこの山はカタクリが多く、どこもかしこもカタクリが広がっていて素晴らしいです。
雪割草はもう終わりだそうですが、それでも個体ごとに表情が違って、どれも魅力的でした。


カタクリ
【カタクリ】

雪割草
【雪割草】

・・・・・・・・・・・・   雪割草(オオミスミソウ)   ・・・・・・・・・・・・





花いっぱいに感激して能登見平に戻り、帰りは雨乞尾根を下ります。

日本海を見ながらの緩やかな尾根で、こちらもカタクリいっぱい。本当に凄いなあと感動の連続です。

雨乞尾根へ
【雨乞尾根へ(拡大)】

更に、この尾根は樹木がとっても面白い。これは何の木なんでしょうか、枝の広がりが独特です。
日本海からの厳しい強風に耐えるイメージがありましたが、目いっぱいの自由奔放さが素晴らしい。


雨乞尾根
【面白い木々 (拡大)】

面白い木
【素晴らしい枝の広がり (拡大)】

朝に登った妻戸尾根が、左に見えています。こうして見ても急登です。
雨乞尾根は緩やかですが、共通しているのは「カタクリ」。まだまだ咲き続いています。


妻戸尾根
【急登の続いた妻戸尾根】

雨乞尾根
【カタクリ道】

雨乞尾根には道標がないけれど、ここで道が分かれました。雨乞山の分岐のようなので、左へ。
ロープ急下りの先でも、またカタクリ道が続き、今日は終日カタクリまつりのような一日でした。


雨乞山分岐
【雨乞山分岐 左へ急下り】

カタクリ道
【まだ続くカタクリ道】

やがて赤い花のヤブツバキが増えて来て、ロープのかかる小さな沢に出ました。朝に見かけたロープはここだったようで、沢にいた地元二人連れの方といろいろ話しながら八枚沢登山口に戻って来ました。



【ヤブツバキ】


【八枚沢登山口へ】


オクチョウジザクラ

スミレサイシン

スミレサイシン?

ミチノクエンゴサク


地元の方たちは車で来ていて「弥彦神社へ行ってないなら、お参りして帰った方がいいですよ。」とのこと。ありがたく車に乗せていただき、思いがけず弥彦神社もお参りすることが出来ました。背後には弥彦山が控え、随神門も拝殿もとても荘厳な雰囲気の神社でした。


弥彦神社 随神門
【弥彦神社 随神門】

弥彦神社 拝殿
【弥彦神社 拝殿】

弥彦駅
【弥彦駅へ】

明日もお天気良さそうだけれど、朝から予定があるので、角田山はまた今度。

満開の桜を愛でながら、弥彦駅へ。吉田駅で乗り換え、燕三条駅から新幹線で帰りました。



初めての花の新潟、弥彦山。低山とはいえ日本海から一気に標高を上げ、広〜い越後平野が一望でき、遠〜くの山々が見渡せ、しかも花い〜っぱいという素晴らしい山でした。山頂から見た山々も、非常に魅力的。下調べが大変そうだけれど、今年はどれか一つでも登りたいと思います。

自生では初めての雪割草。どれも似ていて色も形も微妙に違う、とても個性的で素敵な花でした。1,2週間前が見頃だったようですが、それでもけっこう残っていてくれて本当に良かったです。あの花が多いという角田山は、立ったりしゃがんだりが大変でしょうね。繊細で真っ白なオウレンもとても素敵でした。

そして評判通り、カタクリいっぱいの山で驚きの連続。片栗粉は昔はカタクリから作られ、子供の頃に一度だけ母が知人からもらったカタクリをお浸しにしてくれたこともあります。数年前は、高尾で花と葉の天ぷらを食べたこともあるけれど、あまり記憶に残らない味でした。でも雑草のように咲く弥彦山を見れば、地元の人たちが山菜として食用にしたというのも頷けます。一面に咲くピンクの花は、目も舌も春を感じさせてくれる、とても可憐な花だと思いました。




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