宇都宮市北西に位置する古賀志山は、低山としては北関東屈指の名山と言われているそうです。
標高は600m足らずですが、スリルある岩稜帯のアップダウンが続く、楽しいコースでした。
2016.3.21 (祝) | 文挾駅 | → | 稲荷 大明神 | → | 籠岩 | → | 猿岩 | → | 赤岩山 | → | 中岩 | → | 御岳山 | → | 古賀志山 | → | 東稜 見晴 | → | 中尾根 取り付き | → | 森林公園 駐車場 | = | 森林公園 入口BS |
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曇り | 08:45着 08:55発 | 09:35 | 10:15 10:20 | 11:00 11:10 | 11:25 11:35 | 12:30 | 12:55 13:25 | 13:45 | 13:50 13:55 | 15:10 15:20 | 15:45 | 15:50着 16:08発 |
古賀志山。聞いたこともない山でしたが、アイさんから「山で出会ったグループさんから、岩好きなら古賀志山がお勧めと言われたので、ご一緒しませんか。」とメールをいただきました。私はそれほど岩に自信はないけれど、とりあえず行ってみることにします。 |
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赤羽でアイさんと合流、宇都宮駅で乗り換え。 |
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文挾(ふばさみ)駅で下車。並行して日光杉並木の例幣使街道が走っています。 |
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県道(?)に出て右へ進み、ここからはひたすら車道歩き。左側に神社が多く、琴平神社・岩崎神社・白石神社を過ぎると、鹿沼市から宇都宮市になりました。更に進んで、稲荷大明神を過ぎた先に道標がありました。左折して「風雷神社鳥居」方面へ進み、ゲートを抜けます。 |
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植林の中の舗装道路を5分ほど進むと分岐で、道標の「籠岩・北ノ峯」に従い左折。道路中央が陥没した道を進んで行くと、また5分ほどで幹に道標の張られた取付き点に着きました。 |
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道ははっきりしていて植林帯ジグザグから雑木の山肌になり、斜上すると籠岩に出ました。 |
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少し進むと北ノ峯の山頂。 狭く、北西側が少し開けています。 |
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その先からは小さなアップダウンのある岩稜帯らしい道になりました。巻き道もあるようですが、ロープなどでしっかり整備され、足場もあるので楽しいルートです。 |
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猿岩は直進ルートから少し離れた所にあり、分岐から右へトラバースします。 |
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どこから見ると猿岩なのか分からないので、とりあえず先端へ。 |
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引き返し、赤岩山へ。ヤマツツジが一輪咲き始めていて、このあたりから前後に登山者を見かけるようになりました。 |
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赤岩山の山頂に着きました。 |
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すぐ先にはパラグライダー発進展望台のような所があって、ふわりふわりとパラグライダーが沢山飛んでいました。 |
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更に岩を越えて、次は二尊岩。さすがにこのピークには立たず、横をすり抜けて進みました。 |
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ミツバツツジが数輪咲き始めた岩の横を抜けて、次の岩は流線形に押しつぶされたような岩。 |
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次がこの縦走路の核心と言われている中岩への急登です。 |
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しかし最上部。 最後の一歩が厄介。 足が届かず、膝でなんとかよじ登りましたが、ここが今日一番の難所でした。 |
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登り切って、少し進むと中岩のピークです。 |
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急登すれば、急下りしなくてはいけません。 |
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西尾根コースや滝コースの分岐道標を過ぎて、御岳山の山頂に到着しました。ほど良い広さで眺めのいい山頂ですが、今日は曇って残念。 |
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御岳山から更に東へ進みます。赤い鳥居はあるのですが、肝心な祠は補修中? |
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古賀志山の山頂に到着。 |
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今日は東稜コースを下ります。 |
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東稜コース1番目は二段に分かれている岩場です。傾斜はありますが、ほど良い足場もあるので、大丈夫。 |
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2番目も2段になっていて、下部はちょっと足場探しが必要。今日はいつものウエストポーチをザックの中に入れたので、下もなんとか見えました。 |
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3番目は衝立のような「亀の甲岩」の横を下ります。南側は下まで切れ落ちた絶壁。来る前はここを登った人のレポを参照していたので、『ここを下るのは、怖そう~・・・』と思っていましたが、実際は右にクサリ場がありました。 |
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【「亀の甲岩」 左側は絶壁】 |
3番目のクサリ場は背の高い常連さんの後について、私も一番下は写真の左側を下りましたが、足場が少なくツルッとして不安定。右側に下りた方がマシのようです。 |
最後のクサリ場は下がよく見えませんが、一応足場はあるので慎重に下れば大丈夫でした。 |
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これで岩稜帯は無事終了。 |
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途中にはカタクリが群生していて、日陰になった今は閉じていましたが、蕾も多かったので満開になると素敵な斜面になると思われます。 |
下の沢沿いでは、キクザキイチゲもちらほら。可愛い3姉妹もいました。 |
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沢沿いに出て、堰堤の横まで来ました。 |
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堰堤の下を通って、崩壊した沢を渡れば林道です。ここは北コース入口だそうで、今は横に迂回ルートができていました。 |
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林道を進み車道に出ました。 |
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赤川ダムからバス停までは50分の車道歩きがありますが、ここも常連さんが車に乗せて下さったので、本当に助かりました。感謝です。 |
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古賀志山は、600m足らずの低山ながら、スリルある岩稜帯のアップダウンが続く、楽しいコースでした。地元の方達からとても愛されているようで、クサリやロープなど、よく整備されています。非常に多くのルートが交差しているようで、この山にハマる人が多いのも納得でした。 |
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しかし古賀志山は、滑落の多い山でもあるようです。この冬に3件の滑落事故(1件は死亡)があったそうで、いずれも65歳以上。普段から山歩きしていれば足は大丈夫だと思いますが、指の衰えは日常生活ではあまり自覚しません。手がかりの少ない岩場では指先ほどの出っ張りも重要で、思いがけず力が抜けてしまって滑落ということもあるのだろうと思いました。低山なので滑落といっても10mくらいのようですが、それでも岩稜帯なので頭を打てば死亡に繋がります。一般ルートはハイキングの山として紹介されていますが、岩稜ルートでは慎重に歩くことが大切だと感じました。 |