七倉岳・北葛岳・蓮華岳

ななくらだけ(2509m)・きたくずだけ(2551m)・れんげだけ(2798m)
平成27年9月22日〜24日

今日は七倉岳・北葛岳を経由して、蓮華岳から扇沢へ下山します。
針ノ木岳雪渓はガスで空洞を心配したり、1.5m滑落を経験したりで、気の抜けた最後が一番の難路でした。


2015.9.24
(祝)
 船窪小屋七倉岳北葛岳北葛
乗越
第2岩場蓮華岳針ノ木
小屋
雪渓
(ロス)
大沢
小屋
扇沢
曇り
のち小雨
 06:15発06:25
06:30
08:15
08:20
09:0009:20
09:25
10:50
10:55
11:35
11:50
13:15
13:25
14:0515:00着
15:00発



日の出
【日の出 (日の出前:拡大)】

今日は曇り。雲海が広がり、上空も雲いっぱいですが、東の空にはオレンジ色に染まった美しい雲が浮かんで、絵画のような日の出を迎えました。


美味しい朝食をいただき、出発の支度。すると、常連さんが「撮ってあげましょう」と言って下さったので、
お母さんと並んで、記念撮影。出発するときも外に出て、ずっと見送って下さるお母さん。
温かなおもてなしのとても素敵な小屋だったので、また是非来ようと思います。


船窪小屋のお母さん
【船窪小屋のお母さん】

船窪小屋のお母さん
【行ってきま〜す  また来ますね〜♪】

振り返りつつ七倉岳へ。高曇りなので遠望は利き、槍ヶ岳もすっきり見えていました。


船窪小屋
【船窪小屋  遠くに槍ヶ岳 (拡大)】
七倉岳へ
【七倉岳へ】

曇っているのでイマイチ冴えない色彩ですが、黄葉紅葉もきれいです。

昨日通ったテント場との分岐から、わずかに登れば七倉岳の山頂。ちょっと狭い山頂ですが、針ノ木岳やこれから向かう蓮華岳が目の前です。

七倉岳 山頂
【七倉岳 山頂】
遠くに八ヶ岳と富士山
【七倉ダム  遠くに八ヶ岳と富士山(拡大)】

下に七倉ダムが見え、遠くには八ヶ岳や富士山も見えています。


晴れていれば気持ち良さそうな稜線で、七倉岳の下りになると岩稜帯になりました。
ヤセた岩尾根もあって、ちょっとハラハラ楽しい尾根です。


蓮華岳と北葛岳
【蓮華岳と北葛岳見つつ (拡大)】

ヤセた岩尾根
【ヤセた岩尾根へ】

終わりかなと思っても、また先に岩下りがあって、けっこう長い下りです。
最後の鞍部、七倉乗越から登り返して、次の北葛岳へ向かいます。


七倉岳を振り返り
【七倉岳を振り返りつつ】

北葛岳へ
【北葛岳へ】

北葛岳 山頂
【北葛岳 山頂】

ハシゴも幾つかあるけれど、比較的緩やかな登りで北葛岳山頂に着きました。ここはちょっと広いので、しばし眺望タイム。


北葛岳からも緩急交互の下り。向かいには「蓮華の大下り」のジグザグ道がよく見えています。


北葛岳からの下り
【北葛岳からの下り】

蓮華の大下り
【蓮華の大下り (拡大)】

下りは更に続き、300m弱下れば、今度は500mの登り返しが待っています。

七倉岳から続く、紅葉のクロマメノキ。
時々、『ちょっとだけ、ごちそうさま。』



【更に下る】

ダケカンバの黄葉やナナカマドの紅葉がきれいな北葛乗越に着きました。
ここから最後の登りですが、以前に蓮華岳山頂から見たザレザレ斜面ではなく、けっこうな岩斜面です。


北葛乗越
【北葛乗越】

蓮華岳へ
【蓮華岳へ (拡大)】

長いクサリ場があり、ちょっとしたアスレチックコース。
上がれば終わりかと思ったら、また次の岩登りがあり、ちょっと意外でした。


クサリ場
【クサリ場】

岩場
【次の岩場】

北葛岳と七倉岳
【北葛岳と七倉岳  その間に槍ヶ岳(拡大)】

振り返り見る山肌がとてもきれいです。晴れていれば、黄葉・紅葉ももっと鮮やかだったでしょうね。

岩場が過ぎると、蓮華岳らしいザレザレ斜面になってきました。紅葉したオヤマソバが点在する道を、大きくジグザグに折り返しながら登って行きます。

蓮華岳へ
【ザレザレの蓮華岳へ】

ようやく蓮華岳山頂に到着しました。雲っていても空気は澄んでいて、相変わらず遠望が利きます。
雲海の先には八ヶ岳・富士山・南アルプスが見え、三ツ岳に隠れていた野口五郎岳も見えてきました。


蓮華岳山頂
【蓮華岳山頂  遠くに富士山】

北葛岳と七倉岳
【北葛岳と七倉岳  槍ヶ岳や野口五郎岳】

若一王子神社奥宮
【若一王子神社奥宮】

山頂の西に祀られている若一王子神社奥宮に、ご挨拶。

上も下も雲いっぱいなのに、立山・剱岳、鹿島槍ヶ岳や遠く白馬あたりまで見えているのがちょっと不思議な感じです。

針ノ木岳〜鳴沢岳〜爺ヶ岳の稜線もよく見えていますが、このあと下る針ノ木雪渓は雲の下。
雨にならなければいいけれど・・・

針ノ木岳雪渓はガス
【針ノ木岳雪渓はガス】
針ノ木小屋へ
【針ノ木小屋へ】

なだらかな稜線漫歩から急な下りに変わり、下に針ノ木小屋が見えてきました。ダケカンバ黄葉がきれいですが、人の気配なく、テントもありません。

針ノ木小屋に着いても人影がなく、連休明けだからでしょうか、本当に静かです。ベンチをお借りして、簡単お昼にします。

針ノ木小屋
【針ノ木小屋】
針ノ木雪渓 急下り
【針ノ木雪渓 急下り】

今日は青空ではなかったので、それぞれのピークで寛ぐこともなく、思いのほか早い時間です。16:00のバスの予定でしたが、もしかしたら15:00のバスに乗れるかも知れないと思いつつ、下山開始。

針ノ木峠からは、急下り。ザレザレ斜面を転げ落ちないようにジグザグに下って行きます。

あの雲の下は、ただのガスでしょうか。
霧雨になっているのかな〜・・・


・・・・・・・・・・今年は残雪多く、水場近くは、まだ夏の花が咲いていました・・・・・・・・・・

ミヤマキンポウゲ

イワツメクサ

ウサギギク

ヨツバシオガマ

この時期は雪渓も融雪空洞化が進んでいるので、左の高巻き道がルートになっています。

高巻き道へ
【左の高巻き道へ】
霧雨
【ガス やがて小雨】

そして、とうとうガスに突入。
霧雨になり、やがて小雨に変わりました。
面倒だけれど、レインスーツを着用します。

高巻き道にはクサリ場もあって、そういえば去年もこの時期、ここを下ったことを思い出しました。

『ここの高巻き道はイヤらしいから、この時期はもう来ないようにしよう。』と思ったはずなのに、また来てしまった。

高巻き道を下る
【高巻き道を下る】
ガスの雪渓
【空洞の沢音が響くガスの雪渓】

去年より残雪多く、この雪渓部分はけっこう長い下りになりました。

アイゼンは必要ないけれど、スノーブリッジ下を流れるゴーッという沢音が近づいてきて、恐怖。
空洞の上に出て、崩落したら大変です。

しばし戻ったり、グズグズの山肌で右往左往したり。
誰か来ないかな〜・・・

空洞の轟音に気を付けながら右寄りに下り、ようやく雪渓を脱出。下に桟橋が見えて、ホッとしました。

この時点で、もう15時のバスは諦めて、安全第一でゆっくり下ろうと思っていたのに・・・


【桟橋が見えて、安心】

【笹竹のトラバース】

濡れたトラバース道が続き、ここで
『倒れた笹竹は危険。乗ったら滑るから注意よね〜』と、自分に言い聞かせて写真撮ったのに・・・

私の足、ボケちゃったんじゃないの、『ほらっ』って実演してしまったようで、次の瞬間、ズルッと滑ってしまいました。

クサリに触っていたらしく、とっさに両手で掴んだのでバンザイ身長分の滑落で済みましたが、濡れてツルツル滑りやすい竹は這い上がるのも大変でした。

あ〜ビックリ! アブナイ、アブナイ。
安全第一。気を付けなくては。



大沢小屋の今年の営業はもう終わったのか、小屋は閉まっていました。雨が降っているので通過。

あとはほぼ平坦な樹林帯だけれど慎重に下り(笑)、車道を何度か横断して、扇沢に向かいました。

そして扇沢BSに着いたのが、ジャスト15時。
乗車したら、10秒後に発車しました。
ぎりぎりバスに間に合い、ともかくも無事に下山できて感謝でした。

大沢小屋
【大沢小屋】


今回の烏帽子岳〜船窪岳は北アルプスの中でも地味で、元々静かなルートですが、連休後半だったので行き交う人も少なく、とても静かなSW山行となりました。前半は用心しながらもきれいな紅葉と素晴らしい展望に恵まれ、後半はビックリアクシデントの忘れられない山旅となりました。以前の足首骨折もそうですが、2度目3度目の道こそ危険。油断大敵と思いました。




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