八甲田山

はっこうださん(1000m)
平成27年6月23日〜25日

今日は予定を変更し、高山植物の多い仙人岱から八甲田大岳へ向かうことにしました。
井戸岳から赤倉岳への伸びやかな稜線。気持ちのいい毛無岱の大湿原からは城ヶ倉温泉へ下りました。


2015.6.25
(木)
 酸ヶ湯
 温泉
地獄湯ノ沢仙人岱八甲田
大岳
避難
小屋
井戸岳赤倉岳宮様コース
分岐
毛無岱城ヶ倉
分岐
城ヶ倉
温泉
晴れ
時々曇り
 07:30発08:40
08:45
09:10
09:15
10:15
10:25
10:4511:0511:20
11:30
12:0012:45
13:05
14:3015:00着
16:46発



酸ヶ湯温泉
【酸ヶ湯温泉スタート】

酸ヶ湯温泉から青森駅行きのバスは10:08発と遅いので、ロープウエイ利用は断念し仙人岱経由で登ることにしました。


今日は青空。昨日は見えなかった宿の背後に八甲田山が見えていて、ワクワクでスタート。バス停の横の階段を上がり、車道を左へ進むと鳥居があり、奥に「酸ヶ湯薬師」のお堂がありました


更に進むとまた鳥居があり、ここに「日本山脈縦走起点」と「登山道入口」の道標が立っています。
しばらくは笹の茂る広葉樹林帯で、途中に火山性ガスで立ち枯れた広場がありました。


八甲田山登山口
【八甲田山登山口】

樹林帯
【樹林帯】

広葉樹林帯を抜けるとアオモリトドマツが多くなり、見晴しが良くなってきました。

右手の山並みは南八甲田連峰のようで、なだらかな稜線が見えています。一番高いのが櫛ヶ峰らしい。


南八甲田の山々
【南八甲田の山々】

やがて岩ゴロゴロの大きな沢に出て、硫黄の匂いがしてきました。ここが「地獄湯ノ沢」。
渡ると「噴気に注意」の看板。「八甲田火山はまだ生きている」ここもいつか噴火するのでしょう・・・


地獄湯ノ沢
【地獄湯ノ沢】

「噴気に注意」
【「噴気に注意」】

それでも地獄湯ノ沢から岩ゴロゴロ道を少し登って行くと、両側にはゴゼンタチバナやコイワカガミなど、
高山植物が多くなってきました。コイワカガミには、色の淡い花と濃い花がありました。


ハイマツと低木
【ハイマツと低木の岩道】

イワカガミ
【イワカガミなど花いろいろ】

熊笹が増えて緩やかになると木道が現れて、仙人岱に入ってきました。花や穂のチングルマやハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲなどが咲いています。

中央に湧き水の「八甲田清水」があり、冷たくて美味しい水でした。


仙人岱「八甲田清水」
【仙人岱「八甲田清水」】

仙人岱からは、これから向かう大岳もよく見えています。
あの頂きから、一昨日はその姿を見ることが出来なかった岩木山を眺めたいなあ〜


仙人岱から見る八甲田大岳
【仙人岱から見る八甲田大岳】


ムラサキヤシオ

淡色コイワカガミ

ハクサンチドリ

ショウジョウバカマ

八甲田大岳へ
【分岐の先にも小さな残雪】

右に小岳・高田大岳への道を分けて、残雪を回り込みながら登って行きます。残雪斜面はわずかだし、緩やかなのでアイゼンは不要。

森林限界を抜け、振り返ればアオモリトドマツと笹の樹林帯。その中に伸びる道が見えて、楽しい眺め。

アオモリトドマツの樹林帯
【アオモリトドマツの樹林帯 (拡大)】

ヨツバシオガマやミヤマオダマキなど、両側には花が多くなってきて鏡沼に着きました。
鏡沼に何か住んでいるかな〜と思いましたが、私には何も見えませんでした。


鏡沼
【花を見ながら】

鏡沼
【鏡沼】

火山礫の急坂
【火山礫の急坂】

山頂が近くなると火山礫と岩ゴロゴロ急登になりました。この周辺にはヨツバシオガマがあちこちで咲いていますが、花の色がとても濃いです。段数も多く、葉も4枚以上。

しかし礼文島で見たレブンシオガマほど大きく豪華ではなく、後日調べたらハッコウダシオガマという花もあることが分かりました。



ミヤマスミレ

ミヤマオダマキ

ハッコウダシオガマ

ウサギギク

大岳山頂直下の噴火口には僅かな残雪。
向こうに見える高田大岳はきれいなトンガリ三角形で、小岳も静かで良さそうですが、地図によれば下山路はササヤブが多いようです。

大岳噴火口
【大岳噴火口から見る、高田大岳・小岳 (拡大)】
八甲田大岳 山頂
【八甲田大岳 山頂】

大岳に着きました。ここがいわゆる八甲田山と呼ばれる山々の最高峰ですが・・・残念。

すっかり雲が上がってきて、眺望は殆どなくなっていました。岩木山もどこにいるのやら・・・
お昼には早いので休憩して次へ向かいます。

石コロコロの土留段の道を下って行きます。ナナカマドやミヤマオダマキの咲くなか、途中に残雪がありますがここもわずかです。

下に小屋が見えていて、避難小屋とは思えないような立派な小屋でした。ベンチもありましたが、井戸岳か赤倉岳でお昼にしたいので、通過。

赤倉岳〜井戸岳 下に大岳避難小屋
【赤倉岳〜井戸岳 下に大岳避難小屋 (拡大)】
大岳
【振り返り見る大岳】

井戸岳への登りのガレ止め段々周辺には、ミヤマオダマキがあちこちで咲いています。

あの道を下って来たんだな〜と、大岳を振り返りつつ登って行きました。


井戸岳の山頂へは噴火口をぐるっと回り込んで進んで行きます。
伸びやかな稜線の先の小ピークが井戸岳の山頂でした。


井戸岳噴火口
【井戸岳噴火口】

井戸岳 山頂
【井戸岳 山頂】

次の赤倉岳へも気持ちのいい道で、ナナカマドが多い。
紅葉の頃は素晴らしい散歩道だろうな〜と思いました。


赤倉岳へ
【赤倉岳への伸びやかな稜線 (拡大)】

ハイマツのピークが赤倉岳の山頂のようですが、周辺は立入禁止になっていて狭い。ここで地元の単独女性とすれ違いましたが、「宮様コース分岐から毛無岱へのトラバース道は笹の薮こぎで展望もなくお勧めできない。避難小屋に戻って毛無岱へ下りるほうがいいですよ。」と教えて下さいました。それなら私もそうしようと思い、お礼を言って取りあえずちょっと先に見えた祠の広場でお昼にしました。

しばらくすると、ロープウエイ方面からまた単独女性が来て、やはり地元の方とのこと。「あのトラバース道は最近笹を刈ったので、今は歩きやすくなっていますよ。見晴らしも良くなったので、是非歩いてみて下さい。」とのこと。それならと、当初の予定通りトラバースして毛無岱へ行ってみることにしました。


赤倉岳
【赤倉岳】

赤倉岳の祠
【赤倉岳の祠】

赤倉岳の北側には大きな噴火壁があり、キレ落ちた縁を回り込んで下って行きます。足元にはオオバキスミレがいっぱい群生していました。


赤倉岳の断崖
【赤倉岳の断崖 (拡大)】
ロープウエイ駅方面
【ロープウエイ駅が見える (拡大)】

流れる雲の間から下のルートがうっすら見えて、ロープウエイ駅もチラッと見えました。あの途中から左の樹林帯に入り、毛無岱へ進みます。

アオモリトドマツの樹林帯になり、宮様コース分岐にきました。ここからちょっと長い水平道です。

宮様コース分岐
【宮様コース分岐から上毛無岱へ】

進んでみると確かに笹は刈られてヤブもなく、見晴しのいい所もあるので心配したよりいい道です。
途中からは木道が現れ、ミズバショウが咲いていたりして嬉しくなりました。


熊笹の道
【熊笹の道】

ミズバショウ
【木道にはミズバショウ】


オオバキスミレ

アカモノ

ミヤマハンショウヅル

ミズバショウ

大岳避難小屋からの道と合流
【大岳からの道と合流】

やがて大岳避難小屋からの道と合流しました。
ここからは大湿原のなかの散歩道です。


気持ちのいい木道。チングルマは穂になっていますが、今はワタスゲがきれい。
振り返れば、歩いて来た赤倉岳〜井戸岳〜八甲田大岳が一望です。


上毛無岱から見る 赤倉岳〜井戸岳〜八甲田大岳
【上毛無岱から見る 赤倉岳〜井戸岳〜八甲田大岳 (拡大)】


ヒナザクラやイワイチョウ、ウラジロヨウラクも多い。
景色を眺めながら、ゆったりティータイムにしました。


上毛無岱
【上毛無岱 テラス】

階段を下ると、下に見えてきたのが下毛無岱。
絵本のような景色で、紅葉の頃は素晴らしいことでしょうね〜


下毛無岱へ
【下毛無岱へ】

こちらには池塘が点在し、青空を映しています。 ミツガシワのピンクの蕾がとても可愛い。


下毛無岱
【下毛無岱 木道】

池塘
【池塘】

遠くにはワタスゲが群生して、真っ白になっています。すっきりした晴れではなかったけれど、昨日と予定を入れ替えて良かった。今日の青空に感謝し、振り返りつつ下って行きました。


下毛無岱から振り返る八甲田山
【下毛無岱から振り返る八甲田山 (拡大)】


イワイチョウ

ウラジロヨウラク

ヒナザクラ

ミツガシワ

城ヶ倉温泉分岐
【城ヶ倉温泉分岐】

樹林帯を下り、ここまで来て、はたと考えました。
今日も酸ヶ湯温泉に入ってバス待ちの予定でしたが、城ヶ倉温泉というのもあるらしい。

地図を見れば、青森駅行きのバスも通る。分岐には通せんぼっぽい木枝が置かれているけど、道ははっきりしている様子なので、今日は城ヶ倉温泉に入ってみることにしました。

登山道は赤の実線ですが、やや細めでしょうか。所々倒木やらミズバショウのオバケ葉があるヌタ地っぽい所もあり、あまり歩かれている雰囲気ではないけれど、ブナ林のちゃんとした道です。

城ヶ倉温泉へ
【城ヶ倉温泉へ】

下り立った広い敷地にホテル城ヶ倉がありました。しかし、シーーーンとしています。 人は居るの・・・?
温泉は、やっているの・・・? 今までの鄙びた風情の温泉宿と違って、素晴らしくオシャレなホテル・・・
自分の登山姿には不釣合いで、どうしようかと思ったけど、汗だけでも流さないと・・・

思い切って入ってみると、人は居ました、ホテルの人。温泉に入りたいと言ったら、とても丁寧に感じ良く、しかし「今日はメンテナンス日なので申し訳ありません。」とのこと。なので誰もいなかったのかな〜・・・
でも私も困る。シャワーだけでも使わせていただけませんかと粘ったら、隣から上司っぽい人が現れて、気持ちよく「どうぞご利用下さい。」と言って下さり、ホッとしました。入浴料は1000円と高めですが、この設備なら納得のお値段です。

ホテルとはいえ、フロントでスリッパに履き替えるところがちょっと可笑しいけれど、登山者には気がラク。オシャレな廊下をシズシズと歩き、たどり着いた温泉は当然ながら誰もいない。シャンプー類も基礎化粧品もすべてポーラ。何だか懐かしいようなブランドです。かけ流しの温泉で、露天風呂も独り占め。岩に腰かけ、ゆったりと寛ぎの時を過ごしました。

ホテルを出る時もとても感じ良く、ここは”白馬の王子様”と来るにはいい所だな〜と思いました。
『誰か私を連れてって〜』と言いたいところだけれど、妹でも誘って来ようかな・・・(笑)


ホテル城ヶ倉
【ホテル城ヶ倉】

城ヶ倉温泉
【城ヶ倉温泉】


ホテルのすぐ下がバス停で、16:46発の青森駅行きに乗車(1280円)。市内で夕食など済ませ、夜行バスで一路新宿へ向かいました。出発前の天気予報が、青森に着いたらコロッと変わっていて参りましたが、雨には降られなかったし、青空も見えたのでいい山旅でした。しかし、やはり八甲田山は紅葉の頃が良さそうなので、またいつか行こうと思います。



 八甲田山の花々




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