岩木山

いわきさん(1624m)
平成27年6月23日〜25日

津軽富士と呼ばれる岩木山に、ミチノクコザクラが咲くという百沢コースから登ってきました。
麓は曇っていて心配でしたが、山頂は一面雲海の素晴らしい眺めで、コザクラもきれいでした。


2015.6.23
(火)
 岩木山
神社
桜林公園カラスの
休み場
大沢
とりつき
種蒔苗代鳳鳴
ヒュッテ
岩木山鳳鳴
ヒュッテ
8合目
駐車場
嶽温泉
曇り
山頂は晴れ
 08:00着
 08:10発
08:3509:20
09:30
11:05
11:15
12:40
13:10
13:15
13:20
13:40
14:15
14:30
14:40
15:10
15:25
16:50着
18:20発



関東周辺は「寒気の影響で、山沿いは雷雨に注意」の予報が続くなか、青森方面は晴天が続いている。岩木山や八甲田山はいつか登ってみたいとは思っていましたが、初夏にはミチノクコザクラが咲くというので、思い切って往復とも夜行バスを利用して行ってみようかと思い立ちました。

平日なら、前日でもバスも宿も予約が取れて助かります。初日は岩木山に登って嶽温泉に入り、翌日はロープウエイで八甲田山に登って酸ヶ湯温泉に入り、三日目は蔦七沼を巡り、蔦温泉に入ってから夜行バスで帰京という予定で出発しました。


上野駅20:30発の青森夜行バスの女性専用車は10数名の乗客でしたが、ザック姿は私一人。翌朝5:20に弘前BTに到着し、降りたのも私一人でした。予報は晴れだったのに着いてみたら曇っていてガックリ。待合室にいた地元の方が、「1か月以上雨が降らず農家は困っている。今日も雨は降らないだろう。」と話されていました。

曇っていても寒くなく、駅周辺を散歩。コンビニで朝食・昼食を調達し、弘前7:10発の枯木平行きバスに乗って、岩木山神社前で下車します。(710円)

ミチノクコザクラが咲く百沢コースの「坊主ころがし」と呼ばれる急登辺りは残雪があるようなので、ちょっと心配。神社でお守りを買い、お参りして行きます。


岩木山神社
【岩木山神社】
「山頂まで4時間15分」
【「山頂まで4時間15分」道標】

奥の拝殿の左に登山口がありました。
エンレイソウの実やヤマオダマキの花など見ながら静かな木立の道を進んで行きます。


その先の桜林公園を通り、スキー場の建物の中央を潜って、ゲレンデの道を進みます。
晴れていれば正面に岩木山が見えるのでしょうね。残念だけど、雨が降らないことを祈って進みました。


桜林公園
【桜林公園】

スキー場
【スキー場を通って百沢コースへ】

分岐で左へ進むと、「焼止まで2時間30分」の道標が立つ登山口に着き、ここから登山道になりました。
7,8分で「七曲」の標柱です。


「焼止まで2時間30分」
【「焼止まで2時間30分」道標】

緑いっぱいの静かな広葉樹林帯を進んで行きます。「七曲」から25分ほどの「カラスの休場」で休憩。
ギンランやギンリョウソウなど見ながら進み、次の「姥石」には注連縄が張られ修験道の雰囲気です。


「カラスの休場」
【「カラスの休場」】

「姥石」
【「姥石」】

「焼止ヒュッテ」
【百沢コース 「焼止ヒュッテ」】

足元の花が増えてきたので写真撮りつつ進み、ようやく焼止ヒュッテに着きました。

コンクリート製の避難小屋で、室内はきれいに整頓されていましたが、何かあっても私は怖くて一人では泊まれない。


・・・・ 花がどれも鮮明で、今まで地味な印象だったズダヤクシュが特に美しく感動でした ・・・・・
 

コケイラン

ベニバナイチヤクソウ

ズダヤクシュ

ハクサンチドリ


ヒュッテを過ぎると残雪のある沢に出ました。融雪が進み、あちこち穴が開いていて要注意。
岩の上で休みつつ眺めていたら、いきなり手前の雪がドサッ!と崩落。左寄りをそっと進みました。


雪渓
【崩落前】

雪渓
【崩落後】

長い雪渓の急登の始まりです。
所々穴が開いているし、雪はズルズル。念のために持ってきた6本歯アイゼンを装着し、ゴーと流れる沢音に注意を払いながら、慎重に登って行きました。



ひたすら登り、ようやく錫杖清水あたりでしょうか。
美味しい水のようですが、近づけません。


錫杖清水あたり?
【錫杖清水あたり?】
「坊主ころがし」
【「坊主ころがし」を振り返る】

青空になってきて、振り返れば雲海の上に出たようです。でも雲が迫ってきています。

こうして見下ろしても長い雪渓でした。
転がらなくて、良かった。

ようやく雪渓が終わり、種蒔苗代に出ましたが、またガスになってしまい、小さな池と奥にうっすら残雪が見えるだけ。左へ進むと行き止まりだし、右の小道も途中で行き止まりになってしまい、はて困った。

『誰か下りてこないかな〜』と、待機。

「種蒔苗代」
【「種蒔苗代」 ガス・・・】
「種蒔苗代」
【種蒔苗代を振り返る】

20分ほど経つと一瞬ガスが途切れ、見れば池の上の方にチラッと建物が見えました。あれが鳳鳴ヒュッテのようで、よく見れば池に下りる細道があります。が、その先は残雪斜面。

ともかく登ってみようと進んで行ったら、崩れた土留丸太が現れて、どうやらここがルートのようでした。

ガスがすっかり下がってみれば何ということもない所でしたが、ここは標柱ではなく指導標が欲しいなあと思いました。


そして斜面には、ピンクのミチノクコザクラがいっぱい咲いています。
上はきれいな青空。さっきのションボリから一気にルンルンに変わりました♪


ミチノクコザクラ
【ミチノクコザクラと岩木山】

ハクサンコザクラより花が大きく色も鮮やか。ノウゴウイチゴの白花も可愛いアクセントになっています。
可愛いミチノクコザクラを見ながら、はっきりしてきた登山道を登って行きました。


ミチノクコザクラ
【ミチノクコザクラ ノウゴウイチゴ (拡大)】

ミチノクコザクラ
【花咲くルンルン道】

八合目からの道と合流して、鳳鳴ヒュッテに着きました。ここにザックをデポして、ナップザックに昼食など入れて山頂へ向かいます。


鳳鳴ヒュッテ
【鳳鳴ヒュッテ】
八合目駐車場
【リフトと八合目駐車場】

岩ゴロ道を進み、振り返ればなんと!リフトが見えます。改めて地図を見れば、ほんと、リフトがある。

八合目まで車で来て、リフトで上がれば山頂はすぐ。車を持たないので普段は山地図もバス停しか確認しないけど、岩木山ってラクに登れる山だったのですね〜 ビックリ!

種蒔苗代ではどうしようかと悩みましたが、ともかくも青空になって嬉しく、ルンルンで登って行きました。

岩木山へ
【岩木山へ】
岩木山へ
【ミヤマキンバイ咲く岩ゴロ道】

けっこうな急登なので休み休みですが、岩ゴロ道にはミヤマキンバイが花盛り。

そして、やっと岩木山山頂に着きました。
無事に着いて、良かった〜!
ほ〜んと、大変だった〜!
改めて計算したら、標高差1400m以上・・・?

岩木山山頂
【岩木山 山頂】

周囲は360度の雲海。 なんてきれいな雲海なんでしょう〜♪
こちらは日本海が見渡せるはずですが、まさに雲の日本海です。
岩ゴツゴツの山頂には若いカップルだけ。 静かな静かな山頂。


岩木山山頂
【360度の素晴らしい雲海(拡大)】

北海道も見えるかと思いましたが、残念。 明日予定の八甲田山もどこにいるのでしょう。
でも山頂は爽やか。さっそく岩木山神社にお参りして、無事な登頂と青空に感謝しました。
四周すべて白く輝く雲海。お日さまいっぱいを浴びながら感謝しつつ、ゆっくりお昼にしました。


弥生登山道
【弥生登山道方面】

岩木山神社
【岩木山神社】

帰りは嶽温泉へ下ります。ヒュッテでザックを回収し、リフト分岐から八合目への樹林帯へ入りました。


リフト分岐から
【リフト分岐から右の樹林帯へ】
八合目駐車場へ
【八合目駐車場へ】

明るい緑の樹林帯を下りきると、大きな駐車場が見えてきました。あの建物で、アイスクリーム買おう!

が、残念。アイスは売っていませんでした。
代わりに買ったリンゴ100%すりおろしジュースも冷たくて、とても美味しかったです。

八合目から振り返り、岩木山へお別れして下山開始です。

リフト乗り場の下に「岩木山嶽登山道入口」標柱が立っていて、周辺にはハクサンチドリがいっぱい。

八合目駐車場
【八合目駐車場から振り返る岩木山山頂】
岩木山嶽登山道
【岩木山嶽登山道】

少し下ると、次の標柱は壊れています。道もヤブっぽいけど、まもなくしっかりした登山道になりました。

誰にも会いませんでしたが、りっぱな原生林の登山道で、ブナ大木も多い。



静かな山の精に包まれて、聞こえてくるのは野鳥の声と私の靴音だけ。

岩木山嶽登山道
【ブナの原生林が続く「嶽登山道」】

しかし、長いな〜・・・    ほぼ真っ直ぐな単調な下りが続きます。
道幅が広くなり「巨木の森」分岐。次は「嶽温泉・羽黒温泉」分岐ですが、羽黒温泉への道は細いです。


「巨木の森」分岐
【「巨木の森」分岐を振り返る】

「嶽温泉・羽黒温泉」分岐
【「嶽温泉・羽黒温泉」分岐】

稲荷神社
【稲荷神社】

低木が多くなり、やがて稲荷神社に出ました。
こちらの嶽登山道は南向きなので、残雪はありませんでした。お参りして、短い参道を下ります。

最後の鳥居を通り抜けると、「岩木山嶽登山道入口」標柱が立っていました。

バス停には立派な公衆トイレがあります。バス時間までたっぷりあるので、温泉もゆったり入れそう。

岩木山嶽登山道入口
【岩木山嶽登山道入口】

バス停に一番近い小島旅館へ行ってみます。入浴料は350円ととても安く、逆にちょっと心配しましたが、誰もいなくてゆったり寛げました。100%源泉かけ流しの白濁した硫黄泉が青森ヒバの湯船から溢れていて、弘前・青森に着いてもホカホカで、とてもいい温泉でした。(ボディソープあり・シャンプーなし)


小島旅館
【小島旅館】

嶽温泉
【嶽温泉】

温泉でゆっくりしたあと、嶽温泉18:20発バス〜弘前駅19:10着・弘前駅19:23発JR線〜青森駅20:05着で、今日は市内のビジネスホテルに宿泊し、明日はバスで八甲田山へ向かう予定です。



岩木山の「津軽富士」と呼ばれる端正な姿を見ることが出来ず残念でしたが、思いのほか穴の多かった雪渓も無事に登れ、ミチノクコザクラもきれい。山頂では眺望が得られなかったものの素晴らしい雲海と青空で、岩木山百沢コースは大変ながらも変化があり素敵な山でした。



 岩木山の花々




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