棒ノ折山・岩茸石山

ぼうのおれやま(969m)・いわたけいしやま(793m)


以前から気になっていた棒ノ折山の白谷沢コースを歩いてきました。
大きな岩を抜けて進む沢沿いの道は楽しく、山頂のヤマザクラも満開できれいでした。


2015.4.26
(日)
 さわらびの湯棒ノ折山
登山口
林道横断
ベンチ
権次入峠棒ノ折山黒山興越山岩茸石山惣岳山御嶽駅
晴れ  08:20着
 08:25発
08:5009:45
09:55
10:3010:45
11:30
12:00
12:05
13:10
13:20
13:45
14:00
14:50
15:05
16:10着
16:20発



飯能駅7:40発の名郷行バスに乗り、さわらびの湯で下車。目の前は駐車場で、奥にトイレがあります。

車道をさらに奥へ進んで行くと、有間ダムに出ました。今日は青空。遠くの山々は蕎麦粒山~タタラノ頭あたりの稜線でしょうか。

有間ダム
【有間ダム】
棒ノ折山 登山口
【棒ノ折山 登山口】

堰堤を進み、名栗湖の縁を回り込んで行くと、棒ノ折山の登山口が見えてきました。数人の登山者たちと前後して進んで行きます。

始めは植林ですが、やがて岩が多くなり、サラサラ流れる小滝を見ながらの沢沿いの道になりました。

周辺は若葉で、足元にはコチャルメルソウの青々とした葉が広がっています。

白谷沢
【白谷沢】

滝を幾つか見ながら進んで行くと、やがて牢門と呼ばれる大きな岩壁が迫ってきました。
人影が見えてわくわく。  カーブした先にはクサリ場もあって、雰囲気的にも楽しい道です。


牢門
【わくわく 牢門 (拡大)】

白谷沢ルート
【楽しい白谷沢ルート (拡大)】

新緑
【輝く新緑 (拡大)】

沢を渡り返しながら、ニリンソウ、トウゴクサバノオ、スミレなど咲く道を進んで行きます。

沢の上部に来ました。
新緑が明るく輝いて、とてもきれいです。



ニョイスミレ

マルバスミレ

トウゴクサバノオ

ミツバコンロンソウ

土留の段々を上がると、林道に出ました。

向かい側はちょっとした広場になっていてベンチもあり、休憩にいい所です。

大名栗線横断
【大名栗線横断 ベンチあり】
急登
【急登】

新緑の急登が続き、足元にはミツバコンロンソウが咲いています。

大きくトラバースして尾根に乗ると、大きな岩があり、これが岩茸石のようです。岩の左側をのぞくと、奥に道が伸びていました。

岩茸石
【岩茸石】
土留の段々道
【崩れた土留の段々道】

左側が植林の、緩やかな尾根道を進んで行きます。右側は自然林なので、明るい新緑の中に桜色が見え隠れしていました。

権次入峠の手前は、また土留の段々。
崩れかかっていて、歩き難いです。

権次入峠に出ました。広い尾根道になり、ベンチもあって多くの人が休んでいます。

権次入峠
【権次入峠】
棒ノ折山へ
【「植生再生のため左へ」】

この先、棒ノ折山へ向かう尾根道も広いのですが、途中から植生回復のため、左側を歩くよう注意書きがありました。


棒ノ折山山頂に到着。柔らかな春の雲が浮かぶ青空にヤマザクラの淡いピンクが映えています。
今日は初めての単独行という若い女性とおしゃべりしながら、桜の木陰でお昼にしました。


棒ノ折山
【棒ノ折山 (拡大)】

棒ノ折山のヤマザクラ
【山頂のヤマザクラ (拡大)】

西の方には大持山、武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳が見えていて、その手前に蕨山~大ヨケノ頭の尾根。


棒ノ折山の眺望
【大持山 武甲山 武川岳 伊豆ヶ岳(拡大)】


アケボノスミレ

アケボノスミレ

ヤマザクラ

フモトスミレ

黒山へ
【植林帯】

午後は高水三山方面へ向かいます。
戻った権次入峠は、登って来た人、下る人で大賑わい。殆どの人がさわらびの湯へ下るので、この先から誰もいなくなりました。

この尾根を歩くのは15年ぶりなので、山の様子はすっかり忘れています。

植林から自然林になると、散り始めのミツバツツジがちらほら見えてきました。今年のツツジの花付きは、あまり良くない気がします。

棒ノ折山
【振り返れば棒ノ折山】

黒山には人がいました。向かいの山肌にはヤマザクラが多そう。
ですが、見頃には遅い雰囲気。日差しも弱まって、ちょっと残念です。


黒山
【黒山】

萌黄色
【ヤマザクラ・・・】

アセビ
【アセビが多くなる】

この先はアセビが多くなりました。ツツジ類も多いはずですが、あまり花は見かけません。

この尾根は小さなアップダウンが続きます。


この小ピークには、あの木彫りの山名札がかかっていて嬉しくなりました。
「逆川ッ丸」って、どう読んだらいいんでしょう・・・


逆川ッ丸
【小ピーク 逆川ッ丸】

逆川ッ丸
【「逆川ッ丸」】

次の小ピークの「関東ふれあいの道」道標には、マジックで「常盤の前山」と表記されていました。

ところどころ岩っぽくなってきて、アセビと岩の楽しい尾根道。


岩とアセビ
【岩とアセビの尾根道】

植林と自然林を過ぎ、次の小ピークには「興越山」の山名札。
木立の向こうに見えているのが岩茸石山のようで、右にトンガリ山。


興越山
【小ピーク 興越山】

興越山
【「興越山」】

名坂峠
【名坂峠】

岩茸石山の手前で分岐に出ました。道標には「名坂峠」と記されていて、十字路になっています。直進。

視界が開けてきて、岩茸石山の山頂に上がりました。ここは高水三山の一つで、人気の山。

東西に長い山頂にはベンチもあり、今は北側が伐採されて素晴らしい展望になっています。

岩茸石山
【岩茸石山 山頂】

西には真名井北稜や川苔山が見え、北稜のあの大きな伐採地が見えています。
今日歩いた棒ノ折山や黒山の尾根も目の前に見えて、楽しい眺めです。


真名井北稜  棒ノ折山
【真名井北稜  棒ノ折山】

棒ノ折山  黒山
【棒ノ折山  黒山】

惣岳山へ
【ミツバツツジ ほぼ終わり】

岩茸石山からは、ひたすら尾根道を南下します。
たまに見かけるミツバツツジは、ほぼ終盤。ナガバノスミレサイシンは既に終わっていて、葉を見るのみ。エイザンスミレも殆ど終わりです。

惣岳山分岐から、短いながらも岩稜の尾根を直登して行きます。足場がいっぱいある岩登りは楽しい。

惣岳山へ
【惣岳山へ】

惣岳山の山頂には、高い杉木立に囲まれた青渭神社のお社があります。
今日の青空を感謝してお参りし、丸太ベンチでコーヒータイム。


惣岳山 青渭神社
【惣岳山 青渭神社】

「惣岳山」
【「惣岳山」】

植林下り
【骨折現場を振り返る】

杉林を下り、立派なしめ縄杉を通過すると、緩やかな尾根道が続きます。

送電鉄塔を2度過ぎた先の植林下りが、足首を骨折した所なので、ちょっと緊張しました。

あれから8年も経つのですね~・・・
その後は大した怪我もなく、お陰さまで元気に山歩きが続けられて、本当に感謝です。このあとも気を抜かずに歩き、無事に御嶽駅に着きました。



可愛いタチツボ3姉妹

エイザンスミレ

マキノスミレ

マキノスミレ


棒ノ折山は3度目ですが、過去2回とも奥多摩の奥茶屋からでした。植林の急登で一気に高度を上げるので、その後の行程が長い日は便利です。今日歩いた白谷沢沿いコースは概ね緩やかで、変化のある楽しい道でした。山頂のヤマザクラは満開できれいでしたが、山肌の萌黄色&桜色を楽しむにはちょっと遅かったでしょうか。アクセスも便利なので、ここは季節を変えて、また歩きたいと思います。




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