トムラウシ山

とむらうしやま(2141m)
平成26年7月4日~7日

今日は大雪山の南方に位置するトムラウシ山を、短縮コースでピストンします。
短縮コースでも登り6時間、下り5時間とのこと。気を引き締めて出発しました。


2014.7.5
(土)
 (短縮)
登山口
カムイ
天上
コマドリ沢前トム平十勝岳
分岐
トムラウシ山十勝岳
分岐
トムラウシ
公園
コマドリ沢カムイ
天上
(短縮)
登山口
曇り
時々青空
 03:50着
 04:00発
05:05
05:20
07:10
07:25
08:30
08:35
10:00
10:15
10:40
11:20
11:45
11:55
12:10
12:20
14:00
14:10
15:45
15:55
16:50着



朝昼の2食分のおにぎりを持って、宿を3:20に出発。さすが北海道、外はもううっすら明るくなっています。ガタガタ道を車で進み、約30分で短縮ルートの登山口に着きました。トイレもある駐車場には10台ほどが駐車していて、スパッツなど身支度してスタート。 4時すぎ、朝の光が射し始めました。


トムラウシ山短縮コース登山口
【トムラウシ山短縮コース登山口】

熊笹の道
【熊笹の道】

熊笹の緩急交互の樹林帯を登って行きます。
カムイ天上付近で朝食休憩。


カムイ天上
【カムイ天上】

所々、木道や残雪のある熊笹道を進んで行きます。
雲が多いながら青空も見え、虹も見えてきて、嬉しい~


木道
【木道】

虹
【虹~♪】

振り返れば、広がる雲海に浮かぶ山々のシルエットが美しい。でも山の名前が分からないなぁ~

雲海
【雲海 (拡大)】

前トムラウシ山?
【前トムラウシ山?】

尾根を回り込んで行くと、前方に山が見えて来ました。前トムラウシ山でしょうか、この辺りからダケカンバが多くなってきます。


残雪トラバースを過ぎると急下りになり、沢へ向かいました。途中も何度か残雪があります。


残雪
【残雪】

急下り
【急下り】

沢沿いの残雪を進んで行くとコマドリ沢の分岐。右側にある広めの雪渓を登りますが、念のためアイゼンを装着することになりました。


コマドリ沢分岐
【コマドリ沢分岐】
雪渓
【雪渓】

けっこう長い雪渓です。雪は柔らかいので、アイゼンはなくても大丈夫ですが、あればサクサク登れます。

雪渓を抜けると、岩ゴロゴロ地帯になり、雲海や山々を眺めながら休憩。

岩ゴロ地帯
【岩ゴロ地帯】
前トム平
【前トム平】

岩ゴロ地帯の先からは花も多くなり、去年の利尻山では蕾だったエゾツツジが咲いていて、嬉しくなりました。イワウメも花の一つ一つが大きいです。

広い尾根に出ると、「前トム平」の道標がありました。



コケモモ

エゾノキリンソウ

イワウメ

エゾツツジ

ハイマツ帯から振り返る前トム平。晴れて山々がきれいに見渡せたら素晴らしいでしょうね~

前トム平
【前トム平を振り返る】

この先で、また岩デコボコの岩稜帯の登りになりました。このくらいの岩なら足場を選びやすいので、楽しい登りです。


岩稜帯
【岩稜帯】
トムラウシ山へ
【トムラウシ山へ】

やがて目の前に大きな山が見えてきました。これがトムラウシ山でしょうか。山頂はガスの中です。

一旦下って下の湿地帯を抜け、あの残雪の左手から登ります。


下の湿地帯に「トムラウシ公園」の道標。ハクサンイチゲがたくさん咲いています。
残雪の登りはさほど長くないのでアイゼンは不要だけれど、サングラスでも眩しく感じます。


トムラウシ公園
【トムラウシ公園】

残雪の急登
【残雪の急登】

岩混じりの湿地帯の登りは花も多く、青空も広がってきました。嬉しいなあ~


岩と花
【岩と花】

チングルマやエゾコザクラの群生。天上庭園の雰囲気に、皆さんもニコニコ笑顔です。


天上の庭園
【天上の庭園】

エゾコザクラ
【エゾコザクラ】

十勝岳縦走コース分岐で休み、下りて来た人たちから「あと30分、頑張れ!」のエールをもらって、元気に再スタートです。


十勝・トムラウシ山 分岐
【十勝・トムラウシ山 分岐】


ハクサンイチゲ

イワヒゲ

チングルマ・エゾノツガザクラ

コマクサ

岩場の急登
【岩場の急登】

トムラウシ山の山頂近くはデコボコ大岩。
あの上は山頂ではありません・・・

まだ先もあり、やがて「山頂が見えてきた~」と皆さん大喜び。

トムラウシ山 山頂直下
【トムラウシ山 山頂直下】
トムラウシ山 山頂
【トムラウシ山 山頂】

ようやくトムラウシ山頂に着きました。
雲が多いけど、それでも日差しがあって、良かったですね~!


西の山々は十勝岳方面? 左端しか見えないのが残念。すぐ下の池は南沼でしょうか。

十勝岳方面
【南沼  十勝岳方面】

東側の山々は石狩岳方面と思われますが、こちらもどれがどれやら・・・


石狩岳方面
【石狩岳方面?】
旭岳方面
【旭岳方面はガス】

北方の大雪山系は雲の中。このデコボコ岩にペンキマークがあるので、しばらくは岩稜帯のようです。


晴れていれば昨日の旭岳が見えるのでしょうけど、今日は残念、真っ白です。

ピストンなので来た道を戻ります。でも十勝岳分岐まで来ると、あちらがピンクに染まっていました。

ちょっと寄ってみると、エゾコザクラの群生が見事。皆さんも歓声を上げて見惚れていました。

十勝岳分岐付近
【十勝岳分岐付近の花畑 (拡大)】

分岐はキャンプ指定地になっていて湿原には花も多い。

ミヤマリンドウ

ミヤマオグルマ

ヨツバシオガマ

イワイチョウ

トムラウシ公園への残雪下りは、途中からシリセードで楽しく下山。
周辺には置物のような岩もあって、この辺りは素敵な散歩道でした。


残雪下り
【残雪下り】

トムラウシ公園
【トムラウシ公園】

前トム平
【前トム平】

前トム平まで戻ってきました。
名残惜しくて、振り返りつつ下山。

次のコマドリ沢まではけっこう長い雪渓。
ここでもシリセードで、楽しい~!!

コマドリ沢へ
【コマドリ沢へ】
ダケカンバ帯
【ダケカンバ帯の登り返し】

コマドリ沢分岐まで下れば、次はダケカンバ帯の登り返しが待っていました。
こんなに下ったっけ・・・?

長い熊笹の樹林帯を下り、カムイ天上で休憩。


短縮コース登山口の駐車場に戻ってきました。朝と同じ道をガタガタ揺られ東大雪荘で連泊。
献立の違う二日目の夕食も美味しそう。 今日はよく歩きましたよね! かんぱ~い!


トムラウシ登山口
【トムラウシ登山口】

東大雪荘夕食
【二日目の夕食】


長い一日でしたが、ダケカンバ樹林、雪渓、花畑、湿原、岩稜と変化に富んで楽しいトムラウシ山でした。「神々の遊ぶ庭」と言われる大雪山。叶うことなら北から南へ縦走し、十勝岳の稜線も歩きたい。しかし、重いテント装備を背負えない私には、夢のまた夢・・・  



 トムラウシ山の花々




前日:大雪山・旭岳    HOME    山域別    翌日:雌阿寒岳