大雪山主峰・旭岳

あさひだけ(2290m)
平成26年7月4日~7日

昨年の利尻・礼文メンバーでの北海道山旅。今年は、旭岳・トムラウシ山・雌阿寒岳になりました。
それぞれちょっと離れた山域なのでレンタカーで移動し、最短コースのピストン登山。
初日は大雪山主峰の旭岳で、豪快な噴煙と花いっぱいの周遊ルートでした。


2014.7.4
(金)
 旭川空港旭岳RW
駐車場
RW
姿見駅
姿見の池旭岳夫婦池RW
姿見駅
旭岳RW
駐車場
ぜるぶの丘東大雪荘
曇り
のち晴れ
 08:25着
 09:00発
09:50
10:00
10:1510:35
10:40
12:10
13:00
14:2514:4515:0515:45
16:00
18:30着



今回も計画・航空券・宿など全てAさんが手配してくれました。あちこちの県から集まったメンバーは羽田空港で一年ぶりの再開を喜び、羽田6:45発の旭川空港行きに搭乗。旭川空港から、Aさん運転のレンタカーで、旭岳ロープウエイ駅へ向かいました。


ロープウエイ姿見駅
【姿見駅からスタート】

大雪山には「大雪山」という名前の山はなく、八ヶ岳と同じくこの山系全体を大雪山と呼ぶそうです。旭岳はその大雪山系の主峰で、北海道の最高峰。

ロープウエイで山上の姿見駅に降り立ち、残念ながらガスで見えない旭岳を目指し、スタートしました。

最初から蝦夷の花々がいっぱい。
濃いピンクのエゾノツガザクラが群生し、チングルマは花の一つ一つが大きい。エゾコザクラもあちこちで咲き乱れています。

旭岳へ
【旭岳へ】

エゾノツガザクラ
【エゾノツガザクラ】

エゾコザクラ
【エゾコザクラ】

愛の鐘や石室のある「姿見の池」に着きました。池はまだ半分が残雪に覆われています。
イワブクロが咲く姿見の池からは旭岳が見えるはずですが、今はガスで真っ白です。


愛の鐘
【愛の鐘】

姿見の池
【姿見の池】



エゾノツガザクラ

チングルマ

エゾコザクラ

イワブクロ

足元にはイワブクロ、周辺には白い花のエゾイソツツジも群生しています。

あちこちに広がるエゾノツガザクラのピンクの大群生が素晴らしい。青空じゃないのが何とも残念です。

エゾノツガザクラ群生
【エゾノツガザクラ群生】

左の地獄谷からは噴煙がモクモク「ゴーーッ!!」というすさまじい轟音が鳴り響いています。
風向き次第で硫黄のニオイも強く、噴煙かガスか分からない中を折り返しながら登りました。


地獄谷の噴煙
【噴気孔の轟音を聞きながら】

旭岳へ
【ガスの中を旭岳へ】

花畑
【花畑】

7合目で休憩、8合目を過ぎると火山礫だけのコースから花畑も見れるコースになってきます。

山頂近くは、メアカンキンバイがいっぱい群生していました。

メアカンキンバイ群生
【メアカンキンバイ群生】
旭岳 山頂
【旭岳 山頂】

旭岳の山頂に到着。
火山灰の広い山頂です。

雲がなければ、どんなに素晴らしい眺望でしょう・・・でも、まあ、この時期、雨が降らないだけでも良しとしなくては、ネ。

昼食後は皆さんで周辺散策。
紅色のキバナシャクナゲがたくさん咲いていました。

花畑
【花畑】



マルバシモツケ

メアカンキンバイ

キバナシャクナゲ

エゾイソツツジ

旭岳 中腹
【雲、流れる】

下山を始める頃になって雲が流れ始め、今まで見えなかった景色が見えてきて嬉しい~!

皆さんも笑顔でスイスイ下山です。


石室や愛の鐘がある姿見の池に戻って来ました。
ロープウエイ駅周辺の花畑もよく見えてきたので、ちょっと散策。


エゾイソツツジ群生
【エゾイソツツジ群生】

姿見の池
【姿見の池】

噴気孔展望台へ
【噴気孔展望台へ】

青空が広がり始めた周遊コースを噴気孔展望台へ向かいます。

ゴーーーッ!! シューーーッ!
豪快な音と、モクモク噴煙。

地獄谷は約600年前の爆発で旭岳の山頂部が崩落して出来た地形だそうで、今もまだ活動中。
エネルギッシュに生きている山なんですね~

「旭岳の大崩落」
【「旭岳の大崩落」(拡大)】

そして、どこも見事なのがエゾノツガザクラの群生。 濃いピンク色なので青空に映えます。
アイヌの人々がカムイミンタラ「神々の遊ぶ庭」と呼んだ大雪山。名のとおり天上の庭園です。


青空と花畑
【青空と花畑 (拡大)】

旭岳とエゾノツガザクラ群生
【旭岳とエゾノツガザクラ群生 (拡大)】

大きい鏡池と小さいすり鉢池が隣り合った夫婦池。
水辺の花も、透き通った水面に映る青空も素敵です。


鏡池
【鏡池】

すり鉢池
【すり鉢池】

周遊コースを回って、姿見駅近くの第一展望台に来ました。山頂の雲は取れなかったけど、スタート時より良く見えてきた旭岳を後に、ロープウエイで山麓駅へ下ります。


第一展望台 旭岳
【第一展望台 旭岳 (拡大)】

今日の宿は、明日のトムラウシ登山に備えて東大雪荘です。大雪山北西側にある旭岳ロープウエイ駅から、南北に長い大雪山系をぐる~っと回り込んで南東側へ車で移動。途中の美瑛ではラベンダーが満開の「ぜるぶの丘」で花畑散策&美味しいラベンダーソフトを味わいました。

ぜるぶの丘
【ぜるぶの丘】

美瑛
【美瑛】

車窓から素晴らしい美瑛や富良野の景色を眺めながら約3時間半のドライブ。


新得に入り、車道から林道を相当進み、やがて山間のガタガタ道になりました。
本当にこんな山奥に温泉があるのかと心配になった頃、ようやく東大雪荘が見えて来ました。
北海道奥地にある国民宿舎とは思えない立派な宿舎。露天風呂も食事も好評の人気の宿です。


国民宿舎東大雪荘
【国民宿舎 東大雪荘】

東大雪荘夕食
【1日目 夕食】

明日は4:30出発の予定でしたが、宿の話では、トムラウシ登山の皆さんは2時3時にヘッデンで出発とのこと。遅い人でも3:30発との話に私たちはビックリし、予定を早めて3:30出発に変更しました。美味しい夕食後は川のせせらぎを聞きながらの露天風呂で、皆さんとゆったり。明日の長丁場に備えました。



 大雪山の花々




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