雁ヶ腹摺山・楢ノ木尾根

がんがはらすりやま(1874m) ならのきおね


雁ヶ腹摺山から東に伸びる長大な楢ノ木尾根。いつかシロヤシオの時期に歩きたいと思っていたので、
タクシー相乗りで大峠へ。五百円札と同じきれいな富士山を眺め、新緑いっぱいの長い尾根を歩いてきました。


2014.5.24
(土)
 大峠雁ヶ腹摺山大樺ノ頭鉄塔
大5号
鉄塔
29号
1409m1420m
泣坂ノ頭
大峰1298m
西沢ノ頭
1139m
水無山
楢ノ木尾根
登山口
上和田
晴れ  08:25着
 08:40発
09:30
09:45
10:20
10:30
11:05
11:10
11:45
12:15
12:3013:15
13:20
13:3513:5014:20
14:35
15:2015:35着
16:05発



今年はシロヤシオの当たり年。以前から楢ノ木尾根を歩きたいと言っていたので、読売新道をご一緒したTAKAさんがタクシー相乗りで行って下さることになりました。高尾7:11の中央線では春のスミレオフでお会いできなかった若いお二人とバッタリ。相変わらずの仲良しご夫婦にお会いできて嬉しかったです。


大峠・雁ヶ腹摺山登山口
【大峠・雁ヶ腹摺山登山口】

大月駅で予約のタクシーに乗り、約30分ほどで大峠に到着(7390円)。

ここは1560mとのことで、一気に爽やかな山の空気に包まれました。数台が駐車していて、端にはきれいに掃除されたトイレもあります。


ちょっと周辺探索。東屋があり、雰囲気は自然公園。案内板には「小金沢シオジの森」の案内板があり、大樺ノ頭の北に「自然の森ゾーン」があるようです。

登山口のすぐ先に「御硯水」の水場がありました。

輝く新緑。  苔むした大岩。
野鳥のさえずりがあちこちから聞こえてきます。

御硯水
【「御硯水」】
芽吹きの森
【芽吹きの森】

大木も多く、見上げながら登って行くと、新緑から芽吹きの森へ移って行きます。

光いっぱいの清々しい森は、いい気持ち。

木々の間から見えていた富士山が大きく見渡せるようになりました。

南に伸びる長い小金沢連嶺と滝子山。その向こうに三ツ峠山。富士山の左には鹿留山が大きい。

富士山
【富士山】

そしてハマイバ丸~大蔵高丸と白谷丸の間に南アルプスも見えています。


南アルプス
【湯ノ沢峠   南アルプス (拡大)】

神奈備石
【パワースポット「神奈備石」】

大きな石積みが見えてきました。人工のようですが、これがパワースポットの「神奈備石」のようです。
自然とは思えない、きれいな石積みです。

広い草原になり、サクラスミレが咲いていそうな雰囲気でしたが、残念。

雁ヶ腹摺山の草原
【雁ヶ腹摺山の草原】
雁ヶ腹摺山 山頂
【雁ヶ腹摺山 山頂 (拡大)】

草原の先が雁ヶ腹摺山の山頂でした。
単独女性と中高年夫妻の3名だけで、静かな山頂。周囲はコメツガなど針葉樹に囲まれ、富士山の方角だけが開けていました。

「五百円札に描かれた富士山の撮影地」とのことで、なるほど同じ富士山です。


帰宅後、どこかにあったはずと捜してみれば、ほんとぴったり、季節も似ている雰囲気です。


五百円紙幣
【五百円紙幣 裏面】

旧五百円紙幣と同じ富士山
【紙幣と同じ富士山 (拡大)】

山頂から北へ向かうと林相が変わり、カラマツ林の向こうに牛奥ノ雁ヶ腹摺山など見えてきました。
コメツガなど針葉樹が多くなり、カラマツの青い新芽が可愛くてとてもきれいです。


カラマツ林
【カラマツ林】

針葉樹林
【針葉樹林】

大樺ノ頭 山頂
【大樺ノ頭 山頂】

大樺ノ頭の山頂が見えてきて、先ほどのご夫妻も同じく楢ノ木尾根とのこと。

名前は大樺ですが、比較的細めのダケカンバが多いようでした。

大樺ノ頭からは枯れたスズタケが横倒しになった急下り。道に張り出している所もあってポッキーの道みたいです。

滑りやすい真っ直ぐな急下りもあるので、雨後は要注意。

枯れスズタケ
【枯れスズタケ】

緩やかな尾根道になっても枯れスズタケは続き、やがて送電鉄塔が見えてきました。
新緑の中にはトウゴクミツバツツジが多くなり、その先は小笹の気持ちいい林になりました。


楢ノ木尾根 送電鉄塔へ
【楢ノ木尾根 送電鉄塔へ】

小笹の道
【小笹の道】

楢ノ木尾根
【楢ノ木尾根  輝く新緑 (拡大)】

送電鉄塔手前は尾根がやや広く、カエデの若葉が輝き、ツツジのピンクがとても鮮やかに映えています。

振り返れば、歩いてきた雁ヶ腹摺山と大樺ノ頭が見えていました。

雁ヶ腹摺山と大樺ノ頭
【雁ヶ腹摺山と大樺ノ頭】


キバナノコマノツメ

タチツボスミレ

白花ナガバノスミレサイシン?

ツルキンバイ

奥秩父~雲取山
【送電鉄塔NO.5から見る奥秩父~雲取山 (拡大)】

大きな送電鉄塔の下に着きました。松浦本で「唐松立」と記されている地点です。

北には、長峰、牛ノ寝通り、丹波大菩薩道。
そして一番奥に奥秩父~雲取山の稜線。

楢ノ木尾根の前方には権現山~扇山、遠くに丹沢も見えていて、素晴らしい眺めです。


南には道志~三ツ峠山の山々と富士山。
お昼にはまだちょっと早いので、先へ進みます。

権現山~扇山
【権現山~扇山 (拡大)】

相変わらず枯れスズタケは続きますが、ブナも多くトウゴクミツバツツジも点在しています。
小ピークを登り返すと、足元にサクラスミレが見えてきて嬉しい。その先はロープの急下りです。


楢ノ木尾根
【楢ノ木尾根 スズタケ道】

ロープの急下り
【ロープの急下り】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

緩急交互の下りの途中で、TAKAさんの「シロヤシオが咲いていますよ~」の声。見ればちらほら咲いていて、嬉しい~

このあたりはまだ木も少ないけれど、この先が楽しみです。

カラマツ林の先で、次の送電鉄塔が現れました。
ちょうど時間なので、木陰でお昼にします。

送電鉄塔 29号
【送電鉄塔 29号】

次の1409m点への登り返しになると、トウゴクミツバツツジとシロヤシオも少し増えてきました。
散り花に気づき、見上げればシロヤシオが咲いているといった風情で、先週あたりが良かったようです。


トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

1409mから急降下
【1409mから急降下】

小さなピークの1409mからは、ピンクの散り花の中のワイヤーロープ急下りです。

そして泣坂ノ頭への登り返しになると、シロヤシオもぐっと増えてきました。

ここも、見上げればシロヤシオというような高い木が多いので、どうやって写真撮ろうかな~と立ち止まること、しばしば。

シロヤシオ
【シロヤシオ 散り花】
泣坂ノ頭
【泣坂ノ頭 南側斜面 (拡大)】

上へ行くほどシロヤシオも花付きが良くなってきました。右下の南面斜面にはシロヤシオがいっぱい。

TAKAさんにも教えてあげたいけど、速すぎてもう姿が見えない。基本的にお互い自由なので、勝手に楽しむことにしました。

少し下ると、更に奥にシロヤシオ。紅白に嬉しくなって、吸い寄せられるように進んで行きました。

シロヤシオ
【トウゴクミツバツツジ&シロヤシオ (拡大)】

シロヤシオが縦に並んだあたりはちょうど見頃で、とてもきれい。
瑞々しい緑の葉 清楚な白い花。 なんて美しいんでしょう~♪


シロヤシオ
【シロヤシオ 見上げる木々 (拡大)】

シロヤシオ
【シロヤシオ 清楚な白花 (拡大)】

泣坂ノ頭
【泣坂ノ頭】

一人ゆっくりシロヤシオを楽しんで、ようやく泣坂ノ頭に着きました。お待たせしてすみませ~ん。

大月市設置の道標は前後を指すだけの指導標でしたが、小さく「泣坂ノ頭」と記されていました。

この先は緑一色。明るい緑の木洩れ日を浴びながら大峰へ向かいます。

新緑の森
【新緑の森 (拡大)】
大峰山頂 祠
【大峰山頂 祠】

尾根の曲がり角のような大峰の山頂には祠が祀られていました。

すぐ下で、右の「水無山」方面へ。最初は落ち葉の急下りです。


やがて緩やかな道になり、南東面が伐採された1298m点の西沢ノ頭に出ました。
東に扇山と百蔵山。楢ノ木尾根の先が右へカーブしながらポコポコと見えています。
この1298m点からは灌木の下りで、小枝が飛び出してヤブっぽく歩き難い所がありました。


1298m・西沢ノ頭
【1298m・西沢ノ頭から】

灌木の下り
【灌木の下り】

植林の中に上和田・大峰の分岐があり、すぐ右に明るい雑木に囲まれた水無山の山頂がありました。

あとは上和田まで下るだけなので、しばし時間調整です。


1139m・水無山
【1139m・水無山】
上和田へ
【上和田へ長い急降下】

分岐に戻り上和田へ。ここからはほぼ真っ直ぐな落ち葉の急下りで、かなり長いです。道の真ん中に、まだ蕾のササバギンランがいました。

下の方で右に折れたあとはトラバース気味に真っ直ぐ下らず、右折点近くからすぐ左下へジグザグに下るのがルートでした。

やがて舗装道路が見えてきて、楢ノ木尾根登山口に下り立ちました。


山里の景色を見ながらゆるゆると下り、上和田小学校前の車道に出ましたが、バス停が分からずしばし右往左往。地図の小学校前より200mほど右下に移動(?)していました。

楢ノ木尾根 登山口
【楢ノ木尾根 登山口】


サクラスミレ

フモトスミレ

オトコヨウゾメ

ササバギンラン


念願の楢ノ木尾根は、青空と富士山とトウゴクミツバツツジと大好きなシロヤシオ。すべてが揃って、とても嬉しい山行でした。雁ヶ腹摺山の山腹は自然庭園のようで、大樺ノ頭~大峰は静かなルート。西沢ノ頭からはちょっと大変でしたが、楽しいルートでした。TAKAさん、いろいろお世話になりありがとうございました。




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