硫黄岳には5回行っているようでしたが、まだ一度も山頂からの眺望に恵まれたことがありません。
今回は通りすがりで行くのではなく、硫黄岳だけに狙いを定めて、初ピッケルでのリベンジに挑戦しました。
2014.3.22-23 (土日) | 学林 | → | 美濃戸 山荘 | → | 行者 小屋 | → | 中山 展望台 | → | 赤岳 鉱泉(泊) | → | 赤岩ノ頭 | → | 硫黄岳 | → | 森林 限界 | → | 赤岳 鉱泉 | → | 美濃戸 山荘 | → | 美濃戸口 |
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快晴 | 10:10着 10:10発 | 11:35 11:50 | 14:05 14:30 | 14:45 15:15 | 15:35着 07:00発 | 08:50 09:00 | 09:30 10:05 | 10:35 11:00 | 11:40 12:00 | 13:15 13:30 | 14:15着 14:45発 |
今回も直前まで行き先を迷いましたが、天気図を見て決心。『今度こそ硫黄岳からの眺望!』 |
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美濃戸口からは雪道。一部凍結もあるので、途中で4本の軽アイゼン装着。 |
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雪いっぱいの針葉樹林帯を進み、急登が終わるとあたり一帯は霧氷で真っ白になりました。 |
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進むにつれ、白い大同心・小同心が見えてきました。 そして真っ白に輝く赤岳! |
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繊細な霧氷の木々 白い峰々 あまりの美しさに立ちすくんでしまって進めません。 【霧氷の八ヶ岳】 |
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カメラマンさんも三脚立てて本格撮影。 ほんとに、なんて素晴らしいんでしょう~!! |
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あまりの素晴らしさに、いつものおやつタイムも忘れ、そういえばお昼もまだだった。 |
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雪に埋もれてツララの下がった行者小屋や阿弥陀岳など振り返りつつ、赤岳鉱泉へ向かいます。 |
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10分ほど先の分岐から左へ上がると中山展望台はすぐで、ここは外せません。 【中山展望台】 |
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つららの下がったオオシラビソと、目の前に大きく広がる横岳~三叉峰。 |
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そして地蔵尾根と文三郎尾根を歩く人たちを眺めるのも楽しいです。 |
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今日は風もなく、午後の3時過ぎても真っ青な快晴。 【白く輝く赤岳】 |
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樹林帯の雪の下りは無雪期よりラクで、思いのほか早く赤岳鉱泉が見えてきました。奥に見えているのが、この小屋名物のアイスキャンディーでしょうか。 |
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赤岳鉱泉に着きました。宿泊手続きをして、周辺散策。 |
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連休初日はかなり混んだようで、食事も3回とか4回。今日はゆったりで、布団14枚の部屋に5人でした。この時期、この小屋に泊まる人たちは皆さん本格的な冬山登山者。私のような硫黄岳だけなんて初心者はいないようでした。夜、外に出ると星がきれいで嬉しく、感謝しつつ就寝。 |
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 3月23日 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ |
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快晴の朝を迎えました。今日はピッケルデビューです。とりあえず出発から持ちましたが、やっぱり邪魔。手に何か持つのは好きじゃないので、首の後ろとザックの間に尖がった先を差し込んでみたら、けっこう安定しました。手が空くのでなんて便利なんでしょう!すっかり気に入ってしまいました。樹林帯の急登を過ぎると、木々の間から朝日に輝く阿弥陀岳が見えてきました。 |
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ダケカンバ帯になると霧氷が現れました! |
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森林限界を過ぎると、エビのしっぽも付着した樹氷の世界。 |
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そして紺碧の空に白く輝く繊細な霧氷の木々! 【紺碧の空 白い霧氷】 |
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自然界の青と白は大好きなので、この霧氷が見れただけで今日はもう十分な気分ですが、”硫黄岳一途”のはずだったので更に進みます。 |
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振り返れば、これまた素晴らしい青と白の世界。 【赤岳~阿弥陀岳】 |
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赤岩の頭に着くと強風になりましたが、素晴らしい光景に出会えました。 【美しいシュカブラ】 |
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「赤岩の頭山頂」に寄って、美しいシュカブラ越しの峰々を見ながら硫黄岳へ進みましたが |
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手袋を外すのももどかしいので写真もあまり撮らず、硫黄岳の山頂に着いてしまいました。 |
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そして念願の硫黄岳から見る八ヶ岳主峰の峰々! |
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爆裂火口は白黒の縞模様。風がなければ台座の頭まで行きたかったけど、今日はやめておきましょう。 |
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立派なエビのシッポに覆われたケルン。 |
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さて下山。 |
シュカブラと赤岳~阿弥陀岳の景色を眺めながら戻ってきました。 【シュカブラと赤岳見つつ・・・】 |
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振り返り見る硫黄岳と白い山肌。 【硫黄岳振り返りつつ・・・】 |
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雪の急斜面を下ってダケカンバ帯までくると風も当たらず、心地よい日差し。 【霧氷の赤岳~阿弥陀岳】 |
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あとは帰るだけ。樹林帯の下りは早く、赤岳鉱泉に戻ってきました。ベンチで簡単お昼。 |
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帰りは北沢沿いで、こちらも雪いっぱい。 |
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対岸なのでズーム。 ほんとだ、熊じゃない。 |
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雪道を緩やかに下り、橋を渡れば林道ですが、この先も雪いっぱいなので林道歩きも楽しい。 |
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美濃戸山荘に戻って来ました。8本歯から4本歯に変えましたが、昨日の朝と違って雪解けが進み凍結も少なく、4本歯も必要なかったかも。 |
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念願だった硫黄岳からの今回の展望は、過去5回分を一気にプレゼントされたような素晴らしい眺望でした。霧氷と紺碧の空と美しいシュカブラ。雪の高山の素晴らしさに触れ、また来たいと思ってしまいましたが、こんな天気は滅多にないのでしょうね。本当に恵まれた感謝と感動の二日間でした。 |
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