イエローナイフ




生まれて初めてカラーの夢を見たのは中学生の頃で、空一面に広がるオーロラでした。
11年周期でピークを迎えるという憧れのオーロラの、今年はその当たり年。
オーロラベルト真下で、晴天率が高いというイエローナイフへ行って来ました。

2013.3.17-21
 成田カルガリーイエローナイフカルガリーバンクーバー成田




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  17日  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


現地イエローナイフまでは各自で乗継いで行きます。今回は海外旅行慣れしている妹と一緒。
成田からエアカナダでカルガリー空港着。小雪の舞う中を徒歩で座席数52のイエローナイフ便へ乗換えると、北極圏に近い北緯62度のイエローナイフが近づき、窓から白い湖と白い森と白い小さな町が見えました。


カルガリー空港
【カルガリー空港 徒歩で乗り換え】

イエローナイフ上空
【イエローナイフ上空】

空港に到着。暖かな機内から、いきなり-15度以下の外に出て、ここも徒歩で到着ロビーへ。
イエローナイフはとっても小さな町なので、飛行機の便数も少ないようです。


イエローナイフ空港
【イエローナイフ空港】

イエローナイフ 到着ロビー
【イエローナイフ 到着ロビー】

オーロラツアー担当者が迎えに来ていて、ホテルへ案内。私達が予約したホテルはイエローナイフの街の中心にある「イエローナイフ イン」。ツアーの事務デスクもあり、食事や買い物などとても便利なホテルでした。

1階にはレストランやお土産屋さんがあり、そのレストランで食事をした後、夜9時にまたバスが迎えに来てオーロラ鑑賞地へ。


イエローナイフ イン
【イエローナイフ イン】

鑑賞施設オーロラビレッジはスタッフも客も殆どが日本人で、軽い夜食を頂きながらオーロラを待ちます。合間にはオーロラDVDを鑑賞したり、先住民の衣装(?)など、ちょっと着てみたりして過ごしました。


ダイニングホール
【ダイニングホール】

先住民の民族衣装
【先住民の民族衣装(?)】


ここは町から車で30分ほど奥の、湖のある森の中。気温はマイナス21度。風がないので山よりマシ。深夜1時頃まで待ちましたが、淡い色のオーロラが見えただけ。妹が「天の川じゃない」と言う程度でした。凍結した湖の湖畔には先住民テント・ティーピーが幾つもあって、ストーブで暖かく、飲み物も自由です。


オーロラビレッジ
【オーロラビレッジ】

ティーピー
【先住民テント ティーピー】


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  18日  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


3時頃寝て、昼前まで就寝。 日中は自由行動。3月中旬なので昼の気温は
マイナス15度前後。真冬のようなマイナス40度という気温は体感せずにすみます。
この日はビジターセンターへ行きました。ここには日本人スタッフもいて、びっくり。
その後も時間があったので、近くの湖の周遊歩道を歩くことにしました。


ビジターセンター
【ビジターセンター】

ビジターセンター展示
【衣装や剥製など展示】


極寒ですが積雪はさほどなく、トレースもついているので問題なく歩けます。
誰にも会いませんでしたが、ベンチには手作りの氷のロウソク立てがありました。
中に小さくなったロウソク。気温が低すぎてロウソクの炎くらいでは融けないようです。
素敵なカップルがここでロウソクを灯しながらオーロラを見たのでしょうか、いいですね~


FRAME LAKE湖畔
【FRAME LAKE 湖畔】

氷のろうそく立て
【氷のろうそく立て】

半周した辺りで湖を横断し、向こうに見えるイエローナイフの町へ向かいます。
完全凍結しているので、この季節は車も通るようです。振り返れば針葉樹林しか見えません。


湖畔を振り返る
【湖畔を振り返る】

イエローナイフ
【イエローナイフの町へ】

Gold Range Bistro
【Gold Range Bistro】

明日の昼食を買い、夜は近くのレストランへ。

見回せば客は全員日本人。オーロラ以外に何もない町ですが、オーロラに関心があるのも日本人ばかりなのでしょうか・・・?
ビジターセンターに日本人スタッフがいたのも納得。

今夜も9時にバスが迎えに来てオーロラビレッジへ。しかし今日はオーロラが全く現れません。

ダイニングホールでDVDを見たり、ティーピーでお茶飲んだり、ギフトショップでお土産買ったりして、1時まで待ちました。

ギフトショップ
【ギフトショップ】

3月15日16日は地元や日本の新聞にも載ったほどのオーロラ爆発があったようです。
シーズンに数えるほどしか見れないオーロラ爆発。一日違いだったので、とっても残念でした。



【3月15日】


【3月16日】


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  19日  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今日はオプションツアーに参加。
初めて昼間のオーロラビレッジへ向かいます。

周りには、凍って白い雪原になった湖と森しかなく、今年の2月は記録的な高温で、雪が一気に融けたそうです。


オプションツアーへ
【オプションツアーへ】

オーロラビレッジ 湖上
【オーロラビレッジ 湖上】

ティーピー
【ティーピー】

夜と違った雰囲気のオーロラビレッジ。雪は非常に細かくサラッと払えば凍結湖面が見えます。


オーロラビレッジ
【湖上から見るオーロラビレッジ】

凍った湖面
【2m以上凍った湖面】

最初は犬ぞり体験。けっこう速く、しかもガタガタ揺れるので私は終始腹筋状態で写真撮影。
森の中や緩い上り坂もあったけど、逞しい犬たちはワンワン吠えながら頑張ってくれました。


犬ぞり
【犬ぞり体験】

犬ぞり
【けっこう速い】

かんじき体験
【かんじき体験】

次は、かんじき体験。
先住民のかんじきは白樺で作った目の細かいものですが、雪がサラサラなので問題ないのでしょうね。


ガイドさんはトレースのある所ばかりでなく小枝を折りながら森の中もどんどん進みます。
ヤブコギもあり、山に慣れない人は大変。振り返っても他の人の姿が見えない時があります。


かんじき体験
【ヤブコギもあってびっくり】

かんじき体験
【小さな丘へ】

湖面の上を歩いたり、林の中のふかふか雪を歩いたり、木々を渡るリスを愛でたり。
途中、ガイドさんが歩きながら拾い集めた小枝や白樺の皮で、焚き火休憩。


林間ハイク
【林間ハイク】

焚き火
【焚き火】

次はタイヤのようなボート(?)を引き上げて、滑り台に挑戦。瞬間ボブスレーみたいで楽しい。
串に刺したマシュマロ焼きは食べ放題。狐色にこんがり焼いて、とても美味しいでした。


滑り台
【滑り台】

マシュマロ焼き
【マシュマロ焼き】

3時間以上楽しく過ごしました。車窓から見る川もこの時期は完全凍結して道路になっています。
先住民が銅製ナイフを持っていたのでイエローナイフ族と呼び、町の名前になったそうです。
金が採取されたので一時賑わったようですが、今も金鉱山跡には建物などが残っていました。


イエローナイフの町へ
【イエローナイフの町へ】

川も凍結
【川もアイスロード】

今日の夕食はタクシーで5分のオールドタウンにある、極北の魚料理で人気のBullocks Bistroへ。
私は英語が苦手なので、全て妹任せ。数種の魚のグリルでしたが美味しかったです。
ここは国籍多様で、壁や天井にはお客さんの名刺や写真がいっぱい貼ってあって賑やかでした。


Bullocks Bistro
【Bullocks Bistro】

店内
【壁も天井も賑やか】

分かりやすい一本道だったので帰りは歩いてダウンタウンへ戻りました。電光掲示板に気温が表示されていて、走る車のナンバープレートはシロクマの形で可愛いでした。


マイナス18度
【マイナス18度】

今夜は最終日。3度目の正直で、ようやくオーロラが現れました。最初は白っぽい緑色です。
夜も更けて、今度は端から端へ大きなオーロラ。二重三重でしたが、動きが弱い。
カメラマンはツアー客の記念写真を優先するので、オーロラの撮影はその合間。
一番素晴らしい瞬間の写真はないけれど、私のカメラでは撮れなかったので記念に購入します。



【始めは弱いオーロラ】


【二重になったり 三重になったり】


【カーテン状のオーロラ】

深夜12時すぎに長いカーテン状のオーロラが現れ、ユラユラ揺れていましたが、このあと明るく輝きながら大きくなびいて、あちこちで歓声が上がりました。

瞬時に形が変わるので、カメラ設定など構っている暇はなく、私は空を見上げたまま。

キーンと冷たい大気のなか、光ゆらゆら。
ただただ、すごい。
宇宙の神秘という一言では表せない、なにか。
本当に素晴らしい。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆  20日  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

翌日は早くも帰国。早朝のバスでイエローナイフ空港へ。極寒の中、またも歩いて機内に乗り込みます。


イエローナイフ空港
【早朝のイエローナイフ空港】

帰路便は乗継ぎが2回になりました。カルガリーでは2時間待ち。バンクーバーでは
4時間もあるので、空港内にいたら気が狂う。カナダラインでウォーターフロントへ。


カルガリー空港
【カルガリー空港】

カナダライン
【バンクーバー  カナダライン】

観光地には関心ないけれど、外の空気は嬉しい。英領だった面影のある建物が点在しています。
バンクーバーは樺太と同じくらいの緯度だけど暖流の影響で冬でも雪ではなく雨が降るらしい。


ウォーターフロント
【ウォーターフロントの街】

カナダプレイス
【定番カナダプレイス 山に雪がない・・・】

窓の下を流れる川には木材がいっぱい浮かんでいて、いかにも森の国カナダという雰囲気。
目の前を大きな翼を広げた鳥が飛んで行きましたが、鷹の一種ハイイロチョウヒというらしい。



【川に浮かぶ木材】


【これは、ハイイロチョウヒ?】


3日いればオーロラ鑑賞率95%ということで、3日滞在のツアーでしたが、往復の大変さを思えば1週間は滞在したい。帰国後もオーロラの光ゆらゆらが頭から離れず、なかなか山モードに戻れませんでした。NHK取材班が1ヶ月滞在して、最後にようやく見れたというオーロラ爆発。今回は空いっぱいのオーロラではなかったし、写真も撮れなかったのでちょっと心残り。また行きたいと思いました。




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