菊花山・馬立山・御前山

きっかさん(643m)・うまたてやま(797m)・ごぜんやま(730m)


忘年女子会山行でデン笠へ行く予定でしたが、私のミスで菊花山へ変更になりました。
紅葉はほぼ終わっていましたが、御前山では逆光ながら富士山も見えて楽しい一日でした。


2012.12.1
(土)
 大月駅無辺寺菊花山沢井沢ノ頭馬立山九鬼山
分岐
菊花山
分岐
御前山神楽山猿橋駅
曇りのち
晴れ
 09:00着
 09:05発
09:2010:13
10:20
11:23
11:30
11:50
11:53
12:00
12:50
13:3014:10
14:40
15:0516:10着
16:17発



今年の忘年山行はデン笠の予定で、palletさん、アイさん、cyu2さん、私の4人は中央線の列車内で合流。上野原駅で下車し、トイレなど身支度してザックを担いだら、腰にあるはずのウエストポーチがないことに気付きました。『ドキッ! トイレに置き忘れたの?』と思い、トイレに戻ってもない。よく考えたら、電車から降りる時にもなかったような気がする。ということは座席に置き忘れたということ?

慌てて駅員さんに届け出ると、電車が大月駅に着かないと分からないとのこと。皆さんに申し訳なくて、とりあえず届けは出したので、後は天に任せてバスに乗り遅れないようにしなきゃと思いましたが、皆さんが「ポーチがあるかないか分かるまで待ったほうがいいですよ。」と言って下さったので、しばらく待機。


8:27に「列車内にあったようで、大月駅で預かっています。」との返事が来ました。8:28のバスはもう無理そう。ガックリしていると、「じゃあ、大月駅で受け取って周辺の山にしましょうよ。」と言って下さったので、次の電車に乗ることになりました。大月駅でポーチを受け取り、やれやれ一段落。本当に皆さんに申し訳ない思いでいっぱいになりましたが、もう仕方ない。駅から駅へ歩ける菊花山・御前山へ行く事にしました。パラパラ雨粒も落ちていますが、青空もチラッと見えています。


無辺寺
【無辺寺】

改札を出て、正面右奥のバイパス沿いにある無辺寺に向かいます。

本殿にお参りし、左手の段々を上がって行くと、「菊花山」の札がかかる小さな社があり、更に左上へ。

短い植林を急登して回り込むと、潅木帯になり岩混じりの急登になります。

だんだん青空が見えてきて、弱いながらも日差しが出てきました。

急登
【岩混じりの急登】
菊花山 山頂
【菊花山 山頂】

菊花山の山頂に着きました。
狭い山頂ですが、天気が良ければ富士山など展望のいい山です。

この時は忘れていましたが、去年の12月にも来ていたようです。晴れていれば駅から1時間で見晴らしのいい山頂に立てるので、とてもお得な山です。

麓の景色もよく見え、百蔵山・扇山など1000mを越える山にはまだ雲がかかっていました。

扇山方面
【百蔵山・扇山方面】
菊花山 岩下り
【菊花山 岩下り】

木々があるので分かり難いけど、ここはヤセ尾根。丸岩が点在する短い急下りがあります。

その後は落ち葉いっぱいのサクサク下り。柔らかな光が差し込んで、気持ちのいい陽だまり道です。

陽だまり
【陽だまり】

正面にはこれから歩く御前山~馬立山のシルエット。名残の紅葉など見つつ下りました。
足元は落ち葉いっぱいのふかふか道。先週あたりが見頃だったのでしょうね。


名残の紅葉
【名残の紅葉見つつ】

落ち葉
【癒し系の色合い】

菊花山からは一旦下って、この辺が鞍部。笹などのヤブになるので、遠目には姿が見え難い場所です。

先日、菊花山で登山者が流れ弾に当たった事件があったので、皆さんで熊鈴を下げました。cyu2さんが「登山者がいま~す。登山者がいま~す。」と唱えてくれていました。


鞍部
【鞍部は笹ヤブ】
沢井沢ノ頭から馬立山へ
【沢井沢ノ頭から馬立山へ】

登り返して沢井沢ノ頭に出ました。
しばし休憩。
このまま御前山へ行くのでは早すぎなので、馬立山へ寄っていく事にします。


山頂直下は岩場が続く急登で、今は巻き道がルートになっています。
いずれにせよ落ち葉の急登で、気温は低いものの、さほど風もないので暑い。


直下は左の巻き道
【直下は左の巻き道へ】

馬立山頂 直下
【馬立山頂 直下】

馬立山の山頂は狭く木々に囲まれているので、記念写真だけ撮って先へ進みました。


馬立山 山頂
【馬立山 山頂】
九鬼山・田野倉尾根 分岐
【九鬼山・田野倉尾根 分岐】

少し進むと九鬼山分岐があり、今はエアリアでも実線になっている田野倉駅への道も下りています。

このちょっと先でランチタイムにしました。
今日は金ぴら山も歩くからと、palletさんからは丁寧に小分けされたキンピラ。cyu2さんからはウズラの卵が可愛いミートローフを頂き、とても美味しく楽しいランチタイムでした。

先ほどの馬立山へ引き返し、また岩混じりの急下りです。落ち葉いっぱいなので、慎重に下りました。

馬立山からの急下り
【馬立山からの急下り】
菊花山・御前山分岐
【菊花山・御前山分岐に戻る】

菊花山分岐に戻って来ました。
ここから右の御前山へ向かいます。


青空が広がり、周辺の山々も見渡せるようになってきました。すぐ分かるのは滝子山。
そして白いザレ斜面の白谷ヶ丸など、湯ノ沢峠あたりが大きく広がっています。


本社ヶ丸 滝子山
【本社ヶ丸    滝子山】

湯ノ沢峠・雁ヶ腹摺山方面
【湯ノ沢峠・雁ヶ腹摺山方面】

檜
【檜 幼木】

このあたりはヒノキが植林されていました。
防鹿網から飛び出した葉の裏を見て、palletさんがどなたかから教えてもらったというヒノキとサワラの見分け方を披露。その方、もしかしたら下ネタ好きな染色体研究者だったのかしら。

その先は大きな岩頭で、間違って左へ登りかけてしまいましたが、ここは右側を巻くところでした。

地図には「八五郎クドレ 南側を巻く」と記されています。小さいながら、見上げるほどの絶壁岩です。

八五郎クドレ
【八五郎クドレを振り返る】

御前山に到着。ここは秋山山稜が一望できる山頂で、西端の九鬼山までよく見渡せます。
写真中央は倉岳山。右は無線中継所がある大桑山で、後に隠れる高畑山とほぼ同じ高さです。

御前山から見る秋山山稜
【御前山から見る秋山山稜】

そして逆光ながら富士山も見えています。

予定のデン笠はもともと富士山の見えない山でしたが、やっぱり富士山が見れると嬉しい。
富士山の手前は鹿留山。


富士山
【富士山】
御前山 山頂
【御前山 山頂】

嬉しい景色をバックに、記念写真。
撮影後は、アイさん特製チーズケーキでティータイムです。

御前山からも短いながら急下り。
下り立った鞍部は、猿橋駅と神楽山の分岐。
すぐなので神楽山をピストンしました。

御前山 急下り
【御前山 急下り】

神楽山には三角点がありますが、今は低木に囲まれ展望はありません。
分岐に戻り、最後の尾根を下ると、黄葉が夕日に輝く所もあってきれいでした。


神楽山 山頂
【神楽山 山頂】

輝く黄葉
【輝く黄葉 振り返りつつ】

ゴツゴツ岩と落ち葉の急下りになったので、おしゃべりしながらも慎重に下ります。

九鬼山へ初めて登ったのは4月下旬。この辺はヤマツツジが多く、朱色がいっぱい広がっていました。


岩混じりの急下り
【岩混じりの急下り】
名残の黄葉
【名残の黄葉】

名残の黄葉と、落ち葉いっぱいのサクサクを楽しみながら、下りました。

うす暗い植林を抜ければ間もなく登山口です。
あとは車道。 皆さん、お疲れさまでした~

御前山・九鬼山 登山口
【御前山・九鬼山 登山口】

猿橋駅へ
【百蔵山・扇山見つつ猿橋駅へ】


夕日に照らされて、暖かな色に染まった山々を見つつ猿橋駅へ向かいました。

車道でも下の農道でもカーブ下で合流し、右へ進めば駅南口に着きます。

大した雨にも遭わず、ずっとお日様が一緒の忘年山行でした。コースとしては短いものの、おしゃべりしつつの山歩きだったので、とても楽しい一日でした。



とんでもないミスで菊花山に変更になってしまい、本当に申し訳ありませんでしたが、後日、丹沢・陣馬・奥多摩あたりでは雹や雪が降ったと知りました。その雪雲の通り道と思われるデン笠なら、私たちもランチどころではなかったと思うので、却って良かったのかも知れないと、少し胸を撫で下ろしました。

もしかしたら山の神様が、sanpoなら不思議はないと思える手段で、私たちを大月駅へ移動させて下さったのではないかしら。(笑) なんて都合よく考えて、私のうっかりミスを山の神様に感謝してしまいました。何はともあれ、私の失敗に優しく対応して下さったみなさんのお陰で、とても楽しい忘年山行となりました。本当にありがとうございました。



------皆さんの菊花山レポはこちら------

● palletさん  :「そらいろのパレット」
● cyu2さん   :「カラダよろこぶろぐ」



デン笠。「はじめまして」の山は、その山のご機嫌麗しい時に行った方が山も喜ぶと思うので、ご希望があればまた機会を作って、いつかお天気のいい日にリベンジ山行してもいいなあと思っています。m(_ _)m




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