畦ヶ丸

あぜがまる(1292m)


気になりながらも、近場のためつい後回しになってしまう丹沢の紅葉。
今年もやや遅きに失した感がありますが、畦ヶ丸を基本ルートで回ってきました。


2012.11.16
(金)
 西丹沢権現山
分岐ベンチ
本棚善六のタワ畦ヶ丸大滝峠上一軒屋避難小屋大滝橋
快晴  08:30着
 08:35発
09:1509:35
09:40
10:3011:20
12:00
12:4013:25
13:30
14:35着
14:47発



今日は快晴。御殿場線・松田駅ホームからは、くっきりきれいな富士山が見えました。平日の西丹沢行きバスは谷峨駅7:41。乗客は10名くらいで殆どが単独でした。


西丹沢の吊り橋
【西丹沢の吊り橋】

西丹沢自然教室周辺のイロハモミジはきれいに紅葉していましたが、まだ朝日が当たらず日陰です。

吊り橋を渡ると周囲の山肌には赤や黄も見られますが、全体に落葉気味で紅葉は少ない感じでした。

権現山の分岐ベンチ。権現山ルートはエアリア実線ですが、現在は通行止めになっています。

権現山分岐ベンチ
【権現山分岐ベンチ】

今の季節、水量はさほど多くなさそうですが、下棚と本棚の滝へ寄っていきます。
見上げれば紅葉はあるけれど、やっぱり葉がずいぶん散ってしまったみたい・・・


下棚
【下棚】

本棚
【本棚】

倒木多い
【倒木多い】

今年は関東も台風が通過したので、その影響でしょうか、沢沿いの道にはあちこちに根っこごと倒された木々が多くありました。


沢を離れ、善六のタワへ向けての登りになると紅葉も見られます。
やはり大分散ってしまったようですが、青空に明るく映えていました。


善六のタワへ
【善六のタワへ】

紅葉
【紅葉見上げ】

本棚沢方面
【トラバースから見る本棚沢方面】

崩れやすかったザレのトラバースは、下巻くように道が付け替えられています。

植林の急登とアセビの道を上がって尾根に出れば善六のタワで、ここからはほぼ落葉していました。

善六のタワ
【善六のタワ】
長い梯子
【長い梯子】

畦ヶ丸で一番長い梯子と段々。緑に埋もれていた印象ですが今は光が差して明るい段々です。

この先はしばらく緩やかなブナの道。スズタケがすっかり枯れて姿もなくなり、気持ちのいい尾根道です。

木々に透けて、左には権現山、右には加入道山への尾根が見えていました。

畦ヶ丸へ
【畦ヶ丸へ】

秋の爽やかな光の下、ブナ大木など見上げながら進んで行きました。このあたりは
シロヤシオなどツツジも多いので、いつか紅葉の頃にと思いつつ、いつも時機を逸しています。


ブナ林
【畦ヶ丸 ブナ林】

ブナ大木
【ブナ大木と段々道】

畦ヶ丸
【畦ヶ丸】

畦ヶ丸山頂に着きました。
木々に囲まれた静かな山頂ですが、常緑樹が多いので一部日陰になってしまうのが惜しい。

展望のない山と思っていましたが、今日は木々の間から富士山が見え、先週はまだ白くなかった南アルプスも、今日はずいぶん白くなっていました。

富士山
【富士山】
スズタケ
【スズタケの道】

心配していた避難小屋のトイレはきれいに使われていて安心しました。その先は一部スズタケが残っていましたが、ここもいつかは枯れてしまうのでしょうね。


樹間から富士山をちらほら見ながら下り、大滝峠上のベンチに来ました。
ここまで来ると紅葉もいくらか多くなり、見上げる青空に赤や黄が映えてきれいです。


大滝峠上 紅葉
【鮮やかな紅葉】

大滝峠上
【大滝峠上のベンチ】

紅葉
【紅葉】

大滝峠上から屏風岩山への道を見送って、左へ下ります。このあたりは紅葉も残り、きれいでした。

今日は午後になってもすっきり青空。黄葉の向こうに、まだ富士山が見えて嬉しくなります。

富士山
【黄葉の向こうに富士山】

ステタロー沢沿いの、東海自然歩道として整備された頃の道標はすっかり朽ちて、
その後の鉄板道標がありますが、ここは雨に崩れやすい地形なのでしょう、
あちこち倒木もあって、大滝峠上と一軒屋避難小屋の間は荒れた雰囲気でした。


倒木
【ステタロー沢】

荒れた沢
【荒れた雰囲気】

一軒屋避難小屋
【一軒屋避難小屋】

避難小屋は前回同様閉まっていますが、利用する人はいるのでしょうか。谷間の小屋なので、日陰になるとちょっと寒そうです。


避難小屋の先もあちこち倒木が多いけれど、こちらは桟道が新しくなっていました。
以前、朽ちて傾き、危ないと思っていた桟道も鉄製支柱と鎖でしっかり整備されていました。


マスキ嵐沢
【倒木多い】

整備
【整備された桟道】

風の当たりにくそうな場所は紅葉もまだきれいに残っています。午後の光に黄葉が輝いていました。


輝く黄葉
【輝く黄葉】
山肌の紅葉
【山肌の紅葉】

本来ならこの辺は見頃のはずですが、山肌を見ても落葉した木が多く、ちょっと寂しい色合いです。

マスキ嵐沢には根っこごと流されてきた木があちこち散乱しています。海に近い丹沢は台風の影響も大きいのでしょうね。

流木
【流木】
クサリ場
【クサリ場】

畦ヶ丸には特に危険という場所はなく、ここが唯一のクサリ場です。

やがて右下に見えてきたのが大滝で、周辺は色づき始めといった風情でした。



数台なら駐車できそうな場所の先から林道になり、あまり紅葉せずに散ってしまいそうな日陰の道を進んで、大滝橋バス停へ向かいました。

大滝
【大滝】


今年は全般に紅葉が遅れているので畦ヶ丸もまだきれいだろうと思いましたが、中腹の紅葉は散ってしまったようでちょっと寂しい印象でした。でも終日青空だったので、気持ちのいい爽やかな秋の丹沢でした。




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