太郎兵衛平

たろべえだいら(約2340m)
平成24年8月1日〜4日

いつかいつかと、憧れていた読売新道。今年こそはと思っていました。
ところが昨年の地震や今年の台風で、崩壊多数で通行不可とのこと。
修復工事は8月上旬終了とのことですが、ともかく水晶小屋まで行ってみます。


2012.8.1
(水)
 折立檜の大木展望ベンチ五光岩ベンチ太郎兵衛平
(太郎平小屋)
左俣出合薬師沢小屋
快晴
のち晴れ
 06:55着
 07:10発
08:30
08:35
08:50
09:00
10:30
10:45
11:40
13:10
14:20
14:30
15:20着



読売新道は、北アルプス最深部の水晶岳・赤牛岳から黒部ダムへ伸びる長大な尾根で、黒部湖末端に下りてからも難所のアップダウンが続く長いコースです。読売新道を歩くには水晶岳へ行かなくてはならず(登り利用は想定外)、水晶岳へは今回は雲ノ平経由で行きたいので折立から入る事にしました。

富山駅へは夜行バスでもいいけど、室堂行きの毎日アルペン号が一番早く有峰口に着くようなので、2006年と同じくアルペン号を利用。5:25に有峰口に着きました。下車したのは私一人でしたが、すぐ後に到着したさわやか信州号からも単独2名が下車。有峰口6:03発のバスに乗って折立へ向かいました。
 現在、富山〜折立のバスは予約制になっています。満席の場合、通過してしまうので予約は必要。

折立には大きな駐車場があり、登山口の広場には自動販売機やトイレなどもあり、けっこう賑わっていました。簡単な朝食を済ませ、身支度して出発。


薬師岳登山口
【薬師岳登山口】
樹林帯
【朝日のさす樹林帯】

朝の光が差し込む樹林帯にはダケカンバなどの大木も多く、見上げつつ登って行きます。足元には既に赤い実になったアカモノが見え隠れしていました。

そろそろ休みたいな〜思っていたら、檜の大木が見えてきました。とても立派な、どっしりとした幹です。

近くまで行って、びっくり。
見上げれば、この檜の幹の右側からマツの木が生えていて、左後ろからはトチノキのような大きな団扇葉の広葉樹が生えています。何でも受け入れる包容力のある大木。素晴らしいなあと、あっちやらこっちやら見上げて感動でした。

檜の大木
【檜の大木】

樹林帯を抜けると一気に展望が開けます。今日は快晴。
ベンチの向こうには、大きな山容の薬師岳が、ど〜んと広がっています。
左には大日岳〜剱岳〜立山がくっきりきれい。今度は秋に行ってみたいなあ〜


剱岳方面
【左には剱岳方面】

薬師岳方面
【ベンチの向こうに薬師岳】

振り返れば 有峰湖
【振り返れば 有峰湖】

草原の中の一本道。
振り返れば、青い空、青い山、青い有峰湖。
緑の原には、キンコウカやニッコウキスゲの黄色。


遠くの白山もきれいに見えています。
日差しが強烈で暑いけど、風が吹き抜けるので、気持ちいい〜

白山  有峰湖
【白山  有峰湖】


ツルリンドウ

タテヤマリンドウ

ミヤマリンドウ

チングルマ・穂

気持ちのいい緩やかな草原道を歩いて、五光岩ベンチに着きました。
前後左右、なだらかな景色は素晴らしく、特に薬師岳の緑の草原が絵のようです。


薬師岳
【五光岩ベンチから見る薬師岳】

五光岩ベンチ
【五光岩ベンチ】

太郎平小屋へ
【太郎平小屋へ】

ずっと続く、太郎兵衛平への伸びやかな道。
木道や石畳で整備された道なので歩きやすく、
振り返り見る景色も、ほんとに気持ちいい〜!

なだらかな長い登りが終わって、
太郎平小屋に着きました。


おぉ〜! 素晴らしい〜!!
最初に目に飛び込んで来た山は、水晶岳。

均整のとれた美しい姿に、思わず歓声。
青空にすっきりと、なんて素晴らしいんでしょう〜!

太郎平小屋と水晶岳
【太郎平小屋と水晶岳】
薬師岳
【薬師岳】

そして、小屋前広場から見る薬師岳。
抜けるような青空に、白い稜線、大きな山容。
こちらも、素晴らしい存在感です!


広場のベンチから望む、今回のルート、雲ノ平と水晶岳。
前回は雲が多かったので、こんなにすっきり見えませんでした。
ほんとに、なんて素晴らしいんでしょう! 今日のこの青空に、本当に感謝です。

水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳
【目の前に雲ノ平  奥に広がる、水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳】

太郎兵衛平
【太郎兵衛平】

今日の最高地点は、この太郎兵衛平。
ここは爽やかな緑が広がって、木道が薬師峠の真上まで伸びているので、歩かなければもったいない。

ひと汗かいた後の青空の下、キラキラ太陽を浴びながら、オールフリー片手に至福の散策タイム。

何度見ても嬉しい、右に広がる雲ノ平と水晶岳。
明日、歩きます!
明後日、登ります!
なので、ずっと晴れてて下さい・・・

オールフリー
【水晶岳と 乾杯!】

青空を映す、小さな池塘。  下に見えて来たキャンプ場。
ゆったり歩いて高原の空気を満喫したので、そろそろ戻りましょうか。


太郎兵衛平 池塘
【太郎兵衛平 池塘】

薬師峠キャンプ場
【薬師峠キャンプ場】


ウサギギク

テガタチドリ

ヒメクワガタ

イワイチョウ

太郎平小屋へ
【太郎平小屋へ】

太郎平小屋の赤い屋根を眺めつつ引き返しました。
時々すれ違う人たちは、明日は薬師岳を越えて行くのでしょうね。

広場ベンチでの昼食後、太郎平小屋から少し進むと薬師沢・黒部五郎岳の分岐があります。
今回は左の道へ入って、薬師沢へ向かいました。

薬師沢・黒部五郎岳 分岐
【薬師沢・黒部五郎岳 分岐】
白い雲 赤い屋根
【白い雲 赤い屋根】

振り返れば、青空と沸き立つ白い雲、太郎平小屋の赤い屋根が、とても印象的です。

さて、ここからは下り。しばらくはガレっぽい下りで、やがて樹林帯へ突入です。

薬師沢へ
【薬師沢へ】
広葉樹林帯
【広葉樹林帯】

笹原のあとは、ダケカンバ・ナナカマドなどの樹林帯で、オタカラコウ、ハクサンフウロなど咲いています。

木道横にはミズバショウの大きな葉も点在していました。雪融けの花の頃は人も少なく、ひっそりと清らかに咲いているのでしょうね。

橋を幾つか過ぎて、笹原と針葉樹林帯になりました。木道が続くので歩きやすく、思いのほか素敵な散策道でした。

しかし、風もあまり通らないので暑い。
どこか日陰はないかな〜

針葉樹林帯
【針葉樹林帯】
左俣出合
【左俣出合】

ちょっと大きな沢に出ました。ここが左俣出合でしょうか、木陰もあるので休憩。
冷たい流れが気持ちいいです。

この先にもベンチはあるけれど、暑いので通過。
ちらほらとニッコウキスゲが咲いています。

コバイケイソウもあちこちで群生していますが、今は葉ばかり。遅れているのか、不作なのか・・・

薬師沢へ
【見晴らしのいいベンチ】


オオバミゾホオズキ

イワアカバナ

キソチドリ?

クルマユリ


更に高度を落とすと、コメツガ・シラビソなどの針葉樹林帯になりました。
小さな湿原もあって、ベンチには「カベッケ原」と書かれた古い道標が置かれていました。


コメツガ・シラビソ
【コメツガ・シラビソ】

カベッケ原
【カベッケ原】

薬師沢小屋
【薬師沢小屋】

カベッケ原から間もなく赤い屋根が見えてきて、今夜の宿、薬師沢小屋に着きました。

沢沿いに建つこじんまりとした小屋で、けっこう賑わっていましたが、今夜は1枚に一人。


すぐ下は沢の合流点。右の吊り橋の下から流れてくるのは、黒部源流の沢。
左後ろからは薬師沢が流れて来て合流し、黒部川になってダムへ向かって行きます。
大東新道はこの流れに沿って進んで行くようで、高天原も魅力ですが、また今度。
足を入れて遊んでいる人がいたので、私も早速。冷たくて、10秒もすれば痛くなるほどでした。


大東新道方面
【大東新道方面】

黒部源流
【黒部源流  奥ノ廊下方面】


谷間の山小屋なので夕焼けは見れなかったけれど、上空に浮かぶ雲がほんのり色づいていたので明日も晴れそうです。よかった〜  明日は約10年ぶりの雲ノ平。大好きな天空の散歩道です。


太郎兵衛平の花々





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