薬師岳・三ノ宿山

やくしだけ(1420m)・さんのしゅくやま(1229m)


アカヤシオの咲く頃に薬師岳から南へ伸びる禅頂行者道を歩きましたが、
東へ伸びる三ノ宿山の尾根はシロヤシオやトウゴクミツバツツジも咲くそうです。
ヤマツツジと合わせ、4種類のツツジが見られるこの尾根を歩いてみることにしました。


2012.5.19
(土)
 明智平送電鉄塔
笹原
1617m
三角点
細尾峠薬師岳丸山大木戸山三ノ宿山1047mやしおの湯
晴れ  09:10着
 09:20発
09:50
10:05
10:45
10:50
11:4512:30
12:55
14:05
14:15
14:45
14:50
15:25
15:30
16:2516:55着
17:06発



ここ数日は不安定な天気。シロヤシオの花付きが心配だったので、金曜日までは丹沢の畦ヶ丸へ行く予定でしたが、前夜の天気予報で関東一円が晴れ予報になったので日光まで足を伸ばすことにしました。
薬師岳から三ノ宿山へ伸びる尾根は松浦本に載っていますが、2年前ニアミスで金森さんが歩かれていて、ツツジ類が多いらしいので天気のいい日に行きたいと思っていました。


最寄り駅4:58始発に乗り、東武日光駅8:36発の湯元温泉行きバスに乗車。明智平で下車し、薬師岳までは2年前に歩いた禅頂行者道と同じです。ロープウエイを使わず旧登山道を上がって行くと、前回は係員が建物内を通してくれましたが、今回は迂回ルートを行くようになっていました。


中禅寺湖方面
【1395m点から見る中禅寺湖方面】

短いトラバースでトイレ裏から展望台に上がり、しばし眺望タイム。男体山が目の前に大きく、反対側はこれから歩く三ノ宿山の長い尾根が見えていました。

すぐ上の1395m点から見る中禅寺湖と華厳の滝。
ここのアカヤシオは既に終わっていました。

短い急登で送電鉄塔が立つ笹原に上がりました。
アカヤシオもたくさんあるのですが、今はわずかに残るのみ。しかし、ここからの眺めは素晴らしいです。

白根山〜男体山
【送電鉄塔 笹原から】

目の前に男体山が大きく迫り、左に日光白根山、右に女峰山。
3度目の今日は一番すっきりきれいに見えて、立ち去りがたい。

白根山〜男体山〜女峰山
【白根山〜男体山〜女峰山】

白根山とアカヤシオ
【白根山と中禅寺湖とアカヤシオ】



笹の茂る道を登って行くとアカヤシオが多くなってきました。標高が上がったので、花もまだまだきれい。残雪いっぱいの日光白根山もよく見えてきました。

更に登って行くと蕾も残って、色も鮮やかになってきました。青空にピンク色が映えて、とってもきれい。


今年のアカヤシオはこちらでも花付イマイチらしいのですが、この辺のアカヤシオはとてもきれいで嬉しくなりました。

男体山とアカヤシオ
【男体山と鮮やかなアカヤシオ】
茶ノ木平・細尾峠 分岐
【茶ノ木平・細尾峠 分岐】

観瀑台テラスで樹間から華厳の滝をチラッと見て、更に登ると茶ノ木平分岐です。

細尾峠の表示はこの道標の裏側に記されているので、初めての時は気付かず通り過ぎてしまいました。

左へ、笹原の中の細道を進めば、今日の最高地点1617mの三角点があります。

三角点から細尾峠まで、標高差400m以上の下り。

篭石周辺にはアカヤシオもまだ残っていて、これから向かう薬師岳を見つつ下って行きました。この道では一人にすれ違っただけで、とても静かな笹道です。

シロヤシオの木も多く、ほんの一部だけ咲き始めていました。トウゴクミツバツツジは咲き始めで、あちこちにピンク色の蕾が点在しています。

細尾峠へ
【薬師岳見つつ細尾峠へ】

送電塔と雨量観測所を過ぎ、次の送電塔の立つ防火帯は、カラマツの新緑がすっきり並び、
花と蕾で豪華絢爛のトウゴクミツバツツジの向こうに、薬師岳が近づいてきました。


送電鉄塔 防火帯
【2番目の送電鉄塔 防火帯】

薬師岳とトウゴクミツバツツジ
【薬師岳とトウゴクミツバツツジ】

下りきって細尾峠に着きました。道路の東西に20台以上が駐車していて、ここから夕日岳ピストンの人が多いそうです。

登山口には「5月13日、子連れの熊に襲われ・・・」の注意看板がありました。2年前、私が歩いた日の3日前だったようですが、その時はこの看板はまだありませんでした。今日は平日ではないし人間も多いので大丈夫でしょう。


細尾峠
【細尾峠】
トウゴクミツバツツジ
【トウゴクミツバツツジ】

細尾峠から登り返しです。時間は既にお昼前。今から登る人はなく、下って来た3人にすれ違いました。

トウゴクミツバツツジも多くなり、振り返れば半月山が見えています。

今回は直登ではなく、地図に記載されている巻き道ルートで行ってみました。

ぐるっと山肌を巻いて、ちょっと遠回りして薬師肩に出ました。巻き道コースには花がなかったので、アカヤシオが咲く直登コースの方が楽しいと思います。

薬師肩
【薬師肩】
薬師岳 山頂
【薬師岳 山頂】

薬師岳の山頂に到着。20台近い駐車があったので数人くらいはいるだろうと思いましたが、単独男性がポツンといるだけでした。皆さん、夕日岳へ行っているようです。

山頂のアカヤシオは終わっていたけれど、男体山〜女峰山がきれいに見えています。私が登ったことのある赤薙山と丸山は、右端のあの辺りかな〜


薬師岳から東に伸びる尾根には三ノ宿山までの市町村界の青破線があるだけですが、やしおの湯まではずっと尾根伝いで道も細いながらしっかり付いているようです。今日は安定した晴天予報だったので雷雨の心配はなさそう。既に1時近いし、この先もちょっと長いけど、日が長くなったので何とか大丈夫でしょう。

気持ちのいい小笹道で下り始めはトウゴクミツバツツジが目立ちましたが、300mほど高度を落とすうちにシロヤシオの花も見られるようになりました。花付きはイマイチですが、良い木もあるのできれいです。


三ノ宿方面へ
【三ノ宿方面へ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

右側が開けた伐採地に出ました。夕日岳が大きく聳えています。鹿除けネットに沿って下って行くと、
緑いっぱいの大木と立ち枯れ大木が並んで立ち、苔むした石祠が2基、ひっそりと佇んでいました。


伐採地
【伐採地】

苔むす石祠
【苔むす石祠】

緩やかな上下道を進んで行くと、ここで初めて2人連れとすれ違いました。細尾峠に車を置いて、ピストンされた人たちでしょうか。この先からは、もう誰とも会いませんでした。


登り返して1159m辺りを過ぎ、やがてブナ大木もある緑いっぱいの道を登って行きます。


ブナ道
【ブナ道】

だんだんシロヤシオが増えてきて、周辺はシロヤシオの木がいっぱいになりました。
花をつけているのは少ないようですが、当たり年ならどんなに素晴らしいことになるのでしょう。


シロヤシオ
【シロヤシオ】

紅白の林
【紅白の林】

丸山 山頂
【丸山 山頂】

短い急登で丸山の山頂に着きました。
周辺のシロヤシオを眺めつつティータイム。


シーンと静かな森の中、
小鳥の囀りだけが響き渡っています。

次は大木戸山です。正面に大きく見えているので、気合を入れ直してスタート。

大木戸山へ
【大木戸山へ】

しばらくは緩やかな道が続き、木々の間から夕日岳も眺めながら進みました。
トウゴクミツバツツジもシロヤシオも多く、気持ちのいい散歩道が続きます。


右手に夕日岳
【右手に夕日岳】

紅白の花の道
【紅白の花の道】

短い急登で大木戸山に着きました。こじんまりと狭い山頂です。
ここもシロヤシオが多く、柔らかな新緑に白い花が清々しく映えています。


大木戸山 山頂
【大木戸山 山頂】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

中笹の道
【中笹の道】

大木戸山を過ぎると、小笹道から少し茂った中笹道くらいになってきました。

少し先では尾根を真っ直ぐ進まず左へ急下りして、北東の三ノ宿山への尾根に入ります。ガスっている時は要注意。


紅白のツツジが咲く道を一旦下って、また登り返します。だんだん疲れてきたけれど、
この三ノ宿山への登りが最後の急登だと思うので、シロヤシオ愛でながら頑張ります。


三ノ宿山へ
【三ノ宿山へ】

シロヤシオ
【シロヤシオ】

三ノ宿山 山頂
【三ノ宿山 山頂】

三ノ宿山は山頂が南北に長く、東側はカラマツ林です。北端に山頂標識がありました。

地図を見つつ、思案。
今日は日付が変わるまでに帰宅出来ればいいと覚悟してきたので、バスは18:47でも仕方ないかと思っていたけど、もしかしたら17:06に間に合うかも知れない。ここからはちょっと急ぐことにしました。

三ノ宿山からは、また一旦下ります。鞍部はわずかな露岩帯があり、しばし緩やかな道です。

分岐ピークへ
【分岐ピークへ】
ヤマツツジの蕾
【ヤマツツジの蕾 分かるでしょうか】

登り返しにもシロヤシオ・トウゴクミツバツツジが多く、この辺りからヤマツツジの蕾も混じってきました。

次の1188m点です。
金森さんはここから北尾根を下り、「シロヤシオ街道だった」と表現されているので大いに惹かれますが、「大いに迷う」所もあったようです。

金森さんが迷うようでは私なんぞは遭難しかねないので、急がば回れ。ちょっと長くても踏み跡のはっきりしている北東尾根ルートを進むことにしました。

北尾根分岐ピーク
【北尾根分岐ピーク】
シロヤシオ
【シロヤシオ咲く笹の尾根】

この先も小笹道で細かな上下が続きました。1100m代の標高が続くのでシロヤシオもずっと続きます。

1158mを過ぎた辺りから右側が植林になりました。

1047mと思われる小ピークに来ました。地図を見ればここから尾根が3方向に分かれます。

古い手作り道標は一番左の北向きの尾根を指していますが、松浦本では東北東へ50m進んで北へ向かったと書かれているので真ん中の尾根を下ったと思われます。

確かに地図では、「やしおの湯」へ下るには真ん中の尾根が一番妥当に見えますが、私は踏み跡がはっきりしている手作り道標に従うことにしました。

1047mピーク
【1047mピーク】

ここまで下るとシロヤシオは散り始め、ヤマツツジの花が見られるようになりました。
下るほどに鮮やかな朱色があちこち増えて、木々も多くなりました。
尾根が広く丸みを帯びてくると踏み跡もアヤしくなりますが、ともかく尾根伝いに下りました。


やしおの湯へ
【やしおの湯へ紅白の道】

ヤマツツジ
【色鮮やかなヤマツツジ】

貯水池(水道施設?)
【貯水池(水道施設?)】

やがて送電鉄塔に出ると、この先からは道もはっきりしてきました。

水道施設(貯水池?)のような所に出て、更に下り次の送電鉄塔の横を抜ければ車道で、目の前が「やしおの湯」でした。

5時ちょっと前に着いたので17:06のバスに間に合いました。が、特急は1時間半待ち。普通電車を乗り継ぎ、何とか10時前に帰宅できました。やれやれ・・・



長い一日でしたが、薬師岳まではアカヤシオ、三ノ宿山周辺ではシロヤシオ・トウゴクミツバツツジが花盛りで、最後はヤマツツジと、ツツジオンパレードのとても充実した楽しい一日でした。今年はツツジ類の花付きがイマイチのようだったので5時に下山出来ましたが、当たり年なら何時にバス停に着くのでしょう。 でもまた行きたくなるような、静かで楽しい尾根でした。



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