薬師岳・夕日岳・地蔵岳

やくしだけ(1420m)・ゆうひだけ(1526m)・じぞうだけ(1483m)
平成22年5月15日〜16日     前日の茶ノ木平/高山


2010.5.16
(日)
民宿トンネル明智平
展望台
細尾峠
分岐
細尾峠薬師岳三ツ目夕日岳地蔵岳ハガタテ
林道古峯
神社
晴れ 07:20発07:4008:20
08:25
09:2510:2511:07
11:25
12:3012:47
13:05
13:3013:50
14:05
14:4515:25着
15:50発



朝になりました。窓の外は青空!よかった〜 初めて歩く山はいい印象や思い出を残したいので、やはり青空の下で歩きたかった。昨日の夜は中禅寺湖もすっかり雲に覆われてしまったので心配していましたが、晴れてくれたので本当に嬉しく感謝です。

朝食は7時半頃と言われていましたが、禅頂行者道へ向かうので出来れば早くして欲しい旨を話しておいたら、6時半を過ぎた頃に朝食コール。山小屋ではないのでせいぜい7時頃だろうと思ってのんびりしていたので、慌てて身支度して朝食を頂きました。ポットにお湯を入れてもらって出発。宿泊客が少なかったためか、一人でも割増料金は取られず親切な民宿でした。

薬師岳へは茶ノ木平経由で登った方が近道ですが、明智平のアカヤシオがきれいだったので、再度明智平を目指します。

正面の男体山や青空いっぱいの中禅寺湖を見て回り込み、車道を登って行きました。


男体山
【男体山】
トンネル
【トンネル】

ロープウエイはまだ運転していない時間なので、車は片側しか走っていません。トンネル2箇所を通るつもりでいたら、最初のトンネルの入口手前に車が数台停まっていました。

中から登山者が出てきます。ひょっとして・・・と思い、奥を見れば道がある。聞けばここから明智平への登山道があるとのこと。車道歩きを覚悟していたので嬉しくなりました。

はっきりした道で、間もなくアカヤシオが見えて来ました。西面なのでまだ日が当たらず鮮やかさはありませんが、次々咲いていて、なんと上には三脚やカメラを持った人が数人撮影していました。

アカヤシオ越しに、昨日はガスって見えなかった男体山が大きく明るい。振り返れば中禅寺湖がもうずいぶん下になっていました。

男体山とアカヤシオ
【男体山とアカヤシオ】

急な登りで尾根に上がると送電鉄塔があります。カメラマンに聞けば鉄塔二つの先を下ればロープウエイ乗り場とのこと。しばらく山腹道を進んで行きました。地図にはないけれど、こんなにはっきりした道があるなんてびっくりです。嬉しくなって進んで行くと次の鉄塔に出て、その先で道がもう一本右後方へ延びています。見れば道標があって、なんと「茶ノ木平」・・・? ここは昨日通った道のようですが、昨日はガスった雰囲気だったので、すぐにはどこと分かりませんでした。この先の高みから一気に下り、次の1395mピークを越えたら昨日の展望台です。


茶ノ木平登山口
【茶ノ木平登山口は通行禁止?】

明智平の展望台まで戻って来ましたが、この茶ノ木平への登山道入口に「通行禁止」の札が掛けられ、鎖でガードされています。昨日、鎖はなかったので、誰かが外したのでしょうか。

注意書きには「整備されてなく迷いやすいので、ロープウエイで下れ。」という内容で、下の「通行禁止」と同類のよう。エアリアに記されている登山道ですが、日光市は登山道の整備に関心がないのか、ロープウエイ関係者と利害関係があるのか・・・


展望台からの眺めは、 昨日とはまるで違う印象です。男体山はすぐ横に迫り、中禅寺湖も空も青く、華厳の滝の白い飛沫まで見えそうで嬉しくなりました。展望を楽しんでから、明智平からのリベンジをスタート。今来た道を戻り、昨日と同じ道を進んで行きます。

次の1395mピークからの中禅寺湖方面。
昨日はくすんで見えた景色も、今日はすっきり。
アカヤシオも明るい朝日に輝いています。
泊まった甲斐があったなあと、嬉しくなりました。


華厳の滝と中禅寺湖
【華厳の滝と中禅寺湖】 マウスを置くと前日

下って登り返し、先ほど来た鉄塔のある高みに出ました。結局この見晴らしのいい場所に3度来たことになります。アカヤシオが青空に映えて、男体山も今日はすっきりきれいです。


白根山
【アカヤシオ越しの白根山】 マウスを置くと前日

男体山
【アカヤシオが映える男体山】 マウスを置くと前日

送電鉄塔
【送電鉄塔が並ぶ】

さっきトンネルから歩いてきたのは、右の鉄塔巡視路です。茶ノ木平へは、この先の道標で左へ進み、すぐ先で右へ上がります。

昨日と同じアカヤシオが点々と咲く道を登って行きました。晴れて青空。雰囲気が違うので、足取りも軽く楽しく登って行けます。

アカヤシオ
【明るいアカヤシオ】

観瀑台に来ました。昨日はガスって何も見えず、木々が伸びたせいと思っていました。が、よく見れば真下に華厳の滝が少しだけ見えています。しかし葉が茂る季節には、やはり滝は見えなくなりそうでした。


細尾峠分岐
【細尾峠分岐】

ひと登りして茶ノ木平の広い頂きに上がりました。昨日は見過ごした細尾峠の分岐道標。こちらからは見えない面に「細尾峠」と表示されています。

細尾峠まで400mくらい一気に下ることになります。一面の笹ですが薄い道筋がなんとなく見えていて、すぐ先の三角点からは比較的分りやすい下りになりました。

笹に覆われた道
【笹に覆われた道】
篭石
【篭石】

少し先で四角い岩が積まれた篭石に出ました。
ここにもアカヤシオが咲いていて、風雪に晒されたような表情の石仏が安置されていました。

篭石からも笹に覆われた道は続き、ポツポツとアカヤシオも咲いています。シロヤシオの木もあるようですが、まだ蕾とも葉とも判別できません。

途中にある、うーっすら薄い文字がかろうじて読める朽ちた道標も味わい深い。

禅頂行者道
【笹の中を行く】
笹原
【開けた笹原】

緩やかになって、鉄塔の立つ防火帯のような草地に出ました。空には白い雲がふわふわ。

明るく気持ちのいい笹原なので、倒木に腰掛けしばし休憩。

更に下るとシロヤシオの木があり、ここまで下ると蕾もはっきりしてきます。咲くのは1週間くらい後でしょうか。明るい新緑の先に、薬師岳が見えて来ました。

雨量観測所を過ぎると、また鉄塔の立つ笹の防火帯に出ます。

薬師岳見つつ
【薬師岳見つつ】
細尾峠
【細尾峠】

やがてカラマツ林になって細尾峠に出ました。
車が10台くらい停まっています。ここまで車で来れば夕日岳までのピストンに便利そうで、確かにツツジの季節は賑わいそうです。

薬師岳へ登り始めると、咲き始めたミツバツツジが多くなってきました。蕾をいっぱい付けた木も見られます。散ったアカヤシオの木もありました。

ミツバツツジ
【ミツバツツジ】
半月山とアカヤシオ
【半月山とアカヤシオ】

やがて道が二手に分かれました。直登コースと回り込みコースに分かれるようです。直登コースもはっきりした道で、見上げれば人影が見えたので私も直登コースを進みました。

けっこうな急登で休み休み登って行きましたが、上はアカヤシオも多く楽しい道です。

振り返り見えるのは半月山でしょうか、アカヤシオ越しに男体山も見えています。

稜線に上がると、すぐ左が薬師岳の山頂でした。禅頂行者道と言われるように、篭石にあったような大きさの石祠やお札が祀られています。

周囲にはアカヤシオが咲き、男体山が正面に見えています。三ノ宿山方面は防火帯のように開けて、東側の見晴らしがいい山頂でした。

木陰に腰掛け、半分の昼食タイム。昨日は日帰りの予定だったので、古峰原神社からのバスは最終の17:15を予定していましたが泊まって明智平の出発が1時間早まったので15:50のバスに乗れそうです。ちょっと早めに出発しました。

薬師岳
【薬師岳 山頂】
禅頂行者道
【禅頂行者道】

ここからは気持良さそうな稜線歩き。アカヤシオも続いていましたが、直下の回り込みコースが合流した薬師肩辺りから花は少なくなりました。

向こうに山が二つ見えて、左が夕日岳のようです。夕日岳というロマンチックな名前は呼称のような感じですが、本当の名前なのでしょう。アカヤシオの咲く頃は山全体が燃えるように赤く染まるらしいので夕日岳というのでしょうか。

夕日岳見つつ
【夕日岳見つつ】
禅頂行者みち
【苔むす石祠】

茶ノ木平から薬師岳〜地蔵岳を結ぶこの道は、禅頂行者みちと呼ばれ、随所に古い石祠や石仏があります。この苔むす石祠の横には、比較的新しそうな仁王像が安置されていました。

広葉樹が続く緩やかな上下道で、所々でアカヤシオも咲いています。紅葉の頃も歩いてみたい稜線がずっと続き、1406m辺りでは白根山がきれいに見えていました。

細かな上下を繰り返し、三ツ目に到着しました。ここは薬師岳・夕日岳・地蔵岳への分岐点。

夕日岳で残り半分のお昼にするので、ザックは背負ったまま夕日岳へ向かいました。一旦下って登り返します。

三ツ目
【三ツ目】
夕日岳へ
【夕日岳へ】

上の方はアカヤシオが点々と咲いていて、花のトンネルになるというのはこの辺のことだろうな〜と思われる尾根を歩いて行きます。

前後して歩いていた地元のご夫婦のお話では、やはり今年の花付きはイマイチのようですが、初めて来た私にはきれいに思えました。でもここがアカヤシオのトンネルになったら、どんなに見事なことでしょう。

夕日岳の山頂に着きました。雲が多くなり、男体山の山頂はまた雲に隠れていましたが、半月山や白根山は見えています。

周囲全体にアカヤシオが咲いているので、この時期人気なのが頷けます。

簡単な昼食後、三ツ目へ戻りました。

夕日岳
【夕日岳 山頂】
地蔵岳 山頂
【地蔵岳 山頂】

エアリアでは三ツ目から25分と記されていますが、夕日岳より近く、10分で地蔵岳に着きました。

木々に囲まれた静かな山で、これといった特徴のない山頂ですが、端には古い石祠がありました。行者道というと岩場が多く急峻で厳しい修行の道といった雰囲気が多いですが、この禅頂行者道は穏やかな佇まいの道でした。

地蔵岳からカラマツ林を下って山腹を進み、その後ジグザグ下りで鞍部のハガタテ平に着きました。

これから下る東側は植林ですが、西側は明るい雑木林なので、ここでしばしティータイム。

ハガタテ平
【振り返るハガタテ平】
ニリンソウ
【ニリンソウ】

バイケイソウやニリンソウの傍など、概ね植林の中を何度も沢を渡って下って行きます。

やがて古峰原林道に出ました。下の方では道なりにカーブして行きますが、新緑いっぱいの中でヤマツツジがあちこちに咲いています。

堰堤工事中のような所に出て、建物の陰から更に車道を進んで行くと道が二手に分れました。右の道はまた上がって行くようだし、地図には左が「古峰園」と記されていて、古峰神社が近そう。バスの時間まで少し余裕があるので神社へ寄ってみようと、左の道へ進んで行きました。

古峰原林道
【ヤマツツジ咲く古峰原林道】

ゲートを抜けてしばらく行くと、藁葺き屋根が見えてきて、ここが古峰園のようです。ヤマツツジがいっぱい植えられ、日本庭園らしい風流な池もあります。ずいぶん立派な公園だなあと思いつつ通り抜けて行くと、中門がありました。通り抜けて振り返れば、園内へは入場料を支払うことになっていたようです。びっくり!ひょっとして、さっき通り抜けたゲートは通ってはいけなかったの?何も表示がなかったので分かりませんでした。スミマセン。


古峯神社
【古峯神社】

お詫びにお賽銭を奮発して、今日の無事とアカヤシオに感謝してお参りしました。ここの神社は1300年の歴史があるそうで、建物の一部は年代を重ねた味わい深い雰囲気でした。


15:50発のバスで新鹿沼駅まで約50分。住民のためのコミュニティーバスのようで、バス代は400円という安さ。日光市のロープウエイはちょっとアヤしげでしたが、鹿沼市のリーバスは良心的でした。



「禅頂行者みち」と記された薬師岳〜夕日岳〜地蔵岳の道は、所々に古い石祠や石仏がひっそりと佇む静かな風情のある道でした。アカヤシオの時期だったので所々で人と行き交いましたが、全体は静かで穏やかな雰囲気。ここは季節を変えてまた再訪したいと思いました。



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